予想スタメン |
前節は低調な内容ながらも試合終了間際に追いつき、開幕からの無敗記録を2009年に並ぶ8に延ばしたセレッソ。今節は札幌ドームで北海道コンサドーレ札幌との対戦となります。
■北海道コンサドーレ札幌
今シーズンから北海道全域をホームタウンとし、チーム名に「北海道」の名も加わることとなった北海道コンサドーレ札幌。昨シーズンは監督交代もあり10位に終わり降格した翌年の2013年から3年連続プレーオフ進出ものがしている札幌ですが、予算規模や戦力的にも現実的な目標はプレーオフ圏内、そしてそこから自動昇格圏を目指すというところでしょう。
昨シーズンの対戦成績は1勝1分。アウェイで引き分け、ホームで快勝しています。
今シーズンの開幕にあたり札幌は外国人3人を入れ替え、また最終ラインの格として福岡、名古屋、神戸でプレーした増川を獲得しています。
前田俊介や古田、菊岡らはチームを去りましたが戦力的に大きなダメージもなく、四方田監督も昨シーズン途中から指揮をとっているので、積み上げたという印象でしょうか。
システムは3-4-1-2。昨シーズンから3バックを継続しています。
主力メンバーとしては、
GKはセレッソにも在籍したク・ソンユン。札幌に移籍し出場機会を得ることでU-23韓国代表にも選出されています。大型で身体能力も高いのでビッグセーブもみせますが、兄貴分譲りのポカもやっぱりまだあるようです(笑)。
最終ラインの3バックとして起用されているのは主に進藤、増川、櫛引、河合、福森の5人。
その中でも右CBに入る進藤は下部組織出身の2年目ながらここまで全試合先発出場と完全にポジションを掴んでいます。またここ数試合は3バックの中央に増川が入り左には櫛引という組み合わせ。ただこれは左利きの福森が1つ前の左WBで起用されていることで櫛引が左CBに入っているという部分もあります。
福森は左利きで精度の高いボールを蹴ることができる選手で、昨シーズンの特にアウェイ対戦時には苦労させられました。3バックで起こるミスマッチなどを考えると、セレッソとしては3バックの左に入られたほうが捕まえづらく嫌かなといったところでしょう。
中盤センターに入るのは、深井と宮澤を中心に上里や稲本もといった形。
昨シーズン序盤は試合に出続けていた稲本ですが、四方田監督就任後はコンディションの問題もあって先発から外れる試合が増え、現在もそのままとなっています。
今の札幌の戦い方としてもこのポジションは深井と宮澤が中心でしょう。
右WBに入るのは新外国人のマセード。負傷で一旦は離脱しましたが前節に復帰しています。右サイドアタッカーというよりも「ブラジルの右SB」、「ブラジルのラテラル」って感じのプレーヤーです。
左WBは開幕スタメンんだったのは石井でしたが怪我で離脱。その後堀米が入っていましたが、町田に敗れた後の岡山戦から福森がCBから1つ前のWBに出て、CBには櫛引が入る形になっています。
トップ下には開幕戦こそ小野伸二が入りましたが、その後は宮澤に。しかし宮澤がボランチに入る様になると17歳の2種登録選手、菅大輝が2試合連続で先発となっています。
菅はU-18日本代表にも選ばれ、ゼロックス・スーパーカップの前座自愛ネクストジェネレーションマッチでU-18Jリーグ選抜の10番、ワントップも務めた左利きのFW。
小柄ながらフィジカルも強く左足の一発がある選手で、運動量もありそうです。
また前節山形戦の後半はジュリーニョがトップ下に入り好プレーを見せました。
2トップは都倉とジュリーニョ。
都倉はもはや説明不要だと思いますが、もう1人のジュリーニョもなかなか良い選手。
本職はFWではなく中盤の選手なので、CBとバチバチ勝負する様なプレーはしませんが逃げてしまう訳でもなく中途半端な嫌なポジション取りをし、またドルリブルも上手く左利き独特のボールの持ち方をします。また左足の精度もかなり高そうで、前節後半にトップ下に入ってからは長短のパスでリズムを作り素晴らしいプレーを見せました。
ブラジルでは左SBもやっていたとの事ですが、おそらくプレーメーカー的な左ラテラルだったのでしょう。
ここまでの人選からも伝わる部分があるかと思いますが、札幌のサッカーは運動量をベースにしたもの。
前線は2トップ+トップ下という形ですが、守備時の基本布陣は5-2-3。最終ラインは放置して中盤に入った所でプレッシャーをかけてきます。後ろに5人揃えているので喰いついてもOKという形になっています。
押し込まれる展開となった場合は5-4-1の撤退守備。
また試合の終盤に小野や稲本、内村らのベテランが交代で入って来ます。
■プレビュー
セレッソは怪我で離脱していた藤本や茂庭が全体練習に復帰。フルメニューをこなしていますが、先発メンバーは前節から代えないのではないかと思われます。一方の札幌は前節山形戦の後半に機能したジュリーニョがトップ下に入る形を採用しそう。
ジュリーニョは捕まえにくいポジションに入れるし、技術が高くキープ力も高いので厄介な存在になりそう。
2トップ+トップ下なのでCBとボランチはしっかりと捕まえることを意識したい。
試合展開としては札幌の5-2-3ディフェンスをかいくぐってボールを運ぶ事が出来るかどうかがポイントとなるでしょう。
前線3人のプレスに怯むとそこでボールを奪われショートカウンターという形や、苦し紛れのパスをインターセプトされ一気に入れ替われるという形になる可能性があります。
札幌は、最終ラインに入ったWBの前に選手を置いて相手を広げ、前線の3人とボランチが喰いついた所でできたダブルボランチ周りのスペースにボールを入れることが出来ると最終ラインのバランスが崩れる場面が見られるので、セレッソとしてはそこを狙って行きたい所。
ここを使うことができると得点のチャンスは増えてくると思われます。
ただ、札幌もボランチ周りのスペースは最も使われたくないスペースな訳で、そこを防いで来ようとしてくるでしょう。
今シーズンと同じく開幕から8試合連続無敗で迎えた2009年の第9節札幌ドームでのコンサドーレ札幌戦は、香川真司のスーパーゴールこそありましたが、ミスから失点を重ね4-1と大敗してしまいました。
その時の借りをきっちり返し、今のうちに勝ち点を積み上げておきたい所です。
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