2016年8月2日火曜日

7/31 明治安田生命J2リーグ第26節 VS 京都サンガF.C. @ 京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場

第26節
2016年7月31日(日)18:00KO 西京極

スタジアム京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場主審柿沼 亨
入場者数12,042人副審唐紙 学志、西橋 勲
天候 / 気温 / 湿度晴 / 28.4℃ / 69%第4の審判員中井 敏博
スターティングメンバー
京都サンガF.C.京都
 
セレッソ大阪C大阪
 
  • 監督
  • 石丸 清隆
 
  • 監督
  • 大熊 清
京都サンガF.C.京都
C大阪セレッソ大阪
今回対戦今季平均
データ項目京都サンガF.C.セレッソ大阪京都サンガF.C.セレッソ大阪
FK9121414
CK7365
PK0000
シュート16111113
警告/退場2/01/02/01/0

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 大熊清監督
京都サンガF.C. 石丸清隆監督

セレッソ大阪 ソウザ選手、丸岡選手、杉本選手、田中選手、玉田選手
京都サンガF.C. 下畠選手、佐藤選手、吉野選手
京都サンガF.C. 菅野選手、菅沼選手、イ・ヨンジェ選手、有田選手、吉野選手

2連敗と厳しい状況の中で迎えた明治安田生命J2リーグ第26節は、前回ホームで敗れている京都サンガF.C.とアウェイ京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場で対戦。後半4分間で3失点を喫する混乱を起こすが、後半30分以降に3点を返し3-3の引分けで終了した。

■メンバー

セレッソのメンバーですが、田中と丸橋が累積警告で出場停止、椋原も怪我で離脱となる中で今週は藤本を左SBに入れた形でトレーニングを積んでいましたが、その藤本が体調不良(スカパー情報)で1試合を通じてできる状態ではない(監督会見から)という事で急遽メンバー外に。U-23のアウェイ琉球戦で沖縄入りしていた庄司を戻しベンチ入りさせると共に、茂庭・山村・山下で3バックを組み左WBには関口を入れる3-4-2-1のスクランブル布陣。3-4-2-1はぶっつけ本番という訳ではなく一応今週のトレーニングでも試されていた様ですが、その際にも藤本が3バックに入る形になっていたのでこの山村を最終ラインに入れる形としては初めての形となります。また新加入のベサルト・アブドゥラヒミもベンチ入りとなっていました。

一方の京都もアンドレイが累積警告で出場停止。そこで京都はいつもの4-4-2ながらも、広島から起源付きで新加入の吉野をいきなりの先発起用とし佐藤とダブルボランチ。また2トップでエスクデロとコンビを組むのはイ・ヨンジェ、さらに左SHには山瀬と怪我からの復帰戦となる2人をいきなりの先発起用としCBは染谷ではなく下畠を選択してきました。
またこちらも新加入の長身FWのキロスはベンチスタートとなっています。

■セレッソが3バックを採用

試合中のスクランブルな形としてはありましたがスタートからは初めての3バックを敷いてきたセレッソ。立ち上がりは急造感丸出しで関口・松田の両サイドが高い位置を取れずにいましたが、時間の経過と共にこの布陣になれてきたのか高い位置を取れるようになりました。
この3バックの布陣は例えば松田と関口の両サイドが普段の4バックの時のSBと同じ様なポジションだといつもの4-2-3-1のトップ下にあたる選手がいない為単純にいつもより人数が少ない状態となります。なので立ち上がりの両WBのポジションが低い時間帯は後ろに重い、攻撃ができない状態だった訳です。
しかし3-4-2-1で両WBが高い位置を取れるといつもの4-2-3-1とはまた全く異なる景色が広がる事になります。これが攻守にわたって表れたのが前半でした。

