2014年6月28日土曜日

ワールドカップから学ぼう 4-3-3

ワールドカップでの日本代表の戦いも終わりましたので久しぶりにセレッソの事を。
ただ公式戦はまだ2週間ほど先なのでこの中断期間中の内容です。

セレッソはこの中断期間で監督を代えました。
そして和歌山キャンプの途中から4-3-3にチャレンジし、メンバーからみると中盤はアンカーと2枚のインサイドハーフを置いた形の様です。
今回のワールドカップで出場32ヶ国中で2トップを起用したのは7ヶ国で残りの25ヶ国は日本も含めて1トップまたは3トップの形。
そして2トップだった7ヶ国中メキシコとオランダの2ヶ国は2トップのスグしたにトップ下のポジションを作っていました。
また中盤の形でアンカーを置いていたのは11ヶ国ありました。
代表的な4-3-3の形
4-3-3で代表的なのはバルセロナが取る前線の両サイドにウイングを配置し幅を広げる形。
清水や名古屋も一時この形で戦っていた事がありました。
ただ、今のセレッソがこの形を取る事はちょっと考えにくいんですよね。
中盤のアンカーやインサイドハーフには適任がいるんですが、前線の3人は全てしっくりくる選手がいません。
かろうじてオーストラリア時代の永井やブリーラムから加入した平野がWG的な仕事の経験があるようですがその程度ですし、CFも杉本は高さはあるもののたとえば名古屋のケネディのようなサイドからのクロスを合わせるタイプでもありません。
CFに関してはバルセロナの様に徹底して低いボールで勝負するという方法もありますが、それにしてもWGの人材不足は否めません。
守備の時に4-1-4-1になる
また守備ではこの形の場合は両サイドのWGが中盤に戻り4-1-4-1の形になります。
ここまででわかるように日本がワールドカップで戦ったチームでいえばギリシャの形ですね。
ただこれだとセレッソで取り入れるには守備でも問題があって、ポポヴィッチが取り入れた3-4-2-1でも守備の時には5-4-1に変化するので右シャドーに入った柿谷が守備に疲弊して攻撃で良さを出せないという問題を抱えてたのと同じ様な形になってしまいます。
ウイングプレーヤーを起用しない
そこでメンバー的な事も踏まえて考えられそうなのが前線の3人を流動的にした3トップ。
3バックでしかも各選手のキャラクターから2トップ+トップ下を置いた形ともいえますが、オランダがとったロッベン、ファンペルシー、スナイデルを並べた形に近い考え方です。
3バック化するビルドアップ
攻撃の時はビルドアップの考え方としてはアンカーが開いたCBの間に下りて3バックになりSBを前に押し出す形。
3バック化もSBを前に上げる形もこれは今まででもみせている形で、記憶に新しい所ではコートジボワールがやっていた形ですね。
Jリーグでは4-2-3-1のチームもほとんどが守備の時は4-4-2にセットするので、日本代表がそうなった様に3バック化する事でプレッシングの基準点をボカし、SHを下げて中盤を間延びさせる事につながります。
ただ、この形を徹底するなら重要なのは何となく3バック化するのでは無く相手の状況・狙いをキッチリ見極める事で、例えば前線を2枚じゃなくって1枚でくる相手に対して3バック化してもムダに人数をかけてるだけになってしまうのでイタリア代表のキエッリーニ・バルザーリ・デロッシが見せていたように相手の状況によってボールを運んだりポジショニングで相手のトップ下や中盤の選手を動かす役割も担う様にもっていきたい所です。
前線の3人で3バック化した相手にプレスをかける
一方守備では4-1-4-1や4-4-2になるのではなく4-3-3で守る。
これは先ほどのボランチがCBの間等に下りる形に対応する為にできた方法で、今大会でもオランダやチリなどが確実に形として持っていた方法です。JリーグでもCBの間にボランチの1枚を落とす形は様々なチームが取り入れていますので、もしペッツァイオリ監督がキャンプのインタビュー等で話している前線からのプレッシングを考えているなら取り入れておきたい形です。
ただ4-3-3で守るという事は中盤も3枚で守らないといけないのでサイドチェンジをされると少し厳しい状況になりやすい。なのでサイドの守り方に関しては例えば前線3枚のプレッシャーでサイドに追い込むのかどうかなどチームとして共通認識を持っておきたいところです。
4-4-2にシフトする
この方法はもし相手が3バック化する事を止めたら1枚をSHに落とした4-4-2で安定させる事もできますし、ガッツリ本気で守るなら4-1-4-1にしてしまっても良い訳です。
予想布陣
柿谷・フォルラン・南野の前線に山口・長谷川・扇原の中盤とコマは十分揃っています。
攻撃力も守備力もチームも最大限発揮するのはチームとして徹底できているかどうかです。
海外移籍の噂もありますし適正の問題もあるのでもちろんこれからどうなるかはわかりませんが、もしセレッソが和歌山キャンプでのTMや先週の舞洲でやっていたTMの様に3トップの形をつづけるならこういった形でやれば面白いんじゃないかなという方法をまとめてみました。

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