2017年12月1日金曜日

明治安田生命J1リーグ 第34節 vs アルビレックス新潟 プレビュー

2017年12月2日 14時00分:デンカビッグスワンスタジアム

予想スタメン

いよいよ迎えた2017年明治安田生命J1リーグ最終節となる第34節。セレッソ大阪は敵地デンカビッグスワンスタジアムで既に降格が決定しているアルビレックス新潟との一戦となる。

■前回の対戦

セレッソ大阪とアルビレックス新潟は今シーズン、ルヴァンカップグループステージ、リーグ戦、天皇杯3回戦と既に3度の対戦を行っており、その全てにセレッソが勝利している。

最初の対戦はキンチョウスタジアムで行われた、5月10日のルヴァンカップグループステージ第5節。
セレッソにとっては直前に行われたリーグ、柏レイソル戦でおよそ2ヶ月ぶりの敗戦を喫した直後の試合。一方新潟にとっては、三浦監督が休養となりコーチだった片渕氏が暫定監督となっての初戦となる。
セレッソはキム・ジンヒョン、ヨニッチ、山口の3人+ルヴァンカップメンバー。新潟は直近のリーグ戦で先発したのはソン・ジュフンのみだったがCBに大野、左SBに堀米、ボランチには本間を起用してきた。
新潟は監督が代わった初戦ということもあり積極的にボール保持を狙う。一方セレッソはミドルゾーンで4-4-2のブロックをつくるので、試合は新潟がボールを持つ展開となった。
しかし新潟はブロックを動かすような攻撃はほとんどできず、右サイドから森俊介がドリブルでしかけるぐらいしか攻め手が無く、前半途中に成岡が負傷し山崎に交代したが、ほとんど変化が無かった。
ただセレッソも攻撃の形はリカルド・サントスの裏抜け単発ぐらいしかなく、試合は停滞していった。
セレッソの攻撃が活性化されたのは後半途中に清武と丸橋が投入されてから。しかし決勝点は意外な形で、丸橋の自陣からのロングフィードをGKの守田が目測を誤り、ワンバウンドしたボールがそのままゴールネットを揺らした形だった。

2度目の対戦はこちらもキンチョウスタジアムでのリーグ戦第14節。敵地でのヴィッセル神戸戦で途中出場の水沼がボレーを決め勝利した次の試合である。
セレッソは、この新潟戦の直前に清武が負傷離脱し右SHには水沼。また右SBは田中でスタート。一方の新潟は、呂比須ワグナー新監督となり3試合目。フォーメーションは4-2-3-1になり、1トップに山崎、SHにはスピードのあるホニと鈴木武蔵、トップ下にはチアゴ・ガジャルドを起用。ボランチは小泉と原輝樹が務め、最終ラインは川口、富澤、ソン・ジュフン、堀米と並ぶ。
ルヴァンカップの時とことなり、自陣で守備をするようになった新潟は4-4-2のブロックを作る。これに対してセレッソは柿谷と水沼の両ワイドがサイドに開き攻撃するも、引いて守る新潟相手にあまりチャンスを作れていなかった。
新潟はゲームプラン通りに0-0で前半を終えると後半は全体を高い位置に上げてくる。
セレッソは新潟のブロックに対して杉本がどうしても下がってボールを受けたがるので、今シーズン最短の65分で澤上に交代。身体をぶつけることを厭わない澤上が前線で起点となりCKを獲得すると、このCKでソン・ジュフンがヨニッチを倒してPKを獲得し、これを柿谷が決めてセレッソが68分に先制すると、その5分後にFKのこぼれ球から山下が決め2-0。さらに80分には柿谷のクイックリスタートから山村、86分にはソウザが直接FKを決め4-0としてそのまま勝利した。