■ミスマッチでシュートまで持っていける

マッチアップ
前半の立ち上がりの時間が過ぎるとセレッソの両WBは普段と違い高い位置に出ても良いという事に気づき、攻撃が少し機能するようになっていきました。
両WBが高い位置に出た時のマッチアップは図のようになります。
この時のポイントは京都の4-4-2の並びに対してセレッソの3-4-2-1ズレが有ること。
例えば4-4-2対4-4-2であれば2トップは2CBと、SHはSBと、ボランチはボランチと、その並びのまま噛みあう=対面の相手がハッキリしますが、この図の様に4-4-2と3-4-2-1とだと4-4-2側から見て、2トップと対面しているのは3CB、SHの前には誰もいないが後ろにWBがいて、そしてSBの前にはWBとシャドーがいてCBの前にはCFとシャドーがいるので対面の相手がハッキリしません。このはっきりしない状態がミスマッチと呼ばれる状態です。
通常この状態であれば、ボールを中心にボールとゴールの結ぶ直線から近い順にハッキリさせ、一番遠い選手は捨てる形にする。そしてボールが移動すると横移動して再びボールを基準にとしていくのですが、石丸監督が試合後の会見でも言ってますが、おそらく京都はこの3バックで来られた時のミスマッチが起こる状況に対してネガティブなイメージを持ってるような気がします。今回のセレッソもそうでしたが、これまでも何度か3バックを相手した時に生まれるミスマッチに対して後手を踏んでいる場面が見られていました。
2トップ脇にボールを運ばれると
そこで今回の試合で起こっていた事を整理します。(守備側はこうすればよかっただとかというのは割愛します。)
守備側の4-4-2、つまり1列目の守備が2枚に対して、攻撃側は3バックなので3人、という事は1人は必ず空くので例えばドリブルでその2トップの脇にフリーでボールを運ぶ事が出来ます。
ボールホルダーがフリーというのは危険な状態。なのでSHが前にでてアプローチをかける。するとボールサイドから順に4枚のDFラインはWB、シャドー、CF、シャドーと捕まえ大外のWBは捨てる事に。もし逆サイドにボールが出てもここまでは距離があるのでボールが移動している間に4人のDFラインはスライドして捕まえられる、それよりも優先すべきはボールに近い人という考え方です。

清原と杉本
しかしここで京都を悩ませたのは清原と杉本。杉本はサイドでボールを受けてもなかなか奪えずにキープする。となるとその近くに関口が出てこれる。これに対して石櫃と菅沼はどこまで出て行くのか、そして出て行かないのかという判断が迫られます。
そしてさらに京都にとってめんどくさい動きを見せるのが清原。
清原はボランチの間や横の場所に引いてきて顔を出してくる。
最初のポジションなら本多がスライドして捕まえていた所をボランチのところにまで出てくるので本多はどこまで付いて行って良いのかという判断を迫られる。そしてついて行かないとすると山下から清原へのパスに対してはボランチで見なきゃいけない。すると元々吉野と佐藤のボランチは山口とソウザを捕まえに前に出れたのに、清原がいるので前に出られない。
さらにもし清原がいつもここにいればいいのですが、ここから前に出たり別の場所にも移動したりもします。
他にも関口がいるのに堀米は山下に行って良いのかとか?だとか、じゃあ堀米が行かずに関口を見るとしたら佐藤が山下に行くのか?となるとソウザは?エスクデロに間に合わせるように下る?などと京都が色々な判断を迫られる訳です。
ボランチが下がってしまい全体が引きすぎる事に
その結果京都の守備は、ボランチを含め全体が下がる事になりました。
一発で抜かれる可能性があるので、フリーの人を作ってしまう危険性があるなら後ろで守った方が安全だからです。
しかしその結果京都のボランチと2トップの間が開いてしまう事に。つまりセレッソのボランチがフリーになりました。
ここでフリーになると捨てている逆サイドが一気に有効になります。山下から松田までは距離もあるからもしサイドチェンジを出されても、パスの正確性も落ちるし届くまでに時間がかかっていたのでスライドが間に合いましたが、山口やソウザからだと時間も短くなるし正確性も高まる。
この形でセレッソは前半何度もチャンスを作り、2つの大きなチャンスもその形でした。
20分のシーン
まず1つめは前半20分に杉本のクロスに大外から松田が飛び込んだ場面。
この時は京都の2列目と3列目の守備を押し込んで下げた所でバックパス。そこから山下を経由して左サイドへ。ここで京都は4バックでスライドしますが、京都の4バックのボールと逆サイド。本多は清原、下畠はリカルド・サントスについているので大外の松田はフリー。一応山瀬が慌てて戻りますが、クロスのタイミングを捉えきれずに松田に先に入られ、フリーでヘディングをしています。
31分のシーンにつながるサイドチェンジ
もう1つ31分に杉本がボレーシュートを放った場面はよりわかりやすい場面。
この時既に京都はボランチが少し下がり気味になってしまっていました。
後ろからの組み立てで山下が前に出てくると堀米がアプローチ。山下が関口に出すと石櫃がアプローチをかけてきます。
このパス交換の隙に京都の1列目と2列目の守備の間に入り込んだ山口にボールを渡すと、山口は間髪入れずにサイドチェンジ。京都の守備はボールサイド(セレッソの左サイド)に寄っているので完全にフリーです。
クロスをあげる前の状況
フリーでボールを受けた松田に対して山瀬が懸命に戻って守備。そして左SBの本多はニアゾーンを埋め、下畠は清原、菅沼がリカルド・サントスを捕まえると4バックがスライドして対応します。この時ファーサイド杉本に対してマークしないといけないのは石櫃。そしてセレッソはその外側に関口もいます。
この状態で松田はクロスを上げています。
杉本がフリーでシュート
松田が狙った場所はニアに入る清原とリカルド・サントスの後ろ、そしてそこに杉本が飛び込んできます。
杉本をマークしないといけないのは先ほども書いたように石櫃。
しかしその前のタイミングで石櫃は関口に対してアプローチをかけていました。清原やリカルド・サントスの様な近い距離での移動だとマークを外さずにスライドできましたが、この杉本と石櫃のところは移動距離が長かった分スライドが遅れてしまいます。
なので杉本は石櫃に追いつかれること無くボレーシュートを放つ事ができた訳です。
また京都で石櫃はSBで一番外側の選手。しかしセレッソにとっては一番外側にいるのは関口。なので杉本はどんどん中に入っていけます。しかし石櫃は一番外の選手なので守備のバランスを考えるとどこまで追いかけていっても良いかという問題も出てきていました。

