6月3日(火)
キックオフ:10時00分/ 試合会場:アメリカRaymond James Stadium / 主審:ベンソ
日本 | 3 | 0(前半)1 3(後半)0 | 1 | コスタリカ | ||
試合終了 |
遠藤 保仁(後半15分) 香川 真司(後半35分) 柿谷 曜一朗(後半47分) | 得点 | ブライアン ルイス(前半31分) |
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大迫 勇也(前半7分) 今野 泰幸(前半39分) | 警告・退場 | ジャンカルロ ゴンサレス(後半18分) |
スターティングメンバー |
日本 | コスタリカ | ||||||
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スターティングメンバー | |||||||
位置 | 背番 | 名前 | 交代 | 位置 | 背番 | 名前 | 交代 |
GK | 1 | 川島 永嗣 | GK | 1 | ケイラー ナバス | ||
DF | 2 | 内田 篤人 | 後半26分 | DF | 3 | ジャンカルロ ゴンサレス | |
DF | 6 | 森重 真人 | DF | 4 | ミチャエル ウマニャ | ||
DF | 15 | 今野 泰幸 | 後半16分 | DF | 15 | フニオル ディアス | |
DF | 22 | 吉田 麻也 | DF | 16 | クリスティアン ガンボア | ||
MF | 14 | 青山 敏弘 | 後半0分 | DF | 19 | ロイ ミラー | |
MF | 16 | 山口 蛍 | MF | 5 | セルソ ボルヘス | ||
FW | 4 | 本田 圭佑 | MF | 7 | クリスティアン ボラニョス | 後半20分 | |
FW | 10 | 香川 真司 | MF | 17 | ジェルトシン テヘダ | 後半31分 | |
FW | 13 | 大久保 嘉人 | 後半0分 | FW | 9 | ジョエル キャンベル | 後半39分 |
FW | 18 | 大迫 勇也 | 後半31分 | FW | 10 | ブライアン ルイス | |
日本 | コスタリカ | ||||||
ベンチ入り選手 | |||||||
位置 | 背番 | 名前 | 交代 | 位置 | 背番 | 名前 | 交代 |
GK | 12 | 西川 周作 | GK | 18 | パトリック ペンベルトン | ||
GK | 23 | 権田 修一 | GK | 23 | ダニエル カンブロネロ | ||
DF | 3 | 酒井 高徳 | DF | 2 | ジョニー アコスタ | ||
DF | 5 | 長友 佑都 | 後半16分 | DF | 6 | オスカル ドゥアルテ | |
DF | 19 | 伊野波 雅彦 | DF | 8 | エイネル モラ | ||
DF | 21 | 酒井 宏樹 | 後半26分 | DF | 12 | ウェイロン フランシス | |
MF | 7 | 遠藤 保仁 | 後半0分 | MF | 11 | ミチャエル バランテス | |
MF | 17 | 長谷部 誠 | MF | 13 | オスカル グラナドス | ||
FW | 8 | 清武 弘嗣 | MF | 20 | ディエゴ カルボ | ||
FW | 9 | 岡崎 慎司 | 後半0分 | MF | 22 | ホセ クベロ | 後半31分 |
FW | 11 | 柿谷 曜一朗 | 後半31分 | FW | 14 | ランダル ブレネス | 後半39分 |
FW | 20 | 齋藤 学 | FW | 21 | マルコ ウレーニャ | 後半20分 |
メンバー決定後、事前合宿地のアメリカタンパに渡ってからのテストマッチとなるコスタリカ代表戦。
日本代表は別メニューの酒井高徳と前日の練習で違和感を感じた長谷部がベンチ外でスタンド観戦となる中前回のキプロス戦からスタメンを4人入れかえて来た。
1トップにキプロス戦で出番が無かった大迫、右SHに大久保、ボランチに青山とこの3人はある程度想定の範囲内でしたが、少し驚いたのが左SBの今野。
長友のバックアップとして考えられていた酒井高徳が鹿児島からずっと別メニューなので間に合わなかった時の事を考えての事なのかもしれません。
一方のコスタリカ代表。メンバー的に知名度が高いのはレバンテでスーパーセーブを連発しているGKケイラーナバス、オリンピアコスのキャンベル、PSVのブライアン・ルイスといったところか。
ちなみにコスタリカ代表はイタリア、イングランド、ウルグアイと同組のグループDに入っています。
■試合内容
まず試合の内容を簡単に。
まずコスタリカ代表は3バックという事でミスマッチ系の相手となります。
コスタリカの守備 |
コスタリカの守備は両WBを下げ5バック化した5-4-1で守る形。
この守備とケイラーナバスで北中米予選最少失点を記録している。
コスタリカの攻撃 |
攻撃は基本的に前線に素早く当て裏のスペースを狙うカウンターが中心。
その時に両WBが前に飛び出してミスマッチを使ってくる。
このカウンターを機能させているのは前線の3人の能力で個々がスピードもありボールを収める事もできるので後ろから思い切って飛び出すプレーが見られていました。
ボランチとCBが比較的自由に |
前回のキプロス戦で書いたように元々このチームは香川や本田へのパスはあるものの1トップに当てるパスが極端に少ないので1トップに入る選手は忍耐が必要で、これまでは大迫がスタメンだった試合でもかなり苦労している印象が強かったんですが、この日の日本代表はいつにもましてボランチやCBから1トップの大迫にクサビの縦パスが入る事が多く見られました。
