2018年8月3日金曜日

8/1 明治安田生命J1リーグ第19節 VS ヴィッセル神戸 @ キンチョウスタジアム

スタジアムキンチョウスタジアム主審西村 雄一
入場者数14,241人副審堀越 雅弘、松井 健太郎
天候 / 気温 / 湿度晴 / 29.4℃ / 74%第4の審判員渡辺 康太
スターティングメンバー
セレッソ大阪C大阪
 
ヴィッセル神戸神戸
 
  • 監督
  • 尹 晶煥
 
  • 監督
  • 吉田 孝行
セレッソ大阪C大阪
神戸ヴィッセル神戸
今回対戦今季平均
データ項目セレッソ大阪ヴィッセル神戸セレッソ大阪ヴィッセル神戸
FK15101513
CK5455
PK0000
シュート991111
警告/退場2/02/01/02/0

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 尹晶煥監督
ヴィッセル神戸 吉田孝行監督

セレッソ大阪 キム・ジンヒョン選手、杉本選手、木本選手、ソウザ選手
ヴィッセル神戸 郷家選手、大﨑選手、増山選手(ヴィッセル神戸公式)


前節から中3日で迎える明治安田生命J1リーグ第19節。本拠地キンチョウスタジアムでのセレッソ大阪対ヴィッセル神戸の一戦は1-1の引き分けに終わった。

■メンバー

シーズン前半戦の反省から再開後の連戦をターンオーバーしながら戦っているセレッソ大阪。しかし、ここまで再開後の5試合で3分2敗と尹晶煥監督就任以来勝ち星から最も長く遠ざかっているということがあるからだろう、この試合での先発メンバーの入れ替えは2人のみ。GK、DFライン、ボランチ、2トップは固定し、左右のSHに清武と柿谷を起用してきた。
清武はこの試合が負傷からの復帰戦。また柿谷も前節途中出場しているが、先発としては復帰戦となる。

一方、ヴィッセル神戸。注目のイニエスタは手続きの関係でスペインに一旦帰国したためこの試合は欠場。ということでフォーメーションはイニエスタ加入前の4-4-2に戻してきた。
先発メンバーに関しては前節から2人を入れ替え。
イニエスタとウェリントンに代わって入った、渡邉千真と佐々木が2トップ。前節は4-3-3の両ワイドを務めた郷家と増山の2人がそのままSHにスライドしている。

■ボールを持ちたい神戸とブロックを作るセレッソ

今季前半戦のポゼッション率が川崎フロンターレと並び58%を記録しているようにポゼッションスタイルに取り組んでいる神戸と、4-4-2のブロックを作るセレッソ。ということで試合は立ち上がりから神戸がボールを持つ展開となる。
神戸のボール保持
ボール保持の形としては、SBを上げCBが開き、ボランチの位置から藤田が落ちて3バック化。
この形から大崎がドリブルで2トップ脇にドリブルでボールを持ち運ぶ場面も多く見られた。
ただ、カウンター気味にSHがスピードを活かす形なんかはあったものの、この形からみせた前半の神戸の攻撃でチャンスを作ったのは25分のティーラトンのパスから増山がスルーし郷家がシュートを放った1本ぐらい。全般的に効果的だとは言い難かった。
ブロックを作る相手に対してポゼッションで崩すには、幅、奥行きと間がキーポイントとなるのだが、増山と郷家のSHはほとんどの時間帯でペナルティエリアの幅よりも内側におり、佐々木と渡邉の2トップは裏を狙う動きもほとんどないのでセレッソのブロックを崩すような形はほとんど無い。
なのでブロックの中に斜めのパスを入れてもセレッソは最終ラインから迎撃する形でしっかりと対応できており、神戸の選手が中でボールを受けてもブロックの手前に出ていくか、バックパスで後ろに戻すかしかできていなかった。
なので前半は、PA周辺でのプレー数でアタッキングサードでのプレー数は圧倒的に神戸が多いのだが、PA周辺でのプレー数ははセレッソの方が多く、神戸はPA左右のエリアでのプレー数は共に1しかなく、シュート数も同数。枠内シュート数はセレッソが多いという数字になっていた。

