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Lineups
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スターティングメンバー |
そんな中選んだのは大幅なメンバー変更。
フォルランと酒本を遠征メンバーから外し、4日前の仙台戦のスタメンから8人を入れかえ今期の大卒新入団選手で今までベンチ入りも無い小谷も含めた今シーズン出場時間が短い選手をずらっと並べる現実的な判断をしてきました。また仙台戦では4-4-2に代えて敗れているので再び3-4-2-1に戻しています。
一方の広州は1stレグと全く同じメンバー。
同じく4日前に国内リーグ戦があったそうですが、この2ndレグに向けてメンバーを代え出場時間もコントロールしていた様です。
■立ち上がり
セレッソの守備 |
前回はボランチにカチャル・右WBに山口とポジションをいじってきたが、今回はCBが本職の染谷をボランチで起用しているものの、右WBは普通に本職の安藤が入っている。
これはただ単にボランチの秋山が現在ケガで離脱中なので他にいないからなのか、それとも1stレグ同様CBをボランチとして使いたかったのかは不明です。
前線からの守備 |
5点取らなきゃいけないという状況だし、また普段はベンチにいるメンバーなので積極的にアピールしたいという事もあったのかも知れません。
前線の1トップ2シャドーで相手の最終ラインに対してプレッシャーをかけに行き、それに連動してボランチの1枚である扇原が相手のアンカーのポジションに入る10番を、インサイドハーフはボランチと絞ってきたウイングバックとCBでポジションによっては受け渡しながら対応していました。
ただ、ここを運ばれると通常通り後でブロックを作る形になっていました。
広州のプレッシング回避 |
可能性の1つでしかありませんが、もしここで1点でも決めていたら展開は大きく代わったかもしれません。
広州の4-3での守備 |
広州の守備は前線の3人は基本的には守備をしないので前回同様4-3で守る方法。
4-3の守備だとセレッソのペースならばもっとボランチの所でサイドチェンジをつかって中盤の3がスライドする回数を増やせれば最終ラインにも穴があいてくるんでしょうけど、とはいえ広州の前の3人の個人能力はちょっとハンパないレベルなのでどうしても3バック+片方のWBが残ってしまう事になっていました。
しかし、その個人能力で作られてしまう相手のチャンスに関しても、この日がプロデビュー戦となる小谷は最初の1回目こそヤラれかけてしまいましたが、その後は落ち着いて対応。
しっかりと自分の責任も果たし、さらに逆サイドから素晴らしいカバーリングを見せる事もありました。
■試合中盤から
40分〜 |
HT〜 |
広州の後半の守備 |
前半でも何度かディアマンティが中盤に下りてスペースを埋めてた事があったので、リッピとしては修正したかったんでしょう。また10番はイエローカードも貰ってますし、激しいプレーをするタイプの選手なのでリズムが良くない中で退場者を出してしまうと何が起こるかわからないからということもあるでしょう。この辺りはさすがですね。
しかし後半開始してスグの楠神のハーフウェイからのロングシュートが外れたゴールキックから。
後ろから繋いでくるゴールキックを前からプレスをかけて敵陣深くでマイボールのスローインを獲得します。
そのボールを、近くでアップしていたベンチメンバー(シルエット的におそらくカチャルじゃないかと思います)が素早く拾ってミッチに渡すと相手が戻りきる前にスローインが出来る事になり素早くフリーの永井にスロー。そしてそのボールをグラウンダーのクロスで後ろから飛び出してくる扇原に出した所、ニアで防ごうと慌てて戻ってきてスライディングした2番の足に当たってそのままゴールに吸い込まれ、オウンゴールでセレッソが先制します。
前線の選手が前半からやっていたプレッシングが実を結んだ素晴らしいゴールでした。
このまま一気呵成と行きたい所でしたが、さすがに今シーズンこれまで90分間出場した事が無く、さらに前半からかなり飛ばし気味に入っていたので徐々に動きが少なくなり始めます。
61分〜 |
残り30分なんで何かを仕掛けても良かったんでしょうけど、特に何もなく同じポジション、同じ役割のままの交代です。
67分〜 |
先に書いたように4-2-3-1にしたことで前半に比べると4-4-2なんだけど、左サイドの29番は元々FWの選手なんで守備に戻ってこない事も多々あり37番はかなり披れが見えていました。
