2016年7月23日土曜日

明治安田生命J2リーグ 第25節 vs カマタマーレ讃岐 プレビュー

2016年7月24日 18時00分:Pikaraスタジアム

予想スタメン
前節FC町田ゼルビアに今シーズン2度目の逆転負けを喫したセレッソ大阪。今節は1度目の逆転負けを喫した相手カマタマーレ讃岐と敵地Pikaraスタジアムでの対戦となります。


■前回の対戦

前回の対戦は6/4の第16節に本拠地ヤンマースタジアム長居で対戦。柿谷のゴールで先制したものの後半に逆転。アディショナルタイムに松田陸のゴールで同点に追いついたものの直後に失点を喫し2-3で敗戦。退場した扇原はこれがセレッソでのラストマッチとなりました。
この試合に向けての状況は、讃岐は8試合勝ちなしでその8試合で5得点と得点力不足に苦しんでいました。一方のセレッソは直前の岡山戦で早い時間に交代出場となった扇原がまずまずのプレーを見せ3試合勝ちなし、直近7試合で1勝3分3敗と苦しんでいた状況から脱却した直後の試合でした。
事前の予想では讃岐が引いてカウンターのワンチャンス狙いという戦い方をするのではないかという見方が強かったのですが、実際試合が始まると少し様相が異なっていました。
讃岐の布陣は4-1-4-1。ブロックを落として守るというよりも4-2-3-1のセレッソにマッチアップを合わせてきた形。これでセレッソは岡山戦で何度か見せていた扇原からの組み立てを封じられかなり苦しむ事になります。前半終了間際に柿谷の個人技で先制点を決めますが、ペースを握っているとは言いづらい展開となっていました。
後半に入ると讃岐はよりブロックを上げる。セレッソの裏へのパスはマッチアップを合わせている事でカバーできるという計算でした。
するとインサイドハーフにダブルボランチを当ててボランチを動けなくしSHとSBの縦へのポジションチェンジでセレッソの守備を翻弄。さらにミゲルという中央で相手を背負ってボールを収める事が出来る選手を投入し完全にセレッソの守備は後手に。厳しい状況に置かれた扇原が退場となったのはこのタイミングでした。
セレッソは讃岐のSHとSBのポジションチェンジに対応できずCKから失点。アディショナルタイムに捨て身の攻撃で同点に追いつきますが、守備の根本的な問題は解決する事ができないので直後に右SBの西に決められ破れています。

■現在のカマタマーレ讃岐

カマタマーレは前回の対戦時と同じく現在8試合勝ちなしという状況。そしてその8試合前は16節。つまり前回のセレッソとの対戦から勝ちが無いという状況です。
またミッドウィーク開催だった前節は3バックを採用。しかも最終ラインに入ったのは永田、エブソン、我那覇の3人。本職のDFはエブソンだけでMFとFWで3バックを組むというとんでもない状況です。
こうなったのはけが人が増えているから。
守備の中心選手である藤井航大が怪我。また昨年の対戦時には右SBに入っていたがCBの経験もある武田がヘルニアで離脱。さらに前回対戦時に決勝点を決めたSBの西も肉離れで離脱し、本職がFWながら右SBの経験もあるアランが前々節はCBにも入るようになるのですがその試合で退場。その分前回対戦時にもCBに入った岡村が厳しい状況でフル出場となったので前節は先発を回避。ということで最終ラインで起用できる人数がSBを含めて圧倒的に足りない状況となったためにSBの必要が無くまた役割をハッキリとしやすい3バックにして永田と我那覇を最終ラインにいれたという形でした。
なのでおそらくこれはスクランブル的なものではないかと思われます。
ちなみにその3バックで戦った京都戦で取った布陣は5-3-2
カウンター狙いもあって2トップにしたと思われますが、中盤3人で横幅はやはりかなりきつく、最終ラインべったりで失点は1に抑えましたが、何とか抑えたという形です

その前節以外の戦い方としては基本的には4-1-4-1を使用。
ただ北野監督は結構相手によって色々仕掛けてくる人ですので守り方もリトリートをしたり激しくアプローチをしかけたりと変えてきます。
ただその4バックの基本的な形はペナルティエリアの幅を守る形で中央に絞った4バック。なので押し込まれてSBが外に出されるとアンカーの選手が最終ラインに入って中を固める5バックになって最終ラインの中央を3人+逆サイドのSBでペナルティエリアの幅を固めCB-SB間やサイドから攻撃された時の大外で余らせないよう徹底されています。
一方攻撃ではSB裏を狙ってきます。
前回の対戦時は讃岐のSHがセレッソのSBを引っ張りそこにSBをオーバーラップさせるというやり方をとっていましたが3バックだった京都戦ではWBでSBを引っ張ってFWや中盤が流れるという形を使っています。
またこの夏に京都・大宮でプレーした渡邉大剛を獲得しています。

■プレビュー

この試合も中3日なので情報がほとんど無いのでわからない点が多数あります。
セレッソのメンバーとしては、前節ショッキングな敗戦を喫していますが交代選手を入れてから失敗していると考えているでしょうから選択肢としてそれほど多くあるわけではありません。なので中3日連戦を3試合同じスタメンで戦う可能性もあります。

一方の讃岐は、前節結果的には敗れてしまいましたが我那覇と永田が最終ラインで奮闘した分この試合ではいくつか選択肢があり、けが人続出の最終ラインも藤田、岡村、エブソン、小澤、さらに出場停止明けとなるアランと4枚は揃う環境となっていますのでおそらくシステムは通常の4-1-4-1に戻す可能性が高いと思われます。ただ前回は最後までエブソンを使ってこなかった事もあるので、もしかするとエブソンを使う分3バックにする可能性もあります。

戦い方としては讃岐が前回対戦時の様にCB以外を完全に捕まえに来る動きをしてくる可能性があります。ただそうなった時にポイントになれるのは丸岡と清原。前回もブルーノ・メネゲウが引いたところに清原が入るという形でゲームを動かしていた様に、今回もまずはその動きがキーポイントになってくるでしょう。
また前回対戦時は最後まで出てこなかったエブソンですが、もし先発となるとこの選手は身体能力の高さは見せるものの簡単に持ち場を離れてしまう事も多い選手です。
そこは2列目から飛び込める絶好のポイントとなります。

前回敗れているとはいえ、讃岐が単純に引いてくればそこまで難しくはならないと思いますが、日程的にも、また根本的にも、どうしても後半の中盤以降は厳しくる時間が出てくると思われますので何とかそれまでにリードを作っておきたい所です。


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