おそらく前回の試合でも森重からはそういったボールを付けようという狙いは見えたし、青山も縦パスに特徴がある選手なんで意識的に増やそうとしていた事もあるかとは思いますが、それ以外にその要因となった1つはコスタリカの守り方で、コスタリカは5-4-1でブロックを作るのが基本形となっており、また変化があっても両サイドの10番7番が攻め残るという形でしかないので低い位置ではCBとボランチのところに9番の1人しかいないという状況が多くみられ、またボランチにボールが入った時にコスタリカのボランチ2枚が出てきたとしても本田とボランチで3対2の数的有利になっていたのでボランチがプレッシャーを感じるシーンが少なかったからだと思われます。
中に入ってくる大久保 |
またもう1つ攻撃面で特徴的だったのが大久保の入った右サイドで、日本代表では左サイドでは香川が中に入ってその外側を長友が積極的に上がっていくという形はこれまでよく見られていましたが、この日は左SBが今野だった事もあってか内田が積極的に上がってくるシーンがよく見られ、またそれを上手く引き出していたのが左サイドで香川が見せているような中に入ってくる形でした。
ミスマッチの結果サイドで起こる数的不利 |
守備面ではコスタリカのミスマッチに対して日本はマッチアップを合わせるのではなく4-4のコンパクトなブロックを維持して対応する方法を取ったのですが、チームでは今シーズンボランチに入る事が多かったり、代表ではここ数年ずっとCBだったのでかなり久しぶりだった事もあるんでしょうが左SBに入った今野が10番と大外に出てくる16番の対応に苦しみ後手後手に回ってしまう事が頻繁にあったし、また失点シーンでも同じブンデスリーガでやってる選手で知ってる選手だったという事もあって内田が少し無理して相手の15番を深追いして入れ替わられた所から引いてきた7番との連携でサイドを崩されてしまった事がきっかけでしたが、15番のグラウンダーのクロスに対して今野が見るべきだった10番に簡単に振り切られて前で合わされてしまっていました。
なので、目論んだであろう酒井高徳がダメな場合の今野の左SBはこの試合ではちょっと厳しいと言わざるをえない内容だったんですが、そもそも本大会でグループリーグで当たるコートジボワール・ギリシャ・コロンビアはミスマッチ系の相手なのかどうかという所もあるのでこれで判断してしまうのもどうなんだろうという気もします。
ただちょっとお粗末な対応も多かったので気にはなる所ですが…
ハーフタイム〜 |
日本代表はハーフタイムで大久保から岡崎、青山から遠藤に交代。
岡崎の入った右サイド |
この交代で右サイドの岡崎は裏を狙うといういつもの形に戻すと、キプロス戦からちょっと心配だった本田も少しずつ良いプレーを見せれるようになり、また遠藤もキプロス戦に比べると良くなっている印象を受けました。
本田に関していうと、元々香川などに比べると細かいプレーが得意では無くアジリティという面では他の選手には劣るので、特にキプロス戦の様に状態が悪いと引っかかってノッキングを起こしてしまう事になってしまうものの、その分彼には他の選手には無い「タメ」を作れるので状態さえ良ければ大きな武器になります。なのでキプロス戦に比べてこの試合では確実に戻ってきてるのでまずまず良かったという所でしょう。
速い攻撃が必要な時は本田を外して香川がトップ下に入れ、両サイドには岡崎・清武とこの試合でサイドで使えそうな目処が立った大久保もいるので問題ないかと思います。
■セレッソ目線
山口螢
長谷部のコンディション面の問題もあって2試合続けてフル出場となりましたが、ホントに素晴らしい出来でした。
チームで見せているように徐々に前にもいけるようになってきたので、贔屓目抜きでボランチの1枠は山口を固定して後を遠藤・長谷部・青山で相手や状況によって使い分けるというやり方でいったほうが良さそうです。
香川真司
厳しいシーズンを過ごしたので心配でしたが、キプロス戦につづいてコンディションは良さそうなので全く問題なさそうですね。
2点目の柿谷とのワンツーはちょっと胸があつくなりました。
スラムダンクのメガネ小暮くんの「2年間も待たせやがって」の心境ですが、僕らはもっと待ちました(笑)。
柿谷曜一朗
約15分間で1得点1アシスト。結果を残しました。
先発した大迫はゴールこそありませんでしたが、ポストプレーで光るものも見せていたので現段階では大迫と柿谷を使い分ける様な形になる可能性が高いかと思いますが、速いタイミングで入ってくる縦パスは柿谷にとっても大好物のはずなので次のザンビア戦も楽しみにしたい所ですね。
■その他
この日が23人の登録メンバーの提出期限という事で、日本代表は5/12に決めたメンバーそのままで登録された様です。
心配なのが酒井高徳の状態。
この段階でまだ使えないという事はかなり不安が残ります。
今回の今野の左SBは、高徳を外すに当たって長友のバックアップに駒野が必要なのか、それともCB兼任で今野と伊野波で回して、例えば本田がダメなときの中村憲剛の様な他のポジションの選手を入れるのかという判断材料にするのかなとも思いましたが、とりあえずはそのままという事の様なので、酒井高徳は間に合うと思ってても良いんでしょう。
まあけが人の場合はまだメンバーの入れかえができるので、ぎりぎりまで様子を見るのかも知れませんが。
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