2017年3月17日金曜日

明治安田生命J1リーグ 第4節 vs サガン鳥栖 プレビュー

2017年3月18日 15時00分:キンチョウスタジアム

予想スタメン

ミッドウィークのYBCルヴァンカップから中2日での明治安田生命J1リーグ第4節は本拠地キンチョウスタジアムでサガン鳥栖との対戦。尹晶煥監督にとっては古巣対決となります。

■サガン鳥栖

開幕から3試合は柏に敗れ、川崎に引き分け、広島に勝利と1勝1分1敗のサガン鳥栖。
マッシモ・フィッカデンティ監督で2シーズン目を迎えています。
鳥栖とは昨年の天皇杯でも対戦していますが、システムはその時と同じ4-3-1-2。FC東京時代も採用していた形ではありますが、中盤に4人を横に並べるのでは無く3ボランチ+トップ下という形になっています。
この布陣はいろいろ仕込まれており、例えば守備の際はまずトップ下の1人が前線に出て4-3-3になり前線の3枚で高い位置から守備をする。
基本的には中央を切るように3枚が並びSBにボールを出させる。SBにボールが出ると中盤の3枚はボールサイドにスライドしてボールサイドのインサイドハーフがSBにアプローチをかけ、アンカーとボールと逆サイドのインサイドハーフは中央を消すポジションをとる。
そしてその時に特徴的なのが先程まで前線で3人並んでいた2トップ+トップ下が2+1の形になりトップ下がボールサイドのボランチをケア。これによりサイドではめ込んでボールを奪う事を狙う。
中盤が3枚でピッチの横幅を3人でみなければいけないのでサイドを大きく使われるとかなり厳しくなるのですが、こうしてボランチをトップ下でケアし、さらにインサイドハーフがアプローチをかける事でSBから時間を奪うのでサイドチェンジをされないようにしている。またボランチをトップ下が見てくれるのでスライドした3センターのアンカーとボールと逆サイドのボランチは人に引っ張られる事無く中央をカバーすることができるので、強引に縦に入れてきたパスはその2人で引っ掛ける。昨シーズンもそうでしたし今シーズンもそうですが、こういったボールをアンカーに入る高橋義希がインターセプトする場面が見られます。
そしてもし運動量が落ちてきて前線の2トップ+トップ下の3人によるサイドへの押し出し、またはインサイドハーフによるアプローチが難しくなるとスッと中盤に4枚を並べる4-4-2に変更することも可能になっています。
一方攻撃では、ボールを持つこともできる。先程の前線の守備からのカウンターだけでなくアンカーを使って2CB+アンカーの3人でボールを保持しSBを高く上げる形を取ります。
またこの3人に同数でアプローチを掛けた時にはインサイドハーフを下げてくる形も準備。ここにもついていこうとするとその後ろでトップ下の選手が構えていますし、さらに前線には豊田というターゲットもいますから、一筋縄ではいきません。
そしてこの鳥栖のビルドアップの形に対して中央を締めてくると、中盤のインサイドハーフはサイドに開いてボールを受けることもできるのでサイドを縦にボールを進める。
ボールを持たないこともボールを持つこともできるチームとなっています。
メンバー的には、今季開幕前に小林祐三、小野裕二、権田、小川佳純らを獲得し、原川も期限付きで加入。権田はFC東京に移籍した林の穴を埋めここまで全試合にフル出場。小林祐三は怪我で離脱していますが昨年のレギュラーだった藤田がいますので問題はありません。
中盤はチームの大黒柱だった金民友が去り不安視されることもありましたが、高橋と福田の2人は安泰。またもう1枚は小野裕二が怪我をしてしまいましたが原川が入り、また一昨シーズンまでキッカーを務めていた水沼宏太、藤田直之が抜けた昨シーズンはセットプレーからのゴールが減少してしまったという問題点を抱えていましたが、原川がここまで直接FKから2得点とその穴もカバーすることに成功しています。
そしてここまでリーグ戦3試合連続で2トップを務めていたのが不動のエース豊田と昨シーズン大宮から加入した富山のコンビ。しかしここまで2トップのゴールはまだありませんでした。
そんな中3/15にコロンビア代表として2014年のブラジルワールドカップ、2015年のコパ・アメリカにも出場したビクトル・イバルボを獲得。11/12シーズンにカリアリでフィッカデンティ監督の下でプレーしています。
イバルボはデカくて速くて強い選手。速いというのは日本人のようなクイックネスというよりも、長い足の大きなストライドでグングン加速していく速さを持っています。またトリッキーなプレーも多く見せるので厄介な選手であることは間違いありません。

■プレビュー

セレッソはミッドウィークのルヴァンカップで11人全員を入れ替え。この試合は再び札幌戦と同じメンバーになってくるのではないかと思われます。

一方の鳥栖もルヴァンカップではGK権田と左SB吉田、インサイドハーフ福田以外の8人を入れ替え。しかし福田が56分、吉田が60分で交代しているので、この3人を含めた勝利した前節広島戦のメンバーをベースにしてくるものと思われます。
その中で代わる可能性があるのが新加入のイバルボ。契約発表前から来日しており、また欧州はシーズン中ということもありコンディションの不安もそれほどない。という事もあって主力組でトレーニングしていたという情報もありますので、富山に代わっていきなりの先発出場の可能性も高そうです。

試合のポイントとなるのはセレッソがチームの精度をどこまで高める事ができているかというところ。
特にサイドでハメに来る守備に対してセレッソがどこまで対応できるかというところになるでしょう。
ですからSBの丸橋と松田にボールが入った時の形をどこまで準備ができているか。清武と柿谷の両SHがSBからのボールを受けSBを助けてあげられるかどうか。また困ったとしても山村を使う判断、準備ができているか。ここが上手くいきポイントを作ることができればブロックは下がるので十分チャンスは作れるはずです。
鳥栖はボールを持つことも持たないこともできるチーム。
昨シーズンの天皇杯では普通に戦って普通に敗れたという試合でしたが、セレッソは昨シーズンの様なチームではありませんし、ルヴァンカップの勝利チームの戦い方を徹底する力を得ているはず。
尹晶煥監督にとってもどこよりも勝利したい試合でしょうから何とか勝ち点3を奪いたいところです。


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