■5-4-1の守備

5-4-1の守備
セレッソの守備は5-4-1で守る形がほとんどでした。
普段から基本的にセレッソのフォーメーションはただ並べただけで特にどうやって攻守においてどうやって戦うかという事はチームとして徹底されていないというか、大熊監督は大まかな概略と細かい指示はあっても、チームとしてどうするかという部分はピッチ内の選手に委ねてしまうので、特に今回の様なスクランブル的な布陣だとできるだけリスクの低い方を選択する事になるのでしょう。
ただ、5-4-1で守る時の問題点としては1列目は1人しかいないのでここで出来ることはかなり限られてしまいます。いつもの4-2-3-1だと1トップとトップ下の2人いてそれでもこの1列目の守備は苦労しているのにトップ下の存在しないい5-4-1ならなおさらです。
なので京都が一旦ボールを持つとなかなか奪い返せない場面が多くありました。
5-4-1にならないと
しかしそこでじれて杉本が前にでてしまうと上がってくる石櫃が空いてしまう。となるとソウザが出てきて対応せざるを得ない。そしてその結果バイタルが蛍1人に。京都は石櫃の前に堀米がいるという、マイボールの時の攻撃力は相当強いのでここを放置することは出来ません。
なので5バックで後ろを固めているにもかかわらずバイタルが空くという恐ろしい状況もおこっていました。

また杉本が前に出て行きたくなるにはもう1つ理由があります。それはこの布陣だとボールを奪った時にどうしても1トップが孤立してしまう事。1トップという事はそもそも常にCBと2対1という状況なのですが、この日は守備時は5-4-1で攻撃時は3-4-2-1になるという布陣。となると1トップのサポートに入るのは守備の時にサイドを守っていた選手になりますが、どうしてもというか当然なのですが4-2-3-1や4-4-2に比べて距離が離れている。なのでそのままだと4-4-2や4-2-3-1に比べて孤立してしまう可能性がずっと高くなってしまい、攻撃ができなくなる時間が続く。攻撃の事を考えるとサイドでガッツリ守るのではなく出来るだけ高い位置にいたいとなるのでしょう。

そういう意味ではリカルド・サントスの孤立しながらもフィジカルを活かした突破は京都にとってかなり脅威だったとは思います。セレッソにとってエスクデロのフィジカルを活かした突破が脅威だったのと同じでしょう。

セレッソが2つのビッグチャンスを決められなかったので0-0で前半終了。
ただシュート数は京都が5本、セレッソが4本という事からもわかるようにセレッソがペースを握っていたという訳でもない前半。ただ、京都はミスマッチでセレッソにチャンスを作られていたのでもしかしたら後半スタートから3バックにするかとも思いましたが、変更はありませんでした。

