スタジアム | キンチョウスタジアム | 主審 | 河合 英治 |
入場者数 | 8,946人 | 副審 | 秋澤 昌治、福岡 靖人 |
天候 / 気温 / 湿度 | 雨 / 21.8℃ / 85% | 第4の審判員 | 谷本 涼 |
メンバー
スターティングメンバー |
- 監督
- パウロ アウトゥオリ
- 監督
- 柳田 伸明
試合経過
-
90'
-
83'
- 81'
- 76'
-
68'
- 67'
-
66'
- 62'
- 59'
-
25'
- 23'
データ
今回対戦 | 今季平均 | |||
データ項目 | ||||
SH | 9 | 9 | 11 | 10 |
FK | 18 | 17 | 15 | 17 |
CK | 11 | 1 | 5 | 6 |
PK | 0 | 0 | 0 | 0 |
警告/退場 | 4/1 | 3/0 | 2/0 | 1/0 |
<監督・選手コメント>
セレッソ大阪 パウロ・アウトゥオリ監督大分トリニータ 柳田伸明監督
セレッソ大阪 長谷川選手、山口選手、田代選手、丸橋選手
セレッソ大阪 染谷選手、関口選手
大分トリニータ 武田選手
大分トリニータ 若狭選手、三平選手、岡本選手、伊佐選手
リーグの折り返し節となる21節はホームキンチョウスタジアムに現在最下位と苦しむ大分トリニータを迎えた一戦。
またこの試合が長谷川アーリアジャスールの移籍前最終試合となります。
大分のメンバーはプレビューで予想したとおり前節札幌戦と同じメンバーになっています。
一方のセレッソはラストゲームとなる長谷川アーリアジャスールはベンチスタート。という事でこれまでの4-3-3ではなく、玉田と田代が2トップで関口とパブロが中盤の両サイドに入る4-4-2となっています。
セレッソがスタートから4-4-2を使うのは今シーズン初です。
■ミラーゲーム
両チームとも4-4-2 |
これが結果的に大分にとってはよかったのかもしれません。
大分の守備 |
CBからそこからボールが出たSBやボランチとドンドン前にプレッシャーをかけに行きます。
それに対してセレッソは長いボールも織り交ぜながら素早くボールを動かすことで回避しようとしますが、マッチアップが噛み合っているので大分の選手は捕まえる相手がハッキリしており迷いが無い分速く、また全体の布陣もコンパクトにキープしやすくもなっていました。
そして大分はこの形でボールを奪うととにかく前にボールをつけていく形で縦に速い攻撃をみせます。
しかし大分の攻撃は単純に前に出すだけの形、なのでここでは逆にマッチアップが噛み合っている事でセレッソも捕まえる選手がハッキリしているといった状態になっていました。
となるとポイントになってくるのは選手個々の能力。
序盤はセレッソが大分の速いアプローチを受けてしまってボールを失い大分の攻撃に移る場面があるものの、いざ攻撃になるとと大分の攻撃陣は個々の勝負でセレッソの守備を越えられずチャンスらしいチャンスを作ることができないという状態。
そして時間の経過とともに、例えば田代が大分の守備のアプローチを背負ってでもボールをキープしたり、玉田が守備のアプローチを超えるキープを見せたり、山口と扇原もアプローチよりも速くボールを動かしてプレッシャーをいなす場面も見られるようになり、セレッソが大分のゴール近くまでボールを運ぶ場面も見られるようになりますが、大分もボールを運ばれた時はしっかり下がって人数をかけて守る事でやらせないという形で対応。
守備のスタート位置を変える |
という事で、試合は停滞気味に。例えるならとお互いガードの上から単純にパンチを繰り出しているだけという状態になっていました。
30分頃からその停滞感を壊そうと、時々山口があえて1つ前の選手にまでプレスをかけるなどきっかけを探しますが、ゴールにまではつながりません。
喰い付きすぎてできるスペース |
これまで試合途中で、例えば相手のサイドからの攻撃を防ぎたいとか、前線の人数をふやしたままサイドから攻めたいとか、ハッキリとしたやる事があって4-4-2に変更することはありましたが、ノーマルな状態で4-4-2というのは今シーズン初めて。
なのでいかにも慣れていないなあと感じさせる前半でした。
■サイドから押し込む
後半になってセレッソはサイドチェンジの数が増えます。
