2017年8月5日 19時00分:キンチョウスタジアム
予想スタメン |
前節の大阪ダービーでおよそ2ヶ月ぶりとなる黒星を喫したセレッソ大阪。明治安田生命J1リーグ 第20節では、北海道コンサドーレ札幌とキンチョウスタジアムでの対戦となる。
■前回の対戦
ルヴァンカッププレーオフステージでホーム・アンド・アウェー、2度の対戦があったためもはやリーグ戦での対戦は忘れてしまいそうになっているが、リーグ戦で前回対戦したのは3月11日の第3節。ソウザのFKからヨニッチが合わせてセレッソが先制するも、札幌が3-1-4-2から昨シーズンJ2で使っていた3-4-1-2に変更した後、途中出場の内村が左サイドに流れていれたクロスを得らが合わせ、1-1の同点で終了となった試合だ。この試合は今季の公式戦で山村が初めて前節で先発した試合。開幕の磐田戦が0-0の引き分けとなり、2節は浦和に完敗という状況で迎えた一戦だった。
札幌の今シーズンから取り入れた中盤を3人でつくる3-1-4-2に対してセレッソはボランチでインサイドハーフを止めてSHとSBでサイドで優位を作る。
先制点に繋がったFKはこの形からだった。
しかし当時は今以上に攻撃の形を作る事ができていなかったので、攻めきれない時間が続く。
一方で札幌はブロックの外からでも平気でとにかくクロスを入れてくる形が続いていた。
後半に入ると、当時の札幌は連敗スタートだったこともあってシーズン最初の勝ち点を得るために早めに動く。動いたのが2016年J2で戦っていた時の形で、トップ下に内村を入れた3-1-4-2。
この札幌の変化に対してセレッソは4-4-2のブロックの精度が低く、ミスマッチが生まれやすい3バックの両サイドとWBから札幌はチャンスを作ることができるようになっていた。
そして冒頭に書いた都倉のゴールで1-1の同点。
セレッソは清原をを右SH、清武をトップ下にした4-2-3-1にし、清武がチャンスを迎えるも決めきれずにそのまま試合終了。札幌にとって今季初の勝ち点を獲得した試合となった。
■最近の札幌
3-1-4-2のフォーメーションを使用する札幌は、インサイドハーフの兵藤と宮澤がかなり過酷なタスクを担っている状態ながら、10節まではアウェイで1分4敗ながらもホームでは2勝3分と負け無しで勝ち点を獲得していた。しかし11節から6連敗。16節終了時点で降格圏となる16位にまで順位を落とす事となる。
しかし7月の3試合はホームでの試合が2試合あった事もあって2勝1分と現在3試合負けなし中。
そして前節の浦和戦では2-0の勝利で、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督に引導を渡す形となった。
またこの前節は、シーズン途中からアンカーのポジションを掴んだ荒野が出場停止だったこともあって3-4-2-1と中盤をダブルボランチにしてスタート。この夏に加入し、ルヴァンカップでJリーグデビューとなったタイのメッシことチャナティップが左シャドゥで先発している。
ただ、先にも書いたように2-0でスコア上は完勝となったこの浦和戦だが、前半に槙野が退場。後半一気の3人替えで投入した那須が早い時間で負傷し、後半ほとんどの時間を浦和は9人の状態で戦うこととなったのだが、ゲームは完全に浦和が支配。いつ同点に追いつかれてもおかしくない状態が続いていた。
またダメ押し点を決めたボスロイドも、得点シーンは流石の高さを見せたもののコンディションはまだまだ。
磐田時代のプレーを取り戻すにはもう少し時間がかかりそうな様子がうかがえた。
■プレビュー
セレッソのメンバーは、前節に引き続き山下の出場が厳しそうということで、CBでヨニッチとコンビを組むのは前節に引き続き木本となりそう。またさらに山村も前節に足首を痛めたという頃で別メニュー調整となっているため欠場となりそうだ。山村に変わって出場する選手として考えられるのは、開幕から2節までの山村が先発となる前までの形である、関口が左サイドに回って柿谷が前線に入る形や、ルヴァンカップで結果を残している福満なども考えられたが、リカルド・サントスが今季初先発となる可能性が高そう。
また右SBには田中が入る事も考えられる。
一方の札幌だが、今節はク・ソンユンが累積警告で出場停止となるため、GKにはルヴァンカップで対戦した金山。また3バックの中央に入る横山も前節6分に負傷交代となっており、今節の出場も難しそうなので、菊地が中央にスライドし、右CBにはこちらもルヴァンカップで対戦しているキム・ミンテが入ることになりそう。
札幌はこの主力2人の出場停止もあるが、中盤の構成が普段の3-1-4-2と、前節起用した3-4-2-1のどちらにするのかという部分もある。チャナティップが主力組に入っていたという情報もあるので、今節も3-4-2-1になりそうか。
もしチャナティップが先発となれば、ルヴァンカップで既に対戦しているので、どういう選手かを理解しているのはメリットだろう。
チャナティップは小柄ながらアジリティーが高く、テクニックにも優れている。また守備にも献身的で、前節浦和戦ではチャナティップのプレーに助けられた面も多かった。
がしかし、シャドゥというポジションでありながら、ドリブルで仕掛けるような場面はほとんどなかった。また、タイのテロ・サーサナでチームメイトだった岩政によるとゴール前に入っていく動きも少なく、ゴール数も年間で過去最高が4ゴールと、このポジションを務めるには少しさみしい結果となっている。
試合のポイントとなりそうなのは、左サイド。
3バックの右にはキム・ミンテが入る可能性が高そうだが、彼はルヴァンカッププレーオフステージでも2試合共に先発している。この2試合のキム・ミンテのプレーはポジショニングに問題を抱えており、福満がトップ下から左サイドに出ると、3バックの中央に入る河合が引っ張り出される場面がいくつも見られていた。
おそらくこの試合ではリカルド・サントスが前に張る様な時間が増えるので、そうなると杉本が左サイドのキム・ミンテと菊地の間でプレーすることもできそう。杉本の5試合連続得点でセレッソがアドバンテージを握る可能性も高いのではないだろうか。
セレッソにとって連敗はどうしても避けたいこの試合。勝ち点3をきっちりと奪い首位をキープしたい。
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