2018年8月16日木曜日

8/15 明治安田生命J1リーグ第22節 VS 清水エスパルス @ キンチョウスタジアム

スタジアムキンチョウスタジアム主審高山 啓義
入場者数14,628人副審西橋 勲、今岡 洋二
天候 / 気温 / 湿度曇 / 29.4℃ / 76%第4の審判員須谷 雄三
スターティングメンバー
セレッソ大阪C大阪
 
清水エスパルス清水
 
  • 監督
  • 尹 晶煥
 
  • 監督
  • ヤン ヨンソン
セレッソ大阪C大阪
清水清水エスパルス
今回対戦今季平均
データ項目セレッソ大阪清水エスパルスセレッソ大阪清水エスパルス
FK13101512
CK5254
PK0000
シュート1510118
警告/退場1/01/01/01/0

<監督・選手コメント>

セレッソ大阪 尹晶煥監督
清水エスパルス ヤン・ヨンソン監督

セレッソ大阪 杉本選手、木本選手、高木選手、キム・ジンヒョン選手
セレッソ大阪 清武選手、ソウザ選手(セレッソ大阪公式)
清水エスパルス 石毛選手(Jリーグ公式)
清水エスパルス 河井選手、クリスラン選手、飯田選手、金子選手(清水エスパルス公式)

明治安田生命J1リーグ第22節、セレッソ大阪と本拠地キンチョウスタジアムで清水エスパルスとの対戦は3-1でセレッソ大阪が勝利。前回の清水エスパルス戦から始まった未勝利期間を8試合で止めた。

■メンバー

セレッソ大阪のメンバーは、柿谷、山村に加えヤン・ドンヒョンも負傷離脱、さらに福満も体調不良ということで前節と全く同じ11人。前節に引き続き3-4-2-1の布陣となる。

一方の清水エスパルスは、立田がアジア大会でチームを離れ、この夏に加入したドウグラスが前節の試合中に脳震盪を起こしたということで懇切はメンバー外。
2トップは第17節以来の先発となるクリスランと北川、中盤は右から金子、白崎、河井、石毛が入り、最終ラインは右から飯田、ファン・ソッコ、フレイレ、松原が並ぶ4-4-2となる。

■清水の守備

前節は札幌だったこともあってマッチアップをあわせるという意味もあったセレッソの3-4-2-1。今節は4-4-2の清水が相手ということでミスマッチが生まれる。
高い位置からの守備
それを踏まえて清水の守備を見てみると、清水は守備のスタート位置が高くプレッシングからショートカウンターを得意としている。なのでもちろんこの試合でも例にもれず高い位置から守備を始める。セレッソの3バックに対しては2トップ+金子または石毛のSHのどちらかの3人が3バックに対して同数でアプローチをかける。ここで奪いに行く時は全体がボールサイドに一気にスライド。ボールから最も遠い逆サイドのWBは捨てて逆サイドのSHを落とす形でカバーをする。
なので、ここでボールを取りに行った時にもし外されてしまうと逆サイドはフリー。3分に山口からのサイドチェンジで丸橋が一気にペナルティエリア左までボールを運んでクロスを上げたのはそんな形からだった。
4-4-2でブロックを作る
ここでボールを奪いに行けないとなると4-4-2のブロックを作る。
そのブロックは中央を締める縦にも横にもコンパクトな形。最初はWBを捨てて中を締め、サイドはボールが出てから全体をスライドするゾーンディフェンスが採用されている。
サイドはスライドで対応
サイドにボールが出た時の対応は、SHの高さであればSHがスライドして対応。ここを起点にしてゾーンディフェンスの組織を作る。
SBとCBの間はボランチがカバー
しかし高い位置でボールを受けられた時はSBが出ていく。つまりSHは戻さない。そしてこの場合全体でスライドするとCBが引っ張り出されることになるのでCBは出ていかない。となるとSBとCBの間が開いてしまうがこのスペースはボールサイドのボランチが下がって埋める。

