2016年9月10日土曜日

明治安田生命J2リーグ 第31節 vs V・ファーレン長崎 プレビュー

2016年9月11日 19時00分:キンチョウスタジアム

予想スタメン
天皇杯と国際Aマッチウィークによりリーグ戦は中断していたので3週間ぶりの明治安田生命J2リーグは本拠地キンチョウスタジアムでV・ファーレン長崎との対戦となります。


■前回の対戦

前回の対戦は6/8に開催された第17節、敵地長崎県立総合運動公園陸上競技場(8/1からトランスコスモススタジアム長崎に名称変更)で対戦し、開始早々にエース柿谷が前田と交錯し負傷、交代を余儀なくされる展開となりましたが、その柿谷と交代で入ったリカルド・サントスが松田陸のクロスを頭で合わせて先制。その後両チームともに停滞しこのまま終了するかと思われましたが、アディショナルタイムに長崎が永井龍のゴールで同点に追いつくと、その直後に今度はトップチームデビューとなる木本が清原の落としを流し込み勝ち越し。劇的な形でセレッソが勝利を掴んでいます。

具体的な内容に踏み込むと、チーム戦術を徹底したり積み上げていく事もなく、システムと選手を動かしながら、結果が出たら固定、トラブルが起こったり上手くいかなかったら入れ替えという焼畑農業的な戦い方が特徴的な今シーズンのセレッソですが、この時期は4-2-3-1の布陣で、リカルド・サントスがベンチスタートとなり、ブルーノ・メネゲウがトップ下に移動、清原が右SHとしてポジションを掴み始めた頃。
一方の長崎は、開幕直後は3-4-2-1を使っていましたが上手くはまりきらなかったので3-1-4-2に変更して5試合目というタイミング。3-1-4-2なので2トップのファーストディフェンスをベースにボールサイドのWBが前に出て4-4-2に変形しプレッシングをかけてくるというやり方をとっていました。
しかし実際に試合が始まると中3日での過密日程だった事もあり長崎の守備が5-3-2で守る事になってしまい、4-2-3-1のセレッソに対して主にサイドで人数が足りない場面が続出。先制ゴールの松田のアーリークロスも完全にフリーの状態にしていました。
それを受けて長崎はより守備を固めやすい3-4-2-1にして安定をさせると、試合が膠着。
最終的にはアディショナルタイムに1点づつ取り合うという制御の効かない試合となったのも過密日程の影響があったのかもしれません。

■現在のV・ファーレン長崎

現在の長崎ですがリーグ戦では8/7の27節熊本戦から勝利が無く、天皇杯でも8/27の1回戦高知ユナイテッドSCには2-1で勝利したものの2回戦で横浜FCには敗戦と実はあまり勝てていません。
そうなっている大きな原因は得点力不足。中断直前の8/11の28節からの3試合で1点しか奪えず1分け2敗。システムも3-1-4-2と3-4-2-1を併用するような形になっていますが苦しい試合が続いていました。
戦い方のベースとしては前回の対戦時と基本的に代わりはありませんが、夏の移籍期間でジュビロ磐田でもプレーした経験があり、昨年から鳥栖でプレーしていた運動量があって仕掛けられるペク・ソンドンを獲得。3-1-4-2でも4-2-3-1でもともにシャドウ(2列目)に入っています。
ただ、前回対戦時もそのような状況がおこっていましたが、長崎はシステムを使い分けているからかWBのポジションが後ろを埋めるのか、それとも前に出るのかが中途半端になってしまう事が散見され、29節の金沢戦や延期分だった8節の水戸戦でもWBの裏を使われる場面が見られます。

■プレビュー

セレッソのメンバーですが、山口、キム・ジンヒョンの代表組みが戻ってきますが、ブレイクを感じさせていた杉本が天皇杯2回戦の京都戦で骨折となってしまった為に離脱。
システムはおそらく3-4-2-1で変わらないでしょうし、そのほかのメンバーも継続の流れになるでしょうから、杉本が抜けたシャドウの位置にはソウザが入る事になる可能性が高そうです。
また先週は練習試合で復帰した清原もメンバー入りは確実。先発は酒本の可能性が高そうですが、ベンチには復帰することになりそうです。

一方の長崎ですが、長崎は先程も少し書いた延期分だった8節水戸線を9/7に戦っているので中3日での試合となります。
また天皇杯からこの8節にかけての3試合で長崎はいまや長崎のエースとなった永井ではなく、代わりに昨シーズンから長崎でプレーする木村がFWで起用され、この3試合で4ゴールと結果を残していますが、この試合では永井が復帰しそう。
またシステムも前回起用した3-1-4-2ではなくミラーゲームにしてガッツリ守れる3-4-2-1の可能性が高そうです。

ミラーゲームになるという事はサイドでの数的有利を使う事は難しくなります。
また個人でフィニッシュまで持っていける杉本もいませんので、何となくボールを持って攻めている様な時間は多くなるでしょうが、ミスマッチは存在しないのでおそらく決定的なチャンスはそれほど多くは作れないロースコアゲームになる可能性が高そうです。

この試合ではソウザが1つ前のポジションに入る可能性が高くなっていますが、シャドゥは以前にやった4-2-3-1のトップ下とは異なり守備の時はサイドでの仕事が任されます。
長崎も同じシステムですからここで数的不利に悩まされる可能性は低いですが、フリーになりやすい3バックのサイドの選手が上がってきた時に対応する事が求めらます。
こういった所で安易な形でやられてしまわない事が、この試合ではいつも以上に重要になりそうです。

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