スタジアム | 北九州市立本城陸上競技場 | 主審 | 村上 伸次 |
入場者数 | 5,041人 | 副審 | 蒲澤 淳一、大西 保 |
天候 / 気温 / 湿度 | 晴 / 20.3℃ / 65% | 第4の審判員 | 金田 大吉 |
メンバー
スターティングメンバー |
- 監督
- 柱谷 幸一
- 監督
- パウロ アウトゥオリ
試合経過
- 90+3'
- 87'
-
84'
- 77'
- 69'
-
64'
-
46*'
- 45'
- 19'
データ
今回対戦 | 今季平均 | |||
データ項目 | ||||
SH | 8 | 21 | 9 | 13 |
FK | 7 | 15 | 14 | 14 |
CK | 8 | 4 | 5 | 4 |
PK | 0 | 0 | 0 | 0 |
警告/退場 | 0/0 | 0/0 | 1/0 | 2/0 |
<監督・選手コメント>
セレッソ大阪 パウロ・アウトゥオリ監督ギラヴァンツ北九州 柱谷幸一監督
セレッソ大阪 長谷川選手、山下選手、扇原選手、関口選手、玉田選手
ギラヴァンツ北九州 小松選手、井上選手
ギラヴァンツ北九州 星原選手、風間選手、井上選手、鈴木選手、寺岡選手
ゴールデンウィーク連戦の最終戦となるアウェイでのギラヴァンツ北九州戦。
この試合も中2日での開催となります。
北九州のメンバーはセレッソでもキャプテンを務めた前田はどうやらケガとの事で今節もベンチ外で西島と寺岡のCBコンビ。八角もケガで離脱しているのでボランチは風間と加藤。井上が左SHに入り2トップは原と渡の前への勢いがある2人で小松はベンチスタートとなっています。
セレッソのスターティングメンバーは前節と全く同じ。ベンチの藤本が池田に代わっているだけです。
練習中に血中乳酸濃度などを計っていますので疲労は問題ないという判断なんでしょう。
また前節の逆転負けがあったので入れ替えもあるかと思いましたが、こちらもスターティングメンバーに問題があったわけではないということなんでしょう。前節も前半〜松浦が入るまでは互角以上でセレッソペースでしたし、相手の北九州を考えればこの3トップが効果的と考えたのでしょう。
■セレッソの守備
スタジアムも牧歌的な雰囲気だったそうで、試合自体も両チームともちょっとゆるい感じの雰囲気で始まってしまったこの試合。それもあって立ち上がりはセレッソも北九州もボールを運んでいくシーンが見られます。
セレッソの守備 |
中2日で新しいことにチャレンジするのはほぼ不可能なのでそれも当然でしょうか。
ただ、この日は逆サイドのFWが下がる形とCFに入るパブロが一応ボランチのところにまで降りていくシーンがいつも以上に見られました。
前節の逆転負けでいつもよりも長い時間かけてミーティングをしてたとの報道もありましたし、スカパーのマッチデーハイライトでも山口がインタビューで新しい事では無く再確認をしたといった主旨の発言をしていたので、その効果かもしれません。
セレッソの守備2 |
前線の3人が外される場面も何度かありましたが、北九州はパスの本数はJ2で1位なのですが30Mライン侵入回数が17位であるようにボールを持っても縦パスの本数は少ないですし、そもそもパススピードが遅いので振られてスペースを作られてという場面はほとんどありませんでした。
■セレッソの攻撃
攻撃の起点 |
プレビューでも書きましたが、北九州は自陣にきっちり撤退する事も厭いません。
それに対するセレッソの攻撃は、磐田戦や京都戦で見せた裏狙いとは全く異なりサイドチェンジを交えながら中央の出し入れを使う形。
ボールを奪った時に4-4-2の形になって下がっていく北九州の選手と攻めるために上がっていくセレッソの選手という流れの中、1人トップから下がってくるという全く逆方向の動きを見せるフォルランが奪ったボールの預けどころになって攻撃の起点になっていました。
そして北九州のGKが2014年に当時JFLの秋田から移籍し昨シーズンの出場は0、今年の6節からポジションを掴んだキーパーで経験が浅く時折不安定なプレーも見せていた事もあってミドルシュートをどんどん打っていっていました。ただこの試合では思いの外そのGKが当たってたんですが(苦笑)。
またこれもプレビューで書きましたが、今シーズンはクロスに対するポジショニングが悪さからクロスでの失点が多く、13分頃には椋原のクロスを風間が戻りがながらのスライディングでカットするもそのボールが長谷川の元にこぼれ長谷川のクロスをファーでフリーになっているフォルランが合わせる決定機がありましたがこれはGK鈴木がスーパーセーブ。
この時の椋原のクロスはあまり質の高いボールでは無かったんですが、北九州ディフェンスのポジショニングが悪いのでボランチの風間が戻りながらスライディングして対応していました。
