2017年9月2日土曜日

8/30 YBCルヴァンカップ 準々決勝 第1戦 VS 浦和レッズ @ ヤンマースタジアム長居

JリーグYBCルヴァンカップ 準々決勝 第1戦
2017年8月30日(水)19:03KO ヤンマー

  • フジテレビONEスカパー!
スタジアムヤンマースタジアム長居主審福島 孝一郎
入場者数7,784人副審八木 あかね、川崎 秋仁
天候 / 気温 / 湿度曇 / 27.8℃ / 47%第4の審判員穴井 千雅
追加副審池内 明彦、三上 正一郎
スターティングメンバー
セレッソ大阪C大阪
 
浦和レッズ浦和
 
  • 監督
  • 尹 晶煥
 
  • 監督
  • 堀 孝史
21歳以下の選手を1名以上先発に含める(決勝を除く)ことが大会方式として決められている。※1

※1 但し、以下の場合は出場義務を負わない。
・対象選手1名以上が日本代表試合または日本代表活動(A代表、U23、U20)に招集され、試合日に不在の場合。
・対象選手が試合エントリー後の怪我等のやむを得ない理由により出場ができない場合。
セレッソ大阪C大阪
浦和浦和レッズ
今回対戦今季平均
データ項目セレッソ大阪浦和レッズセレッソ大阪浦和レッズ
FK10221322
CK6757
PK0000
シュート5989
警告/退場1/03/01/03/0

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 尹晶煥監督
浦和レッズ 堀孝史監督

セレッソ大阪 秋山選手、茂庭選手、ソウザ選手、斧澤選手、丹野選手
浦和レッズ 伊藤選手

セレッソ大阪 丹野選手、秋山選手、関口選手(Jリーグ公式)
浦和レッズ 伊藤選手、武藤選手(Jリーグ公式)

YBCルヴァンカップもいよいよAFCチャンピオンズリーグ出場組が加わって8チームによるノックアウトステージに突入。セレッソ大阪の本拠地ヤンマースタジアム長居で行われた浦和レッズとの準々決勝ファーストレグはスコアレスドローで終了。0-0で9月3日日曜日のセカンドレグを迎えることとなった。

■メンバー

セレッソ大阪のメンバーは、ノックアウトステージに入ってもこれまでのルヴァンカップ同様にメンバーを入れ替え。前節鹿島戦から中3日、山口と杉本が日本代表招集とあって先発メンバー11人を入れ替えた形を取り、GKには丹野。DFラインは右から、酒本、藤本、茂庭、田中。ボランチには秋山と木本。2列目は右から関口、福満、斧澤。1トップにはリカルド・サントスが入り、ベンチメンバーにはリーグ戦に出場している選手が並ぶ。21歳以下の選手は斧澤となる。

一方の浦和レッズは、リーグ戦が日曜日に開催された事もあって中2日。また槙野が日本代表招集となる中で、西川、遠藤、マウリシオ、矢島、梅崎、武藤の6人は引き続き先発。
新たに入ったメンバーは福岡所属時に対戦経験もある田村が3バックの左。ボランチで矢島とコンビを組むのは青木、梅崎が左WBに回ったことで右WBには駒井、1トップには李忠成が入り、シャドゥにはセレッソU-15から青山敏弘の母校でもある作陽高校に進み、昨年は浦和レッズが6年ぶりに高体連出身選手をとったと話題になった伊藤涼太郎が起用されている。
21歳以下の選手はその伊藤。というより、そもそも浦和レッズには21歳以下の選手はこの伊藤、もしくは2種登録選手しかおらず、その2種登録選手の1人浦和レッズユースの橋岡大樹くんはベンチ入りしている。

■浦和レッズの3-4-2-1

7月22日に行われた22節でセレッソに敗れ、7月29日の19節で札幌戦にも敗れたことで5年半にわたって浦和を指揮したミハイロ・ペトロヴィッチ監督が退任。後任には6年前にもゼリコ・ペトロヴィッチ監督退任後に指揮をとったコーチの堀孝史氏が就任。ということで浦和は前回とは監督が変わっている。
しかし、堀監督は広島の様にシステムを変える決断はせず、同じ布陣のままで継続。ということで3-4-2-1から5-4-1、4-1-5へのミシャシステムはそのまま残っている。
4-1-5のポジショニング
この日の場合だと、最終ラインに落ちるボランチは青木。3バックの右の遠藤、左の田村が4バックのSBになり、1ボランチは矢島。前線は李がセンターで大外に駒井と梅崎、シャドゥに伊藤と武藤が並ぶ。
これに対してセレッソはミドルゾーンでの4-4-2ブロックを作るいつもの形。ただ、矢島に対しては2トップのどちらかがという意識は持っているようだった。

