2017年4月14日金曜日

明治安田生命J1リーグ 第7節 vs ガンバ大阪 プレビュー

2017年4月16日 14時00分:ヤンマースタジアム長居

予想スタメン

明治安田生命J1リーグ 第7節は3年ぶりの開催となる大阪ダービー。セレッソは2節に浦和に敗れた後、無失点を続け3連勝で、ガンバは苦戦しているACLとは異なりリーグ戦では無敗を続けていたものの前節広島に敗れたことで、共に3勝2分1敗の勝ち点11とならんだ状況で、セレッソはヤンマースタジアム長居にガンバに迎え入れます。


■ガンバ大阪

昨シーズンは1stステージ6位、2ndステージ4位となり年間勝点でも4位に終わった為チャンピオンシップ進出を逃したガンバ大阪。長谷川健太監督5年目のシーズンとなる今季は戦力が大きく入れ替わる事となりました。
それを踏まえて今シーズンはフォーメーションも変更。これまで長らく4バックを基本としたチームでしたが、今シーズンは3バック+遠藤をアンカーに置いた3-1-4-2を採用しています。
この布陣でリーグ戦の序盤に躍動したのが今野。近年はボール奪取力や1対1の強さを見込まれてCBやボランチという守備的なポジションを主戦場としてきましたが、本来は運動量も豊富で攻撃的な能力も非常に高い選手。今シーズン3-1-4-2のインサイドハーフという攻守に広く関われるポジションに起用されるようになると、これまでの守備的なポジションで制限されてきた制約からまるで解放されたかのように躍動し、豊富な運動量をベースに攻守に関わる掴みどころのない魅力を発揮することで代表復帰も果たしました。
その代表戦で今野は怪我をしてしまったので、現在主にインサイドハーフを務めているのは倉田と井手口。ただこの2人を見てもどちらも豊富な運動量で攻守に関われる選手なので、長谷川監督がインサイドハーフにどういう選手を求めているのかという事が見えてきますが、このインサイドハーフの2人が幅広く動く事によって遠藤に自由を与えるという大切な役割を持っています。
そしてガンバが採用する3-1-4-2ですが、ルヴァンカップ甲府戦のレビューでも書きましたが3バックは近年ヨーロッパ流行の兆しを見せています。その中でも3-1-4-2は対4-4-2で元々の立ち位置で優位に立ちやすい形としても知られています。
3バックは2トップに対して数的有利を作れる。また中盤のセンターにはアンカーとインサイドハーフの3人がいる事でボランチ2枚に対しても数的有利となる。
なので2トップのポジションはそのアンカーを挟む形になることが多いのですが、そうなると3バックがサイドに大きく開く。ここでSHが引っ張られるとSHの背後をWBに使われ、WBにSBがデルと最終ラインにギャップができてSBの裏のスペースを2トップやインサイドハーフが狙える。
またインサイドハーフも2トップ脇に降りてくる事で2トップ脇のスペースを使えるし、さらに前に出ていくとボランチが動かされる事になります。
こうった3バックの優位性を持ちながらも、ガンバはビルドアップの時に、左WBに入る藤春が下がって、4バックに変形する形ももっています。藤春はもちろん3バックの右に入る三浦は昨シーズン清水で右SBを務めていた選手ですからなし得る形で、これを併用することで相手に常に選択肢をつきつける状況を作っています。

一方守備では高い位置からのプレッシングを多用。
守備の時は5-3-2になるので、この形は中盤を3人でスライドしないといけない分どうしても相手のSBをフリーにしやすいという問題があるのですが、それを敵陣からプレッシングを行う事でカバー。サイドの守備は中盤3人のスライドだけではなく、WBが前に出てきてつぶす事でカバーしています。
それを可能にしているのは献身的な2トップと、高い走力を持つインサイドハーフの存在。
今野は離脱してしまいましたが、倉田や井手口も十分走れる選手です。

■プレビュー

セレッソのメンバーですが、ベースになるのはおそらく前節鹿島戦の先発メンバー。変更があるのはCBで山下が復帰するぐらいになりそうです。
なので、全体練習に合流している清武はまずはベンチスタートとなりそうです。

一方のガンバですが、 ACLに帯同しながらもベンチ外となったアデミウソンは怪我が公式にリリースされた為この試合では不在。という事で2トップは長澤と鹿島から期限付きで加入した赤﨑が組む事になりそうです。
ただ三浦の負傷は問題なさそうで、3バックには三浦、ファビオ、金正也の3人。またインサイドハーフには今野が不在の為、倉田と井手口。倉田はACLに帯同していませんでしたので休養十分という所でしょう。

試合展開としては、ある程度はガンバがボールを持つ事になるでしょうから、セレッソの4-4-2の守備がガンバに対してどこまで準備出来ているのかがポイントになりそう。
守備のスタート地点、中央に締め方、スライドなど、こうして対応しようという事を決めるだけなら簡単ですが、実際にそれを落とし込めるかどうかは別の話し。
現実的にできることと出来ない事を判断し、誰がどこまで行くのかを徹底しなければいけません。
一方でガンバのプレッシングに対しては、割り切ってロングボールを使っていく事で何とか対応できるはず。ガンバの最終ラインも高いですが、セレッソも杉本と山村がいるので十分勝負できるでしょう。
ガンバの1試合あたりの走行距離はセレッソよりも多く走れるチームですが、ロングボールを使いSHのポジショニングで走らせない展開に持っていく事ができれば、5-3-2で守らざるを得なくなるのでチャンスは作れるはずです。SHはWBが出られない状態にすることが大切です。

また、直近のACLでは江蘇蘇寧はビルドアップで後ろを向いてボールを受ける遠藤を2トップで狙いボールを奪う形から早い時間に先制しています。この形をセレッソがそのまま使えるかどうかは別としても、何か1つ狙いをもっていれば面白い展開に持っていけそうです。





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