そして、19分にはフォルランのミドルシュートから得たCKで、そのCKはニアポストで川島がクリアするもそのボールはパブロの元にこぼれ、パブロのシュートは当たり損ねますがそれを長谷川がボレーで合わせてセレッソが先制します。
この後もカカウのミドルやCKからのヘディングとチャンスは作るものの、最初のセーブで乗ったのか不安定だった鈴木が当たりまくり。
中盤とCBが前に取りに行った時に取れなくて運ばれたり、井上翔太に1本スルーパスを出される事はありましたが、北九州はシュートまで持っていく事すらほぼできなかったので危険とはいいませんが、ちょっと嫌な流れかなと思っていたところ45分にCKからパブロが絡んだボールにファーの山下が詰めてゴール0-2。
磐田戦でも右サイドからのCKを左足で2回蹴った後に使ってたストレート系のボールで、前節はパブロがヘディングを外してしまいましたが、今節もパブロが足では上手く当てれませんでしたがその外で山下が走りこんでいました。
■後半にあったいろいろ
後半開始〜 |
しかし何度も練習でマッチアップしてきたので小松の本当の武器をしってる同期の山下は慌てずに対応して、裏を取られたり前を向いて1対1で仕掛けてくる場面もほぼ作らせない。
なので、相変わらずセレッソペースのままです。
北九州は古巣対決で気持ちの入ったプレーを見せる井上と小手川の2列目が中心になって攻め込んで来ますが、ボランチの風間や加藤がボールに触るだけで前に絡んで来ないしポジショニングでも変化を付けないので全く怖さが無く、本来サイドアタッカーで仕掛けてくる川島もなかなか1対1で勝てないのでチャンスは作れず、セレッソが中盤の3枚でボールを奪ってカウンターという形でチャンスを作っていきます。
この時に風間と加藤も簡単に外されてしまうのでセレッソのカウンターが簡単に北九州ゴール近くまでボールを運んでいく事ができていました。
64分〜 |
プレシーズンから開幕当初にやっていたSHではなくFWに入れてきました。
おそらく前線で起点を作りたいという事なのでしょう。
しかしそれもほとんど効果はありませんでした。
69分〜 |
そして入った関口は右サイド、しかも守備の時に中盤の3人とならんで4-4-2の様なポジションを取ります。
関口が最初に入ったこの形は今シーズン初めてしっかりとした4-4-2をやるのか?と思わせたポジションでちょっと驚きがあったんですが・・・
その直後、北九州の最大のチャンスだったシーン、井上がDFラインの裏を取るもキム・ジンヒョンにブロックされ、次のCKが終わってGKを蹴った後。
関口は後ろが準備できていない中SBの川島に猛烈にプレッシングを掛けに行きます。
チームとして姿勢を途中交代で入ってきた選手が出そうという狙いだったんでしょうか。川島が前に出したボールは何とか山下がヘディングでクリアしました。
暴走気味の守備 |
ここは近藤がサイドに流れていたので関口は近藤、加藤に行くなら長谷川ですが、関口が突っ走ります。
加藤は近藤に出して近藤から小松、井上と繋がれシュートまでもっていかれました。
さすがにこれは勘弁して下さいです。
下がりすぎてしまう守備 |
これもちょっとマズイシーンです。
関口は長谷川の横でサイドチェンジに気をつけながら奪った時にカウンターの急先鋒にならないといけないポジションなんです。なのに最終ラインまでもどってしまったらカウンターを仕掛けられない。
案の定このボールは扇原と丸橋で奪いますが関口がいないので同サイドで縦に運ぶしか無くなります。何とかパブロがファールをもらいましたがこれもマズイ。
関口が入って4-4-2にしていたのでこれはと思ったのですが、続けざまに4-4-2のセオリーをあまりにも無視したフリーダムすぎるポジショニングを見せてしまいます。
77分〜 |
カカウのCFにして右に関口・左に楠神の4-3-3に戻します。
4-4-2はわずか8分で終わってしまいました。
この4-4-2の間は効果的な攻撃もできていませんし、相手にボールを運ばれるシーンも多かったので仕方が無いところですね。
ちなみに4-3-3にしてスグにカウンターからチャンスを作ったのが面白いところです。
最終メンバー |
玉田投入後は、相手ゴール前で短くボールを繋いでいくシーンが出てくるようになりますがゴールの方にアクションに欠けるという展開でしたが、93分に山口のフリーランで崩してクロスを扇原が決めて0-3。
そしてそのまま試合終了。セレッソが快勝しました。
■その他
スコアは0-3でしたがそれ以上開いていてもおかしくないゲームで完勝と言ってもいいと思います。
気になったのは後半の関口投入後8分だけの4-4-2ですね。
関口の守備は実は練習試合でも見られてますし、長谷川の代わりにインサイドハーフに入った試合なんかでも簡単に4-2-4にしちゃう事もあるので、実はもともとそういう傾向があったんですよね。
