2017年4月2日日曜日

4/1 明治安田生命J1リーグ第5節 VS 横浜F・マリノス @ キンチョウスタジアム

第5節
2017年4月1日(土)15:03KO 金鳥スタ

スタジアムキンチョウスタジアム主審木村 博之
入場者数14,455人副審名木 利幸、金井 清一
天候 / 気温 / 湿度曇のち晴 / 22.7℃ / 20%第4の審判員大西 保
スターティングメンバー
セレッソ大阪C大阪
 
横浜F・マリノス横浜FM
 
  • 監督
  • 尹 晶煥
 
  • 監督
  • エリク モンバエルツ
セレッソ大阪C大阪
横浜FM横浜F・マリノス
今回対戦今季平均
データ項目セレッソ大阪横浜F・マリノスセレッソ大阪横浜F・マリノス
FK15171217
CK1633
PK1000
シュート107911
警告/退場2/02/00/02/0

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 尹晶煥監督
横浜F・マリノス エリク・モンバエルツ監督

セレッソ大阪 キム・ジンヒョン、木本選手、丸橋選手、関口選手
横浜F・マリノス 喜田選手
横浜F・マリノス 喜田選手、金井選手、齋藤選手

国際Aマッチウィーク明けとなる明治安田生命J1リーグ第5節、本拠地キンチョウスタジアムでの横浜F・マリノスを迎えての一戦は、今シーズン得意のセットプレーとPKで2-0の快勝。
リーグ戦連勝となりました。

■メンバー

セレッソのメンバーは、開幕戦以来腰痛で離脱していたキム・ジンヒョンが先週のJ3を経て今節はトップチームに復帰となりますが、代表から戻ってきた清武が前日練習で左大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)を痛め離脱。その為右SHには2節以来となる関口が先発となっています。
また前節左の太もも裏を痛めた山下に代わってCBに入ったのは木本。トレーニングでは茂庭とどちらも試していましたが、コンディションの良さを買っての選択となった様です。
ベンチメンバーとしては、藤本康太が今季初のメンバー入り。今節は秋山がメンバー外となっており、また先週の練習試合でボランチとしてプレーしていますのでボランチとしての計算でしょう。

一方のマリノスは、代表でチームを離れていた選手の中から先発となったのはミロシュ・デゲネクのみ。バブンスキーはベンチスタートとなり、トップ下に入ったのは前田。また前節はコンディション不良でメンバー外となった喜田は懇切もベンチスタートとなりボランチは中町と天野の
コンビ。1トップには伊藤翔が起用されています。

■中町の負傷交代

10分〜
この試合では立ち上がりの10分に中町が左ふくらはぎのおそらく肉離れで負傷交代。
接触などもなく、特に原因となったプレーはわかりませんが、7分にプレーが切れたタイミングで自ら倒れ込み交代を要求。喜田と交代となります。

