2017年4月30日 19時00分:ヤンマースタジアム長居
予想スタメン |
リーグ戦とカップ戦が週2回のペースで続くゴールデンウィーク連戦に入っている4月30日。明治安田生命J1リーグ 第9節はリーグ戦としては今シーズン初のナイトゲームとして、本拠地ヤンマースタジアム長居に川崎フロンターレを迎えます。
■川崎フロンターレ
最多勝ち点獲得チームの浦和レッズとその浦和と勝ち点差2となった川崎フロンターレの2チームが頭ひとつ抜けていた形だった昨シーズン。今シーズンは、そのチームから風間八宏監督とエース大久保嘉人が去って迎える事になりました。
新監督となったのはコーチからの昇格となる鬼木達氏。そして新戦力として、大宮から家長昭博、新潟から舞行龍ジェームズ、ガンバから阿部浩之、そして新外国人選手としてブラジル人サイドアタッカーのハイネルを獲得しています。
第7節終了時点の結果は、セレッソと同じ3勝4分1敗の勝ち点13。昨年から考えると結果が出ているとは言い難い状態で、リーグ戦では甲府、札幌、清水に対して3試合連続引き分け中となっています。
その大きな要因となっているのは怪我人の多さ。エウシーニョ、エドゥアルド、家長、大島、と主力クラスに怪我人が続出しており、誰をどこで起用するのかというのから悩まざるを得ない状態になっています。
しかし、チームとしては監督が代わって何か大きく変わるとかという所はあまり感じられず、基本的には昨年の延長線上にあるチームだと言えます。
そして怪我人で苦しんでいたチームですが、最後の最後に実はヨーロッパでも評価が高い清水のチアゴ・アウベスに注目の左足で決められてしまったものの、この清水戦でようやく現状での最適解を見つけた様子。この試合に手応えを感じており、色々話題になってしまったミッドウィークのACL水原三星戦でも継続し5試合ぶりの勝利を挙げています。
その布陣とはワントップに入る小林悠の下に大塚を入れた形で、開幕戦では家長ワントップでトップ下に中村憲剛、右SHに小林悠という布陣でスタートしたものの試合中に小林悠と家長のポジションを変更。その後怪我人が続出する中で中村憲剛がボランチに下がり、小林悠が前線で孤立してしまう事が多かったのですが、中途半端な位置でボールを受けられる大塚が入ることで
この問題も解決しつつあります。
小林悠が孤立しなくなったことで代わってくるのは、川崎が最も得意としている中央を使った攻撃ができるという部分。
昨シーズン同様ボールプレーヤーが揃っていますし、ポジションを動かして自らがビルドアップの出口になるだけでなく自分をあえて密集の中に置いて他の選手をボールの逃しどころにできる中村憲剛に象徴されるように、川崎の選手は相手の状況を見て自分達で判断してビルドアップの形を変えたりすることもできるので、中央を使えるようになるとその変化のバリエーションも増え、ボールを保持することで試合をコントロールしてきます。
おそらくこの怪我人が多い現時点では、チームが試合をコントロールできるかどうかというのが川崎にとって大きなポイントの1つで、例えば中央がダメなら外々で運んでガンガン攻めようという判断もあり得るのですが、それを選ばずあくまでボールを持って試合をコントロールするという方法で考えている様です。
■プレビュー
セレッソのメンバーは前節と同じ。ルヴァンカップで90分出場した清武はベンチスタート。右SHには関口が入る形になると思われます。一方の川崎のメンバーも手応えを感じている清水戦、水原三星戦のメンバーがベースになりそう。しかしこの試合ではエドゥアルド・ネットが出場停止となりますので、ボランチのポジションには森谷が入る可能性が高そうです。
また、清水戦では右SBに本来は左サイドのプレーヤーで左利きの登里を起用し、水原三星戦ではその登里が腰痛で欠場となったため田坂が入るとこの右SBのポジションだけはメンバーが代わっていますが、水原三星戦同様田坂で来る可能性が高そうです。
怪我人も徐々に復帰し始めていますが、CBも奈良と谷口のコンビが機能していますので前節同様エドゥアルドはベンチスタートとなるのではないでしょうか。
注目のポイントとしてはセレッソがどのような形で試合に入るかでしょう。
開幕から続けていた中央に圧縮した4-4-2のブロックをするのか、前線からプレッシングをかけるのか。
前線からのプレッシングだと、川崎の前線には高さが無いのでロングボールを蹴らせることができれば成功でしょう。ただ、川崎は4バックの相手には4バックで、3バックの相手には3バックでというのが原則になっていますが、ビルドアップに問題を抱えると3バックに変化させる事が考えられます。
プレッシングを続けるならば、そうなった時に誰が行くのかが落とし込まれていないとミスマッチを使われてボランチを動かさせることにつながるので面倒な事になりそうです。
また、自陣での4-4-2のブロックを中央圧縮で戦うならば、おそらく川崎はボランチに入る中村憲剛が動いてギャップを作る形を狙ってくるでしょう。
森谷はエドゥアルド・ネットに比べると動きの幅は大きくありませんが、パス能力だけなら全く遜色ありません。またエドゥアルド・ネットに比べてミスも少ない選手でもあります。
なのでセレッソにとって理想なのは、プレッシングとブロックを併用する形なのですが、それがどこまでできるのかという部分がポイントになるでしょう。
これが上手くいけば、カウンターはもちろんですが、外でボールを運んでのクロスでもチャンスは作れるんじゃないでしょうか。
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