2015年6月23日火曜日

6/21 明治安田生命J2リーグ第19節 VS 徳島ヴォルティス @ キンチョウスタジアム

第19節
2015年6月21日(日)19:04KO 金鳥スタ


スタジアムキンチョウスタジアム主審廣瀬 格
入場者数11,332人副審亀川 哲弘、和角 敏之
天候 / 気温 / 湿度晴 / 24℃ / 68%第4の審判員山本 慎吾
スターティングメンバー
セレッソ大阪C大阪
 
徳島ヴォルティス徳島
 
  • 監督
  • パウロ アウトゥオリ
 
  • 監督
  • 小林 伸二
セレッソ大阪C大阪
徳島徳島ヴォルティス
今回対戦今季平均
データ項目セレッソ大阪徳島ヴォルティスセレッソ大阪徳島ヴォルティス
SH74128
FK1591514
CK8254
PK0000
警告/退場0/00/02/01/0

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 パウロ・アウトゥオリ監督
徳島ヴォルティス 小林伸二監督


セレッソ大阪 扇原選手、田代選手、長谷川選手、山口選手
セレッソ大阪 酒本選手、丸橋選手、山下選手
徳島ヴォルティス 濱田選手
徳島ヴォルティス 福元選手、長谷川悠選手、濱田選手



ここ4試合で3つの引き分けと勝ち切れないセレッソは、代表招集されていた山口とキム・ジンヒョンが戻って愛媛戦と同じスターティングメンバー。
ベンチには関口が戻ってきています。

一方10試合勝利がない徳島は、2試合続けて1トップで先発していた佐藤が足の違和感でベンチ外となり1トップには長谷川悠、右サイドには2試合ぶりに大崎が入っています。

■アンカー問題
マッチアップ
セレッソは4-3-3、徳島は4-1-4-1。なのでマッチアップ上それぞれのアンカーが浮く。
という事で両チームとも守備の時に相手のアンカーをどうやって捕まえるのかという方法が必要になります。
そしてそれに加えて、今度は逆にアンカーを置くことによってどうしてもできてしまう自分たちのアンカー両脇のスペース。ここをどうやって守るのかという方法も必要になります。

■アンカー問題セレッソの対策編
サイドを限定してボールと逆サイドのFWが捕まえる
セレッソが徳島のアンカー木村を捕まえる為にとったのは、前線の3人でボールをサイドに誘導してボールと逆サイドの選手が相手SBを捨ててアンカーを見に行くという形。
これは徹底されていたようで、この後徳島がシステムを変えてもしばらくはパブロと楠神は木村を捕まえにいっていました。
中盤のスペース
また山口の両脇にできるスペースについては、そもそもセレッソは守備の時に4-1-4-1の形にならずに4-3-3で守るので山口の両脇にはスペースができません。なので別の所はともかくそこに関してはそれほど心配はありません。

■アンカー問題徳島の対策編
1トップがアンカーまで下がって守備を始める
一方の徳島は、まず最初山口に対して長谷川悠にCBを捨てて山口のところから守備をさせる事で自由にやらせないぞという形を取ってきます。
後ろから一気に前線に
しかしこの徳島のやり方は、CBと山口にあまり規制をかける事ができず、楠神が裏へ飛び出す動きを見せたり、玉田が木村の両脇のスペースに引いてきたり、楠神が引いて中に入ってくる動きを見せたりと、エステバン・濱田の後ろのスペースでボールを受けられてしまいなかなかうまく行きません。
前に捕まえに出る
という事で10分すぎぐらいから、エステバン・濱田のどちらか近い方が1つ前の山口を捕まえに出て、その空いたところに木村が入って来る形に変更します。
元々徳島は高い位置からプレスをかけにいくということはやりたかったのかもしれません。
捕まえに出ても外され、アンカー脇を狙われる
しかしセレッソのCBの所は2対1、山口が下がれば3対1、エステバンか濱田が出て来たとしても3対2。そしてセレッソはSBを大きく広げて前に出し、またFWが降りてくる動きを見せて相手に圧縮させずに広げるポジションをとってボールを動かすことで、徳島の守備のスタート位置をぼやけさせていきます。
とはいえ、セレッソも相手を広げてはいますが、ビルドアップでのインサイドハーフの役割がハッキリしていないので、再現性のある形にはなっていません。
ただ、木村の脇は狙い所だという意識はあるので、時々そこでチャンスになりそうという感じの展開。

