2016年10月22日土曜日

明治安田生命J2リーグ 第37節 vs モンテディオ山形 プレビュー

2016年10月23日 14時00分:キンチョウスタジアム

予想スタメン
明治安田生命J2リーグもこの試合を含めて残り6試合と終盤を迎えた第37節。セレッソ大阪はキンチョウスタジアムにモンテディオ山形を迎えます。


■前回の対戦

前回の対戦は3月20日の第4節。モンテディオ山形のホーム開幕戦として敵地NDソフトスタジアム山形で対戦し、両者の攻撃が停滞した中時間が進みますが、試合終了間際に途中出場の田代が古巣山形からゴールを奪い勝利しています。

両チームのシステムは、セレッソが開幕直後に使い続けていた柿谷とトップ下に置いた4-2-3-1。ワントップにはリカルド・サントス、ブルーノ・メネゲウと杉本がSHに入る形です。
一方の山形は3-4-2-1。大黒がワントップに入り、シャドゥにはディエゴと川西。ボランチは佐藤優平とアルセウの組合せです。
試合は5-2-3と5-4-1で守る山形に対してセレッソが手を焼く展開が続きました。
山形の守備のスタートは5-2-3。セレッソの最終ラインにまでプレッシャーをかけに来る事はほとんどないので低い位置ではボールを持てるのですが、ビルドアップで約束事を作る事ができないので個々が好き勝手に動くばかり。その結果山形の前線の3人がバランスよく最終ラインからのパスコースを消し、セレッソが全くボールを運べない、何かを起こすには個人技しかないという展開になっていきます。実際幾つか作ったチャンスも個人のパフォーマンスによるものでした。
そして一方の山形も守備は機能していましたが、その結果ボールを奪っても前線が孤立してしまっている事が多く単発ばかりとなっていました。
そして山形は負傷による選手交代もあった事もあって、時間の経過と共に徐々に試合はオープンになっていき、最終的にそのオープンな状態で恩恵を受けたのは個々の能力に勝るセレッソという試合でした。

また山形にとってこの試合で大きかったのが石川と佐藤の怪我。試合中に怪我で交代したこの2人はどちらも長期離脱となり、佐藤が帰っていたのはおよそ2ヶ月後の5月末。石川に至っては復帰したのがつい先月の9月となっています。

■現在のモンテディオ山形

前回対戦時は3-4-2-1を使っていた山形ですが、開幕から勝てない試合が続くと4-4-2に変更。しばらくはなんとか勝ち点を積み上げる事が出来ていましたが7月に入ると10試合勝ち星なし。昨シーズンJ1で戦っていたチームがまさかの降格ラインを気にしながら戦わざると得ない状態となってしまいます。
そして前々節の愛媛戦からスタート時点では相手に合わせる形で再び3-4-2-1としますが、中盤でボランチを自由にしてしまっていたため試合中にシステム変更。3ボランチ気味の布陣にすることで内容が改善されたので、前節はスタートから3バックに3ボランチの布陣に。
並びとしては数字にすれば3-4-2-1と同じ3-6-1ですが中盤の形が3ボランチ+トップ下の3-1-4-1-1。3バックの前にアルセウが入りその左右にはインサイドハーフとして松岡と川西。その前に鈴木雄斗がいて、さらにその前にディエゴが入るという形で4試合ぶりの勝ち点3を獲得しています。
3-1-4-1-1の前線1-1は4-2-3-1の1トップとトップ下の様に守備のスタートでは横並びになるので5-3-2でスタートしますが、ボールサイドのインサイドハーフが前に出てくるので5-2-3に近い形に。そして押し込まれた時は5-3-1-1からトップ下の1が中盤に入るので5-4-1になります。
そして前線の1-1が効いてくるのは攻撃の時。1トップのサポートに入るのが両サイドを守るシャドゥではなくトップ下でサポートの距離が近いので1トップが孤立しくくく、そこに死ぬほど走れるインサイドハーフが前線にも出てくる。そのインサイドハーフの松岡が2試合連続得点を決めているのも偶然ではありません。またトップ下に入る鈴木雄斗は今シーズン水戸から加入した選手。昨シーズンのホーム水戸戦で前線、中盤とポジションを移しながら、一旦はエジミウソンのゴールで逆転するものの最後アディショナルタイムに同点ゴールを決めた選手だといえば思い出す方も多いかもしれません。
そして元FWというか今でも登録がFWの川西がインサイドハーフを務めているのは少し驚きではあります。

そんな山形ですが、前線でプレッシャーをかける事ができないとズルズルと下がる傾向があります。またそんな中で無理をして中盤が追ってしまうので後追い、いわゆる芋づる式になる事もあります。

■プレビュー

セレッソのメンバーですが、前節交代した藤本も問題なくトレーニングをこなしているようなのでスターティングメンバーは前節と同じメンバーになりそう。
メンバーから外れていた関口も今週から復帰していたのですが、再び離脱してしまいました。

一方の山形は、前節ディエゴがイエローカード2枚で退場となったため今節は出場停止。その為1トップには久々に大黒が先発出場となりそうで、大黒の下に鈴木雄斗、そして松岡、アルセウ、川西という中盤になりそうです。

試合のポイントとしては山形の前線からのディフェンスをどうかいくぐるか。
山形は高い位置からの守備が機能すると一気に全体が機能しはじめますが、そこを外されると比較的脆い。前線の守備は2+1なのでボランチやシャドゥを落とすと問題ないはず。
またソウザが外す事ができれば一気にチャンスは広がるはずです。

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