2018年11月7日水曜日

11/6 明治安田生命J1リーグ第28節 VS 名古屋グランパス @ キンチョウスタジアム

スタジアムキンチョウスタジアム主審東城 穣
入場者数12,027人副審松井 健太郎、武部 陽介
天候 / 気温 / 湿度晴 / 18℃ / 60%第4の審判員谷本 涼
セレッソ大阪C大阪
 
名古屋グランパス名古屋
 
  • 監督
  • 尹 晶煥
 
  • 監督
  • 風間 八宏

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 尹晶煥監督
名古屋グランパス 風間八宏監督

セレッソ大阪 田中裕介選手、ソウザ選手、柿谷選手、山口選手
名古屋グランパス 相馬選手(Jリーグ公式)

台風の影響により延期となった明治安田生命J1リーグ第28節。キンチョウスタジアムで再びの改修前ラストマッチとなった試合は0-1で敗戦に終わった。

■メンバー

セレッソ大阪の先発メンバーは前節が水曜日開催だったこともあり前節鹿島戦と同じ11人。
杉本と柿谷の2トップに、水沼と高木の両SH。ボランチにはソウザと山口が入り、最終ラインは田中裕介、ヨニッチ、山下、丸橋でGKにはキム・ジンヒョン。
ベンチはオスマルと木本が外れ、9月1日の浦和戦以来となる藤本と10月6日のガンバ大阪戦以来のベンチ入りとなる秋山が入った。

一方の名古屋グランパスの先発メンバーだが、櫛引が累積警告による出場停止、さらに前節から中2日ということで先発4人を入替え。櫛引、金井、玉田、ガブリエル・シャビエルが外れ、代わりに入ったのは和泉、青木、秋山と特別指定の相馬。
さらにこのメンバーで和泉を左CB、青木が右WB、秋山が左WB、相馬がシャドゥとなる3-4-2-1の布陣を敷いてきた。

■名古屋のボール保持

前半終了時のポゼッション率がセレッソ43%名古屋57%だったように、大方の予想通り前半から名古屋がボールを持つという展開で試合が進む。
名古屋のボール保持
とはいえ、名古屋のボール保持はミドルサードでのボール回しがほとんど。
プレビューでも触れたが、エドゥアルド・ネットが下がってきてボールを動かしながら縦パスのタイミングを伺うという形になっている。
そんな中で特徴的だったのが全体的に左上がりになっていたということ。中谷と和泉の特徴を考えると当然とも言えるが、エドゥアルド・ネットもDFラインに下がる時は丸山の左側に落ちることが多く、左CBの和泉と左WBの秋山が前に出てくる。そして左シャドゥに入る相馬が下がったり、間で受けたりしながら左サイドを中心にボールを動かし、青木はタイミングを見計らって前に出ていってボールを受けるという形が多かった。
これに対して立ち上がりのセレッソは名古屋の3バックをどれだけ想定していたのかはわからないが水沼が秋山についていって田中裕介は中に絞る形を取っていた。

ただ、名古屋のボール保持は後ろでつないで縦パスのタイミングを狙っているというもの。
4-4-2対3-4-2-1のミスマッチで逆サイドにフリーを作ってという形はほとんど無いので、マッチアップのズレからピンチを作られたのは9分の、相馬が中央寄りで田中裕介をひきつけ、外側レーンでは秋山が水沼を引っ張り、そこにフリーで出てきた和泉から田中裕介と水沼の間にスルーパスを出されそれを受けた秋山がジョーのヘディングぐらい。
9分の名古屋のチャンス
後はエドゥアルド・ネットから縦パスが入ってくることはセレッソもわかっているのでミドルサードではボールをもたせるもののそこから先は停滞。セレッソは普通に4-4-2で守備をするようになる。
名古屋の攻撃で厄介だったのは相馬は間やハーフスペースの入り口で、前田は裏で受けてそこから自分で仕掛けようというプレーだったがブロックを崩されているわけではないのでそこまで大きなピンチにはならない。
前半終了時の名古屋の平均ポジション
また前半の名古屋の平均ポジションを見てもわかるように縦パスが入らないのでジョーが下がってきて受ける場面も多く、とにかくセレッソのブロックの外側ミドルサードで細かいパスをつなぐという場面がほとんど。
名古屋のプレーエリアをみるとアタッキングサードが18%となっていたが、ポゼッション率57%のうちの18%ということは両チーム合わせての比率でいうと10.26%。セレッソはポゼッション率43%でその内アタッキングサードが26%。となると両チーム合わせての比率は11.18%となりアタッキングサードでのプレーは前半も実はセレッソの方が多かった。

