スタジアム | ニッパツ三ツ沢球技場 | 主審 | 福島 孝一郎 |
入場者数 | 3,728人 | 副審 | 村井 良輔、熊谷 幸剛 |
天候 / 気温 / 湿度 | 雨 / 28.7℃ / 88% | 第4の審判員 | 柿沼 亨 |
メンバー
スターティングメンバー |
- 監督
- ミロシュ ルス
- 監督
- パウロ アウトゥオリ
試合経過
-
90'
- 84'
- 81'
-
79'
-
69'
- 45+1'
- 43'
-
20'
データ
今回対戦 | 今季平均 | |||
データ項目 | ||||
SH | 10 | 12 | 9 | 11 |
FK | 16 | 11 | 19 | 15 |
CK | 3 | 5 | 4 | 5 |
PK | 0 | 0 | 0 | 0 |
警告/退場 | 1/0 | 2/0 | 2/0 | 2/0 |
<監督・選手コメント>
セレッソ大阪 パウロ・アウトゥオリ監督横浜FC ミロシュ ルス監督
セレッソ大阪 丸橋選手、扇原選手、山口選手、田代選手
横浜FC 寺田選手、佐藤選手
今節から2回目の対戦となる後半戦初戦はアウェイでの横浜FC戦。
キックオフ前から強い雨が降る中での一戦となりました。
セレッソは前節同様玉田と田代の2トップ、山口と扇原のダブルボランチの4-4-2。
前節終盤にレッドカードを受けた酒本に代わって椋原が右SBに入っています。
また温井がFC鈴鹿ランポーレに期限付き移籍となった為にベンチには本職のSBはなし、沖野・西本・前川の3人がベンチ入りしています。
一方の横浜FCはこちらも前節同様のシステム、寺田がトップ下に入る4-2-3-1。ただ1トップの位置には黒津が入り大久保・カズがベンチスタートとなっています。
また今節は横浜FCホームタウンプロジェクト15年記念ユニフォームを着てのゲームとなっています。
■マッチアップ
この試合はセレッソの4-4-2に対して横浜FCは4-2-3-1。とはいえ横浜FCは守備の時に4-4-2でセットするので実質マッチアップが噛み合った形になっています。
という事は前節と条件としては近い所からスタートしているという事になります。
■横浜FCの狙い
2試合続けてのマッチアップ噛み合っている対決でセレッソがどうしたかの前にまずは横浜FCがセレッソに対してどうしようとしてきたのかから。
左サイドに起点を作る横浜FC |
まず狙ってきたのは横浜FCにとって左サイド、セレッソにとって右サイドで、ここにキックオフ時には中央にいた寺田が流れてボールを受け起点になる。
そしてそこでボールが収まると元々左サイドで開き気味のポジションをとっていた小野瀬が斜めに、中央の黒津がSBの裏のスペースに流れて来る動きを見せてきます。
立ち上がりはこれが一定の成果を産んでボールを保持。20分ごろまでは横浜FCがボールを長く保持する時間帯もありました。
スペースを使われる |
というのはおそらくボールを奪われた時に小野瀬と寺田がポジションを入れ替わっている事で中央や逆サイドにカバーできないスペースができていたからで、徐々にここからセレッソがボールを持つ時間が増えメリットよりもデメリットの方が大きくなってきたので元の形に戻そうというという事だったんでしょうか。
■4-4-2での2試合目
セレッソの攻撃の形 |
きっかけになるのは2トップの脇のスペース。ここから対角に長いボールをサイドに入れる。
セレッソの攻撃の形2 |
そしてサイドを使う事で相手を広げると、その間を狙ってボランチから一気に縦パスを入れるなど様々な変化をみせます。
横浜FCが前半はそれほど積極的に前から追いかけて来なかったということもあってか、前節に比べるとかなりボール保持は良くなっていましたし、またボールを失ってからの守備への切り替えも機能しており、相手が苦し紛れに蹴ったボールを回収する事もできていました。
なので、29分頃の丸橋から椋原へのサイドチェンジで、椋原のクロスを田代がボレーで合わせた場面等はぜひとも決めておきたいチャンスでした。
後半の立ち上がりに前からプレスをかけようとしてくる横浜FC |
セレッソのプレス回避 |
この形で前節は結果的に苦労していた相手のプレスを外すことにも成功しています。
ということで4-4-2での2試合目は、前節に比べるとかなり良くなっていたと言ってもいいと思います。
■水たまり
三ツ沢の国内のスタジアムの中でもおそらくトップクラスに水はけの良いピッチを持つスタジアムだと思いますが、キックオフ前から激しく降り続けていた雨がついにその限界を越え60分頃からピッチの所々に水たまりができ始めます。
最終メンバー |
前に圧力をかけてきます。
このジャンボ投入を受けてセレッソはスグに椋原に代えて茂庭を投入。山下、茂庭、染谷の3バックにして右サイドに関口、左サイドに丸橋で、田代のワントップに玉田とパブロのシャドーという3-4-2-1に変更。出来る限り事故は防ごうという考え方です。
しかしこの直後のCKで、高さを囮に使った低くて速いボールのサインプレーであわやのシーンを作られてしまいますが、ジャンボ大久保のシュートは枠外。ここは本当に危険は場面でした。
その後セレッソは玉田とパブロに代えて吉野と前川をそのままシャドーの位置に投入。
スクランブル状態で前線にお互いボールを送っていく中で、セレッソはCKからのカウンターで山口のパスから吉野が抜けだすもGKがカットし、そのこぼれ球が再び吉野に渡って市村に倒されるもPKなし、丸橋からのクロスを田代がフリックしてファーサイドの関口がボレー合わせるもブロック。
アディショナルタイムにも、キム・ジンヒョンのキックから田代がフリックして吉野が最終ラインの裏に抜けだしたところを激しく刈られるもノーファール、さらにそのこぼれ球を拾った前川も強いシュートまではもっていけずにそのまま終了。0-0の引き分けとなりました。
■どうやって得点をとるのか
内容的にはかなり良くなってきたものの、結果は2試合続けてのスコアレスドロー。20節の栃木戦は3点を決めたものの、その前の6試合も5得点しか決められていないと一気に得点力不足に悩む事になってしまいました。
確かに玉田と田代の2トップはお互い足元でボールを受けたがり、裏抜けの回数が少なすぎます。それは裏一発でゴールという事だけじゃなくって、それが無いからシュートの局面でスペースができにくくなっているという面もあるでしょう。それはパブロや関口にしても同じです。
とはいえやり方はこの試合で見せた、サイド攻撃を中心にしてクロスボールを使いながら、両サイドを使うことで間を広げて、SBやボランチからバイタルエリアにボールを入れるという形を続けるという形でいいと思います。
もちろん、できればそのバイタルエリアでターンして前を向くプレーなんかもみたい所ですけど、難しい事をやるんじゃなくってまずはシンプルにやっていけば、そしてそれを重ねる事で徐々にゴールは決まっていくと思いますし、逆にそれしか無いんじゃないですかね。
Akiさん、こんにちは。
返信削除確かに前節と比べると、随分良かったですね。
何より、意図的で、組織的でした。
後は、最後のフィニッシャ-。玉田も関口も、チャンスメイクするタイプで、ストライカーではない。田代も空中戦の強さはあっても、足下の技術、シュート、裏抜けへの動き出しは、今一つ。
まあ、まだまだこの組み合わせは始まったばかりだから、熟成を楽しみに待つしかないのでしょうかね(^-^ゞ
問題は、その時間的余裕があるかということかな。
得点へつながるプレイという点では、今更ながらフォルランはさりげなくすごかったなあと思います。