2019年6月22日 19時00分:ヤンマースタジアム長居
予想スタメン |
ミッドウィークのルヴァンカップから中2日で迎える明治安田生命J1リーグ 第16節。セレッソ大阪は本拠地ヤンマースタジアム長居でジュビロ磐田と対戦する。
■ジュビロ磐田
カップ戦2冠や上位進出などを達成した2017年・2018年の尹晶煥が率いていたセレッソは、その2年間のリーグ戦、ルヴァンカップ、天皇杯の公式戦全てで6チームに一度も負けなかった。その一方、2年間で一度も勝てなかったチームも1チームだけあった。
それがジュビロ磐田。だがジュビロ磐田は、最初に挙げた1度も負けなかった6チームの中の1つ。(残り5チームは、札幌、大宮、東京、マリノス、長崎)
つまり磐田とは過去2シーズンで4度対戦し、0-0、1-1、1-1、1-1と全て引き分けている。
就任は2014年の9月。現在のJ1では、反町監督(松本)、曺貴裁監督(湘南)、渡邉監督(仙台)に次ぎ4番目に長い6年目のシーズンを戦う名波監督。
昨季は入れ替え戦に周り、今季も開幕から5試合勝利がなく(3分2敗)、第6節で初勝利となるも第7節から3連敗と難しいスタートをきったが、第10節以降は2勝2分2敗。少しずつ勝ち点を重ねることができるようになったと言えるだろう。
そんな磐田の布陣は3バック。前線の形は2トップ+トップ下だったり1トップ+2シャドゥだったりするが実はそんなに変わりは無い。
前線で磐田のキーマンとなっているのは山田。ポジションはシャドゥ、トップ下、インサイドハーフ、ボランチと様々なのだが、2トップであれば相手の3人でのビルドアップに対し3枚目として後ろから飛び出してアプローチをかけに行き、1列目が突破されると2列目に戻ってスライドと守備での役割は多岐にわたっているが、それを実直にこなしている。
この山田の役割でもわかるように、基本的に磐田は前から守備をしたいチーム。相手ボールのキックオフから試合が始まる場合にはキックオフと同時にプレスをかけに行くこともままあるほどだ。
そして後ろはボールサイドにスライドしてコンパクトな陣形の中でボールを奪おうとする。
ただ、どうしても人が基準なのでスペースができてしまい、空いているスペースへとボールを運ばれることもあるが、その場合は2度追い、3度追いで気合でスライド。
こうしてボールサイドに人数をかけること、そして5バックで最後は人数をかけることができること、さらに最後にはカミンスキーがいることで、失点数はリーグで8番目に少ない16、複数失点も15試合中4試合と一定の成果を残していると言えるだろう。
問題点は得点数。セレッソも得点では苦しんでいるが磐田の得点はセレッソよりも少ない11となっている。
FWは川又が離脱している中、中山にボールを収める役割を期待しているようだがなかなかうまく行かず、現状ではアダイウトン、ロドリゲスという爆発的なスピードと前への推進力がある外国人選手にかかっているという状態。
そして、攻撃の組み立てとしては中央からというよりもサイドの大外で起点を作ろうとしており、ここから推進力のある2人がカットインして中へとドリブルを仕掛けられるか、もしくは外側をオーバーラップさせて何本クロスを入れるかという形がメインとなっている。
実際に得点が増えていない様にこの形で次々とゴールを重ねるというのは難しいのかもしれないが、磐田は90分間やり続けることができるので11得点でありながらもここまでの15試合中10試合で得点を奪っている。
■プレビュー
セレッソ大阪の先発メンバーだが、ルヴァンカップから中2日という厳しい日程だが8人を入れ替えており、さらに松田を除く藤田、デサバトの2人は途中で下げていることを考えてもベースとなるのは前節と同じメンバーだろう。(松田はいつものことなので頑張って)一方のジュビロ磐田の先発メンバーだが、前節はロドリゲスが代表帰りということもありアダイウトンと中山のコンビとなっていたが、ルヴァンカップでロドリゲスが起用されさらに得点も奪っているので、今節はアダイウトンとロドリゲスの推進力コンビになりそう。
また前節は出場停止だった新里も帰ってくるので現状考えられるベストメンバーとなるだろう。
試合展開としてはおそらく磐田が前線から積極的にプレッシングを仕掛けてくると思われる。
ここをセレッソは2-2のビルドアップで外すことができるのか。先にも書いたが磐田のプレッシングは2トップに加え3人目の山田も出てくることがあるので、2CBと2ボランチが磐田を見ながら適切に判断することが求められる。
ここを外すことができると必ずスペースは生まれるのでこれまで同様チャンスは作れるはずだ。
そしてこれは当たり前のことだが、チャンスを確実にものにすること。
直近2試合は相手を崩し決定機を作りながらもことごとく決められなかった。
磐田の守備は最後に無理が効くというか他のチーム以上に頑張ってくる。そこで慌てずにおちついてまず1点を奪いたい。
一方、守備面ではサイドで抑え込むことができるかどうか。磐田は特に左サイドで田口が起点となりそこに山田や山本、そして松本が絡んでサイドを取りに来る。
ここでしっかりとはめ込みロドリゲスやアダイウトンが自由にプレーできるスペースを消すことができるかどうかがポイントとなるだろう。
セレッソは公式戦で2連敗中だが内容は確実に上向いている。
ここに結果を加えることができれば、チームにも自信が加わりさらにチーム状態も良くなるはずなので、何が何でも勝ち点3を奪いたい。
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