■名古屋の守備とセレッソの攻撃

名古屋の守備
名古屋の守備は両WBを下げて5枚で守備をする形になっていた。1トップのジョーは基本ほとんど守備をしないのだが、ボールを運ばれたときはさすがにボールサイドのシャドゥは下がるものの逆サイドは高めの位置を取らせるようにして、できるだけ5-4-1にならずジョーを孤立させないようにという意図があったのだろう。
ただ先にも書いたとおり、セレッソの方がアタッキングサードでのプレーが多かった様にセレッソは比較的簡単にボールを運ぶことができていた。
しかし名古屋にとってもボールを運ばれたとしてもセレッソの攻撃にはあまり脅威を感じず、問題なく守れていたという印象があったのではないだろうか。
それは、試合を通じて今季3位タイとなる23回のタックル数を記録しているように前向きで守備をすることが出来ていたからだ。
前節神戸戦の特に前半はびっくりするほどスカスカで、試合を通じてのタックル数がわずか10回だったことを考えるとかなり手応えを感じていたのではないかと思う。

こうなった要因は名古屋側にもあったのかもしれないが、最も大きかったのはセレッソの攻撃面だろう。
セレッソが4-4-2に戻してから全ての試合で言っている気もするが、前半で2トップが背後を狙ったのは1度あるかないかぐらいのレベルで、下がってきて足下で貰おうというプレーがほとんど。名古屋の最終ラインは背後を全く気にすることなくプレーすることが出来たのではないだろうか。
また、背後を狙わないので当然攻撃はスローダウン。ボールを持ってという形になる。
しかしこのボールを持っての攻撃もどこに選手がいるかが決まっていないので味方を探す必要がありより遅くなる。
さらにどこにボールを運ぶかも決まっていないので地図のない状態でウロウロしてるという形ばかり。クロスにしても例えばクロスを入れるための形を目的地にしていないので入ったところで中に人はいない。
35分の杉本や40分のソウザのシュートの様に近い距離の狭い局面だと選手個々の技術で何とかできそうな場面もあるが、そもそもその形を継続して作れないので単発。後はアクシデント的なものかセットプレーに期待するしか無いような状態だった。

■両ワイド

後半も両チーム共に基本的な構造に変化はなかったが、名古屋はおそらくハーフタイムに指示があったのだろう。前半よりもサイドチェンジなどの両ワイドを使う形が見られるようになっていた。
この両ワイドを使われると4-4-2と3-4-2-1のミスマッチで守備側がどうしてもズレてしまう場面が出てくる。49分のオフサイドになったが前田のシュートもきっかけは両ワイドだった。
そして53分の相馬が決めた名古屋の先制点もWBからのクロスが起点。前田から秋山へと展開したところでスライドが発生。キム・ジンヒョンのパンチングによるこぼれ球だったが、秋山へボールを渡った形はセレッソにとってあまり良い形ではなかった。

これでビハインドとなったセレッソだったがアクシデントかセットプレーに頼るしか無い状態は変わらず改善されないまま。
59分にはランゲラクがバックパスを手で扱いペナルティエリア内で関節FKを得たが、このFKは結構難しいので決めることは出来ず。
66分のランゲラクと杉本が交錯し高木が放ったシュートも枠外。エドゥアルド・ネットのハンドによる73分のFKも枠外となる。
91分〜
ここから名古屋は80分に青木に代えて玉田を投入し、相馬が右WBへ移動。
セレッソは85分に水沼に代えて福満を投入し、高木が右SH、福満が左SHに。
87分には名古屋が前田に代えてガブリエル・シャビエルを投入。セレッソは90+1分にソウザに代えて澤上を投入し山口の1ボランチとするがそのまま何も起こること無く試合終了。
セレッソは0-1で名古屋に敗れた。

■その他

尹晶煥はチーム内の綱引きに負けたんだろうなあと感じさせる厳しい試合だった。
おそらく監督もこの試合に向けて準備していただろうし、選手個々も一生懸命にやっていないわけではない。
例えば頻繁に下がってきていた柿谷だって、DFラインの前でボールを受けて前を向くのは誰よりもスムーズだったし、そこでボールを受けて攻撃を牽引しようとしていたんだろう。
しかしチーム全体でみると、そこで下がってきて受けられるより裏を狙って走ってくれたほうがボールを持っている人に選択肢も増える。むしろ下がってこられるとフタになってしまう。
高木にしても貢献したいと前を向いてプレーしているのだけど結果的にそれが視野を狭めてしまっていた。
水沼がかなり球際を意識していた姿が見えた守備にしても、柿谷はよくわざと相手との間にスペースを明けておいて一気にボールを詰めて奪いに行こうとするプレーを見せるが、4-4-2の1列目の守備としてはむしろ奪わなくてもいいから相手の攻撃方向を限定して欲しい。
まあとにかくバラバラで全くオーガナイズされておらず、まるで昨季終盤のガンバの様だった。

もちろん急にこうなってしまった訳はなく順序はあるのだが、結果的には3バックで大きく戦い方を変えたところが妥協する感じになってしまって大きな境目だったのかもしれないなあと感じた。
あの時点ではあれしか無かったんだろうけど。




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