2016年8月12日金曜日

8/11 明治安田生命J2リーグ第28節 VS レノファ山口FC @ 維新百年記念公園陸上競技場

第28節
2016年8月11日(木)19:00KO 維新公園

スタジアム維新百年記念公園陸上競技場主審清水 修平
入場者数14,532人副審作本 貴典、鈴木 規志
天候 / 気温 / 湿度晴 / 29.6℃ / 59%第4の審判員吉田 哲朗
スターティングメンバー
レノファ山口FC山口
 
セレッソ大阪C大阪
 
  • 監督
  • 上野 展裕
 
  • 監督
  • 大熊 清
レノファ山口FC山口
C大阪セレッソ大阪
今回対戦今季平均
データ項目レノファ山口FCセレッソ大阪レノファ山口FCセレッソ大阪
FK21161714
CK1946
PK0000
シュート8111014
警告/退場0/01/01/01/0

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 大熊清監督
レノファ山口FC 上野展裕監督

セレッソ大阪 関口選手、山口選手、キム・ジンヒョン選手、田中選手、茂庭選手、玉田選手、藤本選手
レノファ山口FC 島屋選手、中山選手、小池選手

明治安田生命J2リーグ第28節、前節の2-0逆転負けで4試合勝利がないセレッソ大阪は敵地維新百年記念公園陸上競技場で前節2-0からの逆転勝ちをしているレノファ山口FCと対戦。
維新百年記念公園陸上競技場の歴代最高観客数を記録した一戦は守備的な戦い方を選択したセレッソがカウンターから2点を奪い2-0と久々に勝利しました。

■メンバー

4試合勝利がなく、前回対戦時に山口に対して完敗を喫しているセレッソは今節3バックを採用。26節の京都戦でも3バックを採用していますが、あの時はDFラインに2人の出場停止選手と直前に藤本の欠場が決定したスクランブル的な布陣でしたが、今節は山口に対して守備的な戦い方を選択するというあきらかに狙いを持ったシステム変更です。
その3バックは田中、茂庭、山下の3人。累積警告でソウザが出場停止となる中盤は山村と山口がコンビを組み、前線は頂点に玉田、その下に杉本と関口が入る3-4-2-1となっています。

一方の山口は、ベースとなるメンバーは固定してきましたが1トップだけメンバーを変更。
けが人の影響もあってこのワントップだけが今ひとつ固定しきれていませんでしたが、前節の岡本に代わってこの日は5/22の14節以来のスタメンとなる中山が起用されていました

■セレッソの先制点

3バックでスタートしたセレッソ。キックオフ直後は3バックの意図だとか狙いだとかは見えにくい部分もあるちょっと微妙な立ち上がりでしたが、開始8分にセレッソが先制します。
この立ち上がりのセレッソの先制点は山口の守備の問題点が出ていたシーンでした。
マッチアップ
3-4-2-1のセレッソと4-2-3-1の山口。なのでマッチアップは図のようになります。
つまり山口の4バックに対してセレッソは1トップ2シャドウの3枚がいる状態がデフォルトです。
そしてセレッソのこの前線3人は両サイドがWG的に大きく広がるというよりも中央で距離を近づけてプレーする関係性。という事はそれに対して山口はDFラインの4人の外側にいる両SBがポジションを絞って選手間の距離を近づけて守るか、もしくは中盤の守備の2列目のライン(特にボランチ)があ守備の3列目(DFライン)との距離を近づけて守るか。どちらかが必要になります。
山口の試合をいくつか見ているとリーグワーストのセットプレーももちろんですが、この2列目と3列目の距離とSBの絞るポジションに守備での問題を抱えている様に見え、前回対戦時もここからセレッソは2点を決め一旦は逆転に成功しています。
そしてこの試合でのセレッソの先制シーンもその守備の問題点が露呈している場面で、きっかけはキム・ジンヒョンから杉本へのフィードというシンプルなプレー。
このハイボールに対して山口は北谷が最終ラインから出て杉本のマークに付いて行き、その分空いた最終ラインには庄司が入っています。
このロングボールを杉本が競り勝つとボールを拾う関口に対して最終ラインから庄司がアプローチをかけます。
そしてそこから関口が山村に一旦落とし、山村がダイレクトで関口に戻したボールに対して庄司が飛び込んでしまう。その時幸野は関口よりも前。この庄司のプレーは失敗でした。関口は庄司がボールに触れる前に前方の元庄司がいた位置にボールを送るとそこで杉本が北谷との競り合いに勝ちボールをキープ。
この時にSBの香川は絞る事も出来ていません。
そして杉本がヘディングで再び前方に送ったボールを一旦は宮城が頭で触りますが、再びボールを拾ったびは関口。ここにも小池が絞っていないので関口がループ気味に流し込む事ができ、セレッソが先制することができました。
山口の2列目の中央の守備が喰いつき、SBが絞りが無いのでセレッソはCBに対して3人で勝負できています。2対2の状況でもかなり厳しいのに3対2の時点で山口にとって失点はしょうがないといえるぐらいの状況です。

