中2日で迎えるゴールデンウィーク5連戦の2試合目はホームキンチョウスタジアムでの京都サンガ戦。
公式戦では2010年以来の対戦となります。
予想スタメン |
2011年から5シーズン目のJ2となる京都。12年・13年はシーズン3位で終えながらプレーオフ制度で昇格を逃すと昨シーズンは9位に終わり、今シーズンは指導陣・強化部総入れ替えで迎えています。
昨シーズンのチームからオ・スンフン、酒井、工藤のチームの骨格を支えた選手や横谷、三平、期限付きで所属していたドウグラス・田中英雄などが去り、加入したのは千葉から山口、磐田から菅沼のCB、仙台から佐々木のガンバにいた3人や大ベテランのキム・ナミル、群馬のエースだったダニエルロビーニョ、そして昨シーズン期限付きで出していた宮吉と原川を戻し、監督には神戸のコーチや監督代行や監督や色々経験したあと昨シーズンはタイのチョンブリーで監督に就任しリーグ戦2位の成績を残した和田昌裕を招聘しスタートした今シーズン。シーズン開幕後に福村を期限付き移籍で清水に出しています。
メンバーも指導陣も大きく変わった今シーズン。前節はホームで北九州に勝利しましたがその前に3連敗、また2節・3節も連敗をするなど正直苦しんでいます。
それを象徴するのがスターティングメンバーで、継続して出場しているのは山口、バヤリッツァ、キム・ナミル、石櫃ぐらいで、そのほかの選手はなかなか固定できていないという状況で、例えばGKも開幕から清水が入っていましたがケガで離脱すると3節からは杉本に、そして長崎戦での敗戦を受け8節からは山田が務めています。
この継続して出場している中に昨シーズンJ2得点王の大黒の名前も入っていませんが、前節はついにその大黒も「前からの守備」という事でベンチスタートとなり最後まで出場はありませんでした。
その前節北九州戦ですが、やっていたのは結局いわゆる前から追い回すバンザイアタックサッカー。エースの大黒を外してまで前からの守備を求めただけあって代わって4-2-3-1の1トップに入った有田が前線から相手を追いかける守備をみせていました。
ただ、連敗中の徳島戦や長崎戦などを見てるともしかしてこのチームは守備のスタート位置、ボールの追い込みどころ、奪いどころが実は何も決まってないんじゃないのか?と思わせるぐらいだったりする事もあった京都の守備ですが、この北九州戦では前からと決めてさらに有田の動きがある事で守備のスタート位置がハッキリするようになっていました。
しかし基本バンザイアタックサッカーなので暴走気味で、この日の北九州にはそこを使う事ができませんでしたが怪しいところもかなりありました。とはいえこのやり方は現時点の京都にとってはちょうど良かったんでしょう。相手陣内で試合をすることができ、前半終了間際に石櫃のロングスローからの流れでバヤリッツァがボレーで決めて先制。そこまで北九州もほとんど攻めれていなかったのですが京都も決定的な形は作れていなかったので、もしここで決められずにいたらズルズルいった可能性もありましたが、この前半で先制できたのは京都にとって大きかったんだと思われます。
そして落ちてきた試合終盤にはボランチに田森を入れて、この日ボランチでスタメンだったバヤリッツァをフォアリベロ的な位置に入れて守備を固めると直後に石櫃のオーバーラップからCFに回った宮吉が追加点を決めるという理想的な展開で久々の勝利を今シーズン初の無失点で飾っています。
CKの守備はマンツー+ニアに2枚。
北九州戦の先制点のきっかけになった様に石櫃にはロングスローがあります。
■プレビュー
お互い前節の勝利で連敗を止め中2日で迎えるこの試合。中2日だと基本リカバリのみで余程の事がないと新しい事はできないので、両チームとも基本的に前節と同じ形になりそうです。
ただ、セレッソは前節まで故障者続出のCBの控えとして池田がベンチ入りしていましたが、藤本が既に万全の状態に戻っていますのでベンチには入れそう。
また報道があったカカウと田代については、カカウは一応間に合っている様ですが入れてくるかどうか、また田代は次節以降になってくるでしょう。
一方の京都は変化があるとすれば前節一番最初に交代となった和田と山瀬の入れ替えぐらいでしょうか。
試合展開としては、ポイントになるのは京都が前から追いかけてくるかどうかですが、前節成功しているのでおそらくやってくるでしょう。
セレッソはそれを落ち着いてはずさなければいけません。
4-2-3-1なので1枚ならCB2枚、2人来れば山口も入れた3人、そしてGKを使う。
本当ならきちっと整備されていない限り前から来た方がどこかに穴が空くわけなのでやりやすいはずなんです。そして前節を見る限りセレッソにはそれが出来るだけのクオリティはあるはずです。
またここ最近の京都の攻撃の中心となっているのが伊藤と石櫃の右サイドですが、マッチアップするのはセレッソのキーポイントでもある丸橋と楠神になります。彼らにはここは確実に勝ってもらわないといけません。
京都が始めたそのやり方を良い様に言えば「前線からのハードワークと泥臭い守備」と呼ばれるもので、確かに短期的には結果が出やすいやり方ですが、結局のところどんなものかはセレッソの選手達は身を持ってわかってるはずです。
なのでもし京都がそういうやり方をしてくるなら、申し訳ないですが確実に上回ってもらわないと困ります。
得点力があるFWを外してのバンザイアタック、うっ頭が・・・
返信削除いつも拝見させていただいてます。 ”申し訳ない” ことないです!!J1復帰を謳ってるならあたりまえちゃいますか・・・。たぶん。
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