2019年6月29日土曜日

明治安田生命J1リーグ 第17節 vs 湘南ベルマーレ プレビュー

2019年6月30日 19時00分:Shonan BMW スタジアム平塚

予想スタメン

2019年明治安田生命J1リーグもちょうど折返しとなる第17節。セレッソ大阪は敵地Shonan BMW スタジアム平塚で湘南ベルマーレと、今季2度目となる日曜日に対戦する。


■湘南ベルマーレ

松本の反町監督と並び現役としてはJリーグ最長の長期政権を築いている曺貴裁監督率いる湘南ベルマーレ。
8年目となる今シーズンはまずまずのスタートをきっていたのだが、ここに来てリーグ戦4連敗中。その前のルヴァンカップグループステージ最終節でも引き分けに終わっているので公式戦5試合勝利から遠ざかっている。
ただし、リーグ戦前節のガンバ戦ではアディショナルタイムの失点で敗戦となったが、それまでの4試合に比べると内容は上向きだった。湘南がやりたいこと、いわゆる湘南スタイルというものが出来たのではないかと感じた。

湘南スタイルといえば「走る」というイメージが一番に来るだろうが、もう少し具体的にいうと「ボールを奪う」ことに焦点をあてたサッカーである。
「ボールを奪う」ことが焦点なので当然ボール保持にはこだわらない。
そしてその相手のボール保持に対して下がって守るのではなくどんどんボールを奪いに行く。そのため相手の低い位置でのボール保持にもアプローチをかけることができるように布陣は1トップ2シャドゥの3-4-2-1。相手の3人目にも人数を合わせることができる布陣である。
この布陣からリーグ4位の走行距離、リーグ2位のスプリント数、リーグ2位のデュエル勝利数でボールを奪いに来る。

そして、ボールを奪うことにこだわり、ボール保持にはこだわらないので、当然ながら攻撃の中でボールを失うことへの許容範囲は広い。ということは積極的に縦パスを入れることができるということ。なので縦パス比率もリーグ2位。縦に速く攻めるチームだと言えるだろう。
そして失ったボールは奪い返しに行く。なので攻撃回数もリーグ2位。何度も繰り返すことができるチームである。
だからこそ、攻撃のときは3バックの選手を含めてどんどん前に出てくる。
これもボールを奪いに行くからこそできることだ。

そんな湘南には何人かキーマンがいて、例えばその1人が昨季途中に徳島から加入するやいなや代えの聞かない存在となった山崎だったりし、彼の運動量を活かした守備、前線で躊躇なく身体を当てれる強さ、そして空中戦の強さだったりするのだが、今季特に素晴らしいプレーを見せているのがチーム得点王の武富。
崎区は浦和で出場機会を掴むことはできなかったが、今季加入した湘南ではフィニッシャーとして絶対的な存在となっている。

■プレビュー

湘南ベルマーレのスターティングメンバーだが、前節、前々節と金子をボランチで起用し、前節は松田天馬を前に置いた湘南だが、今節は松田天馬がボランチに戻り、前線には野田を起用、また右WBは前節の古林ではなく、セレッソの下部組織出身の鈴木冬一が濃厚か。
鈴木冬一は左利きだが湘南では右WBとしても起用されている。

一方セレッソ大阪の先発メンバーは、おそらく前節と同じ11人が並ぶことになるだろう。松田、デサバト、藤田、水沼の4人はミッドウィークのルヴァンカップから引き続きの先発となるがこの4人は外せない。

先に紹介したように湘南は「ボールを奪う」ことにこだわっている。そして今季のセレッソは「奪いに来た相手を外しボールを運ぶ」ことにこだわっている。
つまりガチンコ対決となる。
そしてセレッソはこの勝負に負けてはいけない。湘南のアプローチを外し、ボールを運び、湘南がアプローチに出られない状況にまで持っていくことができるかどうか。ここが最初の大きなポイントだ。
個人的にはこれは十分可能だと考えている。2CBと2ボランチを中心としたビルドアップで優位に立てるはずである。

そしてここからWBの裏を攻略したい。磐田戦でも見せたSBにWBを食いつかせてその背後にSHを走らせる。SBから斜めのパスを入れる。この形は何度も再現できるはずだ。
そしてフィニッシュはクロスから。湘南は3バックの脇に入り込まれクロスを入れられるという形の失点が比較的多い。そしてこの形はまさにセレッソが狙っている形。ハーフスペースを攻略することができれば複数得点も奪えるはずだ。

ちょうど折り返しとなる今節を前にセレッソはここまで7勝2分7敗。この試合で勝利し貯金を持って巻き返しとなる後半戦へと向かいたい。

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