■マリノスのボール保持とセレッソの守備ブロック

マリノスの4-3-3とセレッソの4-4-2
マリノスはボールを持った時に4-2-3-1からボランチの1枚が降りて、その前にボランチのもう1枚とトップ下が並ぶ4-3-3(4-1-4-1)の形に変化します。
これは喜田が入って変わったのではなくマリノスがチームとして行っているボール保持の形。
またさらにここからアンカーの選手がCBの間に落ちて両SBが上がる3-4-3への変化もあります。
変化の目的は守備側にマッチアップする相手を変える事で誰がどこで捕まるのかを絞らせない。ミスマッチを起こす事にあります。
それに対してセレッソの守備は4-4-2。今シーズンチームとして取り組んでいる自陣でブロックを作る形で、ボールロスト時の守備への切り替えの時や、後ろ向きでボールを持った時など高い位置までアプローチを掛けにいく場面もありますが、それはあくまで限定的で基本となっているのは自陣でのブロックです。
そしてこの日特徴的だったのは、マリノスの4-3-3のボール保持に対して、両サイドを捨てて中央に絞ったポジションを取ること。
その為大きく開いたポジションを取る齋藤学とマルティノスの両サイドアタッカーやSBはビルドアップのスタート時点ではフリーになっているのですが、そこにボールが入るとブロック全体がスライドしてSBにはSHが、SHにはSBがアプローチをかける形になっていました。
前半の立ち上がり、中町が交代する前に一度、4-2-3-1のトップ下から4-3-3の右インサイドハーフになる前田がマリノスの右サイドでのボール保持の時に木本と丸橋の間に飛び出しマルティノスに自由を与えようという動きを見せますが、その後はセレッソの中央を絞る守備からの素早いスライドでマルティノスと齋藤学の両サイドがボールをもって仕掛けられる様な場面を作る事が出来ていませんでした。
4-4-2の対応
マリノスは外側でボールを動かして詰まって奪われるという展開が続いていたので、20分頃からインサイドハーフを2トップ脇に落としてセレッソの守備ブロックを動かそうとしてくる。
しかしセレッソはその動きに対しても2トップの手前まではソウザと山口のボランチがついていき、2トップのラインを超えれば話して4-4-2に戻るという形で、ブロックを維持。
頼みの両SHは両者とも足元でボールを受けてというタイプでそこに丸橋と松田に強く当たられ
、また全体がスライドしてきてスペースを消される、そしてSHのプレスバックもあるという中で得意の仕掛けを見せる事はほとんど出来ていませんでした。
この試合を通じて丸橋と松田の2人はマリノスのストロングポイントであるSHに仕事をさせる事はほとんどなく、その要因となったのはハードな守備でしたが、こういった守備ができるのは彼ら個人はもちろんですが、その他の選手が連動して守備が出来ているから。
昨シーズン丸岡が話していたドイツと日本の守備に困惑しているといっていたことと根本は同じで、連動がないと行ってしまって外された時やボールがこぼれた時にピンチを招く事になる。
昨シーズンまでは『1回だけじゃなく2、3回追い掛けろ。球際の強さを見せてこい』って事だったそうですが、それは当然ながら最初の1回を弱める事につながり行けなかった。ですが今シーズンは自分がはがされても次が来るから『はがされてもいいから行け』って感じで思い切りいける状況をチームとして作ろうとしていて、実際ある程度は作れているという事です。
マリノスは結局前半のシュートは2本のみ。攻撃の形としてみえたのも35分の中盤でのこぼれ球からショートカウンター気味になった場面で伊藤が左サイドに斜めに走った事で齋藤学がカットインをできた場面と、40分のもう1度齋藤学がカットインを見せた場面。
40分の場面は天野と金井の動きで齋藤学にスペースを与えるというマリノスが狙っている形にセレッソの守備が対応できなかった場面でした。

■セレッソのオープンスペースを使う攻撃とマリノスの守備

オープンスペースを使う攻撃
セレッソがボールを奪うとまず狙っているのはサイドのオープンスペースを使った縦に速い攻撃。
マリノスは攻撃の時の形4-3-3から守備の時は4-4-2に変化する、一方セレッソは攻守ともに4-4-2。そこに生まれる時間の差からボールを運ぶセレッソ、開幕直後に比べるとこの形も随分整理されており、柿谷と関口の両SHが中心となって前進させることができていました。
この攻撃の狙いが最も上手く行ったのが37分の場面。
セレッソがボールを奪うと、齋藤学と齋藤学に時間を与える為に走る金井の裏のスペースに関口が走るカウンター。関口はカバーに入る喜田をかわして折り返したボールを杉本がスルーし、完全にフリーだった山村が流し込むだけというチャンスを作りましたが、残念ながらシュートミスで枠外。
両チーム合わせて前半最大のチャンスだったこのシーンは、この試合でセレッソが最も狙っていた形でした。
これ以外のほとんどの場面は、マリノスも4-4-2の守備ブロックをしっかり自陣に作る形でカバー。遅攻になってからの攻撃では、両SBからのクロスや柿谷のカットインを狙うもののマリノスの4-4-2を動かす事ができず跳ね返される場面がほとんど。
セレッソは4-4-2で守備して4-4-2で攻撃するという形なので、両SHはマリノス同様にSHは開いたポジションをとるものの、相手の4-4-2を動かしきれないという場面が続きます。
この辺りはチームにとっての今後の課題で、誰がどこまで動いて良いのか、攻撃時にどこまで4-4-2を崩しても守備の固さを維持できるのかというのがまだ手探り状態という事なのでしょう。
文化の異なる外国人選手らしく、ソウザは比較的リスクをおってでも勝負にいく傾向があるので、ソウザが絡むと何か変化がつきそうな場面も見られますが、全体的にはまだまだです。
とはいえ、オープンスペースを使った縦に速い形でセレッソはボールを運ぶ事ができるので、前半のポゼッションもセレッソの方が上。
また守備ブロックを割るような縦パスをいれる事ができたのも23分の木本から山村と43分の山口から山村の2本とセレッソだけ。
さらにAT45+2分には前半のもう1つのビックチャンス、カウンターで丸橋のパスから山村が抜け出しそのこぼれ球にソウザ、関口と絡んだ場面と、よりやりたい事ができていたのはセレッソの方だったのではないでしょうか。