■セレッソの3バック(5バック)

先制するまではセレッソの守備は5-4-1といえば5-4-1なんですが、やっぱり守備組織の構築できない監督によるいつもの様な状態。ただただ人数が異なるだけで守備のスタート地点もファーストディフェンスもチーム内で徹底されていない微妙な状態でした。
しかし先制した少し後ぐらいから徐々に重心を後ろに置くことで徹底されていきます。
5バック
セレッソの守備で徹底されていたのはまず最終ラインを5人揃える事。
敵陣で攻撃から守備に切り替える時以外、山口が低い位置でボールを持つセットした状態になるとセレッソの両WBは最終ラインに落ち5バック化を徹底します。
この5バック化は京都戦でもやっていた形です。
前線の守備
山口が低い位置でボールを持つ時は庄司がCBの間や横に落ちてボールを保持。ここでフリーになりそこからの強い縦パスでいわゆるレノファアタックが始まります。
なので前線3人の守備はまず中央に絞って縦パスを入れさせない形。CBや庄司にそれほどプレッシャーをかけにいく事はありません。
なので山口はサイドに開くSBへ展開するパスが増えます。
ここを見るのも基本的にはシャドウの選手になっていました。
シャドウのポジションを動かして縦パス
ただ、これシャドウが両方を見るのは実際問題なかなか難しい所。山口がSBをつかってシャドウのポジションを動かし中央のパスコースを作ってそこに縦パスを入れるという形も徐々に増えていく様になります。
ただ、そこはセレッソが3バックにしたメリットでもある最終ラインが5枚いるから1人が喰いついても残り4枚で安心の法則で、田中や山下がガンガン喰い付いて潰していく事でカバーしていました。
ただやはり前線が玉田1人なのでボールの出どころにプレッシャーをかけきれない場面も当然出てくる、そうなると縦パスに対して山下や田中も行ききれないタイミングがどうしても出てきます。そこをカバーしていたのが撤退守備による人数をかけて守る戦法だったのですが、それでも何度か危ない場面は作られていました。
カウンター
しかしセレッソも何度かチャンスを作る事ができていました。
それが関口と杉本のシャドウがSBの裏に走るカウンター。山口のSBはボール保持で高い位置を取るのでここは必ず空いている。26分の杉本のクロスに玉田が反転シュートを放った場面は決めたい所でした。
山口がここのリスクをとってもSBを上げ続けたのは、ここをやられたとしても縦パスからの攻撃の為にはSBを上げてシャドウを引っ張りたいという考えだったのでしょう。

前半はこのまま1-0で終了。山口の攻撃に対してセレッソは何とか人数でカバー。そしてセレッソはカウンターで対抗というオープンな展開が続きました。
撤退しているのにオープンというのは何とも言えない所ですが(苦笑)。

