2015年9月19日土曜日

明治安田生命J2リーグ 第32節 vs 大宮アルディージャ プレビュー

2015年9月20日 18時00分:熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
予想スタメン

前節の快勝で今シーズン初のリーグ戦3連勝となったセレッソ。
今節はアウェイで首位大宮アルディージャとの対戦。NACK5では無く熊谷。大宮アルディージャは年間1試合を熊谷で開催していますが、この試合はそれにあたる試合です。
2011年もここで試合をしており、その時は0-0の引き分けでした。



■前回の対戦
前回の対戦は3/15の第2節。ホームヤンマースタジアム長居での対戦。
セレッソは3センターを中心とした戦い方をしている時期で、この試合ではパブロが出場停止、カカウが故障明けでベンチスタートとなるので4-3-1-2の1の位置に関口が入り前線にはフォルランと玉田の2トップという布陣。
一方の大宮は開幕戦で故障したムルジャと前日練習で足に違和感を感じた家長の2人がベンチ外。そしてまだこの頃の大宮はチームが出来ていなかったので、現在この状況なら播戸がスタメンに入りそうですが、播戸はベンチスタートでトップには富山、トップ下に横谷が入る4-2-3-1。右SBには柏に移籍した今井が入っていました。
試合は立ち上がりからセレッソはピッチを大きく使う展開でペースを掴み、大宮はトップと中盤との間が広がってしまい、攻撃は無理めのロングシュートのみで効果的な攻撃が出来ていない状況に。しかし前半途中から大宮がしっかり落として守るとセレッソも攻めあぐねる状態になって行きましたが、後半の立ち上がりにセレッソが丸橋を走らせるパスから玉田が先制。
しかし終盤にCKから河本に決められ1-1に追いつかれ、しかもこのプレーが少し複雑なオフサイドを主審・副審が見逃した形だったので嫌なムードになりかけますが、終了間際の90分に玉田が強烈なFKを決めて2-1。ATには相手のミスから扇原がロングループを決めて3-1で快勝しています。



■今シーズンの大宮
前回対戦時は内容的にもセレッソが上回った試合でしたが、先ほどもかきましたがこの時の大宮はまだチームが出来ていない状態でした。今や大宮は2位磐田と勝ち点差11、3位セレッソと勝ち点差14で、独走状態になっています。
今シーズンの大宮のサッカーの特徴をあるデータが象徴的に表しています。
大宮は今シーズンのJ2で、パス数1位、ボール支配率1位ですが、攻撃回数は最下位です。
攻撃回数というとポジティブな印象を持つかもしれませんが、これは数字はボールを失った回数にも影響を受けます、ボールを失うから2回目の攻撃が発生するわけで、ボールを失わなければ同じ時間攻撃していても攻撃回数が増えることはありません。
この数字が表すように今シーズンの大宮は、ボールを失うリスクをあまりかけずにボールを大切に保持するサッカーをししています。
リスクをかけないということは、逆に相手に守備ブロックを整える時間を与えてしまうことにもなってしまいます。しかし、それでもこのボールを大切にするサッカーが成立しているのは、大宮にはサイドから崩す方法が準備されているからです。
大宮のサイドアタックは前線に入る家長がサイドに流れてプレーするところから始まります。
家長抜群のキープ力で前線のサイドでボールをキープすると、右サイドではこちらもキープ力のある横谷とのパス交換をしてる間にSBを引き出し後ろから右SBの渡部が上がってきてCBとの間をつく。
左サイドでは抜群の突破力を持つ泉澤のドリブルを活かすべく左SBの和田はサポートの位置をとり、そこに左利きのカルリーニョスを絡める。
これでサイドを崩してグラウンダーのぼーるを中央で仕留める形が準備されているのでリスクをかけずに押し込んだ状態にして先制点を奪い、その後はカウンターを中心に狙っていくというゲーム運びがハマり現在の独走状態につながっています。

しかし大宮はここ3試合を1分2敗と勝利がありません。その内前節と前々節は家長が出場停止でしたので家長不在による影響という見方もある様ですが、それ以前から現在の勝利がない状況の兆候は出ていました。
1つは自慢のサイドアタックが機能しにくくなってきている事。
今シーズンのセレッソは相手の守備を崩す時にサイドチェンジを多用しますが、大宮はあまりサイドチェンジを使いません。
長い距離のパスは短い距離に比べてボールを失うリスクが高まるからという判断なのかもしれませんが、それよりも同サイドで1つづず相手選手を動かしてスペースを作って行く形を使います。なので28節の栃木戦では勝利したものの栃木のボールサイドに人数をかけてくる守備にかなり手こずっていました。前節セレッソが大きくボールを動かして戦ったのと対象的な形です。
そしてもう1つ、ボランチのビルドアップ力がそれほど高くないこと。
セレッソにも所属した横山や金澤とカルリーニョスの3人のうち2人がボランチに入る事が多いのですが、この3人は実はそれほどビルドアップは上手くありません。
カルリーニョスなんかは正確なボールを蹴れるので組み立てにもと思われがちですが、彼はボールテクニックに優れるものの、相手を動かすポジショニングができないのであまり役に立っていません。なので愛媛戦で執拗にボランチを狙われると、ロングボールのターゲットも横谷ぐらいしかいないのでかなり苦労していました。

■プレビュー
大宮のメンバーは、家長の動向がきになる所。出場停止明けの家長ですが2日前から全体練習に復帰した様ですが出場するのかどうかという所。また前節スタメンの播戸は足の張りから天皇杯で復帰したものの、今節は欠場になる見通しが高そう。さらに天皇杯でひざの裏を痛めた河本も水戸戦に引き続き欠場となりそう。
ということで前線はムルジャと家長の2トップ。家長が無理なら清水。CBには2試合続けて横山が入りボランチはカルリーニョスと金澤のコンビになりそうです。

一方のセレッソですが、玉田に故障の噂があります。問題なければ田代と玉田のスタメンだと思われますが、もしダメなら大宮のやり方を考えると楠神では無くエジミウソンが田代をコンビを組む形になるでしょう。本来ならタイプ的には田代と前川の組み合わせが面白いのですが、現状ではまだちょっと難しいでしょう。

ポイントは大宮のサイドアタックをどれだけ封じれるか。
サイドに人数をかけてくるのでそこをしっかり圧縮して守れるかどうか。
攻撃はサイドを大きく使った展開で問題ありません。
ピッチを大きく使う戦い方で先制点を奪う事ができれば問題ないでしょう。

ちなみに大宮とセレッソの通算対戦成績はほぼ互角なのですが、J2に限ればセレッソの3勝2分0敗と大宮に負けたことがありません(笑)。

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