2018年8月21日火曜日

8/19 明治安田生命J1リーグ第23節 VS V・ファーレン長崎 @ トランスコスモススタジアム長崎

スタジアムトランスコスモススタジアム長崎主審松尾 一
入場者数12,366人副審相樂 亨、浜本 祐介
天候 / 気温 / 湿度晴 / 30.5℃ / 70%第4の審判員正木 篤志

スターティングメンバー
V・ファーレン長崎長崎
 
セレッソ大阪C大阪
 
  • 監督
  • 高木 琢也
 
  • 監督
  • 尹 晶煥
V・ファーレン長崎長崎
C大阪セレッソ大阪
今回対戦今季平均
データ項目V・ファーレン長崎セレッソ大阪V・ファーレン長崎セレッソ大阪
FK14151515
CK3745
PK0000
シュート716911
警告/退場1/02/01/01/0

<監督・選手コメント>

V・ファーレン長崎 高木琢也監督
セレッソ大阪 尹晶煥監督

V・ファーレン長崎 島田選手、ファンマ選手、磯村選手
V・ファーレン長崎 中村選手、磯村選手、大本選手(Jリーグ公式)
セレッソ大阪 丸橋選手、マテイ・ヨニッチ選手、ソウザ選手、山口選手、水沼選手

明治安田生命J1リーグ第23節、敵地トランスコスモススタジアム長崎でのV・ファーレン長崎とセレッソ大阪の一戦は、セレッソ大阪が前半立ち上がりと後半終盤にセットプレーから得点を奪い0-2で勝利。前節の中断期間前の第15節サンフレッチェ広島戦以来の勝利に引き続き、今節は中断期間前の第15節サンフレッチェ広島戦以来の連勝、無失点となった。

■メンバー

V・ファーレン長崎の先発メンバーは前節から2人入れ替え。前々節から途中出場で復帰していた中村慶太がシャドゥの位置で復帰後初先発。また3バックの右でここまでの22試合中21試合で先発出場していた徳永を休ませ、2試合ぶりの先発となる田上を起用してきた。
また夏の移籍期間終了直前に徳島から獲得した大本はいきなりのベンチ入りとなっている。

一方のセレッソ大阪、先発メンバーは前節と全く同じ。ということは札幌戦から3試合続けて同じメンバー。以前にも書いたが、前線に負傷者が続出していることもあって準備期間がそれほど取れない連戦の中で変えた3-4-2-1で前節久々の勝利を挙げたということを考えるとメンバー固定は必然だろう。布陣自体が固まっていない中で選手を入れ替えるのはリスクでしかない。
また、前節は体調不良でベンチからも外れた福満はベンチに戻ってきている。

■セレッソの先制点まで

コイントスで高木監督得意のコートチェンジを選びセレッソのキックオフで始まった立ち上がり。
長崎は前線から1トップ2シャドゥで3バックに対して同数でアプローチに行く素振りを見せるが、セレッソはキム・ジンヒョンまで戻してロングキックでこれを回避。
そうなると長崎は自陣にまでボールを入れられるので、シャドゥは両サイドに戻り5-4-1の形に。
そうなるとセレッソは最初のキム・ジンヒョンに続き、アーリー気味に丸橋から杉本、対角のボールでソウザから高い位置に出た松田へと、長崎のブロックを下げようと長いボールを使う。
このボールは高杉や翁長が跳ね返すが、その全てのセカンドボールをセレッソが回収。
そしてこのセカンドボールに対して長崎は迎撃気味にアプローチに出るが、セレッソはそのアプローチを外してオープンサイドへと展開するという形が続き、2分にセレッソがCKを獲得した。

そしてこのCKをソウザが蹴ると、マンツーマンの中2人だけゾーンで立つ島田とヨルディ・バイスニアの間に飛び込んだのが何と丸橋。この試合がJ1通算200試合出場となる丸橋がキャリア初のヘディングゴールで先制する。
長崎の守備はマンツーマンなのだが丸橋をマークしていたのは澤田。丸橋もそれほど空中戦に強いわけではないが小柄な澤田よりは強い。
また前節の最終的に高木のゴールとなった形も、ヨニッチ、杉本、オスマルがいる中であえて木本がここに入るという形だったが、今回の丸橋もそのバリエーションといえるだろう。

そしてもう1つ。最初にキックオフからCK獲得までの流れを一連で書いたが、ここまで長崎は1本のパスも無い。

■長崎の守備

長崎の守備1
長崎は先制されたことで攻守に前がかりになる。
両者3-4-2-1のミラーゲームでマッチアップが合うので、セレッソの3バックに長崎の1トップ2シャドゥがアプローチに出るとボールサイドではマッチアップする相手を捕まえに出てくる。
長崎の守備2
とはいえ形を変えてまでという訳ではなく、ソウザが最終ラインに落ちるとそこに対して追いかけるという形はなく5-2-3でステイ。ここから次に出たボールに対してマッチアップが合っていることから迎撃的に狙う。
セレッソは先制したこともあって、一気に前線に持っていける分ボールを失う可能性も高いロングボールを減らしボールを持つ形に変えたので、セレッソのボール保持に対して、長崎の迎撃守備という構図に。セレッソのボール保持はなかなか安定しないのでマッチアップが合っている分WBがWBに対してわかりやすく行けるサイドで詰まってしまう場面もあったが、その分WBの裏が空きそこに高木が走るという形も作れていた。

