2013年8月5日月曜日

8/3 Jリーグ第19節 VS ヴァンフォーレ甲府 @ キンチョウスタジアム


セレッソ大阪
00前半01
ヴァンフォーレ甲府
0後半1
延長前半
延長後半
PK戦
スターティングメンバー
セレッソ大阪ヴァンフォーレ甲府
選手名番号位置シュートシュート位置番号選手名
キム ジンヒョン21GK00GK1荻 晃太
藤本 康太4DF00DF6佐々木 翔
丸橋 祐介14DF10DF26青山 直晃
酒本 憲幸17DF10DF41土屋 征夫
山下 達也23DF03MF15河本 明人
山口 螢6MF31MF4山本 英臣
楠神 順平10MF30MF5マルキーニョス パラナ
南野 拓実13MF11MF7石原 克哉
シンプリシオ30MF10FW18柏 好文
柿谷 曜一朗8FW12FW9ジウシーニョ
エジノ9FW35FW11パトリック
武田 洋平1GKGK21河田 晃兵
新井場 徹7DF0DF2福田 健介
小暮 大器29DF00DF16松橋 優
扇原 貴宏2MFDF19盛田 剛平
枝村 匠馬16MF1MF29水野 晃樹
横山 知伸18MF0MF30保坂 一成
杉本 健勇20FW0FW25平本 一樹
15シュート12
10GK15
4CK6
11直接FK14
1間接FK6
1オフサイド6
0PK0
セレッソ大阪ヴァンフォーレ甲府
得点河本(66')
柿谷→杉本(72')
楠神→枝村(72')
酒本→小暮(83')
交代河本→保坂(67')
石原→松橋(80')
柏→福田(80')
警告
退場
Jリーグ後半戦再開初戦をアウェイで黒星スタートとなったセレッソ大阪。
ホームに現在8連敗中のヴァンフォーレ甲府を迎える。

セレッソのメンバーは前節から扇原が外れリーグ戦初スタメンとなる楠神に入れ替え。それに伴いボランチを山口とシンプリシオ、トップ下に南野、左サイドに楠神となり、累積警告で前節出場停止だった藤本が戻っている。

一方の甲府は開幕後に外国人選手を総入れ替え。夏のウィンドウでもパトリックとジウシーニョを獲得しており、前節はそのジウシーニョの登録が間に合わなかったがこの試合から出場可能となり、前節から取り入れた3-4-2-1で前節あまりうまく行かなかった両WBを代えて、セレッソ対策という事もあってか3バックの並びを変えてきた。

■甲府の狙い
甲府の守備陣形
8連敗中で降格圏の16位という状況の甲府のやり方はキックオフ時点からハッキリと守備を固めてカウンター。
前線にはパトリック1人を残してボールを奪われると5-4の形で自陣に撤退。3バックとダブルボランチ、さらに時にはシャドーの選手も合わせて中央に人数をかけて守ってくる。
甲府の攻撃の形
なので攻撃の時も両サイドと2シャドーは飛び出していくもののほとんどの状況で最低でも最終ラインの3枚とボランチの1枚の合計4枚はセレッソのカウンターに備えて残していた。

■甲府の守備ブロックを崩すには?
という事で、この試合はほとんどの時間を甲府が守ってセレッソが攻めるという形で進んでいきます。
最終ラインとボランチではボールを持てる
この甲府の守備に対するセレッソですが、まず甲府は自陣に撤退し前にはパトリック1枚しか残らないのでセレッソが後ろでボールは簡単に持つことができます。
ただ逆にいうとココでボールを持っても甲府の守備ブロックは全く動かないという事です。
なので、セレッソは柿谷が下がって南野が前に出るという縦のポジションチェンジを行なってきます。
2列目から裏への飛び出し
そして狙うのはDFラインの裏。甲府の守備ブロックはセットしてしまうと最初から低いのであまりスペースはありませんが、最初から前にいる柿谷では無く南野が後ろから飛び出していく事と、サイドからボールを入れる事、後同じ形でDFラインの前に斜めのボールを入れる形と合わせてやることで裏のスペースを狙います。
前半に2度ほど丸橋から裏に飛び出すクロスで形をつくりますが、ただこのスペースはかなり狭いのでここで受けるにはかなりタイミングがシビア。ということでほとんどがオフサイドになっていました。
中央突破が増える
そこでセレッソの攻撃は中央からのコンビネーションで崩そうとする形が増えてきます。
これでも強引に何本かシュートまでの形は作りましたが、ただこの形はあまり賢くありません。
甲府の守備はサイドは1人にまかせてでもとにかく中央に人数をかけてきます。
なので中央にボールが入ればボールと逆サイドのWBもシャドーも中央に寄ってくる。
19分のシーン
なのでこの19分のシーンの様に中継の画面内に甲府の選手がパトリックを除く10人が映っているという状況になっていました。
これは試合終盤では無くまだ0-0の前半19分です。ここまで人数をかけられてしまうとさすがにシュートを打つスペースも無くなってしまいます。
カウンターの形
ということで一番可能性があったのはカウンターの状況になった時でした。
セレッソは守備の時にそれほど前から追うわけではないので相手を引き込む事が出来る。
そして甲府の1トップに入るパトリックはサイズがあって強さもあるようなのですが、足下でボールを収めるタイプではなく、彼が活きるにはスペースが必要です。
なのでカウンターでは無く甲府がボールを持って攻めるという形になると、それほど脅威ではなく甲府からボールを奪う事はそれほど難しい事ではありませんでした。
最初に書いたように、甲府は攻撃している時も後ろに4人残しているんですが、セットししまった時の5人〜9人よりもかなり少ないしスペースもあるので、ここでボールを奪った時に素早い切り替えでの速い攻撃。これが一番可能性を感じる攻撃になっていました。
ただ、これは相手が前に出てこないと出来ない方法です。
前半〜後半立ち上がりのまだ0-0だった間にこれで先制できなかった事が試合の終盤をかなり難しいものにしてしまいました。