■閉じられた中央

ただ残念ながら、PA付近のプレー数がセレッソの方が多かった=セレッソのサッカーが機能していた という訳ではなかった。(なので本当に残念なのは神戸にとってかもしれない)
セレッソの攻撃は2トップへのクサビ、またはロングボールからセカンドボールという形が大きな最初の一手目となっているのだが、中断前の最後あたりから4バックが絞ってボランチ2枚前に出さない形でここを徹底的に閉めてくるチームが増えている。
セレッソの攻撃
この試合でも神戸は前から行く時は2トップがCBにまでアプローチをかけるが、それ以外の時はセレッソのCBにはボールをもたせてもOKということでボランチの位置まで下がることで、ボランチを前に出さなくても良い形にして対応する。
それでも山村と杉本の2トップは時々ボールを収めてしまうこともあるが、こうなるとどうしても収めきれない場面も増える。なのでセカンドボール争いになるのだが、そこでもどうしても不利。仙台戦でもそういう仕草があったが2トップはボランチに前に出てきてセカンドボールのところで勝負して欲しいようだが、出てしまうとCBとボランチの間が空いてしまいカウンターを受けてしまうという難しい状態になっていた。

そんな難しい状態でなんとか神戸よりもPA周辺でのプレー数を増やすことができていたのは柿谷と清武のSHが外に開いて起点になっていたから。この2人はこの中で最も質の高い2人なので7分に見せた清武がドリブルで運ぶカウンターや、15分に見せた右に開いた清武から中央の柿谷にグラウンダーのパスを出してワンタッチで山村、杉本とつなごうとする形などを見せていた。

そんな形から40分に生まれたのがセレッソの先制点。左サイドでボールを運び、丸橋の個の力からCKを奪うと、ソウザの低く鋭く曲がるボールが渡邉千真のオウンゴールを引き起こした。

ただ、この攻撃はデザインされた形ではないので再現性は低く、神戸の守備陣がきっちり戻ると、いわゆるボランチサッカー、ボランチを経由しそこで何かを起こさないとアタッキングサードまでもボールを運べないという形になる。セレッソの攻撃が機能していたというわけではないのはそういうことだ。

ということでどちらも機能しているとは言い難い前半だったが、セレッソが先制しているため両者の状況は異なる。

■ウェリントン投入

後半開始〜
神戸が後半スタートから佐々木に代えてウェリントンを投入する。
神戸が前半に陥っていた「アタッキングサードまでボールは運べるけどそこから先が無い」という状況は、少し前にも同じような悩みを抱え勝ちきれない試合が続いていた。これを解消しはじめたのが2トップにウェリントンと渡邉千真が固定されるようになってから。
この試合は連戦ということでウェリントンはベンチスタートとなったが、人が変わってしまうとまた同じうような問題を抱えることになったので、それならばと後半スタートからウェリントンと渡邉千真の2トップにということだったのだろう。

高さと強さがあるウェリントンはクロスに対して逆サイドのSBとマッチアップするファー待ちで優位を作れるので、神戸の選手はサイドからクロスを狙うようになる。
そしてターゲットになり、ボールを収めることができるので、もう1枚のFW渡邉千真が裏を狙えるようになる。つまり前半4-4-2のブロックを崩すためにできていなかった幅と奥行が加わる。
幅と裏を使う仕組み自体はないが、ウェリントンという個の力があればなんとかその形は作れるというのが神戸の現在地なのだろう。
柿谷がSBの外側に落ちる
3バック化から幅(サイド)を使うことで4-4-2から3-1-4-2の様な形で攻撃を始める神戸。
となると4-4-2で対応するにはミスマッチができるため大外のエリアが空くことになるのだが、セレッソはここに柿谷が落ちて5バック化、そして山村が中盤に落ちて5-4になることで対応し始める。清武が松田の外側に下がることはほぼ無いが、柿谷が丸橋の外側に下がる形は頻繁に見られた。ただこれは狙ったものなのかどうかは不明。
というのも柿谷は前半から清武に比べて4-4-2のSHの守備の原則である中を絞って外という形が徹底できておらず、外に引っ張られて中を通されるという場面も見られたからだ。
ただもしかしたら、前半は神戸の攻撃がうまく行ってなかっただけで「柿谷は丸橋の外も見よう」というのが最初からあったからそうなっていたのかもしれない。