ただ、ロングボールのターゲットとして何度もジャンプを繰り返さないといけない杉本はこの連戦でほぼフル出場を続けているので流石にちょっと疲れが溜まっているようで判断ミスも多くなる。セレッソはボール保持の形や手順が定まっていない分、どうしてもそれが普段よりも目立ち、ボールを失うことも多かった。

しかし、セレッソが敵陣深くまでボールを運ぶことができると長崎は5-4-1でリトリートする形になるのだが、この時に長崎の2列目の4人のポジションがかなり低い。こうなると先制するまでと同様にセカンドボールをセレッソが拾うことができるため、セレッソはボール保持率で長崎を上回ることとなっていた。

■セレッソの守備の問題点

長崎はボールを高い位置で引っ掛けることができればいいのだが、低い位置になった時はセカンドボール争いでも後手を踏んでいるのでどうしても縦に速い攻撃にはならず、ボールを繋ぐ場面が多かった。セレッソがリードしていることもあって、これまでの試合に比べると守備のスタート位置を低くしていた影響もあるだろう。
そんな長崎の攻撃に対してセレッソの守備はこれまでの試合同様にやはりいくつか課題が見られた。
その中でもこの試合で最も目立っていたのはボランチが動いた後のスペースだろう。
前半から島田、中村、磯村とそのスペースからミドルシュートを放たれている。
セレッソの守備
セレッソは長崎がディフェンスラインでボールを保持している時はWBが下がって5-2-3の形になる。シャドゥは最初から下がってしまうとボランチに簡単にボールを入れてしまうのでサイドとボランチの中間の様なポジションをとっている。これは形だけをみると長崎と近い。
この形の場合ボランチ脇にどうしてもスペースができることになり、そこをどうするのかというのが1つのポイント。ちなみに長崎の場合5-2-3であればここにボールが入った場合WBが前に出てアプローチ、そこにシャドゥが下がってプレスバックしてくる。
しかしセレッソはここがかなり曖昧。WBは5バックを形成したまま、シャドゥも下がりきらないままということもあり、そうなるとボランチが出ていかざるを得ない。
そしてこの出ていく形も常にというわけではないので、誰かが埋めるという動きも曖昧。
その結果がボランチが動いたスペースを使われるという形に繋がっていた。

またセレッソがシャドゥをWBの前に戻し最初から5-4-1で守るという形をとったときにも、3-4-2-1のシャドゥは攻撃の時に中央に出ていく分4-4-2のSHと比べるとどうしても守備で自分のポジションに戻るまでに距離がある。
特に右シャドゥの清武は自由に動くのでどうしても距離が長くなることが多い。
そんな時これまでの4-4-2なら、トップの1人がSHのポジションに戻るという動きを見せていたが、3-4-2-1の場合トップが1人しかいないのでそうは行かない場面も増える。
となるとボランチ脇のスペースが空き、ボランチが動かざるを得ないということに繋がっていた。
なのでこの部分に関しては、「ボランチが動いた後にどうするか」ということもあるが、それよりも前に「サイドのスペースを誰が見るのか」ということを徹底しないといけないだろう。
ちなみに長崎にはWBが前に出るというルールがあるものの、それに対して高木が逆手にとる様に中からWBの背後に飛び出すという動きで長崎の守備を苦しめていたが、だからといって「WBが前に出るのはダメ」という訳ではない。

こうしてセレッソは前半から長崎にミドルシュートを打たれる場面が多く、中にはクロスバーに当たるものもあったが形としてはそれほど危険なものは無かった。
というのも、長崎はボールを持っているが横に動かして崩しきれないままクロスかミドルシュートという形がほとんどだったからで、セレッソの3バックが不利な状況に追い込まれるということはほとんど無かったから。
おそらく前半で得点シーン以外の場面で両チーム合わせて最もゴールに近づいたのは、45分に清武が送ったクロスに高木が合わせた場面だろう。
セレッソは攻撃面、特にボール保持攻撃で課題があるが、実際どんな監督であってもチームとしての攻撃の形を作り上げるのはかなり難しい。だが清武のこういうプレーをみると、清武に複数の選択肢がある状態で前を向かせる形をつくることで、得点をあげるという部分ではかなり改善されるのではないかと思う。
ただ、現状ではセレッソのボールを持ってからの攻撃はどうしてもノッキングを起こすので、どちらもボールを持ってから攻めきれないが、攻撃時のセカンドボールの回収率がセレッソのほうが高いのでセレッソの方がボール保持率が高いという試合内容的には煮え切らない前半だった。
とはいえ、セレッソは既にリードしているので最悪このままでもOK。何かをしないといけないのはビハインドの長崎だった。