そして、セレッソが24分に濱田が山口に対してプレッシャーをかけようと追いかけた所で、右サイドを酒本を囮にエステバンの内側に入った長谷川に縦パス。これをトラップで長谷川がエステバンといれかわるとそこはポッカリ空いたアンカー木村の両脇にあるスペース。
という事でここから放ったミドルが福元の頭をかすめてネットを揺らしました。
4-2-3-1に修正
この失点を受けてスグに徳島は濱田がトップ下、エステバンと木村がダブルボランチでの4-2-3-1に変更します。
これで山口は濱田が観ることになり、守備は4-4-1-1になるので木村脇のスペースはなくなりました。

■4-2-3-1後の状況
上手く行っていない状況
徳島のこの変更、TVやメインスタンドから見てるとわかりやすいのですがピッチレベルだとなかなか気が付きにくいもので、このあとセレッソはしばらく変更前と同じようにFWが木村の脇に降りてきてもエステバンにカバーされるというシーンや、インサイドハーフが目の前からエステバンと濱田が消えた事で、徳島の両SH大崎と佐々木に引っ張られすぎて中盤の3枚が広がりすぎるという時間帯が続きます。
ただ、このセレッソの守備がハマらなかった原因はそれだけではなくってボールの失い方が特に悪かった事の影響が大きかったかと思います。
立ち上がりからビルドアップの途中のミスでボールを失って受ける必要のないカウンターを受けてしまう場面が何度かありましたが、30分以降の時間帯は特にミスが多くなっていました。
30分過ぎにあったショートコーナーを受けた丸橋がクロスを入れるタイミングを失って、中途半端にドリブルでしかけて奪われてカウンターを受けたシーンなんかは、懲罰交代をするタイプの監督なら即交代させるレベルの酷いミスでした。

前半はそのまま1-0で終了。
徳島がシステムを変えてからはセレッソが押し込まれる場面もありましたが、徳島の攻撃が割りと単調でセレッソがちょっと守り方を変えていたのにもハマって、決定的なピンチはありませんでした。
セレッソのちょっと変えていた守り方については後ほど。

■マッチアップを合わせてくるなら
山口と長谷川・扇原のポジションチェンジ
両チーム共に交代なしで始まった後半。
徳島が中盤の形を合わせてくるならという事で、セレッソは山口と長谷川・扇原が頻繁にポジションを入れ替える様になります。多かったのは長谷川、そして厳密に言うと、ポジションを入れ替えるというよりも酒本にボールが入った時に、長谷川が下がって山口がアンカーの位置から本来右のインサイドハーフの選手が入る事も求められているSBの前のスペースに出て行く様になります。
58分〜
セレッソは57分に楠神に代えて関口。次いで58分に徳島は佐々木陽次に代えて廣瀬智靖を投入。廣瀬は右SHに入り大崎が左SHにまわります。
楠神は後半ちょっと消えていたので、関口と入れ替わる形、楠神はこの辺りが課題でしょうか。徳島の交代はSBが起点になってインサイドハーフと山口のポジションチェンジを使われていたので、SBを放置したくないという事でしょうか。
セレッソは、ポジショニングはおかしくても2度追い3度追いも苦にせずやってくれる関口が入り、徳島の攻撃が縦に速くない事もあって中盤の3枚がかなり助かっていました。

■CFのクオリティ
69分〜
攻めての無い徳島は、66分にエステバンに代えてキム・ジョンミンを投入。前線で長谷川と並べてツインタワー2トップ、ボランチに濱田を落とします。
一方のセレッソも69分に玉田に代えて田代を投入。こちらはそのまま入れ替えです。
近いタイミングで入った両チームのCF、どちらも高さと強さを期待されている選手かと思いますが、そのクオリティには圧倒的な差がありました。

投入後〜試合終了までの間、田代はおそらく7回ヘディングで競り合っておりその全てに勝利しました。また相手を背負った状態でポストプレーに3回成功、ファールも2回取っています。
一方のキム・ジョンミンは、ヘディングに勝ったのが1回、ファールを取ったのが1回、オフサイドになったのが3回、ファールを取られたのが3回、ヘディングに負けたのが4回、背負って奪われたのが1回、なので結局彼にボールを当ててもマイボールにできたのは2回のみという厳しさ。
これでは徳島もなかなかいい形で攻撃することはできません。
84分〜
その後徳島は、78分に大崎に代えて佐々木一輝を投入。セレッソも84分にパブロに代えて吉野を投入します。
パブロは後半途中からビルドアップの時にやたら下がって来るようになり、徳島の4-4の外まで下がってきてボールを受けようとしていたので、交代はもう10分早くても良かったかもしれません。
前半も下がってくる事はありましたが、まだ使えるポジションでした。しかし後半途中からは、前向きにボールを持ちたいからなのかもしれませんが、ブロックの外という人数を増やした所で全く意味のないポジションにまで降りてくる様になり、またブロックに向かって中途半端にしかけられるとそこで奪われたらカウンターをうけてしまう危険性もありました。
とはいえ3人目の交代なのであまり早いタイミングというのも難しいところなんですが。