この形で対応することで49分、60分と柿谷や山村からカウンターを見せ始めるセレッソ。
しかし残念ながらボールを運んでからがあまり整備できていないようで、「自ら打つ」みたいな形で終わってしまったりしていた。
あとチャンスになりかけた形として、55分のボランチ裏で清武が受けてからの攻撃は、山口が清武に出したパス、ボランチが何かを起こせばパターンの1つだった。

■追いつかれたセレッソは

62分〜
62分、セレッソは清武に代えて福満を投入。このタイミングで山村を最終ラインに下げた5-4-1にする。清武はおそらく最初から60分と決めていたのだろう。
また5-4-1は、ウェリントンが入った後半以降、セレッソは守備のときに柿谷を丸橋の外側に落とす形をとっていたのでリードしていることを考えるとはっきりさせるためにもよく分かる判断である。
70分〜
そして神戸は68分に増山に代えて田中順也、70分にセレッソは柿谷に代えて高木を投入する。
田中順也は左SHに回って郷家が右SHへ移動、一方の高木はそのまま柿谷のポジションに。柿谷も負傷明けなので無理はさせられない。神戸はSBも高い位置に出てきていたのでサイドからカウンターをという狙いだったのだろう。

そしてこの直後、セレッソのFKからこぼれ球を拾った山口がパスミスをしてしまい神戸のカウンター。ここはキム・ジンヒョンが何とかセーブ。さらにCKを1度目は弾き返したものの、2本目のCKで田中順也がニアでフリックしたボールがヨニッチの足にあたってしまいオウンゴール。ヨニッチはクリアなど意図したプレーをミスしたというより本当に足に当たってしまったという形だったのでちょっともったいない失点となってしまった。

同点に追いつかれたことでセレッソは4バックに戻すという選択もあったとは思うが、尹晶煥は代えなかった。
個人的にはこの判断を間違いだとは思わない。4バックのときに4-4で対応できていたならまだしも守備ではSHをSBの外に落としていたので、それならきちんと5バックにしたほうがはっきりするからだ。
そして5バックというと守備的なイメージがあるが、5-4-1は単に守備の時の形であって、そのまま3-4-2-1にもなる。神戸は4-4-2で守るのでミスマッチを作ることもできる。

がしかし結果的にはこれは全くうまく行かなかった。
詰まる左サイド
というのも、福満は攻撃時に中に入っていくものの、左サイドの高木は大外に張りっぱなし。よくわからない縦に並ぶ2人が左サイドでできてしまっていた。
その結果、右サイドでは松田が上がれるが高木は完全に丸橋のフタになってしまい、ミスマッチどころか右SHと右SBが普通に対応できる状態に。また中央に入らないのでクロスを上げても中では枚数が足りず、丸橋の攻撃力を全く活かせない。
85分〜
85分に神戸はティーラトンに代えて橋本を投入するも、試合はそのまま終了。
1-1の引き分けに終わった。

■その他

上手くいっていないチーム状況を象徴するような展開になってしまった。
神戸はボールを持っていたものの前半は形が整備されていなかったので無難に対応、さらに後半ウェリントンの能力で活性化したがそこにはある程度対応できた。
そんな中で先制できたものの攻撃はまだまだで、さらにリードしてからのカウンターも不十分。
攻撃の形をつくるためには、2トップへのクサビとセカンドボールのところを再整備するか、それを使うための別の形をつくるかのどちらかは必要だろう。




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