そして浦和だが、監督交代後の公式戦で4勝1敗1分と結果が出ているということで浦和に変化が見られるという評判が聞こえてくるが、はっきりとココが変わったというのはよくわからなかった。
ただ、いつもの(これまでの)浦和とちょっと違うかもと感じたのは、サイドチェンジや大外に振るパスのタイミングが速くなった印象は受け、それによってボールよりも後ろにいる選手は増えていた。なのでデメリットとしてはボールを失う回数も増えたんじゃないかと思うが、前回のリーグ戦の様に縦パス1本で4人も5人も置いていかれてる事はなかった。
5-4-1-の守備
また守備ではミドルゾーンで5-4-1のブロックを作って入ってきた選手に対して迎撃する守備を見せていた。もちろん相手の状況やボールの失い方によっては高い位置から守備を仕掛ける場面もあるが、比較的速く守備陣形を整える様な形をとり、セレッソのSBにはシャドゥが、SHにはWBがと入ってきたボールに対しては厳しくアプローチをかける形になっていた。

ただ、ここで書いたことは、この試合が2試合行われる準決勝のファーストレグだからこうなっているという可能性もある。
個人的には、浦和にとってこの試合はアウェイでのファーストレグという事で、アウェイゴール狙いで立ち上がりから積極的に出てくる可能性もあるんじゃないかと考えていた。
が、実際に試合が始まると消極的とまではいかないが、あまりリスクを犯さないような戦い方。これはセカンドレグがホームなのでそこで勝負をつけることができる、ファーストレグは0-0でもOKという判断があったのかもしれない。
そしてこの日の浦和の戦い方としては、「リスクをあまり犯さない戦い方」の範疇を越えるものではなかったので、監督が代わったからチームが変わったと言って良いのかどうかは微妙なところだろう。

セレッソはボールを奪うと、ファーストブレイクで3バック脇に起点を作ろうと狙っていたが浦和の帰陣も速い。なのでそのままカウンターに持ち込めず、攻め手に詰まってしまう場面が続く。セレッソの現状としてはファーストブレイクで行ききれないとどうしても個人のアイデア任せになる。そんな中で、福満や斧澤が積極的にボールに絡んで何かを見せようとはしていたが、浦和に守備組織を作られるとチャンスにまで持ち込む事はほとんどできなかった。
ただ、狙っている形が見られたのはやっぱり矢島のところ。守備のスタート時点では2トップは矢島の位置にいて、どちらか1枚はそのまま捕まえる形になっているのだが、CBにプレッシャーをかけに行った時に、矢島に入ったところをボランチの1枚が出てボールを奪いに行くという形は早い時間からセレッソは狙っていた。これは前回対戦時の22節の2点目、柏木からボールを奪ったシーンと同じ形だ。この形で26分に木本が矢島からボールを奪いショートカウンターを見せるも、福満のシュートは浮いてしまい枠外。これが前半最大のチャンスだったがセレッソは決める事ができなかった。
しかし、セレッソが狙っていたこの形は、あまりやらせてもらえなかった。
その要因となっていたのが3バックの中央に入るマウリシオ。この選手は思っていた以上に上手い選手で、この26分のシーンの直後には矢島を少し動かすようなパスに変えるなど、セレッソのボランチが矢島のところにアプローチに行ける様な場面をあまり作らせなかった。

一方の浦和もそこまで人数をかけて崩しにかかるというところまではしないので、いくつかセレッソゴール前に迫るものの大きなチャンスはそれほどなく前半は0-0で終了。
後半の立ち上がりも両者の戦い方に大きな変化はなく、静かな展開は続いた。

■バランスは崩さない両チーム

58分〜
53分のセレッソのCKで浦和にアクシデントが発生。こぼれ球を藤本とマウリシオが競り合った時にマウリシオが着地でバランスを崩したのか左足を痛め交代。58分にマウリシオに代わり、浦和ユース所属の2種登録選手橋岡君を投入。遠藤が中央に入り、トップチームデビューとなる橋岡君は右CBに入る。
63分〜
さらに63分、浦和は伊藤に代えてラファエル・シルバを投入。ラファエル・シルバが1トップに入り、武藤と李がシャドゥとなる。
この試合がトップチーム初先発となった伊藤は積極的な姿勢は見せたものの、効果的なプレーはあまりできなかったというところか。浦和は前線にラファエル・シルバを投入することで、全体のバランスを崩さないままにできればアウェイゴールを1つ奪いたいというところだろうか。

そして投入直後のプレーで武藤が藤本の裏を取りビッグチャンスを迎えるが、藤本が身体を張ってなんとかブロック。ボールが出なかったので問題にはならなかったが、藤本は前半から相手の飛び出しに対して対応しきれていなかった部分が見えていた。
そして、この場面はラファエル・シルバが入ったことでグラウンダーのクサビを警戒していたのだろう。ボールを持っていたのは最終ラインの遠藤。セレッソはそこから4-4-2のブロックが作れていたにもかかわらず、藤本はラファエル・シルバばかりを見ていて武藤に簡単に裏に抜け出された。しかし、背後のスペースはそれほどなかったので武藤は後ろ向きでトラップした事もあり、藤本はここから反転して対応、さらにこぼれ球に詰めてくるラファエル・シルバも距離を詰めてシュートをブロックしてしまう。裏の取られ方も藤本らしいが、その後対応しきれるのも藤本らしいというシーンだった。
77分〜
77分、セレッソが最初の交代枠として斧澤に代えて柿谷をそのままのポジションに投入する。
斧澤は裏のスペースやサイドに開いたりと幅広く動いてボールを引き出していたので、前回よりも自分の良さが出せるようにはなっていたと思う。ただチームとして、どうしても詰まってしまうと難しくなるので、なかなかフィニッシュの部分にまでは絡めなかった。
柿谷はこの日のベンチメンバーで他にFWがいなかったのでどこで起用されるのかにも密かに注目が集まっていたが、ポジションはいつもどおりの左SH。得点が欲しいのは当然だが、この時間帯になるとアウェイゴールの失点は避けたいので、全体的なバランスはそのまま変えないというところだろう。

