予想スタメン |
国際Aマッチウイーク明けとなる明治安田生命J1リーグ 第15節 。セレッソ大阪は本拠地ヤンマースタジアム長居に同じくJ2からの昇格組である清水エスパルスを迎えての一戦となる。
■清水エスパルス
昇格組で最も速い第2節で今季初勝利を迎え、続く第3節にも勝利し、セレッソ、札幌がまだ未勝利で苦しむ中で好スタートを切っていた。しかし4節・5節で連敗を喫し、6節に勝利したものの。7節以降は5分3敗と8試合勝ちなし。14節終了時点で3勝5分6敗の勝ち点14で13位となっている。
また清水は今季ホームでの勝利がまだなく、ホームでは0勝2分5敗となっているが、アウェイでは3勝3分1敗。アウェイで敗れた試合はエコパでの静岡ダービー、ジュビロ磐田戦のみで、柏には勝利し、川崎やガンバ、浦和には引き分けている。
清水の戦い方は、昨シーズンJ2で戦ったチームをベースにしたもの。小林伸二監督によりミドルゾーンでブロックを作る4-4-2の守備が整理されたもの。この守備は機能しているが、昨シーズンはここからSBを高い位置に上げボールを持つサッカーを繰り広げ、J2最多得点を記録していた攻撃がそこまで上手く行っていないというところだろうか。
しかし、この8試合勝利が無い期間でも9得点を奪っており決して得点が奪えていないわけではない。しかし先制した試合でも追いつかれる事も多く、また先制された試合では逆転勝ちが1試合も無いのが現在の結果につながっている。
システムは守備ブロックの形でもある4-4-2。ゴールキーパーは仙台から加入した六反。最終ラインは右から、鎌田、犬飼、二見、松原がメイン。開幕戦では犬飼と角田がCBを務めていたが、5節以降でCBに入るようになったのが身体能力の高い二見。この2人は先日まではケガで離脱しており、その間には角田や村松が務めていた。
右SBも開幕戦では六平が入っていたが、2節以降はポジションを掴んでいるのは昨年の日本平でのセレッソ戦で前十字じん帯損傷の大怪我を負い長期離脱となった鎌田。鎌田は対人守備にも強さを見せる。
左SBの松原は今季も高い位置を取り、その前に入る白崎との左サイドはストロングポイントとなっている。
中盤のセンターに入るのは六平と竹内。野津田がこのポジションで起用されていた事もあったが、10節以降は昨シーズンもボランチで試合に出場していた竹内が入っている。
右SHに入るのはセレッソでもプレーした枝村。左SHには白崎が入っている。
FWでエース鄭大世とコンビを組むのはチアゴ・アウベス。シーズン開幕直後は裏への飛び出しが特徴の北川が務めていたが、10節以降はチアゴ・アウベスが入り、完全に前線の軸となっている。
チアゴ・アウベスは悪魔の左足を持つ選手で、左足のキックは質・精度共にかなり高い。J1での実績も豊富な鄭大世ももちろんJリーグトップクラスのストライカーだが、このチアゴ・アウベスは鄭大世以上に危険な選手でもある。
清水が今季苦労しているのは、まず1つがセットプレー。昨年もセットプレーからの失点がセレッソよりも多い15失点とプレーオフ進出となる6位以上のチームの中では最悪の成績だったが、今季も既に8失点を記録しており、これは新潟、大宮に次いで3番目に多くなっている。
そしてもう1つがカウンター。清水はポゼッション率は44.8%とリーグ15位ですが、ボールを持った時に特に左SBの松原は高い位置に進出し、竹内がその松原が上がった後のスペースに入り込む。この形は整備されているのだが、ここでボールを奪った時に中盤でフィルターがかからずに一気にゴール前までボールを運ばれる事が、特にここ数試合続けて見られるようになっている。
■プレビュー
セレッソのメンバーは、ソウザが累積警告で出場停止となるが、代わりにボランチにはいるのは木本。また日本代表の試合で負傷を負った山口だが、この試合では無事スタメンに。また、前節の新潟戦は欠場した清武は既に全体練習に復帰しているものの、スタメンにはいるのは先週奈良クラブとの練習試合でもゴールを決めた水沼で、清武はベンチスタートとなりそうだ。一方の清水は、前節東京戦では脳震盪の影響で欠場となった鄭大世は今節に間に合うかどうか。間に合えばチアゴ・アウベスと鄭大世の2トップとなることは間違いないが、もし無理なら前節の途中から2トップを組んだ、チアゴ・アウベスと北川のコンビになりそうだ。またこのトップ以上に厳しい状況となったのが左SH。背番号10番を背負いチームの核である白崎が前節の負傷で全治3ヶ月の長期離脱が発表され今節は欠場。代わりに左SHに入るのは、白崎の交代後このポジションを務めたミッチェル・デュークとなるだろう。
デュークは昨年の日本平での試合でFWで先発していた事から記憶に残っているセレッソサポーターも多いだろうが、馬力のある突進力に特徴がある選手だ。
また最終ラインでは、前節まで犬飼と二見が負傷欠場となっていたが、今節は間に合いそう。角田と村松では高さに不安があるので、高さのある犬飼と身体能力の高い二見は先発起用の可能性が高いと思われる。
試合のポイントとなるのは、セレッソの守備。
セレッソの守備もおそらくミドルゾーンで4-4-2のブロックを組む形になるだろう。
という事は清水はある程度ボールを持つ時間も作れる可能性が高い。
なので、鄭大世やチアゴ・アウベスにもボールが入る回数を減らすためにも、これまで通りしっかりと中を締めた守備ができるかどうかが最大のポイントとなるだろう。
一方攻撃ではやはり先制点がほしいところ。セットプレーはもちろんだが、清水の守備は押し込まれた時に中盤が最終ラインに吸収されバイタルエリアを空けてしまったり、逆サイドに大きなスペースを空けてしまう事がある。
ここを上手く使う事ができれば十分勝ち点3を得るチャンスはあるはずだ。
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