■甲府の先制点
甲府のゴールシーン
66分、甲府がボールを持っての攻撃で甲府に先制点を与えてしまいます。
石原が裏に飛び出したパトリックに浮き球のパスを出して、それを2列目から入ってくる河本に決められたという形なのですが、この時の守備はかなり緩くなってしまっていました。
相手が攻めてこないとなかなか攻撃の形が作れないという状況だったし、甲府ももちろんその状況は把握していたのでそれほど人数をかけて攻撃をしなくなってきていました。
ですが、サイドで石原がボールを持った時にエジノの寄せが甘かったこともあるんでしょうが、酒本がいるので慌てなくてもいいのに藤本が河本に喰い付いてしまい、その後ろをパトリックに飛び出され、ボールが上手く収まると後ろから出てきた河本にはもう対応できませんでした。試合の2/3が過ぎそれまで十分に対応できていたので少し油断をしていたのかもしれません。こういう展開の中でクルピ監督が「相手はいい動きをしている。リスペクトをもって、まずはディフェンスから入ろう。 」というHTコメントを出しているのは、こういう失点もありえるよって事が言いたかったのでしょう。
67分
こうなると甲府はもう攻める必要がありません。すぐさま甲府は河本に代えて保坂を投入。保坂がボランチに入りボランチだったマルキーニョス・パラナがシャドーの位置に入ります。

■人数をかける中央に放り込むだけの攻撃
甲府が先制しブロックを速く完全に落す事で最もチャンスを作れていたカウンターが無くなったセレッソ。
そして中央突破も裏のスペースもこれまで以上にさらに厳しくなります。
72分〜
72分にセレッソは東アジアカップの影響からか動きの量も少なく、プレーのキレも今ひとつだっった柿谷と楠神に代えて杉本と枝村を投入します。
しかしここからはもう全く何もなくなってしまいました。
甲府の守備
やることがさらにハッキリした甲府は中央に人を集める。
そしてセレッソのSBにはシャドーかWBが当たりに行く。
ここでセレッソがやるべきことはさらに相手の中央を動かしてスペースを作ることなんですが、焦ってしまってただただSBからアーリークロスを放り込むだけ。
中央にこれだけ人数がいればよっぽどピンポイントでなければあうはずもありません。
83分〜
そして80分には甲府は石原と柏を松橋と福田へと、アーリークロスの出どころにプレッシャーをかけるべくWBにフレッシュな選手を投入。
セレッソも酒本に代えてJリーグデビューとなる小暮を入れるも、なんの変化もなくそのまま、いやむしろスペースを得たパトリックがカウンターで走る方が目立つぐらいの状況で試合終了。
実に残念な、勿体無いゲームをしてしまいました。

■サイドアタックの意味
試合を通じて甲府の守備をこじ開けられなかったわけですが、どうすれば良かったんでしょうか。
試合を通じて一番ゴールに近づいたのはカウンターからの形でしたが、失点して相手がさらに引きこもってしまうとその形はなくなってしまいました。
ミドルシュートも何本か打ちましたが、それで甲府の守備が前に出てくることはほとんどありませんでした。
サイドに人数をかける
甲府の守備を崩す為にしなきゃいけなかったのは中央の3バックとダブルボランチを動かす事です。その為に必要だったのはサイドアタックだったのでしょう。
サイドアタックと言ってもSBがクロスを上げる事だけではありません。終盤の様に中を動かさないでアーリークロスを入れた所でよっぽど良いボールじゃないとあわないです。
またその状態でSBから斜めにパスを入れた所でそこは大渋滞なので厳しい。
そこで必要な事の代表的な1つはサイドに人数をかける事だったんだと思います。
甲府は中央を優先する為にサイドをWB1人+時折ヘルプでシャドーが来るという形で守っていました。
ここをSBだけに任せず、SHとさらに中央からトップ下やワントップの選手が流れると中央の3バックもしくはボランチの1枚が出て行かざるを得なくなります。
逆に出て行かない、出て行くのが遅れると、後半に楠神が左サイドからカットインしてシュート(惜しくも枠外でしたが)という形をつくられてしまうからです。
前半に楠神のシュートを荻がはじき、そのこぼれ球をサイド深くで拾ったエジノがクロスを上げたシーンがありましたが(この時はクロスを荻がキャッチしました)、このシーンでもエジノに対して3バックとボランチが動いたのでファーサイドではスペースが出来てシンプリシオはフリーになっていました。(スゴく悔しがっていました)
実際、クルピも終盤SBからだけになっている時に何度もSBの前のスペースを使えと指示を出していました。

■その他
勿体ない試合を落としてしまいました。
シーズン前半では鹿島・大宮・広島に負けて3敗だったのですが、後半戦では2試合で既に新潟・甲府に2敗となってしまいました。
またその敗戦の内容も前半戦の3つ以上に悪いです。
柿谷も調子を落としていますしね。
本人は「U-23とフル代表を同時にやってた清武よりも楽なんで大丈夫」と言ってますが、その清武もこんな真夏に中2日での連戦はしてなかったんですよね・・・
こういう時に杉本がやってくれたら本当に助かるんですが。。

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