■庄司のポジショニング

後半も前半に引き続きボールを持って攻撃する山口とカウンターでシャドウを走らせるセレッソというオープンな展開が続きます。
60分〜
そして山口は51分に島屋に代えて岡本、60分に香川に代えて廣木を投入します。
岡本は前節は1トップで起用していましたが今節は左SH。プレースタイルとしては1トップというよりも2列目の方がフィットしやすい選手なので今後はもしかするとこの起用方法が増えるかもしれません。
香川の交代はカウンターのケアというよりも少し怪我があったのかもしれません。
左サイドに出てボールを受ける回数を増やす
そしてこの交代の頃から庄司が左サイドに出てボールを受ける場面が増える様になります。
ここで庄司がボールを受ける回数が増え始めた事はセレッソにとってちょっと厄介でした。
このプレーが増えてきてからもしばらくはセレッソがカウンターで、特に65分に山口の守備のミスから玉田が抜け出しGK一森と1対1の場面を作るなどチャンスをつくっていましたが、庄司が左に出た時に中央で幸野がしっかりとバランスをとっており三幸も中央に入ってくるので庄司に対してなかなかアプローチをかけに行けず、そうなると守備の2列目、3列目が下がらざるを得なくなる。
71分〜
71分にセレッソはその少し前のプレーで山村が少し痛めた事もあって藤本と交代しますが、その前から横パスを通され岡本のミドルシュートや70分には福満の折り返しから幸野にフリーでミドルシュートを放たれる場面を作られる、そしておそらくこの71分の交代で山口のポジションが左ボランチから右ボランチに代わったのはこのサイドで起点を作られていると感じていたからだと思われますが、これは仕組みの問題なのでなんとも出来ない場面ができ76分には庄司からの縦パスで岡本が抜け出しGKと1対1の場面を作りますが、シュートはキム・ジンヒョンがセーブしています。
77分〜
77分、山口は福満に代えてルシアーノをそのままのポジションで投入、セレッソは玉田に代えて澤上を投入。澤上は左シャドウに入り杉本がワントップの位置に入ります。
ただ先ほどの守備の問題点は解決していないのでやはり押し込まれる場面が続きます。
とはいえ何とかセレッソが耐え切れたのはカウンターでボールを運べたから。
83分〜
83分にセレッソは関口に代えて酒本をそのまま右シャドウのポジションに投入すると、直後に澤上のクロスから松田の豪快なダイレクトボレーでゴールに迫るだけでなく、ボールを持つ時間も作れたのが大きかったのではないでしょうか。
そして86分ゴールキックから一旦跳ね返されたボールを拾って早く縦に付け中央にいた酒本がダイレクトで右サイドに展開すると、酒本とポジションを入れ替えていた杉本が完全にフリー。
縦にボールを運んで折り返したクロスに一気に駆け上がった山口がヒールで合わせてゴール。
セレッソが追加点を決めました。

中継でここで大熊清が4と指示したとの情報があり、アナウンサーは4バックにしたと話していましたが実際は4バックにはなっていません。5-4-1の中盤の4も最初からそうだったので特に変更したわけではないのでよくわからない不思議な情報でしたが、ゴールが決まったのは86分なのでもしかすると後り4分+アディショナルタイムの4なのでしょうか。

試合はこの後三幸のシュートなど前がかりになる山口がセレッソゴールに迫りますがそのままセレッソが逃げ切り2-0で終了。
セレッソが5試合ぶりに勝利しました。

■3バックにしたメリットと山口の攻撃

セレッソは3バック(5バック)にしてこの試合を勝ち切りましたが、あいかわらず守備組織としてはかなり不安なもので、実際危ない場面も沢山作られ、やられてもおかしくない試合ではありました。
ただその中でも無失点に抑える事ができた要因としては、
まず山口がCF中山の所でボールをほとんど納められなかった事。
茂庭が中山ときっちりとマッチアップしている事で中山はほとんど何もさせてもらえませんでした。そしてそこを抑えている事で島屋や福満への楔に関しても田中や山下が強く当たれる場面が増え、ここで潰されてしまう場面が多いのでレノファアタックができる場面が少なかったというのが大きかったと思います。
また暑さもあるとは思いますが潰されてしまうので、そこから素早い切り替えの守備もあまり出すことができなかったのでしょう。
そしてもう1つの要因は山口の攻撃の形。
マッチデーハイライトで山口蛍も言っていましたが、山口のサッカー特に攻撃はJ2でもトップクラスだと思います。
ただちょっと中央に偏りすぎかなという印象も受けました。
具体的に言うとSHが中に入るのが早すぎるんじゃないかなと。セレッソは5-4-1で守備をしていましたが、SHが中どんどん中に入ってくるので上がってくるSBとWBがきっちりとマッチアップすることができ、中央には3バックと2ボランチがいるので5枚。この人数を外すのは至難の業です。それでもチャンスを作っていたのは流石だとは思いますが。
例えばもうちょっと横幅を使いながら攻める、例えばWBに対してSHとSBで2対1を作って相手のシャドウを下げさせるとか、SHでWBを押し込めて2ボランチの脇でSBが起点を作って3バックとWBの間を狙って3バックを動かすといった様な形があればもっとセレッソは大変だった様に感じました。




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