2016年8月13日土曜日

明治安田生命J2リーグ 第29節 vs 松本山雅FC プレビュー

2016年8月14日 19時00分:キンチョウスタジアム

予想スタメン

明治安田生命J2リーグ第29節、前節久々の勝利をあげ3位に浮上したセレッソ大阪は本拠地キンチョウスタジアムに2位松本山雅FCを迎えての一戦。
松本は24節札幌に敗れていこう4試合負けなしの状況ですが、実は7/31の第26節から3試合連続で引分け中で勝利なしでもあります。



■前回の対戦

前回の対戦は5/3の第11節。敵地アルウィンでの対戦は前半25分の柿谷のビューティフルゴールで先制するとそのまま逃げ切り勝利。
松本の最大のストロングポイントであるセットプレーは、ちょうどこの前節に京都にセットプレー2発で敗れた事もあり守備方法を若干変更。
松本にとってこの守備変更が誤算だったのかセットプレーで決める事はできませんでした。

松本のフォーメーションは3-4-2-1。一方のセレッソは4-2-3-1。
セレッソは両SHの守備に準備してきた様子が伺えず、立ち上がりは松本がベースを握る展開となりましたが、4-2-3-1と3-4-2-1の構造的な違いによってセレッソが徐々にボールを運べる事も出てくるようになると、前半25分に偶発的にでしたが杉本がWBと3バックの間に侵入し3バックを動かす事に成功。杉本のクロスをリカルド・サントスが折り返し、外〜外でマークの混乱を起こした松本の守備の隙をついて柿谷がスーパーボレーを決め先制します。

セレッソの先制後はお互いが攻めあぐねる状況。
具体的にいえば共通認識が感じられず各駅停車の攻撃を繰り返すセレッソは松本の守備を上回ることができず、また松本も頼みのセットプレーがセレッソがこの試合から採用したダブルストーンの守備に跳ね返され続けると、ボールポゼッションは上回ってもただただブロックの外でボールを動かし変化なくクロスを入れるだけの攻撃に終始。左CBの喜山が時々攻撃に参加しここだけがミスマッチを活かすような攻撃をする気配を感じさせましたが、前半は杉本、後半は関口のカバーだけでセレッソは何とかすることができ、そのまま試合が終了。
セレッソが0-1で勝利となっています。

■現在の松本山雅FC

前回対戦時から3ヶ月以上たっていますが、松本山雅FCの戦い方は基本的に変わっていません。変わった所は当時は左シャドウでポジションを確保していたのは山本でしたが、今は前回対戦時に後半開始から左WBに入った石原がポジションを掴み山本がスーパーサブ的な役割になった事でしょうか。
前回対戦時もそうでしたが、石原は山本ほどパワーはありませんが、裏への飛び出しは同じ様に得意。そして山本よりもドリブルで勝負することができる選手で、スピードとしてはおそらく石原の方が上だと思いますが、チームとしてそれほど大きくキャラクターが違っているわけではありません。

また前回対戦時に途中出場したオビナやチームの顔の1人である右WBの田中隼磨が欠場中、またウィリアンスは前節開始直後に負傷交代しており脳震盪の疑いもありそうだったので、おそらく今節は欠場となりそうです。

またこの夏の移籍期間で、湘南から(一旦元の所属チームである千葉に復帰してから)パウリーニョを期限付きで、そして水戸からJ2最強のストロングヘッダー三島を獲得。
2人とも前節移籍後初の先発出場をしましたが、チームの戦い方にフィットしているとはいえない状態です。
とはいえ三島の高さ、パウリーニョのボール奪取力はJ2屈指。途中出場の可能性はあるかもしれません。

ということで結局はロングボールを主体とした攻撃がメイン。ボールを保持した攻撃もまだまだうまく行っているとは言えないと言った所でしょう。
守備に関しては5バックをベースに、人に喰いつく形も多く見られます。

■プレビュー

中2日で行われる今節。ハッキリ言ってわかりません。しかし中2日で新しい事をするのは不可能ですからここまでの展開から予想してみます。

セレッソは、どうやら前節の3バックに監督が手応えを感じている様子。ハッキリ言って内容が良かった訳ではありませんが、結果的に0点に抑えた事で守備が堅いと判断しているでしょうから、3バックを継続するものと思われます。
ただ前節ボランチで先発した山村はおそらく欠場。なので山口と出場停止明けのソウザがダブルボランチを組む事になると思われます。
前線については松本が相手という事を考えると高さの要素は欲しいところ。杉本が軸になる事は間違いありませんが、リカルド・サントスが先発復帰の可能性もあります。

一方の松本ですが、こちらは前節出場停止だった喜山だけでなく、宮坂、石原、高崎、山本の主力4人をベンチスタートにし、中2日のこの試合に向けて準備してきました。
開始早々に負傷交代したウィリアンスに代わって早い時間に山本が交代出場していますが、その他の4人はきっちり休ませる事ができています。
なので、おそらくこれまでの主力メンバーが再び先発復帰すると思われます。

セレッソが3-4-2-1を採用するならこの試合はミラーゲームとなります。
なのでミスマッチによるマークのズレはあまりありませんが、逆にいえばこちらも同じ状況。SHでWBを押し下げてボランチ脇のスペースにSBが出て基点になるというプレーはできません。

ミラーゲームとはいえフルコートマンツーマンではないのでどこかでブロックを作って守る訳で、そのブロックのズレはできにくい状況ではありますが喰いつくとスペースを空けてピンチにつながります。
そこを両チームのどちらが活かす事ができるか。またセットプレーで失点をしない事がポイントになりそうです。


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