■試合を動かすことができない長崎

後半開始〜
ということで、先に動いたのは長崎。後半開始から飯尾に代え徳島から加入した大本を投入。大本は最初そのまま飯尾が入っていた右WBのポジションについたが、5分ほどでスグに翁長とポジションを入れ替え左WBに移動している。

ペースを上げたい長崎だったが立ち上がりからチャンスを作ったのはセレッソ。
長崎は前半同様ボールを持っても攻めきれず、ならばとカウンターをしかけるもことごとく山口が潰していた。1ヶ月ちょっと前に世界最高峰のカウンターを受けている山口にとってはそれほど難しい対応では無かったのかもしれない。
杉本が前半から見られていた判断ミスを後半立ち上がりに2つやってしまいイエローカードを受けた場面は少しヒヤッとしたが、長崎が前に出てくる分後半は前半立ち上がりには通らなかった対角の長いサイドチェンジも通るようになるなど、むしろセレッソの方が可能性があった。
77分〜
74分、長崎は澤田に代えて鈴木武蔵を投入。大本がビルドアップの段階で中に入ったりと前半とはちょっと違った動きを見せていたが、最終的には中でセレッソが準備できている状態でクロスを入れるぐらいしか無かったので、裏を狙い攻撃の勢いをつけたいのだろう。
一方のセレッソは77分に清武に代えて水沼を投入。これは清武のコンディション面も考えてのことだろう。

しかしここでも最初のチャンスはセレッソ。高木が前がかりになっている長崎ディフェンスの背後を突いてシュートまで持っていくも徳重がセーブした。
85分〜
85分、長崎はさらに中村慶太に代えて米田を投入。ここで交代枠を使い切る。

長崎はこの直後にCKからカウンターのチャンスを迎えるが、またもや山口に止めるとショートカウンター。高木がGKと1対1になりかける。
また88分には高木に一気にボールを運ばれ、杉本が決定的な形でシュートを放つも徳重がセーブ。徳重がいなければとっくに試合は決まっている展開になっていた。

しかしこれで得たCKを丸橋が蹴り、今度はファーでヨニッチが合わせてゴール。
89分にセレッソがついに追加点を決める。
立ち上がりのCKはおそらく注意していたニアでやられてしまったという事なので、2本目からはゾーンで守る2人の選手ヨルディ・バイスと田上からヨルディ・バイスとファンマにし、さらにニア側にヨルディ・バイスを置く形に変えていた。
長崎のCKの守備がこの形に変わってからもセレッソはCKでニアを狙い続けてきたが、ここに来てはじめてのファー。ヨニッチのマークについていた高杉は完全に振り切られていた。
90+2分〜
ここからセレッソは90分に高木に代えて福満、90+2分にソウザに代えて秋山を投入するとそのまま逃げ切りに成功。
0-2でアウェイのセレッソ大阪が勝利した。

■その他

最初と最後にセットプレーで2点という試合だったが、セレッソにとっては負ける要素はほとんど無い危なげない試合だった。
なので逆に長崎にとってはかなりキツい試合だったんじゃないだろうか。

次のミッドウィークは天皇杯なのでメンバーを大きく入れ替える可能性が高いだろう。
ということは次の試合までに実質1週間の準備期間がある。
リーグ戦の次の相手は首位広島。中断あけの7試合で勝ち点を4しか取れなかったので上位に食い込むには勝ち点3が必須。尹晶煥監督も認めているように3-4-2-1の精度はまだまだなので、ここまでの3試合で出た課題をできるだけ修正できるようにこの1週間でしっかりと準備してほしい。




2 件のコメント :

  1. 中断以降、勤続疲労とベルギー戦のショックなのかコンディションが中々上がらなかった山口の調子が上向いてるように感じた一戦でした。
    昨シーズンほどのコンディションには戻ってないとはいえ試合をこなしながらの調整には頭が下がります。
    杉本は前節でトンネルを抜けれるかと思いましたがやはりフルタイム出場の影響なのか体が重かったですね。

    山村柿谷が戻ってくると杉本を休ませる意味でも4-4-2に戻す可能性があるかと思いますが勝ってるチームは弄くるなで行くのか悩みどころですね

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    1. コメントありがとうございます。
      山口については個人のコンディションの問題よりも組織の中での問題が山口のところに出てるという感じだと思っていますが、それでもこれだけ出場しているのはホント頭が下がります。
      杉本については連戦の経験も少ないですし、デュエルとジャンプの数が多いので他の選手以上に負担が大きいでしょうから週1回ペースにしたいんですけどね・・・

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