2015年5月1日金曜日

4/29 明治安田生命J2リーグ第10節 VS 京都サンガ @ キンチョウスタジアム

第10節
2015年4月29日(水)17:04KO 金鳥スタ


スタジアムキンチョウスタジアム主審東城 穣
入場者数14,631人副審桜井 大介、清野 裕介
天候 / 気温 / 湿度曇のち晴 / 20.9℃ / 56%第4の審判員川崎 秋仁

スターティングメンバー

セレッソ大阪C大阪
 
京都サンガF.C.京都
 
  • 監督
  • パウロ アウトゥオリ
 
  • 監督
  • 和田 昌裕
セレッソ大阪C大阪
京都京都サンガF.C.
今回対戦今季平均
データ項目セレッソ大阪京都サンガF.C.セレッソ大阪京都サンガF.C.
SH2011129
FK15211618
CK6644
PK2000
警告/退場3/04/12/01/0

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 パウロ・アウトゥオリ監督

京都サンガ 和田監督

セレッソ大阪 セレッソ大阪 フォルラン選手、扇原選手、関口選手、椋原選手、山下選手、楠神選手、山口選手、キム・ジンヒョン選手。

京都サンガ 有田選手、山田選手、大黒選手、伊藤選手、キム・ナミル選手


ゴールデンウィーク5連戦の2試合目は中2日でホームキンチョウスタジアムでの京都サンガ戦。
2010年以来の対戦となりますが、両チームともに前節連敗を止めて勝利しているのでここで連勝して勢いに乗りたいところ。

セレッソのメンバーは前節から玉田と長谷川に代えてパブロと関口を起用しシステムもそのまま4-3-3。スカパーの予想フォーメーションでも、また監督コメントの質疑応答の中でも「4-2-3-1に変更した」と質問している記者がおり、おそらく関口が前に出て行く回数が多かったのでそう考えたのだと思いますが、スカパー表記の関口と楠神がSHの4-2-3-1なら守備の時の2人の役割はあきらかに異なりますし、フォルランと楠神のSHで関口がトップ下だとしても関口は山口・扇原らと共に3人横並びで右サイドを埋めていた為そこではない、それを踏まえて僕は4-2-3-1では無く4-3-3だと判断しています。
このメンバー交代は中2日を考えてのターンオーバーでもあり前節の京都の戦い方を踏まえて理にかなった変更でもあります。
またベンチには離脱していたカカウと藤本が復帰。前節から橋本と池田が外れています。

一方の京都は、ベンチも含めて前節と全く同じ。という事は大黒と山瀬はベンチスタートの4-2-3-1。
こちらは前節の勢いをそのまま活かそうという考え方なのでしょう。

報道によればこの2日間セレッソはほぼリカバリーのみ、京都はリカバリーの間に紅白戦や戦術トレーニングもいれていたそうです。

■京都の狙い
京都の狙い
京都の狙いは高い位置からの守備とそこからのショートカウンター。
1トップの有田がCBと2対1の状態ですが、頑張って追う。で、アンカーの山口はトップ下の和田、サイドに出させたらSBはSHで、インサイドハーフはボランチでと潰しに来る。
この日のセレッソはパブロはこれまでの様な4-3-1-2のトップ下では無く本当はCFなんですが、いつものトップ下に近い位置にいる事も多く京都のプレッシャーの前に少しバタバタした立ち上がりになります。
また京都は、前の4枚でボールを取れなくてもボランチや最終ラインが前向きでボールを奪えば多少アバウトでも縦にボールをつけてくる。
これはそのボールが前で収まればそれでいいし、もしダメでもそこからスグにプレッシャーをかける事でまたボールを奪ってショートカウンターをかけようという事なんでしょう。
プレスをぼかす
しかし、京都の有田を中心とした前から追いかける守備は10分ぐらいから徐々にできなくなってきます。
そうなったのはセレッソのCBが開いて幅を取り出したから。CBが開く事で2対1でも頑張って追いかけていた有田はもう2枚を追い続ける事ができない。そしてもしここで山口が下がってしまえば自分のところについている和田を最終ラインに一緒に連れて行ってしまう事になってしまいまだ追える可能性がある3対2にしてしまうので山口は決して下がらない。これによって前半の途中まではいつもより山口がボールに触れる事が少ない展開でしたが京都が狙っていた形の1つは外す事ができる様になっていました。
行けない場合
それでもやっぱり前で追いたい雰囲気を出していましたが、どうしても無理なときは有田が和田と山口の高さで横並びになって4-4-2にし、CBからボランチやSBにボールが出たところを狙うという形に変えます。
なのでCBは自由にボールを持てるようになりました。