82分にセレッソのCKから浦和がカウンター、ラファエル・シルバが関口にファールを受けながらも前線にパスを出すという素晴らしいプレーで、遠藤が抜け出しループシュートを狙うが丹野がセーブ。
ここ以外でいくつか見せていた丹野のセーブは、ポジショニングの問題や前に出る決断が遅かったりと自作自演的な部分もあったが、ここは正真正銘の素晴らしいセーブ。抜け出した遠藤に対してきっちりポジションをとり動かないことで選択肢を狭めてみせた。
86分〜
84分、セレッソは藤本に代えてソウザを投入。木本がCBに下がりソウザはボランチに入る。同じタイミングで浦和は李に代えて高木を投入。高木は同じシャドゥながら武藤が右に移動し、高木が左に入る。
さらに86分、セレッソは関口に代えて丸橋を投入。丸橋が入ったのはいつもの左SBではなく、また5バックにした左WBでもなく、そのまま関口が入っていた右SH。
丸橋はこれまでのキャリアで、左SHやトップ下に入った記憶はあるが、右SHはおそらく初めてなんじゃないかと思う。
関口に少し疲れがみえていたので、スプリントできる選手をということなのだろう。

しかしこの後も両者決め手がなくそのまま試合終了。YBCルヴァンカップ 準々決勝ファーストレグは0-0のスコアレスドローに終わった。




■セカンドレグ・プレビュー

この試合の戦い方を見ると、セレッソはもちろん勝利するに越したことはないが、それ以上に重要視していたのはまずアウェイゴールを許さず無失点で終えること。無失点なら0-0でOKというゲームプランだったのだろう。
そして一方の浦和も、セカンドレグがホームなので引き分けでOK。できればアウェイゴールが欲しいが、それ以上に負けないことにポイントを置いたゲームプランだったのだと思われる。
その結果、90分間両チームはバランスを崩してまで攻めることはしない。両チーム共に、ホーム・アウェイの2試合を1つのゲームと考えた時のまさに前半という考え方で、慎重に戦ったという試合だったのだろう。

このファーストレグを踏まえてのセカンドレグ。
まずメンバー的には、セレッソはファーストレグで11人全員を入れ替え。そして次節は土曜日ということで十分余裕がある。21歳以下の選手を1人は起用する必要があるので、斧澤・西本らのうち1人は先発となるが、他のメンバーはファーストレグを休んだコンディションの良いリーグ戦のメンバーを起用することができる状態で、また山村も復帰している。
となると、セカンドレグは中3日で迎える事もあってファーストレグからメンバーの入れ替えが予想される。全員入れ替えとまではいかないだろうが数人のメンバー入れ替えはあるだろう。

一方の浦和は、2種登録選手を除く21歳以下の選手は伊藤だけなので、おそらく伊藤は引き続き先発するだろう。ポイントとなるのはファーストレグで負傷交代したマウリシオ。堀監督の前日会見で練習に戻っているとのコメントがあるが、おそらくここは起用しないのではないかと思われる。那須はまだ別メニューとのことだが、森脇が戻っているとのことなので、3バックは右に森脇、中央に遠藤という形になるのではないだろうか。また柏木もまだ復帰できていないということなのでボランチには矢島。また前線ではズラタンが復帰しているとの情報もある。

それを踏まえてセカンドレグだが、ファーストレグが0-0だったので、セカンドレグは1-1でもアウェイゴールでセレッソは勝ち抜けできる。なのでセレッソは1点勝負と考え、できるだけ試合を動かさないゲームプランで挑む可能性が高いだろう。

一方の浦和は、シンプルにホームでの試合に勝ち切ること。1-1以上に引き分けなら敗退となるが勝てば問題無い。ホームなのでノーマルな状態で試合に挑むだろう。

なので、セレッソにとって前半はまず失点しないこと。理想的な展開は、できるだけ0-0の時間を作って、後半60分〜75分の間に1点奪い、5バックで締めるというところか。
浦和もアウェイゴールで先制されると2点を奪わないといけなくなるので、立ち上がりはそこまでリスクをかけてこないはず。4-4-2のブロックでしっかりと守って、いつものようにサイドを起点にチャンスを作っていきたい。

そして万が一浦和に先制を許しても決して慌てないこと。何度もいうが1-1でも勝ちなので1失点なら0-0とほぼ変わらない。90分を通じて1点を奪うということを考え試合を組み立てていきたい。



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