■セレッソの守備の変化
CBの間に入る山口
セレッソはチャンスを作りながらも決めきれないでいると、終盤には徳島がクロスをドンドン放り込んできます。がしかし、セレッソはそれを全て跳ね返し逃げ切りに成功。試合はセレッソの勝利で終了しました。
前節の水戸戦では終盤にクロスから失点してしまいましたが、この試合では危なげなく逃げ切りました。
クロスに対して危なげなく対応できていたのはクロスに対する守備の形がこれまでの試合から変更(修正)されていたからで、セレッソの守備は相手がサイドのペナルティエリア付近でボールを持った時に山口がCBの間に入って5バックになる形になるように徹底されていました。そしてこれはこの終盤だけでなく、前半から見られる形でした。
相手がセンターから来た場合は山口がCBの間に入る場面は無かったので、おそらくこれはサイドで攻められた時のみ、そしてクロスボール対策です。
この試合は山口が最終ラインに入ることで、ファーポストで相手が余っている場面はほぼなく、またCBの1枚を真ん中に残すことができる。そしてボールサイドのSBも後ろにCBがカバーしてるので思い切ってボールホルダーにプレッシャーをかけに行ける。そういう狙いだったんだと思います。
この試合はこの守り方が成功したと言っても良いのではないかと思います。

徳島はそもそも得点力不足に悩んでいるのでクロスからの得点は今シーズンここまででまだ3点と全くたいした事ないのですが、クロスの本数自体はリーグ2位のチームです。
なのでもしかするとこの守り方は徳島向けのスペシャルプランの可能性もあります。
というのも、山口が最終ラインに入ることでクロスに対しての守備は安定しましたが、最終ラインの前に長谷川と扇原の2人しかいないという場面が多々あり、いわゆるバイタルエリアにスペースを作ってしまう事もありました。
何度かここにボールを入れられた時は、山口の特殊能力と言ってもいいぐらいのプレー「インターセプト」で前向きにボールを奪ってカウンターに持って行けたりしていましたが、流石にいつもそれに頼るのは厳しいと思いますし、またこの日の徳島はシステムを変えながらだったのでここの使い方も徹底されておらず、さらに後半途中からは最もそこを使うべき選手であるトップ下の濱田がボランチに下がって4-4-2にしてしまったという展開でしたしね。この守り方については次の試合でも注目したいと思います。

■その他
2010年の香川真司以来久々にセレモニーのある試合で勝利する事ができました。
結果は1-0でしたが、内容としては危なげなかったかと思います。
ビルドアップの面で問題を抱えていたり、あと後半は押し込みながらもシュートする選手がいないなど、まだまだ改善すべき部分は多々ありますが…




4 件のコメント :

  1. 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています。
    この試合、現地観戦したのですが、やられる気はしなかったものの追加点を取れるとも思えませんでした。
    サイドに人数をかけてクロスを上げても、ゴール前にはFwが一人しかいないケースが多く、逆サイドのウイングやインサイドハーフがストライカーとしての役割を担えないと点を取るのは厳しいのかな、と素人目には見えました。
    フォルランの代役を務められるFwを獲る、というのは現実的ではないと思うので、もう少し攻撃の形が整備される必要があると思ってます。
    Akiさんから見た攻撃の問題点・改善点はいかがお考えでしょうか?

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    返信
    1. コメントありがとうございます。
      前線の整理は仰るとおりですね。
      ただでさえゴール前からいなくなるタイプが多いのでそこの整理は僕も必要だと思います。

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  2. 関口選手、ちょっとはしゃぎ過ぎでしょ。(笑)
    だって、せっかくの攻撃の時、下がりすぎてて攻撃参加出来ないんですもん。(笑)
    最後の方は結構オープンな展開になってチャンスがあったのに(>_<)
    それよりも、前にFW楠神って。。。。って書いたんですが、この試合で、真ん中でパスを待ったり、ディフェンスラインと駆け引きしたり、いつもとは違うプレーをしてたように見えました。
    このまま、FWになっちゃうのかな?

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      関口の守備は蛍が最終ラインに降りるので今回はしょうがないところもあったと思いますよ。

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