3度目の対戦はデンカビッグスワンスタジアムで7月12日に行われた天皇杯3回戦。TV中継が無かった試合だ。個人的にこの試合はいつくかある今季のポイントになる試合の1つだったと思っている。
新潟はホニ、チアゴ・ガジャルドを始め主力メンバーを多く起用、セレッソも山村と山口は起用したが、他はカップ戦用のメンバーが並んでいた。
新潟は4-2-3-1の布陣がさらに整理されており、両SBが上がりSHがインサイドに、そしてボランチの1人が下がる3バック化を実装。その中でもチアゴ・ガジャルドがフリーマン的に右サイドの捕まえにくい場所に移動していく。
この形をセレッソはなかなか捕まえられず、試合は新潟ペースで進んでいた中FKから新潟が先制。後半にセレッソのCKから獲得したPKを山口が決めてセレッソが同点に追いつくが、やはり新潟ペース。延長戦でも藤本のあきらかなミスから、セレッソが先に失点と完全に負け試合の流れだった。
そんな中活躍を見せたのが後半途中から出場したリカルド・サントス。失点によるセレッソのキックオフからセレッソは一度もボールを失うことなく左サイドから丸橋がクロスを入れると、リカルド・サントスが頭で合わせてゴール。失点のわずか1分後にセレッソが同点に追いついたことで一気にセレッソが盛り返すことに。そして延長後半に木本がゴールを決めセレッソが勝利。この試合は負け試合を勝ちに持っていったという部分と、それをカップ戦組が成し遂げたということで、今シーズンのポイントになる試合だったと思っている。

■現在のアルビレックス新潟

新潟は呂比須ワグナー監督就任初戦の札幌戦で勝利してから4ヶ月以上勝利を挙げられず最下位に低迷。第32節の甲府戦で勝利したものの降格が決定した。
しかし10月14日の第29節ガンバ大阪戦で4ヶ月ぶりの勝利を挙げると、その後の5試合は負け無し。直近5試合の順位だと4勝1分8得点4失点で川崎につぐ3位の成績を挙げている。
布陣は呂比須監督就任後一貫して4-2-3-1で変化は無いが、メンバーは夏に多くの選手を獲得しておりかなり代わっている。
1トップに入るのはセレッソU-15出身の河田。当初は夏に獲得したタンキや富山が起用されていたが、27節の札幌戦で富山に代わって出場すると2得点の活躍。ここからポジションを掴んでいる。そしてSHはホニと山崎、トップ下には鳥栖から期限付きで加入した小川が入る。
このメンバーを見てもわかるように、攻撃の核となっているのがホニと山崎の両SH。天皇杯でも見せたように新潟は4-4-2から3バック化してSHが中に入る形がある。
1トップの河田がポジションを掴んだきっかけは2得点だったが、この中に入ったSHを活かすことができる選手として重宝されており、高さは無いが身体を張ることでSHの推進力を活かしている。
トップ下の小川は、チーム内のトラブルで既に帰国しているチアゴ・ガジャルドに比べるとテクニック的に劣る部分はあるが、下がったりスペースを埋めたりと献身的にチームのためにプレーできる。なのでチームにより貢献しているとも言えるだろう。
ボランチは加藤とこちらも夏に加入した磯村。3バック化の際には磯村が最終ラインに下がっている。
最終ラインは左SBに堀米、右SBに元々中盤でプレーしていた小泉、CBにはソン・ジュフン、大野、富澤が入る。

攻撃に関しては、先にも書いたように4-2-3-1から3-4-2-1への変化でホニと山崎の推進力を中心に攻めてくる。一方で守備では当初はブロックをつくっていたがここ最近は高い位置からの守備を中心にしており、高い位置から人を捕まえてくる。

また対戦した3試合中2試合でセレッソはCKからPKを獲得しているが、新潟はその対策としてCKの守備をマンツーマンからゾーンに変えている。

■プレビュー

セレッソ大阪の先発メンバーは、山口が離脱しているので前節と全く同じ。山村がボランチに入る形になるだろう。
一方の新潟も前節と同じメンバーが濃厚。前節の清水戦では大野が早い時間に負傷で大武と交代しているが、どうやら出場に問題がなさそうだ。

試合のポイントになるのは、セレッソが高い位置から守備をした時にどれだけ相手を捕まえられるか。個人的には最初からブロックを作っても良いとは思うが、おそらく序盤は高い位置から捕まえに行くだろう。しかしそこで捕まえきれないとホニのスピードに手を焼いてしまう事になる。マリノス戦、神戸戦と先制点を奪われる展開が続いているので、天皇杯に向けてその流れを止めておきたい。
また攻撃面ではスペースを上手く使えるかどうかだろう。
新潟は高い位置からの守備を行っているが、その分自陣にスペースをあける。ここを神戸戦の様に清武や柿谷を上手くつかうことができれば、十分得点のチャンスは生まれるだろう。
またこちらも神戸戦同様に、人への意識が強いぶん1つ外す事ができればチャンスを作れるし、サイドチェンジからのクロスも十分チャンスになるはずだ。

直近5試合で5連勝をしているのはセレッソのみ。きっちり勝ちきって天皇杯に挑みたい。

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