■徐々に綻びもでてきたセレッソの守備ブロック

後半に最初のチャンスを作ったのはマリノス。
49分天野のCKからデゲネクが飛び込んだ足に合わせたものの、キム・ジンヒョンがスーパーセーブを見せます。
今シーズンのセレッソはCKをゾーン+高さのある1人ないしは2人にマンツーマンでマークという形で守っていますが、この試合ではゾーン+中澤に山口、デゲネクに丸橋が付く形。
高さとしてはミスマッチですが、ベースはあくまでゾーンであり、2人のマークは競り勝つというよりも自由に飛び込ませないというのが目的なのでこういった手法になっています。
で、この場面では天野のキックは少し低いので丸橋とデゲネクのいるファーサイドまではボールが来ない状況でしたが、手前で中澤と中澤のマークであった山口とヨニッチが少し重なるような形になってしまいここを越える事に。そしてその後ろに飛び込んだデゲネクが丸橋の前に入り足でという形でした。

ただこのCKももちろんですが、このCKをとられたシーンはセレッソの守備が上手く行っていなかった場面。
CBとSBの間をつく
金井のクロスに伊藤翔がニアで飛び込んだ形でしたが、そこに至るまでにマリノスがボールを低い位置まで戻した時にソウザと関口の2人が前に出たものの、最終ラインはステイしてしまったので4-4の間が広がってしまい。そこに天野に入られCBとSBの間、いわゆるトレイラーゾーンを金井に走られるという形です。
ブロックを作って守る上ではこうなってしまうと厳しい、崩されてしまうという代表的な形の1つでした。

この形は前半からマリノスが行っていたものと同じ形ですが、マリノスは後半に入ると伊藤や齋藤学をスペースに走らせる長いボールを使う様になっていきました。
54分〜
54分、マリノスはマルティノスに代えてバブンスキーを投入。
バブンスキーはトップ下、右SHには前田が入ります。

57分には齋藤学が松田との1対1から縦に突破しマイナスの折り返しを伊藤翔が狙うというマリノス得意の形をこの試合初めて見せますが、ソウザがDFラインの前のスペースに戻りカバーできていたのでシュートは当たらず。
とはいえ、最初の1対1の場面はスライドもプレスバックも遅れていたから作られた形で、徐々にセレッソのブロックに隙が見られるようにはなっていました。

しかしこの時間帯で先制したのはセレッソ。
関口とソウザが粘って獲得したFKから。丸橋が蹴ったボールはニアに飛び込むヨニッチのマークについた中澤が一旦跳ね返しますが、ファーで待っていた木本はその流れに飛び込まずこぼれ球を待つポジションに。そこに中澤のクリアボールが飛んできて、木本がダイレクトで大振りする事無く合わせるようなシュートで飯倉のニアを抜きゴール。
59分にセレッソが先制します。
木本のマーカーだったのは金井ですが、あそこでのポジション取りはむずかしい所。中澤のクリアボールが飛んだ場所、そして木本のシュートが素晴らしかったという事でしょう。

■マリノスが3バックに

得点後、再開直後のプレーで早めにサイドにでる伊藤翔に対する対応を木本が間違えてピンチを作られますが、中央で何とかカバー。
後半のこのマリノスのスペースへ長いボールを出すプレーに木本は少し後手を踏んでいたので、そこを狙われた形ですが、マリノスは失点した事でかなり縦に早めに入れるようになってきており、またセレッソのディフェンスラインはそれを恐れて上げきれない場面が出て来る。
後半頭からマリノスがチャンスをいくつか作っていたのはすべてこのパターンでしたが、先生後はよりその傾向が顕著になります。
66分〜
66分、マリノスは金井に代えてウーゴ・ヴィエイラを投入。SBに代えてFWですので、3バック。システムとしては中盤のアンカーに喜田、インサイドハーフにバブンスキーと天野が並ぶ3-1-4-2ですが両サイドが前田と齋藤学という形です。
3-1-4-2は札幌なんかも使っている形ですが、今回のマリノスと札幌と決定的に違うのがサイドの人員。通常3-1-4-2でも両サイドはWB的な選手を起用して守る時は5バックになるんですが、このマリノスは前田も齋藤も戻さない。なので本当に3人で守らないといけない。
マリノスは中町が前半に負傷交代しているのでこれが3人目。この早い時間帯でリスクをかけてでも同点に追いつきたいという、かなり思い切った形です。
70分〜
これに対してセレッソも4分後には対応。70分、関口に代えて丸岡を投入したタイミングで山村を最終ラインに下げてこちらも3-1-4-2の形に。マッチアップをあわせます。
同じフォーメーションとなった両者ですが、決定的に違うのが両サイドのキャラクター。セレッソの両サイドは下がる事に躊躇はないけど、マリノスの方は下がりたくない。
下がらずに済むには高い位置でボールを奪い返す事しかないので、マリノスはセレッソがボールを持つと4-4-2で守っていた時にはブロックを作っていた状況でも高い位置から守備をしようとする。それで奪えれば良いんですが、もし奪えないと後ろには4バックのときよりも広いスペースを少ない人数で守らないといけないという状況が生まれてしまいます。
PK獲得シーン
そしてそれが起こったのが72分。中盤でボールを奪いにいくも奪いきれず松田にボールが渡り松田はドリブルで運ぶとそこに対応しないと行けないのが3バックの左になったデゲネク。松田は山口にパスを戻したタイミングでそのスペースを見逃さず丸岡が走り込むと、松田からのボールを受けた山口がワンタッチでそこに縦パス。抜け出しかけた丸岡に対して喜田が何とかカバーに入りますが、入れ替わられた所で手をかけてしまいPK。手をかけていますのでプレーとしては完全にファール。そしてそのPKを柿谷が落ち着いて決め75分に2-0とリードを広げる事に成功。
得点はPKによるものでしたが、マリノスがリスクをかけた部分を逆にセレッソが上手くついたという形でした。

