前節のショッキングな敗戦からもう連敗は許されない15節はアウェイでのロアッソ熊本戦。
熊本とは2009年以来の対戦。2009年は現在讃岐の監督である北野氏が監督をやっていました。
予想スタメン |
■ロアッソ熊本
日本代表のコーチなど協会の仕事も多くやり、元広島の監督で岡田武史氏と共に杭州緑城のコーチを務めていた小野剛氏が、昨シーズンは若手を起用しながらも2013年の19位から13位と成績を残し、2シーズン目の指揮をとっている熊本。
その若手である、チーム内得点王の澤田は清水へ、守備の要の橋本はFC東京復帰とチームの核となる選手がいなくなったものの、代わりに群馬からクォン・ハンジンと平繁、ヴェルディから常盤と実績ある選手を獲得しプレーオフを狙おうと始まった今シーズンですが、現在2勝5分7敗で勝ち点11の最下位。ホーム未勝利と苦しんでいます。
現在11得点はリーグ17位ですが、2節前の札幌戦で3ゴールを決めるまでは最下位、そして23失点は京都と並んでリーグ20位タイ、とバランスよくと言っていいのかわかんないですけど、点が取れずに失点が多いという状態になってしまっています。
特に厳しいのがセットプレーからの失点の多さ。
直接FKを決められたりPKを除く失点数はセレッソもかなり多いですがそれ以上、リーグで最多となっています。
セットプレーからの失点数(直接・PKは除く)
19位:セレッソ:7失点
19位:岐阜:7失点
21位:北九州 8失点
22位:熊本 9失点
熊本のセットプレーの守備はゾーン。
CKではボックス内に11人が入る事もあるほど人数をかけています。
失点シーンを見ると、間に入った相手によせきれずに簡単にヘディングをされてるシーンがかなり多い。ゾーンディフェンスとは言え、最初に立ってる位置はスタートポジションなのでそこからボールによって当然動かないといけないのですがそれができていない。
クォン・ハンジンなど高さに強い選手もいないことはないのですが厳しいという状況の様です。
ここ最近の試合を観る限り攻撃の形はボールを前に蹴り出す行って来いサッカー。
多少アバウトでもお構いなしに前にボールを蹴って、そこに2トップを絡めてスクランブル状態を作る。なのでそれを前線が拾うことができればチャンス。
得点パターンとして現在11得点の内5得点という半分近くがドリブルシュートになっているのはチームトップスコアラーの斉藤がその形が得意だからで、彼の5点中4点がドリブルシュート。アバウトなボールを拾ってドリブルで右に切換してからシュートという形を持っています。
おそらく2トップを組むであろう巻も相手を背負って足元にボールを収めるよりも、多少アバウトなボールに身体を張る方が得意なのでそういう形をとっているのでしょう。
ただこれだけを理由だとしたらアバウトなボールでもとりあえず蹴るというのはさすがに恐ろしく効率が悪い。
それを決断させているのはおそらくロングスローがあるからで、ごちゃごちゃした中で相手が自陣深くでクリアしてもロングスローでスクランブルな状況を作ることができるという判断なのでしょう。
しかし、今のところそのロングスローからはあまり・・・という感じですが。
また本職はボランチですが札幌戦から2試合連続で右SBに入っている養父は質の高いボールをDFラインとGKの間に入れており2試合連続でアシストをしているので新しい攻撃パターンになりつつあるといったところでしょうか。
守備に関しては、その縦に蹴ってからのスクランブル状態が兼ねている部分もありますが、セットされた時はハーフウェイあたりからの4-4-2迎撃プレス。
CBにはいかずにボランチやSBに出たところからプレッシャーをかけ始める形を取っています。
ただ、守備の距離感が悪く、ブロック内にプレッシャーをかけきれない場所ができる事があり、そこから芋づる式に後追い守備になってしまう事もみられます。
■プレビュー
セレッソのメンバーは楠神を入れた4-2-1-3で来るのではないかと思われます。
熊本は巻と斉藤を前線に置いた形にしてくるでしょう。
熊本の守備ブロックは前の2枚からハードワークをしてきますが、距離感があまりよくなくスペースができるので、怖がらずに間でボールを受けて動かしながら攻撃していく形をみたいところです。
また、関口が離脱していますので、バンコクグラス戦で久しぶりの対外試合をこなした吉野にベンチ入りの可能性が高いでしょうから彼のプレーも見てみたいですね。
攻撃に関してはそんなに問題はないでしょうけど、もし熊本に先制されて人数をかけてベタ引きしてきたとしても、そこは焦ってどんどん前がかりにならずに、セットプレーからチャンスを作って行けば十分逆転は狙えるはずです。
セットプレーに関して、CKのゾーンディフェンスでボックス内に人数をかけると書きましたが、その形は特にゴールエリア内にかなりの人数をかけてきますのでセカンドボールからもチャンスは作っていけるはずです。
守備に関しては、縦にどんどん入れてくるので時にはスペースがある状態で対応する事もでてくるかもしれません。
斉藤は特に左サイドでプレーするのが好きな様で、そこからカットインして右足シュートという形をもっているので椋原と山下はしっかり我慢して外に押し出したいところです。
この試合はなんとしても勝たないといけません。
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