これまで個人的に4-4-2系をあまり言ってこなかったのも、4-3-1-2で関口のトップ下もあまり推さないのもその辺だったりします。
ここからまた1週間に1試合ペースに戻ります。
何かを変えていく事は週2回は不可能なので、ここからの1ヶ月ちょっとがかなり重要な期間になるかもしれませんね。
今のところ13試合で勝ち点21なので目標の勝ち点まで5、1つずつの引き分けと負けを勝ちにしないといけませんからね。
いやぁー、関口君やっちゃいましたね。(笑)
返信削除アキさんにも?マーク付けられていた4-4-2。せっかく試してくれたのに。
ちょっと押してたんですけどね。(笑)
しかし、ベテランでもそう言う暴走をしてしまうんですね。スタンダードなシステムなのに。
にしても、これからはきっちりCFがボランチをケアしてくれると随分と勝率は上がると思いますので、そこに期待ですね。
関口君の暴走を止める方が簡単かもしれないですけど...。
まだあきらめてない。(笑)
コメントありがとうございます。
削除4-4-2は初めてでしたからね。
暴走は日本代表でもしょっちゅうあることなんで、ベテランだとかはあんまり関係ないですよ(苦笑)。
関口のフリーダムすぎる守備はちょっと驚愕でしたねw
返信削除練習試合を観れない環境なので「斬新!」と思ってしまいました(笑)
こういう選手は監督としては使いづらいと思うのですが、なぜ使われているのか・・・?
関口の良さを活かすポジションや使い方については、どう思われますか?
コメントありがとうございます。
削除使いやすいか使いづらいかと言えば使いづらいですけど、彼だけじゃなくパーフェクトなプレーヤーなんてそうそういないわけですから、スピード・運動量・突破力・献身性のストロングポイントと、フリーダム守備のウィークポイントの収支がプラスになるような起用をするしかないですよね。なので相手によって使い分ける今の形でいいと思いますよ。
Akiさん、いつも適切な分析をありがとうございます。
返信削除最近、セレサポの間で飛び交っている、フォルラン・カカウ・パブロの助っ人3人に対する
批判(非難?)は、期待の大きさの裏返しとはいえ、少し度が過ぎているように感じてい
ます。
「守備をしない」という切り口に関しては、どのようなプレイをイメージして批判しているの
かが不明です。前から守備に走り回る戦術の不毛さは、昨シーズンにいやほど味わった
はずなのに(苦笑)
「決めきれない」という切り口に関しては、確かに残念ではありますが、この試合のように
枠内でキーパーの好セーブで防がれたものについては仕方がないと思うのです。
運動量などを問題にするなら、左サイド扇原・丸橋の守備や攻撃参加の質こそ課題だと
思うのですがね(苦笑)
つまらないイエロー、致命的なイエローが多くなるのは守備の質に問題があるし、攻撃の
組み立て、参加、クロスの質・・・どれもが今一つ。だからこそ、前の3人が下がってゲーム
メイクをする場面が多くなるような気がするのですが。
この試合の3点目、なぜ扇原があそこにいたのだろうと思って録画を巻き戻すと、山口が
ボール奪取をする前のプレイで、玉田が攻め上がった時に一緒にゴール前に上がり、相
手ボールになった後も残っていたら絶好のクロスが山口からあがったという感じ(笑)
それはそれでラッキーで良かったのですが、ゴールが決まったら全てOKで、決まらなけれ
ば批判一色というのではねぇ・・・。監督がいうように、サッカーのプレイは一部を取り出して
評価できるものではないというのは、そのとおりだと思います。
Akiさんは、どう思われますか?
コメントありがとうございます。
削除フォルラン・カカウ・パブロの件はそうですね。
個人的にはそんなもんだろうと思ってあまり気にしてませんが、時々おかしな点は入れていこうかなと思っています(笑)。
結果で一喜一憂するのも醍醐味ですしね。
ただ、今フォルランがいなくなるとちょっとタイヘンなんですけど(苦笑)。
助っ人3人が守備をすれば勝てるというわけでもないのに変な批判をしている人が多すぎですよね。
返信削除実際、今節のように無失点で普通に勝ててますし特に問題ないと思います。
コメントありがとうございます。
削除そうですね。チーム全体の話しのはずが何故か外国人3人の話になってしまってますね(苦笑)。
このまま問題なし!とは思っていませんが、人を入れ替えたら解決!ってのもよくわからないです。
日本人は、汗を流すことや、規律を守ること、皆んなで頑張ることを美学としている部分があるので、結果や数値的根拠は無視して、感情的にこういう批判になるのかなと思いますね。
返信削除まぁ結局勝ち続ければ批判はおさまるので不思議ですけど、それはどの国も変わらないですね笑