2020年1月17日金曜日

2020年シーズンのチーム編成

2020年1月12日に「セレッソ大阪チーム始動会見」が行われいよいよ2020年シーズンに向けチームが動き出した。
現時点での選手数は41名。昨季の同時期は37名でスタートしているので4名多くなっている。
今回はその中でもトップチームに加わっている選手28名をポジションごとに見ていこう。
システムは昨季と同じ4-4-2としている。


■FW 5人

都倉賢 高木俊幸 鈴木孝司 ブルーノ・メンデス 豊川雄太
おそらく2トップがベースとなるので5人だと控えも含めても少し余ることになるが、全員タイプが異なるのでこの5人でそのままシーズンに入りそう。
昨季は個々の状態を重視し、相手によって起用する選手を入れ替えることをほとんどやらなかったが、2年目となる今季はどうするかにも注目したい。
都倉は大怪我で昨季をほぼ棒に振り、鈴木は初のJ1を体験した2年目のシーズン。さらにはベルギーからのJリーグ復帰かつ久々のJ1復帰となる豊川と実質未知数な部分もあるこのポジション。
誰が先にチャンスを掴むのか楽しみにしたい。

■右SH 3人

坂元逹裕 前川大河 西川潤
昨季のレギュラーが唯一抜けたポジションには新加入(期限付き移籍からの復帰も含む)の選手が3人並ぶ。
内2人が左利き、そして唯一右利きの前川も含め内側に入ってプレーできる選手が揃っているのが昨季と最も異なる点だろう。
(西川は短期間やっているが)ロティーナの戦い方を経験していない選手ばかりという点では不安点もあるが、ここでは人数にいれていない奥埜も昨季終盤には途中からではあるがこのポジションをやっているというバックアップもきちんとある。
昨季は形として持っていた「右サイドからのビルドアップで左SHの清武(柿谷)に渡った瞬間にチャンスになる」パターンの逆サイド版はあり得るのかどうか。昨季と大きく変わるポジションなので色々と楽しみである。

■左SH 2人

柿谷曜一朗 清武弘嗣
エースポジションの左SHは日本代表クラスのアタッカーが2人揃う。昨季終盤の様に2人揃っている時は柿谷をFWとして起用するのか、それともどちらかがどちらかの控えとなるのか。どちらも名前の大きな選手だけに気になるところ。
とはいえ単純に、このクラスの選手が2人揃っているのはかなり大きい。

■CH 5人(+1人)

藤田直之 レアンドロ・デサバト 奧埜博亮 中島元彦 喜田陽 (+新外国籍選手)
チームのアイドルは去ったが昨季のチームを支えた実力者は全て残ったので計算できるポジション。奥埜は昨季途中からFW起用になったが、今季のチーム編成から考えるとCHでの起用となる可能性が高いだろう。
ここに昨季U23で大活躍を見せた中島、期限付き移籍から復帰の喜田が挑むことになるが、ソウザが抜けた代わりの外国籍選手を加える予定もあり、さらに瀬古、木本もこのポジションができるので、彼ら2人がトップチームに残るにはキャンプ・プレシーズンでの活躍が必須だろう。

■右SB 2人

松田陸 片山瑛一
個人的には昨季最も成長した選手だと思っている松田を軸にバックアップに片山という位置づけになるが、松田と片山とでは出来ることの範囲がかなり違うので、松田に怪我などが無いことを祈るばかりである。
とはいえ、片山も松田には無い身体の強さという武器があり、昨季は19試合に出場している。今季はさらに出場機会を増やし出来ることの幅を広げていってほしいところだ。

■左SB 2人

丸橋祐介 小池裕太
鉄人丸橋が不動のものとしている左SB。下部組織から昇格してきた舩木が期限付き移籍となり、昨季所属した鹿島でのスーパーゴールで大きな話題となった小池が加入した。
小池はスピードがあり身体能力が高いという丸橋と似た特徴を持っているので、基本的な設計は丸橋と同じでOKというのは、チームにとっても本人にとってもメリットだろう。
ただしよく言われるポジショニングの問題は流経大時代から指摘されていた課題で、2018年8月に加入したシント・トロイデンでは結局出場0、ベンチ入り2試合のみで2019年3月に鹿島へ期限付き移籍となった。鹿島は人が基準となる比較的シンプルな戦術だが、初出場が6月のセレッソ戦。安西の移籍もありそこからしばらくは連続して先発していたのでポジションを掴んだかと思われたが、10月のセレッソ戦からは町田にポジションを奪われる形とに。
そう考えるとやはり少し時間はかかってしまうだろう。
とはいえ、新潟の下部組織時代から注目を集め、流経大では大学ナンバーワンSBだった逸材。
丸橋との高いレベルでのポジション争いに期待したい。

■CB 5人

木本恭生 瀬古歩夢 マテイ・ヨニッチ 庄司朋乃也 田平起也
昨季のリーグ最少失点を支えたCB3人に、期限付き移籍から復帰した庄司、高卒ルーキーの田平が加わる。
田平はもともとU23のキャンプに行く予定だったがロティーナ監督の意向によりトップ帯同が決まったとのことなので期待の大きさを感じさせる。
田平がトップに加わっている最大の理由は左利きであるということだろう。ポジショナルプレーを突き詰めると身体の向きやボールの置き場所という部分に絶対に行き着く。
そうなったときに大きいのが利き足の問題で、左利きの選手が左CBにいると相手よりも遠い場所にボールを置くことができる。またサイドラインを割りにくい軌道で左サイドへの縦パスを出せるし、正面を向いた状態で対角のサイドチェンジを蹴ることもできる。
そういった左利き特有のプレーを考えると、5人中唯一左利きの田平への期待は大きいはずだ。