■セレッソの狙い
裏を狙うセレッソ
セレッソがこの日狙っていたのは京都DFラインの裏。
京都がDFラインを高めに設定してくる事、その割には裏を組織として裏を守る事を考えられていない事、またスピードが無い選手や、後ろへの意識が薄い選手で揃う最終ラインで、さらにGKは2年目で昨シーズンはJ3のU-22で4試合プレーしたのみでこの試合で3試合目の出場だった事でここを狙うと決めたのでしょう。
CBからでもどんどん最終ラインの裏へボールを入れていきます。
メンバーのところでパブロと関口の起用は理にかなったものだと書きましたが、裏を狙うにあたって、スピードがあってかつパブロには高さもあるという事でこの2人の起用になったのだと思います。
またセレッソがどんどん裏を狙ってくるので京都がおそらくここで前向きにボールを奪いたいと考えてボランチで起用しているであろうキム・ナミルとバヤリッツァのボランチでほとんどボールが奪えないという状況になっていきます。
そして15分ごろから京都はSHの位置が少しずつ低くなっていき、セレッソはより高い精度のボールを出せる丸橋や下がった扇原からもボールを入れられるようになっていきます。

18分に楠神がGKに倒されて得たPKをフォルランが決めてセレッソが先制するとよりその傾向が強くなり、少し減ってくると「背後をねらえ!」という村田コーチの声も何度か中継にも拾われていました。

■京都の可能性
ただそんな時間帯も、わずかながら京都は例えば最初に書いたように縦にボールを付けてそこでボールを失ったとしても素早い守備への切り替えでプレッシャーをかけれる状況だとセレッソのCBが広がる前に追えるのでそこからの展開では形を作れそうな場面もありました。ただ、セレッソが長いボールを利用するのでそこでボールを失ってしまう事も多く、となると京都も攻撃の数は増えるのですが、単発的に伊藤がドリブルを見せるぐらいで狙いをもった攻撃ができているとはいえない状況だったかと思います。
関口が戻れない時
しかしセレッソは、これがインサイドハーフに関口を入れた時のデメリットで、関口が前に出た後にボールを奪われて京都が縦に速くボールをつけると、関口は頑張って戻ってくるんですがどうしても4-2-4の状態になってしまっている場面も何度かありました。こうなっている時に京都はサイドを振ってボランチ2枚の脇を上手く使えればもっとチャンスが作れたかもしれません。
また、自陣で守るときも量でカバーはしているのですが、本職がサイドアタッカーの選手なのでどうしても本職の選手に比るとセンターハーフとしての守備に慣れていない部分も見られましたので、実際京都としてはもっと狙っても良かった場面だったかもしれません。
実際30分過ぎには関口のところで消してフォルランからボールを奪って大きなチャンスを作っています。
なのでここでも、速いばかりでは無く落ち着いてサイドを変えながらという攻撃があれば、押しこむ事ができたかもしれませんが、京都からはそんな素振りは一切みられませんでした。
とはいえ関口のインサイドハーフにはメリットも十分あって、1つは先に書いたの裏、そしてもう1つは守備への切り替えが速いので高い位置でプレッシャーをかけれれば山口・扇原と前に出てボールが奪える事でしょうか。

もう1つ、京都にとって最もチャンスになりそうだったのはセットプレーで、これは現時点でのセレッソのの課題の1つですが、これまで少なくとも8年ぐらいはセットプレーの守備をゾーンでやって来た中今シーズンからマンツーマンに代わってるからなんでしょうけど、結構簡単にマークを外されてしまう事が多々見受けられます。
特に外側でスイッチをされると誰も見れていない状況になってしまう場面がこの試合に限らず何度か出て来ています。

なので京都にとって最大のチャンスだったのはセレッソ先制直後のシーン。この試合で唯一丸橋が石櫃にやられてイエローをもらったFKからのシーンで、元々オフサイドポジションにいた有田をその前にバヤリッツァなどに入られ扇原が全く行けなくなってフリーでヘディング、そのこぼれ球を山口が押しこむもオフサイドフラッグが上がっていました。
このシーンは最後に押し込んだ山口は完全にオフサイドではないので、もし山口がオフサイドだということであれば誤審ですね。セレッソにとってはラッキーでした。
ただ、予めオフサイドポジションにいた有田はキックに合わせて動く時にオンになるというのが狙いだったんでしょうけど、間に合わずというかキックのタイミングではオフのままだったっぽい感じもあるので、有田がオフサイドだという事であればそうかもしれません。

そして33分。キム・ナミルのファールで得たFKをフォルランが直接決めてセレッソが追加点。
ボール自体ははDFラインとGKの間で合わせるボールでしたがそのままゴールインとなりました。和田監督のコメントでオフサイド気味にと言ってましたが、GKの前に入った扇原はオフサイドポジションではありませんでしたので、関与があったと判断されていたとしても何の問題も無いゴールでした。

という事で前半は2-0でセレッソリードで終了。
京都にとって、前の守備がある程度できている、そしてボールも支配されていない、チャンスもあったという判断もできるかもしれませんが、実際のチャンスはFKでオフサイドになったシーンと有田が左からのクロスをミートできなかった2つぐらい。一方セレッソは相手のやり方を踏まえて裏を狙う事で得点以外にもチャンスを量産していたので、実際には結構な差がありました。

■間延びしていく京都
ハーフタイム〜
京都はハーフタイムで2枚替え。
宮吉と和田を下げて大黒と山瀬を投入し4-4-2にしてきます。
2点ビハインドだし、おそらくこのまま続けていてもジリ貧だという事で前から追いかける守備を理由に外している2人を入れてきます。