■清水の攻撃

早いタイミングで前線にボールを入れる
清水はボールを奪うと早いタイミングでまず2トップにボールを当てる。
セレッソのボランチは高い位置でボールを奪った時に、後ろもDF3枚と2トップで数的優位になっているため前にアプローチをかけたいと考えている。なのでのでどうしてもボランチの3バックの間にスペースが出来やすいのでそこを狙ってくる形だ。
セレッソのDFがここでボールを潰すことができる場面もあるのだが、ここで起点を作られると一気にトップスピードで上がってくるのが清水のSH。
守備の時にSHを戻さなかったのは、ここで戻してしまうとボールを奪った時に距離が長くなりすぎてしまいSHがここに参加できなくなるからだ。
そしてこのカウンターの動き出しの中で目立っていたのは斜めの動き。
それぞれがマッチアップしているところから斜めに動くとDF側からするとそのまま着いていくのか、それとも受け渡すのかの判断に迫られる。
セレッソの3バックは、シーズン中に急遽取り組んだ形なのでそこが徹底されておらず、さらにここに外側からSHが出てくるので相手のカウンターを掴みきれない場面が多数でていた。
またこのセレッソの急造3バック/5バックに対して清水がきっちり準備してきた部分が他にもいくつか見られた。
その代表的な1つがボール保持からの裏抜け。札幌戦でもそうだった様にセレッソはセットした守備の場合でもリトリートしての5-4-1ではなく、DFラインをできるだけ高い位置で維持しようとする。そうなったのはスルガ銀行チャンピオンシップの前半にブロックを下げると全く攻撃ができなかったからだろう。
しかし、ラインを上げるにはボールホルダーへのアプローチが必須で、現段階ではその辺りの整備もまだまだ。さらに現時点ではどうしてもDFラインにギャップができてしまう場面も多い。清水はそんなセレッソの5バックの現状を分析し、ボール保持からでもSHを中心に斜めの動き出しで背後のスペースを狙い場面を多く作っていた。

■セレッソの攻撃

ここまで清水の守備・攻撃について書いてきたが、清水は守備でできればプレッシングに行きたいとは考えているが、絶対という訳ではなく、最優先なのは相手のファストブレイクを止めること。なのでそこが止まるとしっかりとブロックを作る。そしてどうしてもボールを持ちたいというチームではないので、徐々にセレッソがボールを持つ時間が増えてくる。
清水としてはファストブレイクをさせていなければボールを持たれるのはOKだからである。
オスマルが2トップ脇でボールを持つ
このファストブレイクではない形からのセレッソの攻撃で可能性を感じさせたのは3バックの選手が2トップ脇まで出てボールに絡んだ時だった。ここで3バックの選手がボールに絡むと、清水はSHの選手がアプローチをかけることになる。
この図で言えばオスマルには金子が対応する。そして先程の清水の守備のルールに従うと、ここで丸橋にボールが出ると飯田が対応。飯田とファン・ソッコの間には白崎が落ちる。となるとソウザが空くので河井が絞る、となると山口が空くので石毛が絞る。
こういう順番で動いていくことになるのだが、これだけの動きが出てくるとどうしてもズレが出てくる。そして一番外では松田が空く。
14分の杉本のヘディングシュートを六反がセーブした場面はオスマルが金子との争いに勝って入れ替わった所が起点となったので、大外の松田が空き、さらにそのまま上がっていったので松田からのクロスをオスマルが折り返すという、ミスマッチに対してスライドせざるを得ない4バックがどうしても厳しい状況になる大外折返しの形を作った。

ただ、この3バックの両サイドが2トップ脇でボールを受ける形は、途中から特に木本のサイドでほとんど見られなくなる。
そうなったのは清水が執拗にカウンターで背後、そしてSHが3バック脇を狙うからだろう。木本はここにほとんど出ていけなくなる。
木本が高い位置に出られなくなる
そうなると、ボールを引き出すために清武が下がってきたり、山口が4-4の前でボールを受けることになるのだが、そうなると清水は最初に書いたルール通りの形で迷いなく対応ができる。その結果セレッソはブロックの外でボールを持つ時間ばかりが増えるという状態になっていた。

この状態は、この後両者1点ずつ奪い合うことになるが、前半終了までは基本的に変わらなかった。

■両チーム1点ずつを奪い合う

そんな状態の中、37分に杉本のゴールでセレッソが先制するのだが、このゴールの起点となったのはゴールキックからだったのでここまでの形はあまり関係無い。
ただ、セレッソはゴールキックの時に杉本の背後に高木を走らせる形は最初からずっと狙っていて、10分にもロングボールで杉本とCBが競り合った時のカバーリングで飯田の絞りが甘く、高木が抜け出しかけた場面があった。
で、この場面はその背後のボールを高木が拾って清武に出したところで松原が飛び出し外されてしまうというマズい対応をしたことで清水はかなり厳しい状況に追い込まれ、さらに清武が清水DFの裏をかくグラウンダーのクロスを入れたことで勝負ありというプレーだった。

そしてこの先制点直後に清水の攻撃のところで書いたボール保持からSHの斜めの飛び出しで金子が抜け出し迎えたチャンスではクリスランがシュートを外したが、その次のプレーでクリスランが3バックの間を斜めに駆け抜けることで裏抜けに成功すると、持ち味である身体の強さを活かして丸橋を振り切りゴール。40分に清水が同点に追いつく。
この形は清水が狙っていた形そのものだった。

