2015年3月5日木曜日

2015年の明治安田生命J2リーグについて


まもなく開幕する2015シーズン。セレッソは2009年以来のJ2を戦う事になりました。
今シーズンの目標はなんといってもJ1復帰。そのためには今シーズン優勝または2位か6位以内に入ってプレーオフに勝つかのどれかを成し遂げなければいけません。
という事で今シーズンのJ2についてまとめてみます。

■2015年の明治安田生命J2リーグ
2015年のJ2は22チームによるホーム&アウェイ、42試合のリーグ戦。J1は2015シーズンより2ステージ制+チャンピオンシップという形になりますが、J2はそのまま通年でのリーグ戦です。
前回戦った2007シーズンまでは4回戦、2008・2009シーズンはホーム&アウェイ+1(ホームorアウェイ)の3回戦方式でしかも07・08年に至ってはチーム数が奇数だったので毎節1チームは休みという日程やホームorアウェイによる不公平感がどうしても残るリーグでしたが、すでにJ3もできた現在では標準的なリーグ戦形式となっています。(プレーオフは別)

この42試合のリーグ戦を3/8〜11/23までの37週で開催します。
この数字をパッと見てわかるように、毎週1試合では足りませんので当然リーグ戦の平日開催も増えます。
また基本的に代表の試合が行われる国際Aマッチデー等でも中断無し※で開催されます。
※国際Aマッチウィークでもある8/23の27節と9/13の31節の間にだけ2週間のリーグ戦が無い期間がありますが、ここには天皇杯の1回戦、2回戦が入ります。
J2はタフなリーグだと言われる所以がここで、開幕すれば休みなく37週間戦い続ける事になります。

また登録期限はJ1と共通で
第一登録期間:2015年1月2日(金)〜3月27日(金)
第二登録期間:2015年7月10日(金)〜8月7日(金)
追加登録期限:2015年9月18日(金)
となっています。

■国際Aマッチデー
セレッソはJ2の中でも「国際Aマッチデー等でも中断無し」による影響がある可能性は高いチームの1つです。
アジアカップで正GKの座を掴んだキム・ジンヒョンが韓国代表に選ばれるのは間違いないでしょうし、ケガの影響で最後までアギーレに招集される事はありませんでしたが、ブラジルワールドカップメンバーである山口蛍も代表チームに選ばれるかもしれません。

2015年の国際Aマッチデー及びそれに準ずる大会は
・3/27 日本対チュニジア 韓国対ウズベキスタン ※決定済
・3/31 日本対ウズベキスタン 韓国対ニュージーランド ※決定済
・6/8〜16(2試合)※未定
・8/1〜8/9 東アジアカップ
・8/31〜9/8(2試合)※未定
・10/5〜10/13(2試合)※未定
・11/9〜11/17(2試合)※未定
となっています。

このスケジュールと重なるリーグ戦は
・3/29 4節 vs横浜FC(H)
・4/1 5節 vs千葉(A)
・6/14 18節 vs水戸(A)
・8/1 27節 vs愛媛(A)
・8/8 28節 vs千葉(H)
・10/10 36節 vs北九州(H)
・11/14 41節 vs長崎(A)
の7試合。
もし全ての代表での試合に招集されると少なくともリーグ戦の7試合は出場できなくなります。

■J2で優勝するためには
最初に今シーズンの目標としてJ1復帰と書きましたが、それはあくまで最低条件で目指すのはもちろんJ2優勝です。
J2で優勝するためには、1試合あたり勝ち点で2以上取らなければいけません。
これは過去の数字でも明らかで、過去優勝チームの1試合あたりの勝ち点が2以下だったのは2001年、2006年、2007年といずれも1シーズンのデータとしては考えにくい4回対戦方式だった3シーズンだけで、それ以外のシーズンは全て優勝チームは2以上。そして2008年以降で1試合あたりの勝ち点を2以上取りながら優勝できなかったのは2009年のセレッソだけ(このシーズンは3回戦)で、基本的には2以上獲ったチームが優勝、届かなかったチームが2位となっています。

2014シーズン 勝点 試合 得失点差 勝点/試合
1位 湘南ベルマーレ 101 42 31 8 3 61 2.4
2位 松本山雅FC 83 42 24 11 7 30 1.98
2013シーズン 勝点 試合 得失点差 勝点/試合
1位 ガンバ大阪 87 42 25 12 5 53 2.07
2位 ヴィッセル神戸 83 42 25 8 9 37 1.98
2012シーズン 勝点 試合 得失点差 勝点/試合
1位 ヴァンフォーレ甲府 86 42 24 14 4 28 2.05
2位 湘南ベルマーレ 75 42 20 15 7 23 1.79
2011シーズン 勝点 試合 得失点差 勝点/試合
1位 FC東京 77 38 23 8 7 45 2.03
2位 サガン鳥栖 69 38 19 12 7 34 1.82
2010シーズン 勝点 試合 得失点差 勝点/試合
1位 柏レイソル 80 36 23 11 2 47 2.22
2位 ヴァンフォーレ甲府 70 36 19 13 4 31 1.94
2009シーズン 勝点 試合 得失点差 勝点/試合
1位 ベガルタ仙台 106 51 32 10 9 48 2.08
2位 セレッソ大阪 104 51 31 11 9 47 2.04
2008シーズン 勝点 試合 得失点差 勝点/試合
1位 サンフレッチェ広島 100 42 31 7 4 64 2.38
2位モンテディオ山形 78 42 23 9 10 26 1.86
1試合あたりの勝ち点2以上をもう少しわかりやすく考えると、5試合で勝ち点10以上、つまり3勝1分1敗以上という事です。
この数字以上の結果を残すことができれば優勝。また自動昇格の2位以内に入るにもこの数字にできるだけ近づかなければいけないという事です。

■展望
各チームについてはそれぞれの試合でのプレビューでやりますのでここで詳しくは書きませんが、セレッソ以外で今シーズンの昇格候補として名前が上がっているのは、セレッソ同様昨シーズン降格した大宮と徳島、そして2シーズン目のJ2となる磐田、セレッソが昇格した2009年に降格しているので9シーズンぶりのリーグ戦での対戦となる千葉、そして京都を加えた予算規模がJ2の中では抜けているチームが中心で、そこに岡山や大分などが絡んでくるという予想が多いでしょうか。
戦力的にはこの中でもセレッソが頭1つ抜けているとは思いますが、直接のライバルとなるであろう予算規模の大きさで最初に上げたチームの内京都以外の4チーム、大宮・徳島・磐田・千葉は監督が代わっていません。
セレッソは監督を代えている分どうしても時間がかかってしまう事もあるでしょうから、開幕当初は難しい戦いが続くかもしれませんが、そこでチームを積み上げながらもできるだけ勝ち点を積み上げておくこと。決して負けないこと。
そしてそこからチームが出来上がっていった先に優勝・昇格があるのではないでしょうか。

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