2019年3月9日土曜日

明治安田生命J1リーグ 第3節 vs サンフレッチェ広島 プレビュー

2019年3月9日 16時00分: ヤンマースタジアム長居

予想スタメン

西日本チームとの対戦が続く今季序盤のスケジュール。神戸、名古屋に次いでミッドウィークに大分でのルヴァンカップ開幕戦を経ての明治安田生命J1リーグ第3節は、本拠地ヤンマースタジアム長居にサンフレッチェ広島を迎えての一戦となる。



■サンフレッチェ広島

昨季序盤はJリーグ史上最速ペースで勝ち点を重ね首位を独走。しかし夏場以降は急ブレーキ。
第17節までで13勝をしたチームが、第18節以降の17試合でわずか4勝。しかも第26節以降は一度も勝利がなかった。
しかし序盤の貯金が大きく結果的には2位。一昨季は降格圏と勝ち点差わずか1という15位でシーズンを終えたことを考えると、躍進のシーズンと言えるだろう。
ただし、シーズン後半戦の停滞は大きな問題。今季もリーグ戦では開幕戦から2試合続けて引き分けているので去年の9月1日に鹿島に勝利してから半年以上、11試合に渡ってリーグ戦での勝利が無い。
ちなみに昨季の対戦成績は1勝1敗。しかし広島の調子がよかった前半戦では勝利し、調子を落とした後半戦に敗れるという、シーズン後半戦はセレッソにも問題があったことを知らしめる結果となっている。

そんな昨季の広島の急ブレーキだが、一部では中村憲剛が直接対戦の後に語ったコメントがきっかけという感じで語られていたがもちろんそんなことがあるわけは無い(笑)。それ以前の中断開けのいくつかの試合から特にボールを持っていない時の内容が低下していた。
ただ、昨季の広島をシーズン通じて追いかけていた訳ではないので正しいかどうかはわからないが、この川崎戦を見ていて柏から吉野に代えた2人目の交代は、これでこの試合で負けたら今後への影響が大きいかもしれないなあと試合を見ながら感じていた記憶がある。

少し話がそれたが、昨季後半はボールを持っていない時のバランスが崩れたことで最終節には3バックに変更。それが今季やろうとしている3バックでボールを持つ時間を増やすという戦いに繋がっているのではないだろうか。

そして開幕からの2試合だが布陣は3-4-2-1。林、青山、稲垣というチームの大黒柱ともいえる3人が怪我で出遅れるという厳しい状況となったが、GKは世代別代表で活躍している19歳の大迫、ボランチにはU-21代表の松本泰志、川辺が入る形でカバー。川辺は磐田での実績もあるので別としても、大迫、松本泰志は開幕戦こそ少し不安定なプレーもあったが想定以上のプレーを見せているのでは無いかと思う。広島の若手はいつも質が高い。
その他のポジションでは、3バックに野上、吉野、佐々木。WBには左に柏と右にスウェーデン代表キャップも持つサロモンソン。シャドゥに野津田と柴崎。トップにはパトリック、もしくは渡という形で、スタートが出遅れたパトリックの入る1トップ以外は昨季同様固定メンバー。開幕からの2試合を同じ10人でスタートしている。

そして実際の戦い方だが、おそらく狙いとしてはボールを持ちながら有数なサイドアタッカーである柏とサロモンソンのところから攻撃の形をつくりたいというのがチームとしての狙いなのだろう。
柏はもちろんだが、右のサロモンソンもスピードがあり前への勢いがある。個人的なイメージとしてはホントにスウェーデンのSBっぽい選手だ。
しかしこのサイドアタックが機能しているかといえば微妙。柏のところは密集を作ってコンビネーションという狙いがあるのかもしれないが、チームとして動きが整備されている印象は無くノッキングを起こしていることも多い。一方右サイドはサロモンソンの単騎突破に頼るという状態になっていることも多く、ちょうど去年のセレッソの3バックの様に、ボールを持ってからどうしようという状態になっていることが多い。

その中でも可能性を感じさせるのが野津田。開幕戦では右シャドゥで先発していたが途中から左シャドゥに移動してからは攻撃が活性化された。
仙台で立ち位置にこだわったサッカーをしていたからか、浮いたポジションを取るのが上手くまた柏が持った時に内側のレーンを上がっていく動きを見せる。
守備ブロックの2列目と3列目の浮いたポジションにいる野津田に後ろからボールが入った時が最もチャンスに繋がりそうな気配がある。

ボール非保持時に関しては昨季の後半とあまり変わった印象は無い。
奪いに行く、アプローチをかける守備がメインとなっているので、清水戦では出た後の穴を突かれることもあったし、磐田戦ではシステムのかみ合わせが悪かったからか、行ききれず漂っているだけの守備になる場面も多かった。

この2試合では攻守において明確な設計図はあまり感じられなかったので、今季の広島は試合を重ねる中で個人の連携を高めようという、クルピの10試合パターンの様なチームづくりになるのではないだろうか。

■プレビュー

セレッソ大阪の先発メンバーだが、ボール保持/ボール非保持の両面からセレッソは前線に少しの入れ替えがあるような気もするが、ロティーナの考え方をまだ把握しきれていないので一応前節と同じ11人とした。ただしボール保持がまだ改善中という段階であることを考えると布陣自体は3-4-2-1でスペースを埋める守備は継続するだろう。

一方のサンフレッチェ広島の先発メンバーだが、ミッドウィークのACLで先発を入れ替えているのでこちらも前節と全く同じ11人。
城福監督がACLメンバーから何人かは帯同させたいといった発言もしていたようだが、セレッソも経験しているようにアウェイ広州からの移動はかなりきつい。先発でプレーした選手に関しては入ってもベンチメンバーというところだろう。

試合のポイントだが、まずはセレッソ側の都合から。この試合もセレッソはボール保持をどれだけ改善できているかは当然大きなポイントだ。ボール保持が改善されると戦い方の幅が一気に広がる。徐々にではあるが良くはなっていっているのでここは外せない。

対広島という部分については、広島とは同じシステムでボール非保持時は人へのアプローチがメインなので、ルヴァン大分戦の先制点のような形は比較的作りやすいだろう。
右WBに舩木が入るなら大分戦で松田が見せたプレーは参考になったはず。そろそろ目に見える結果をつかみたい。

一方でボール非保持時に関しては、中を閉めることができれば広島は比較的手数がかかる。なのでパトリックという強烈な個はいるがそれほど危ない場面は作られないだろう。
そんな中で注意しなければいけないのは野津田のポジション。シャドゥとボランチの間を通されると面倒なことになる。外は後からアプローチに行けばいいので特にこの間は90分間注意しなければいけない。

互いに発展途上とも言える状態でぶつかるこの一戦。
チームとしてやりたいことがどれだけできるのかという部分と合わせ、結果も掴みに行くロティーナの手腕に期待し、狙い通り勝ち点3を奪いたい。

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