2017年5月28日 17時00分:ノエビアスタジアム神戸
予想スタメン |
ルヴァンカップから中3日での対戦となる明治安田生命J1リーグ 第13節 。セレッソ大阪は敵地ノエビアスタジアム神戸でヴィッセル神戸との対戦。水曜日のルヴァンカップにつづいての連戦となる。
■ヴィッセル神戸
水曜日にも対戦したので記憶に新しいヴィッセル神戸。今シーズンのリーグ戦をメインに振り返ると、何と言ってもインパクトが強いのは開幕戦となった清水戦でエースレアンドロを怪我で欠くこととなりましたが、その試合を勝利すると続く新潟、仙台、磐田を下し4連勝を好スタートを切った事だろう。しかし、その後の1勝5敗と急激にペースダウン。第6節までは首位だったものの、9節終了時には7位と順位を落とし、ここ3試合は1勝2分と負けがないものの現在の順位は8位となっている。
ヴィッセル神戸が順位を落とす事になった要因はやはりレアンドロの穴を埋めきれていない事。
12節まで14得点は平均以下となるリーグ10位。2節以降トップに入っている渡邉千真が11節までゴールを挙げることができず、チーム内得点王は大森の3点。次いで中坂と渡邉が2点ずつとなっている。
ちなみにセレッソはリーグ3位の19得点。杉本が6点、ヨニッチと山村が4点ずつで清武が3点となっている。
神戸の前線の核となっているのはガンバ大阪から加入した大森。左サイドハーフを中心に起用されており、ルヴァンカップでも見せたように間でボールを受ける事ができる。
またここの所チームを引っ張るプレーを見せ存在感を増しているのが、こちらもルヴァンカップで途中から入ってきた中坂。ルヴァンカップではトップ下に入ったが、リーグ戦では右SHとして起用されており、左が大森、右に中坂という形で定まりつつある。
中盤のセンターに構えるのがニウトン。
昨シーズン途中に加入したボランチは、これまで所属してきたヴァスコ・ダ・ガマ、クルゼイロ、インテルナシオナルの名門クラブでプレーし、数々のタイトルも獲得してきた選手。結局実現しなかったが、過去何度もミランやインテル、バレンシア、セビージャなどヨーロッパの名門チームへの移籍の噂があがった大物選手だ。
2シーズン目を迎えたニウトンは流石の能力の高さを見せており、神戸にとって攻守に重要な選手となっている。
前回のルヴァンカップでボランチから効果的に攻撃を組み立てることができない状況にもかかわらず起用しなかったのはこの試合を見越して使いたくなかったという事なんだろう。
またネルシーニョ監督といえば対戦相手のストロングポイントを消す事に非常に長けた監督であるという事は知られる所。必ず対戦相手の戦い方に応じたやり方を取ってくるし、試合中に状況に応じて戦い方を変えてくる。
また、それを選手の立ち位置、ポジショニングで行う事も多く、その為複数のフォーメーションを使い分ける事でも知られている。
そんなヴィッセル神戸が今シーズン主に使いわけているのが4-4-2(4-2-3-1)と4-3-3。ルヴァンカップでは4-4-2から4-2-3-1と同系の形で変化をつけてきましたが、前々節の鹿島戦、前節FC東京戦では高橋秀人をアンカーに置いた4-3-3でスタートしている。
4-3-3の場合はインサイドハーフ2枚でボランチを捕まえる事ができる反面、前線が1枚となるので高い位置からのプレッシングがかけにくくなるという部分もある。
鹿島戦ではレオ・シルバと小笠原、東京戦では高萩と田邉がボランチで、この2チームはボランチが何をするかで攻撃の形が決まるチームという事もあり、また一方で守備の時に高い位置からのプレスをかけてくるチームであるという共通点もあるので、インサイドハーフをボランチにぶつけられる、そしてビルドアップで相手のプレッシングに対してアンカーが浮いたポジションを取りやすいことから4-3-3となったのだろう。
しかし東京戦では前半に先制されたことで後半は高い位置からのプレッシングをより積極的にするため4-4-2に変更し、最終的に同点に追いついている。
ただ、現在離脱者多く出ている事が神戸にとって難しい所で、開幕戦で負傷したレアンドロの他にも藤田も長期離脱となっており、前節からはこれまでCBで全試合出場していた渡部博文も離脱。またルヴァンカップでは橋本が負傷交代している。
■プレビュー
セレッソのメンバーは、清武が復帰した川崎戦から続くメンバーも今節も継続。いつもの形になるでしょう。一方の神戸は、鹿島戦、東京戦とリーグ戦では2節連続で4-3-3を起用してきた神戸ですが、今節は4-4-2でくる可能性が高そう。セレッソはビルドアップで形を動かすことがほとんど無いのでより前線からハメてくる形を採用してくるのではないかと思われる。
4-4-2となると、前線は渡邉千真と小林成豪、もしくは田中順也となり、大森と中坂が両SH。ボランチには高橋秀人とニウトンが組む形になるだろう。
またCBには渡部博文は引き続き欠場となりそうなので、岩波とコンビを組むのは伊野波。
左SBは橋本が入ることとなるが、ルヴァンカップで途中交代した状況次第で、橋本と代わって入った松下が左SBになると思われる。
GKと右SBはリーグ戦ここまで全試合フルタイム出場中の高橋峻希とキム・スンギュとなる。
試合展開としては、神戸は守備では高い位置からのプレッシング、そして攻撃ではルヴァンカップでも見せていたボランチとSH、CBとSBの間のトレーラーゾーンを狙った形は引き続き行われるだろう。
ルヴァンカップでやっていたトレーラーゾーンを狙った攻撃は、4-4-2のブロックを作って守るセレッソに対して攻略法としては決して間違えている形では無い。上手くいかなかったのはその精度の問題で、セレッソの守備の方が上回っていたという事。この試合では頭から大森と中坂、ボランチにはニウトンもいるので同じ形は続けてくるだろう。
またセレッソの4-4-2は柿谷とソウザの間はしばしば怪しい部分もあるので、神戸は右サイド、セレッソにとっては左サイドを中心に攻撃を仕掛けてくるかもしれない。
セレッソとしてはプレッシングをかけられても慌てず、長いボールを使いながら対応していきたい所。
杉本と山村は十分高さで勝負できるだろうが、それ以上に長いボールを使う上で大切なのはセカンドボールを拾う形と背後のスペースを狙う事。柿谷。清武のポジショニングに期待したい。
また、岩波と伊野波のCBに対しては杉本と山村が正面からぶつかり合っても十分勝算はある。
特に横からのボールでチャンスを作れそうだ。
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