■一気に3失点

両チーム同じ形のまま始まった後半、最初にチャンスを作ったのは京都、きっかけは前半と同じサイドの守備からでした。
ただセレッソもカウンターからリカルド・サントスが孤立をものともしないフィジカルを見せてチャンスを作り、53分に杉本が抜け出す場面を作りますが決めきれません。

ただこの時間帯ぐらいからはあきらかに杉本の戻りが遅くなり京都が右サイド(セレッソの左サイド)で数的有利を作り、ソウザをサイドに引き出す場面が増えていきます。

そして57分に京都のカウンターからイ・ヨンジェが飛び出した所を長い距離を走った清原がカバーしますが、その流れから山口と衝突します。清原はイ・ヨンジェに対してディフェンスに入った時にバランスを崩していてそのままの流れで山口とぶつかったので衝突に対して全く準備できておらず、もしかすると脳震盪を起こしてしまったかもしれません。
61分〜
このプレーで4分間の中断があって試合が再開されますが、山口も少し出血していた事もあって治療のためにピッチの外へ、そして清原が続行不可能という事でベンチには既にサインを送っていたがベンチでは玉田の準備をしていたものの、大熊監督が心配そうに見ておりすぐに投入する動きがなかった為に、茂庭がベンチに向かって「キヨだめ、早く選手を入れてください」と声をかけこのプレー再開前に清原に代えて玉田を投入することができました。

しかしその再開直後、ボールを動かしながら山口がピッチに戻る時間をつくってようやく山口も戻って11対11の状況にした所で、山村が最終ラインからキックミスで相手にボールを渡してしまい、エスクデロがシュート。キム・ジンヒョンがなんとかセーブしますが、これでCKを与えてしまいます。
そしてそのCKから菅沼が頭で合わせてゴール。63分に京都が先制します。杉本は完全に遅れてしまいました。

この失点で浮足立ってしまったというか、攻めなきゃという状態になったセレッソ。
しかしこのチームは、共通したベースが無く、選手がなんとか調整して成り立っているという状態なので、こういった選手個々の判断が統一しにくい状態に非常に弱い。しかもこの日はスクランブル的布陣でメンバーも入れ替わっている。よりバランスを崩してしまう要素がそろっていました。

その結果65分に茂庭とキム・ジンヒョンの連携のミスからエスクデロに決められ2-0。
さらに相手のスローインに対して3バックの中央に入る山村が飛び出した所からカウンターを受けイ・ヨンジェに走られると、一旦はキム・ジンヒョンが防ぎますが最終的にこぼれ球を山瀬に詰められ3-0と京都がリードをさらに広げます。
確かに最初の失点はミスから生まれたもので、ミスはどうしても起こりえるのでしょうがないと言われればしょうがない。清原のアクシデントも影響したのでしょう。
ただ問題なのはこの「アクシデントで、集中力が一瞬途切れたところでやられました。」という1点目ではなく、これをきっかけにチーム自らがバランスを崩した2失点目3失点目で、なぜ一気にバランスを崩してこうなってしまうかという部分だと思いますよ。

■突如始まった反撃

70分〜
この3失点を受けてセレッソはリカルド・サントスに代えてデビュー戦となるベサルト・アブドゥラヒミを投入。杉本をワントップに、玉田が左シャドー、ベサルト・アブドゥラヒミが右シャドーに入ります。
杉本はワントップに入りますが、どうしてもリカルド・サントスの様に前線にとどまる事が出来ないので引いたりサイドに出たりしてボールを欲しがる。なのでちょっとマズいかなあと感じていましたが3失点していてもはや前掛かりにならざるを得ない状況だった事が功を奏したのでしょう。ソウザがおそらくポジションとしてはスタートと変わらず山口と横並びのボランチだったのですがマイボールの時はガンガン前にでてもはや最前線にまで出て行ってくれる事でそれをカバー。
74分〜
そしてそのソウザが前線にでてCKを獲得した所で、セレッソは関口に代えて酒本を投入。
松田との左右を入れ替えソウザを完全にトップ下のポジションに、山村が山口の横でダブルボランチに入ります。

そして大きかったのがこのソウザが獲得したCKで75分にセレッソがスグに1点を返した事。
このCKは選手が入れ替わりキッカーも入れ替わった最初のCK。京都のマークにも少し混乱というか慎重にという意識があったのかもしれません。玉田のボールにベサルト・アブドゥラヒミが飛び込むものの触れませんでしたが、そのボールがソウザをマークしていた菅沼の身体にあたりコースがかわって山下が押し込みセレッソが3-1とします。