これで広州は3人の交代枠を全て使い果たした事になるのですが、交代出場したこの3選手は入ったポジションや代わった選手に違いがあるものの全て1stレグでも交代出場した選手です。
スタメンも全く同じなので広州はこの14人がベースなんでしょうかね。
80分〜 |
ミスも目立つ内容ながらも1度作った決定機はポストにあてて詰めた永井もオフサイドということでそのまま試合終了。
2ndレグは0-1でアウェイのセレッソが勝利したものの合計5-2で広州の準々決勝進出が決定。
セレッソの2014年ACLはラウンド16で終了となりました。
■その他
ポポヴィッチの判断で大きくメンバーを代えた中での一戦となりましたが、代わりに出場したメンバーは非常によくやっていたと思います。
永井、楠神、ミッチの1トップ2シャドーも献身的に守備にも貢献し、ゴールという結果は1点に終わったものの攻撃でも個性を見せてくれていました。
特にミッチニコルスはこれまでSHで投入されることが多く、縦に突破していくタイプでもないので非常にやりにくそうに見えましたが、この日のシャドーではプレーエリアも広く改めて面白いプレーヤーなんだなあと思わせてくれました。
そして何より驚いたのが小谷。
昨シーズンに練習参加していた時から何度か見ていますが、ムリキはコンディションが悪そうでしたが、エウケソンに対しても臆すること無くプレーできていたので、デビュー戦で正直ここまでできるとは思いませんでした。
また特筆すべきはキムジンヒョンで、至近距離からの反応、セーブは素晴らしく広州はちょっとゴール出来る気がしなかったんじゃないかと思います。
当たり前の事なんですが、改めてこの試合であきらかになったのはコンディションの大切さ。
この日のセレッソのサッカーは特別何かを用意していた訳でもなく、普段と違う事をしていた訳でもありません。
確かに1-5で勝った次の2ndレグなので相手がどこまでのモチベーションだったかという部分はあるのでしょうが、アウェイでこれだけのゲームができてしかも勝ちました。
ここまでほぼ固定されたメンバーでやってきたのが非常にもったいないなあと思わずにはいられません。
この試合がミッドウィークにも試合が入る11連戦の10試合目でした。
今シーズンのここまでワールドカップのある影響で、2/25のACL初戦からミッドウィークに試合が無かったのは3週だけ。しかもその3週の内1回は代表候補合宿で南野・長谷川・山下が参加、1回は3月前半のAマッチデーでフォルランと山口が招集されています(柿谷は辞退)。
ここまで見えるポポヴィッチのやり方では、攻守においてチームとして構築するというよりも個人能力に頼る部分の方が多いので、もっと上手くローテーションしながら戦えてたら、ACLで広州に勝てたかどうかは別にしてもリーグ戦も合わせてもっと違った結果になってたんじゃないかと思えてしかたありません。
ポポヴィッチが試合後のインタビューで「これからまたハードな日程が続いても、ローテーションでうまく戦えることを証明してくれたと思います。」と言ってますが(苦笑)。
あと、公式では入っていない柿谷や南野に対する個人批判の部分ですが、これも監督の考え方ですし、あとロッカーでの関係があるのでなんとも言えない部分もありますが、聞かされる方は気分が良いものではないですし、一般的にはよほどの事が無い限りは表にださない部分ですよね。確かにあまり良いプレーは出来てなかったですけどそれとは関係ない話しです。
何か意図があるのかもしれませんが、それをしかも大きくメンバーを入れかえ自分自身で難しいと判断したいわば捨てた試合で言うのは、さすがにちょっと僕には理解できませんでした。
残念ながら2014年のACLはここで終わりましたが、やっぱりACLは続けて出ないといけないなあと実感しました。
2011年に初出場した時にACLに出たこと有るか無いかはものすごく大きな差があるなあと感じました。そして今回、続けて出ているかどうかもそれと同じぐらいの差があるんだと実感しました。
ここからクラブが上に行く為には、「たまに」じゃなくって「常に」ACLに出場するクラブになっていかなきゃいけないのでしょう。
なので来年もACLに出るためにも次の浦和戦は勝点3を取って欲しい試合です。ここまでの停滞で12試合にして勝点16しかなく、優勝争いの目安とも言われる5試合で勝点10にははるか及ばない状態なので1試合もムダにできません。
アウェイですが浦和戦はポポヴィッチにとっても特別な試合でしょうから、何としてでも勝利が欲しい試合です。
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