京都は前半途中から既に4-4-2でボランチにセットする形になっていたので選手が入れ替わってにも同じ形で守備を始めようとします。
一方のセレッソも相手がプッシュアップしてくるなら裏を狙うのは変わらず。

京都は51分に前半になかった形でバヤリッツァのパスから大黒の左足シュートをみせます。
が、ここから京都は最終ラインが上がれなくなり、前線も戻れなくなりとどんどん間延びしていく事になります。
カウンターでセレッソに攻められて2対3の数的不利を作られたけどなんとかタッチにクリアしたにも変わらずスローインの後もまだ2対3のままだったのにはびっくりしました。
それは中2日でメンバーを入れ替えてなかった影響もあるのかもしれませんが、実は北九州戦でも後半はどんどん最終ラインが下がっていってました。それをリードしたことで後ろの人数を増やし、カウンターで追加点を奪うという展開でカバーできていたって流れだったんで、前半の形を1試合通じては続ける事ができない様です。

間延びするとセレッソは裏だけで無く中を使えるようになります。
となると京都のプレーヤーが遅れてしまってラフプレーでイエローをもらい出す。
そして64分。やっぱりキム・ナミルのラフプレーでイエローが出るファールのFKから。
ナミルのラフプレーでイエロー
フォルランのFKをGK山田がセーブ、そのこぼれ球を扇原がシュートするも磐瀬が倒れこんで左足に当ててストップ。
そこに山下が突っ込むも磐瀬が掻き出し、それを染谷がシュートすると今度は磐瀬が手で止めてハンドで退場。PKに。
このシーンはGKが前に出ておりオフサイドラインが2人目の守備者(山口)になっていて、さらに磐瀬のプレーがセーブ、山下のプレーを関与かどうか、山下は磐瀬よりも先に触ったかどうか、などオフサイドの新基準や、さらに関与かどうかなど難しい判断が絡む、非常に複雑なシーンなのですが、判定は磐瀬のハンドで退場。
それをフォルランが決めてハットトリック達成、セレッソが3-0とリードを広げます。
66分〜
66分京都は伊藤に代えて内田を左SBに投入。
大黒と有田はポジションを入れ替える事もありましたが、基本は大黒1トップの4-4-1に。
試合終了時
その後セレッソが攻め立てるも得点だけが奪えないという状態で、楠神に代わってカカウ、関口に代えて安藤、扇原に代えて長谷川と投入。
扇原に代えて安藤は、その前に扇原がイエローカードを受け次節の出場停止がきまったので、その次節に向けての調整だったのかもしれません。
またこの試合で前半から時々あったんですが、安藤が入ってからは扇原がアンカーで山口がインサイドハーフに入るポジションチェンジをしていました。

試合はそのまま3-0で終了。
セレッソが今シーズン初の連勝となりました。

■その他
スコアは3-0でしたが、もっと差がついてもおかしくない試合でした。
和田監督は「内容的にはそんなに前半が悪いものではなかったと思っています。」と話していますが、どこまで本心なんでしょう。もし押し込まれなかったからという事であれば、それはセレッソがボールを持って押しこむような戦い方をせずに弱点である裏をシンプルに狙う戦い方をしたからで、その結果前半でもチャンスの数は圧倒的にセレッソの方が多かったですからね。

しかし京都はなぜああいった戦い方をしているんでしょう。
この試合に向けて何試合か見ましたが、プレビューでも書いたように連敗中の京都は守備のスタート地点も追い込むエリアもボールを奪う位置もハッキリしないぼやっとした守備になっていましたけど、北九州戦では結果的に上手くいったとはいえ守備組織の根本的な状態を改善せずに前からハメにいったところでそれは玉砕覚悟の戦い方でしかないと思うんですよ。
セレッソに執拗に狙われた裏のスペースが弱点になってしまっているのはその戦い方が原因です。SBから縦に出されているのもそうです。
こんな事を言うのも厚かましいですが、そっち方面の先は道がなくなってて崖になってましたよ。ちょうど去年の9月ぐらいから通った時は。

2 件のコメント :

  1. こんにちは。このブログを読み出してから、自分の試合を見る目が少し変わったように感じています。
    現代サッカーにおいて、守備や攻撃体制の組織化がいかに大切かが何となくわかるようになりました。ありがとうございます。

    さて、京都戦は現地観戦したのですが、パブロ選手のプレー(特に前半)で気になった点があったのでお尋ねします。

    私の印象では、彼の場合、オフサイドポジションの解消がやけに遅いように見えました。前後の動きが足りないというか、ある種の「手抜き」というか(^_^;)

    チームが背後をつく攻撃を多用するのだから、余計に準備がいると思うのですが...。とても物足りなく思ったのですが、どう見ておられますか?

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    1. コメントありがとうございます。
      パブロのプレーについてですが、良いように言えば、ボールが蹴られる瞬間だけオンサイドであればいいんで、わざと最初はオフサイドポジションにいて相手にマークされにくくするというテクニックもあるんですが、確かにそういうところはありますね(苦笑)。
      まあ後オフサイドはバイタルを空ける為の布石という側面もありますから(笑)。

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