2017年9月23日土曜日

明治安田生命J1リーグ 第27節 vs ベガルタ仙台 プレビュー

2017年9月23日 19時00分:キンチョウスタジアム

予想スタメン

天皇杯4回戦から中2日で開催される明治安田生命J1リーグ 第27節。セレッソ大阪は本拠地キンチョウスタジアムにベガルタ仙台を迎えての一戦となる。


■前回の対戦

前回の対戦は6月25日の第16節。ユアテックスタジアム仙台で行われた一戦は、柿谷のゴールを皮切りに、素早い守備から攻撃への切り替えで得点を重ねるセレッソに対して、仙台も人数をかけた攻撃で2点を返すものの、カウンターでゴールを量産したセレッソが2-4で勝利している。
セレッソの布陣は4-4-2。右SHには清武が入っていた。一方の仙台は今シーズンから取り組んでいる3-4-2-1。ワントップには石原が入りシャドゥは西村と奥埜。ボランチは三田と富田のコンビで右WBには川崎から期限付き移籍中の中野が今季初先発となっていた。
セレッソの4-4-2に対して仙台は3-4-2-1の形からミスマッチを活かす立ち位置でボールを動かしてくる。またさらにそこに三田も絡む事で様々な位置で数的有利を作ろうというのが仙台の狙いで、立ち上がりからボール握り続ける。
しかしこの仙台の攻撃に対してセレッソはボールを奪うと素早いカウンターを連発。仙台は攻撃の形、守備の形が比較的はっきりしているのだが、攻撃で人数をかける分ボールを奪われた瞬間にはバランスを崩している。そしてそれがチームとして整備されていない様で、16分にそのカウンターから3バックの横のスペースに飛び出した柿谷が決めてセレッソが先制。さらに続く20分には仙台のビルドアップに対してセレッソが高い位置からのプレッシングでボールを奪い、ショートカウンターから山村が決め2-0とした。
その後、セレッソがブロックを落とした事で人数をかけた攻撃に持ち込めるようになると、石原のゴールで仙台も1点を返し、さらに後半には1点ずつを奪い合って3-2となるが、最後もやはりカウンター。ソウザのシュートのこぼれ球を山口が豪快に蹴り込み4-2としてセレッソの勝利に終わっている。

■現在のベガルタ仙台

前回対戦時のブログで仙台の戦い方について、ボールを持って攻めることもできるし、点も取れる可能性は高いが、これだとカウンターでボコボコ失点してしまうのではないか?と書かせてもらったが、仙台関連のメディアでは何故か「(失点を重ねたが)攻撃は機能した」「(失点を重ねたが)ボールを持って攻め込むことができた」と「失点を重ねた」を無視した様なポジティブな報道が多くて少し違和感を感じていた。
そしてこのセレッソ戦の後は実際に、ガンバに2-3で敗れ神戸にも0-3で敗戦と失点を重ねて連敗。こういった状況で中断期間を迎えることとなった。
がしかし、中断期間を明けてからのチームを見ると、やはり渡邉監督はメディアで報道されていたような攻撃に偏ったポジティブな味方はしていなかったようで、守備の改善が見られた。
フォーメーションは同じ3-4-2-1。また守備の形は5-2-3で、これも中断前の前回対戦時からやっていた形だが、前線3人でのプレッシングはより強め、それに連動するようにラインも高く設定している。
また最終ラインの並びも22節のサンフレッチェ広島戦から大岩を3バックの中央に変更。これはそもそもは身体能力の高い大岩をパトリックにぶつけるという狙いがあったようで、元々3バックの右だったのは、千葉で中西や坂本がつけた2番を背負っていた様に右SBができてスピードがあるので、それを攻撃にも活かすという狙いがあったのだろうと思われるが、3バックのセンターに入る事でそのスピードを高いラインを取った時の背後のカバーに使えるようになった。また元々対人は強いので屈強な1トップとも十分競り合う事が出来ている。
そして一番変わったのはボールを持った時のボランチのポジショニング。流石に前回対戦時の様にボランチの1枚もほとんどアタッカーの様なポジションを取ることは無くなった。
しかしこの変更により、当然ながら得点力は半減。当時は多くのゲームで複数得点を重ねていたが、中断明けからは25節の鳥栖戦では先制後にカウンターで得点を重ね4得点を奪ったものの、その他のゲームでは7試合で4得点。無得点試合も4試合ある。
戦力的には、中断期間で広島から清水に期限付き移籍をしていた野津田と、清水から古林、新外国人としてヴィニシウスを獲得している。
ヴィニシウスは出場機会が無いが、野津田はシャドゥで、古林はWBで出場をしており、古林は永戸が怪我で離脱した穴を埋めている。
またチームの大黒柱だった富田がハムストリングスの肉離れで長期離脱となったが、前節の東京戦は奥埜をボランチにしてシャドゥに野津田と西村が入る事でカバーしている。
さらにこの夏の新戦力ではないが、中断期間空けにポジションを掴んだのは椎橋。
市立船橋高校のキャプテンだった椎橋は2年目の今季、本職のボランチではなく最終ラインで準決勝進出と好成績をのこしているルヴァンカップのメンバーとして出場していたが、中断期間あけからはリーグ戦でも3バックの左でポジションを確保している。

■プレビュー

セレッソのメンバーは前節と同じ。天皇杯で復帰した清武のベンチ入りも期待されたが、トレーニングでもまだ負荷をコントロールしている状態なので、今節はベンチ外との事だ。

一方の仙台は、富田が抜けた穴に関しては前節同様に奥埜がボランチに入る形で、3バックも右から平岡、大岩、椎橋と不動のメンバーが入る、WBについては右の古林はそのままながら、中野が前節東京戦で左膝を痛めたとのことで蜂須賀が入るとの報道もあるが、中野がプレーする可能性も高い。
また前線の組合せは、石原の1トップ、野津田のシャドゥはそのままだが、右に西村をベンチにまわし梁勇基が入る可能性がある。
そして今日の情報によると、GKシュミット・ダニエルが前日練習で右足を痛めメンバー外となったとの事。関が6節以来の出場となりそうだ。

前回対戦時よりも守備のバランスがよくなった仙台だが、セレッソが狙えそうなのはやはりボランチの裏。仙台は高い位置からのプレッシングとブロックを落とした5-4-1を使い分けるチームだが、基本的には前から行きたいという考えがあるので、ボランチの裏にスペースができる。ここで柿谷、山村、杉本がボールを受ける事ができればチャンスを作れるはずだ。
また布陣は5-2-3なのでSHとSBのポジショニングもポイントになる。サイドに張ってWBを止めた場合にはSBがボランチの横を使えるか、またSHが中に入る形も効果的に使っていきたい。

前節の敗戦で首位鹿島との勝ち点差は10に広がってしまったが、上位争いを続ける為には勝ち点3が欲しい試合。
今シーズン全勝を続けているキンチョウスタジアムで、その記録を伸ばしていきたい。

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