■3バックの両サイドがボール保持に絡む

前にでてボールに絡み始める木本とオスマル
HTにおそらく尹晶煥監督からの指示があったのだろう。3バックの両サイドのポジションが明らかに高くなりボール保持に絡める様になる。
先に書いたようにこうなると清水はスライドで難しい対応に迫られる場面が出てくる。
それを回避するために2トップのボールサイドの選手がそこに対してアプローチをかけようとしてくる。ただここにまで下がってくるとカウンターの時の2トップの距離が離れてしまうことに。なのでボールを失うとボールを持たれることにはなったが、カウンターの機会自体は減っていく。58分には松原のクロスを金子が折り返して北川というセレッソの前半14分のような外から外の折返しというピンチを迎えるが北川はシュートを外し難を逃れる。

ただ、このセレッソの3バックの両サイドがボール保持に絡む形は徐々に清水を押し込むことに成功する。
木本が清水の4-4の前にいるので清武は下がらずに済、51分には清水はルール通り対応したが山口がSBとCBの間に飛び出す場面や、53分には清武から丸橋へのサイドチェンジ。
さらに63分には丸橋から戻したボールをオスマルがワンタッチでクロスを送り、逆サイドの松田が折り返すという形も作っている。
この戻したボールをワンタッチで逆サイドというのはゾーンで守る時に難しい形で、セレッソも4-4-2の時に度々狙われていた形だ。
2点目の形
そして試合が動いたのが64分。セレッソが清水を押し込み、さらに流動的な動きで松原、石毛に加え松原とフレイレの間を埋めに来た河井を引き出すとそこに木本が飛び込み、折返しをソウザがアウトにかけてシュート。
木本の飛び込みに対してSBとCBの間を埋める動きの様に白崎が戻ってくるが間に合わず、ソウザのシュートは六反にはノーチャンスだった。

そしてさらにその4分後の68分。丸橋のCKからニアで木本が合わせてゴール。セレッソが3-1とリードを広げる。セレッソには杉本、ヨニッチ、オスマルと高さのある選手がいるので木本についていたのは右SBの飯田。木本は結構ヘディングが強い。
そしてこのゴール。後に最後に高木が触ったということで高木のゴールに変更となった。
ただ、試合後の会見でヨンソン監督が言っているが、高木なら六反よりもゴールラインの近くにいるのでオフサイドだった。なのでセレッソにとってはラッキーだった。
この得点シーンでは木本のゴールとしてジャッジしているので審判団は何も問題なくゴールを認めたが、こうやって後で得点者が変わった場合は確かにこういうことも起こり得るという珍しいシーンだった。

■試合をクローズ

78分〜
3バックの両サイドがボール回しに絡みボランチを動かされ、攻撃でも2トップが引っ張られ、SHも下げられてカウンターを繰り出せなくなっていたので清水は78分にクリスランに代えデュークを投入。石毛と白崎がインサイドハーフで並ぶ4-1-4-1にする。
しかしそうなると、セレッソは2点リードなのでリスクを負う必要はないのでセーフティーにボールを回す。
87分〜
そしてセレッソは85分、清武に代えて水沼、木本に代えて山下を投入。
中盤にフレッシュな水沼、最終ラインにデュークとマッチアップしてもやり合える山下が入るという形だ。
一方87分に清水は石毛に代えて村田を投入。村田が右サイドに入り、金子がインサイドハーフへ移動する。
90+3分〜
さらに清水は88分に河井に代えて長谷川を投入し金子と白崎のボランチ、長谷川と北川の2トップという形にするが、セレッソは90+3分にソウザに代えて秋山を投入して逃げ切りに成功。
3-1でセレッソはリーグ戦としては8試合ぶり、公式戦としては9試合ぶりの勝利を挙げた。

■その他

ようやく長いトンネルを抜けた。
前半は3バックの経験の浅さや、シーズン途中の、さらに連戦の中で採用した布陣ということで詰められていない細部を狙われる形でかなり危なっかしい試合だったが、清水の狙いを踏まえて修正した後半は狙い通りの形で得点を挙げ、狙い通りの形で試合をコントロールすることができた試合だった。
怪我人も多く、プレーできる選手のことを考えてもしばらくはこの布陣で戦うことになるだろう。できれば細部を詰める時間が欲しいところなのだが、過密日程なのでやりながら修正していくしかない。それを考えるとリーグ戦では少しメンバーを固定する形になる可能性も高そうだ。





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