その後もマッチアップをあわせ5バックにしたセレッソの守備をマリノスは攻めあぐねる展開に。
80分には個人技で柿谷が1人で相手の守備を翻弄しカウンターを成立させてしまい、松田のクロスに飛び込むも惜しくも合わず。
80分ごろ〜
そしてこの頃から、マリノスはこれは個人の判断だったのかチームとしての指示だったのか、バブンスキーが攻守においてボランチに落ちて喜田と並ぶ様なポジションを取る。
それに対してそれっそは柿谷が左サイドに入る5-4-1で対応。
喜田やバブンスキーがサイドの齋藤学、前田のフォローに出ても対応できるようにします。
バブンスキーが後ろに入る事で、攻撃の時にセレッソの選手が捕まえにくい後ろから出て行くプレーを、また守備ではカウンターケアをしやすいポジションにいる事になっていました。
ただ、このバブンスキーのポジショニングが指示なのか個人の判断なのかがわからなかったのは、いつもこのポジションだったという訳では無かったからです。
93分〜
そのごセレッソは86分に柿谷に代えて清原を投入し、本格的に5-4-1に。
さらにアディショナルタイムには杉本に代えてリカルド・サントスを投入してそのまま逃げ切りに成功。
ルヴァンカップの再戦となったマリノスとの2回目の対戦は、全く同じ2-0でセレッソの勝利に終わりました。

■その他

現時点でチームができることを徹底した素晴らしい勝利だったと思います。
そしてこの勝利で5試合を終えた時点で2勝2分1敗の勝ち点8を獲得。この数字は開幕前の予想以上の素晴らしい成績です。
何と言っても特徴的なのが守備の固さ。浦和戦では3失点してしまいましたが、それ以外は札幌戦の1失点のみ。上にも指摘したようにまだまだ改善すべき点はありますが、かなり計算できるレベルに達していると思います。
ここからは鹿島、ガンバと強豪チームとの試合が続きますが、勝ち点を1つでも上積みしていきたい所です。




4 件のコメント :

  1. いつも的確な分析ありがとう御座います。
    守備の方もだいぶん安定してきて良い感じにはなってきたと思うんですが、5バックにしてから結構押し込まれて2列目の守備が整理されてないのかなぁ?4-4のままの方が良いんじゃない?
    と言う印象も受けるのですが。
    その辺りは今後の課題なんでしょうか?それとも5バックにする以上ある程度ラインが下がるのは仕方ないことなのでしょうか?

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    返信
    1. コメントありがとうございます。
      ラインが下がるのはディフェンスのスタート地点が下がるからで、後半のわりと早い段階からもう下がってしまってましたね。
      なので5にしたから下がるというよりも、下がっていた事もあって5にするという事。
      5-3-2から5-4-1になるのも同じ理由だと思います。

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  2. なんかチームとしてやろうとしてる形が見えてきた試合でした。
    もう少しコンパクトになれば得点も増えそうな匂いもしてきました。
    2トップも剥がす動きが出てきて(山村が効いてるのかな?)フリーで持てるチャンスも増えているように思います。
    この試合での丸岡投入の理由と効いていた訳が、解説を読んでよく分かりました。

    次節鹿島戦は押し込まれる時間が長いと思います。
    浦和戦の時の様に守備が崩壊してしまうのか、それとも守り切ることが出来るのか。きっと普通に観てたらイライラする展開になるんでしょうね…

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    1. コメントありがとうございます。
      鹿島は強いですからね(笑)

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