■GK 4人

キム・ジンヒョン 永石拓海 アン・ジュンス 茂木秀
圍、丹野がチームを去り一気に若返ったGK陣。今季もキム・ジンヒョンが中心となるのは間違いなく、セカンドキーパーを若手3人で争う形になりそうだ。
セカンドキーパーとなると試合数的にはそれほど伸びないかもしれないが、ルヴァンカップでは間違いなく起用されるので若手3人にとっては貴重な経験となることは間違いない。
ただ、永石23歳、アン・ジュンスと茂木が21歳ということを踏まえ試合経験ということを考えると、U23を含めたGKは4人体制が良いのか。それとも1人はレンタルに出してGK3人体制+U23のセカンドキーパーはU-18からという体制が良いのかは議論が分かれるところだろう。

■IN

・GK 永石拓海(レノファ山口FCへの育成型期限付き移籍から復帰)
・GK   アン ジュンス(鹿児島ユナイテッドFCから復帰)
・DF 田平起也(神戸弘陵学園高校)
・DF 西尾隆矢(セレッソ大阪U-18)
・DF 庄司朋乃也(大分トリニータから復帰)
・DF   小池裕太(シント=トロイデンより完全移籍)
・MF 西川潤(桐光学園高校)
・MF 吉馴空矢(セレッソ大阪U-18)
・MF 松本凪生(セレッソ大阪U-18)
・MF 前川大河(アビスパ福岡への育成型期限付き移籍から復帰) 
・MF 喜田陽(アビスパ福岡への育成型期限付き移籍から復帰) 
・MF 島村拓弥(京都サンガF.C.より育成型期限付き移籍)
・MF 坂元達裕(モンテディオ山形より完全移籍)
・MF 秋山大地(モンテディオ山形への期限付き移籍から復帰)
・FW 藤尾翔太(セレッソ大阪U-18)
・FW 山内寛史(FC町田ゼルビアへの育成型期限付き移籍から復帰)
・FW 豊川雄太(KASオイペン/ベルギー)
・FW 山田寛人(FC琉球への育成型期限付き移籍から復帰)
※2020年1月17日現在

■OUT

・GK 圍謙太朗(松本山雅FC:完全移籍)
・DF 藤本康太(引退)
・MF 水沼宏太(横浜F・マリノス:完全移籍)
・MF ソウザ(アルイテファク/サウジアラビア:完全移籍)
・GK 丹野研太(川崎フロンターレ:完全移籍)
・MF 大山武蔵(契約満了)
・MF   田中亜土夢(契約満了)
・MF ポンラヴィチュ(BGパトゥン ユナイテッドFCからの期限付き移籍期間満了)
・MF 斧澤隼輝(ギラヴァンツ北九州:完全移籍)
・MF 丸岡満(契約満了) 
・DF 舩木翔(ジュビロ磐田:育成型期限付き移籍)
・MF 福満隆貴(アビスパ福岡へ期限付き移籍)
・FW 山根永遠(ツエーゲン金沢への期限付き移籍期間延長)
・DF 森下怜哉(松本山雅FCへ育成型期限付き移籍)
※2020年1月17日現在

■背番号

1 GK 永石拓海[←山口/復帰]
2 DF 松田陸
3 MF 木本恭生
4 DF 小池裕太[←シント=トロイデンVV(ベルギー)/完全移籍]
5 MF 藤田直之
6 MF レアンドロ・デサバト
8 FW 柿谷曜一朗
9 FW 都倉賢
10 MF 清武弘嗣
13 FW 高木俊幸
14 DF 丸橋祐介
15 DF 瀬古歩夢
16 DF 片山瑛一
17 MF 坂元達裕[←山形/完全移籍]
18 FW 鈴木孝司
19 FW 澤上竜二
20 FW ブルーノ・メンデス
21 GK キム・ジンヒョン
22 DF マテイ・ヨニッチ
24 FW ウェリング・ピアス
25 MF 奥埜博亮
26 MF 秋山大地[←山形/復帰]
27 GK アン・ジュンス[←鹿児島/復帰]
28 FW 中島元彦
29 MF 島村拓弥[←京都/期限付き移籍]
30 MF 喜田陽[←福岡/復帰]
31 FW 山内寛史[←町田/復帰]
32 FW 豊川雄太[←KASオイペン(ベルギー)/完全移籍]
33 FW タワン
34 FW 山田寛人[←琉球/復帰]
38 MF 西本雅崇
39 DF 庄司朋乃也[←大分/復帰]
40 FW 安藤瑞季
41 MF 松本凪生[←C大阪U-18/昇格]
42 FW 藤尾翔太[←C大阪U-18/昇格]
43 DF 西尾隆矢[←C大阪U-18/昇格]
44 DF 吉馴空矢[←C大阪U-18/昇格]
45 GK 茂木秀
46 DF 田平起也[←神戸弘陵学園高/新加入]
47 MF 前川大河[←福岡/復帰]
49 MF 西川潤[←桐光学園高/新加入]
※2020年1月17日現在

1 件のコメント :

  1. MFは柿谷を左、清武を右で使うオプションがあるかもしれませんね。
    清武はもちろんアタッカーとして最高水準の選手ですが、
    本質的にはクロッサーなのではないか、とひそかに考えているのですけども…
    ドイツにいたときもまずFKCK含めたクロスを評価されていたと思います。

    返信削除

新着記事

人気の投稿

セレッソ大阪公式Twitter

楽天

楽天トラベル