ミッドウィークの試合を経て中3日でのリーグ戦となる6節はアウェイ連戦でFC岐阜戦。
FC岐阜は現在1勝4敗で最下位に沈んでいます。
予想スタメン |
■FC岐阜
昨シーズン大きな話題を集めたラモス監督の就任。
2012年、2013年はJFLの入れ替え戦基準をみたしたクラブが1チームのみだったという関係でJ2残留していたチームが、2014年に川口、三都主、宮沢、深谷、太田圭輔、難波、高地らの実績のあるベテランを獲得。さらにフィジカルモンスターナザリトの活躍もあり、終盤の連敗で最終順位は17位となりましたが、残留争いに関わることは一度もありませんでした。
そして迎えた今シーズン。
昨シーズンの獲得でナザリトが札幌へ移籍。またチームを支えた木谷と美尾が引退、三都主、クレイトンドミンゲスは退団、森勇介は相模原にと多くの選手が退団しました。
ナザリトの代わりはなかなか狙って取ってこれるものではないでしょうし、これまでよりは失点数が減らせたとはいえまだまだ失点が多いチームだったので、大分から高木和道、北九州から冨士を獲得し、チームのバランスでカバーしようという考えだったのでしょう。
しかしシーズンが始まってみると開幕戦で岡山に完敗。
ナザリトが抜けた注目のFWは難波と元々はサイドアタッカー清本という組み合わせでしたが、前線にボールを運ぶ事ができませんでした。
それを受けて2節からはトップ下に高地、清本をサイドに戻す4-2-3-1に変更。
2節の讃岐は難波の1点を守り切って1-0の勝利となりましたが、試合自体は完全に讃岐ペースでした。
続く3節は同じメンバーで徳島に敗れたものの、徳島はボールを持つもののなかなか岐阜を崩せないという展開で負けた2節よりも手応えのある内容だったのではないでしょうか。
そして同じメンバーで挑んだ4節ですがこの試合は金沢に完敗。
序盤こそボールを運ぶ場面があったものの4-4-2で組織的におこなってくる金沢のプレス・プレスバックの前に何もさせてもらえないまま、後半から高地をボランチにして明治大学から加入した苅部をトップ下にして改善をしようとするもほとんど効果がありませんでした。
そして前節は試合前の時点で岐阜21位、大分は22位で最下位という対戦。
ここまで先発だった川口、宮沢、益山、深谷、清本を外し、GKにこの試合でリーグ戦キャリア3試合目の出場となる太田岳志、野垣内、水野、阿部、サントスやスポルティング・リスボンなどでもプレーしたロドリゴ・チウイを先発で起用。
大分の3バック対策という事もあったのかもしれませんが、システムもそれまでの4-4-2や4-2-3-1のダブルボランチからヘニキをDFラインの前にアンカー気味に置き、その前に水野と高地が並ぶ形にしてきました。しかし前半だけで5失点。そのうち4点はセットプレーで1失点目と2失点目は同じサイドからのCKを全く同じパターンでやられるという厳しさ。
後半開始から岡根と太田圭輔、途中から遠藤を投入し2点は返しましたが6-2で大敗しています。
ラモス監督が語ったところによるとこの敗れた直近2試合について金沢戦は戦う姿勢も無く全くダメで、大分戦はまだ戦う姿勢があったとの評価を下している様ですが・・・
また大分戦でやられてしまったセットプレーについてはマンツーマンがベース。
CKはマンツーマン+2でニアポストに高地、ニアゾーンに難波が入ります。
難波は空中戦で活躍しているかもしれませんが、それは競り合いの中の話しなので172cmの選手をCKのニアゾーンに置くのはどうなんでしょう。
■プレビュー
セレッソは木曜金曜とほぼリカバリーに費やしていたのでメンバーの大枠は変わらない様子。
しかし楠神が別メニューから戻ってきましたが、パブロが金曜日の練習を途中離脱、キム・ジンヒョンは代表戦で痛めたらしく別メニューとなっています。
ここまでの傾向から考えるとアウトゥオリはこの試合にダブルボランチで望む可能性が高そうなので、パブロが間に合わなければトップ下に関口が入る形の可能性が高そうですが、長谷川は前節前に出て1点目・2点目の起点になっていますので前節同様の長谷川が入る3センターになるかもしれません。
岐阜は4-4-2でコンパクトにするという事がシーズン開幕時のチームとしての狙いだった様で、この試合に向けて原点回帰という事で取り組んでいるそうなので開幕戦の4-4-2にして大分戦の終盤でチャンスを作った遠藤が前線に入る形になりそうか。
その大分戦で途中出場で気を吐いた太田圭輔をサイドに入れる形も考えられますが、前節が復帰戦だったので先発は無さそうか。
岐阜のコンパクトな4-4-2。言葉だけだと同じコンセプトを持つ4節で戦った金沢とは対照的で、金沢は4-4-2のゾーンで守備をするんですが岐阜は4-4-2でセットするもののほぼマンツーマンで守ります。
なので、その結果相手の動きに引っ張られる、喰いつく、でコンパクトとは言いがたい形になって押し込まれる。そしてセカンドボールを拾えない。こういう展開が金沢戦で、開幕の岡山戦もこんな展開で完敗しています。
この問題点がどう解消されているのか。
修正されていないようだと得点のチャンスは十分あると思います。またやはりセットプレーでもチャンスは十分あると思います。
岐阜のディフェンスリーダーである高木は神戸時代も大分時代もその裏を攻略して得点をとっていますのでそこはどんどん狙って行きましょう。
今シーズンはアウェイは全て引き分けとなっていますが、この試合は確実に勝ち点3を持って帰りたい試合です。
J2 第6節 岐阜戦|試合前日の監督・選手コメント
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