前半はおそらく今シーズン最もサイドチェンジの少ない試合だったんじゃないかと思います。
そもそも前半の立ち上がりにサイドチェンジができなかったのは、大分がどんどん前から人を捕まえてくるからだったのですが、前半の途中からは捕まえに来るのもやめています。
なので本当なら前半の途中からはもっとサイドチェンジを使えるはずでした。
それがハーフタイムに指示が入ったのでしょう、後半になってようやく見られるようになります。
サイドで2対2を作れるように |
パブロと関口のSHは中へ中へというポジションを取っていましたが、後半になってからはSBにボールが入った時に中から外へという動きで前半には殆どなかったサイドで2対2の状況を作るようになり、セレッソはサイドからのクロスでチャンスを作っていきますがゴールは遠い。60分前に2度続けてあった丸橋からのクロスは何とかしたい所でした。
ただこのサイドチェンジとそこからのサイド攻撃で、60分頃から高い位置でコンパクトに保てていた大分の守備ブロックを押し込む事ができるようになっていきました。
67分〜 |
押し込まれているのを何とかしたいという事だったんでしょう。
ただ状況は変わりません。
81分〜 |
おそらくこれは兵働が76分にイエローカードを受けたこと、そして前線を入れ替えても押し込まれる状態は変わらなかったので、それならはね返す事ができる人をという事だったんだと思います。
83分〜 |
インサイドハーフを使ったサイドの崩し |
残り時間は少ないですが、もしかしたらなんとかできるかもという可能性も感じさせましたが、90分に酒本が2枚目のイエローカードで退場となり実質ゲームセット。
0-0で終了となりました。
■その他
大分の方にも2本ペナルティエリア付近でFKはあったものの、やられそうな気配は一切無かったのでもったいない試合でした。
4-4-2はこの試合に向けての練習で時間をかけて確認されていたのですが、4-4-2になる事で大分とはマッチアップがあってしまう事になりそのデメリットが出てしまった形でしたね。
マッチアップが合う事で大分の守備の弱点であった人に喰いつく部分がそれほど弱点ではなくなってしまいました。
そして逆にセレッソはそれを利用するところまでは仕込むことができていませんでした。
なので、例えばスタートはアーリアを使った4-3-3で途中からアーリアを下げて4-4-2という逆の流れだったら問題なく勝利できたような気がします。
あと、それかもっと徹底してサイドからガンガンクロスを上げていくという形でハッキリとさせたほうが良かったかもしれませんね。
この試合で見せた両チームの状態から考えると、この試合に限って言えば普段やろうとしているサッカーを4-4-2でやろうとするよりもゴールの可能性が高かったかもしれません。
ただ、結果的にもったいない試合ではありましたが、今後の事を考えるとネガティブになる必要は無いと思います。
これでシーズンの折り返し地点を迎え、全チームと対戦が一通り終わりました。
21試合で勝ち点34、順位も5位となかなか思うように勝ち点を重ねられていない現状ですが、一巡を終えての印象としてはまだまだ十分巻き返しは可能かと思いますので、残り半分、しっかり結果を残していきたい所ですね。
このゲームに関して言えば、4-4-2にしたのは失敗でしたね。
返信削除監督の指示がどうだっかわかりませんが
立ち上がりであれば、山口が最終ラインに降りてプレスをはずしてビルドアップもできたのに
そんな工夫もなかったですね。
これぐらいは、言われなくてもできると思うんですが。
アーリアなき後のことを考えての采配だったと思いますが、
ホームで勝てなかったのは、監督の責任が大きいと思います。
ついに出ました4-4-2!!
返信削除僕はそんなに悪くは無かったと思うんですが、結果論から言うと、中盤をボックスでは無くダイヤモンドでもよかったのかな?っと。
只、安定のダブルボランチではありましたけど。
こうなったら、連戦でもありますしFWが少ないですし、4-3-2-1でも良いかなと。
只、これもトップ下がいないんですよね。吉野選手がシンプリシオ選手のようなフワフワとしたポジションで仕事が出来る人なら、運動量もさほど必要で無く強いチャージを受けることも無く90分プレー出来ると思うんですが。
そもそも、あんまりよく知らないんですが、吉野選手ってどんなタイプの選手なんですか?