そしてそのわずか1分後の76分。今度は杉本が左足でミドルを突き刺しゴール。3-2とさらにセレッソが追い上げます。
この場面はゴールキックを短く繋いだ所からの展開。なんといっても杉本のシュートが圧巻でしたが、杉本が前を向いて仕掛けられたのはベサルト・アブドゥラヒミが杉本の前で裏抜けしてCBを引っ張ったから。
しかし京都からするとこの3-1でリードしている中でここまで簡単にボールを運ばれてしまうのは少しお粗末でした。

3-0からわずか2分で2点を返され76分の時点で3-2という状況。セレッソとしてはもうイケイケなのでハッキリとしています。一方の京都はこの試合の残り時間をどのように過ごすのかについて決断が迫られる状況。京都が下したのは前線に2トップを残して守りながらカウンターを狙うという形でした。
清原の治療で4分間ゲームが止まっていたので残りはまだ20分以上、守るにはまだ早いという判断だったのでしょう。
しかし、この後実際に京都がカウンターからチャンスを作る場面もありましたが、結果的にはこの判断がカウンターを狙って前のこりした1列目と2列目3列目の4-4の間にスペースが生まれる事になり、お互いが攻め合うという展開になりました。
85分〜
京都は78分にイ・ヨンジェに代えて有田を、85分には山瀬に代えて内田を投入しています。

また堀米も足をつっている様子。京都ベンチは染谷と堀米の交代を準備しますが、セレッソはアディショナルタイムに入ったところでマイボールになると山村を前線に上げる様になると、その山村と本多がヘディングの競り合いで接触があり、この交代は一旦見送られます。
そして本多が一旦ピッチを出る事になったリスタートから、スグに本多は戻ってきますが、その最初のプレーで山村へのロングボールで競り勝ち酒本に落とすと、酒本は完全にフリー。
そしてそのクロスを杉本が頭で合わせてゴール。セレッソが同点に追いつきました。
最終メンバー
これを受けて京都は堀米を下げ準備していた染谷ではなくダニエル・ロビーニョを投入するもそのまま試合終了。3-3の引分けに終わりました。

■その他

両チーム3点ずつ、しかも3-0からの3-3というエンターテイメント性は高い試合となりましたがサッカー的には大味な試合でした。
今回は選手の関係で3バックに並べてメリット・デメリットの両方があったけど、ってだけで内容的に進歩はありません。終盤の状況は京都もお互い様という所でしょう。まあセレッソの場合は根本的なところに問題を抱えているのでこうやって勝ち点を積み重ねていくのが重要です。

初出場となったベサルト・アブドゥラヒミですが、やはりJリーグの速いテンポに戸惑っていましたね。おそらく本来はサイドアタッカーで、ドリブルだけでなく裏抜けも出来そうな選手なのでハマれば面白い存在にはなりそうです。ただセレッソのSHは中に入る事が求められているポジションでもあるので、その辺りの役割分担をSBとしなきゃいけません。おそらくチームとしてはしないので選手間でやる必要があります。
今や完全にチームの中心となっている清原がしばらく離脱となる可能性もあるので、準備期間があまり与えられないのがかわいそうな所ですが。。。

あとこの日も2ゴールを決め獅子奮迅の活躍を見せた杉本。
前も書いた事がありますが、もはや完全に2列目の選手になりましたね。試合終盤にトップにあがりましたが、動きは完全に1.5列目〜2列目の選手でした。
ちょっと最初に上がってきた時の予想とは違った事になっていますが、スピードもあってテクニックもあってサイズもある2列目も貴重な存在なので、このままブレイクして欲しい所です。
そのためにはもうちょっと守備での役割も決めてあげるともっと本人の成長につながるんでしょうけど。





2 件のコメント :

  1. 個人頼みの守備の限界でしょう。
    クラブは何処へ向かおうとしてるのか。

    そう言えば、山口がセレッソに戻ったこと、ハリルホジッチからダメ出しされていました…

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    返信
    1. コメントありがとうございます。
      文字通り「結果」しか見ていないんでしょうね。
      蛍に対してのダメ出しは、対戦相手とか考えると真っ当な事を言ってると思います。

      削除

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