2019年11月8日金曜日

明治安田生命J1リーグ 第31節 vs 湘南ベルマーレ プレビュー

2019年11月9日 15時00分:ヤンマースタジアム長居

予想スタメン

この試合を含めてホームゲームはラスト2試合となる明治安田生命J1リーグ 第31節 。セレッソ大阪はヤンマースタジアム長居で湘南ベルマーレと対戦する。


■前回の対戦

前回の対戦は6月30日に行われた第17節。Shonan BMW スタジアム平塚で行われた一戦は0-2でセレッソ大阪が勝利している。
前回対戦時のスタメン
湘南ベルマーレの布陣はいつもの3-4-2-1。コパ・アメリカから帰ってきたばかりの杉岡が3バックの左に入り、怪我で離脱していた梅崎も復帰。そして鈴木冬一が右WBで起用されていた。
一方のセレッソは4-4-2。登録では木本、瀬古、ヨニッチがDF登録、松田、丸橋がMF登録となっていたので3バックか?とも思われたが蓋を開けてみると木本がボランチに入る4-4-2。この試合の前まで先発していたデサバトはベンチ入りしていたものの足に違和感があり出場を回避したとのコメントがあった。

松田がDFラインに残る3バック化と藤田がDFラインに落ちる3バック化を使い分けながら湘南の人を捕まえようとする守備を翻弄しビルドアップを行うセレッソ。
湘南は1トップ2シャドウが誰を捕まえるのかの判断に苦労し、セレッソは湘南のボランチ脇にポジションを取る清武や、外からボランチ裏に入ってくる水沼まで何度もボールを届けることができていた。
また前節の松本戦を踏まえると、これができていたのはブルーノ・メンデスの背後を狙う動きがあったから。
そしてさらに松田に引っ張られたWBの裏に木本がボランチの位置から斜めに飛び出すという動きも見せることで奥行きを作っていたからでもある。

先制点はそんな木本が右サイドに飛び出したところから。松田にボールを戻すと松田からのクロスがGK秋元の頭上を超え逆サイドのポストを直撃。その跳ね返りを奥埜が落ち着いて流し込んだ。

先制を許した湘南は、セレッソのビルドアップに翻弄されている状態は変わらず、さらにボールを奪ったとしても速い攻撃はセレッソのダブルボランチ、もしくは松田のところで止められとにかくクロスを入れるしか無いというかなり難しい状態。
FWの枚数を増やし3-1-4-2の陣形になるなどスクランブルを作ろうと様々な手を使うが、終盤に間で受けた清武の左足が火を吹きセレッソが追加点。
セレッソは、木本が下がった後も瀬古がボランチに入り堂々のプレーを披露し、危なげなく0-2で勝ちきった。

■現在の湘南ベルマーレ

現在の湘南ベルマーレはかなり苦しい状態となっている。
曺貴裁前監督の例の問題について最初の報道があったのが3-2で勝利した第22節磐田の翌日となる8月12日。
その翌節第23節から曺貴裁前監督はひとまず自粛という形となり、高橋コーチが指揮を取るもその期間6試合を2分4敗。
そして10月8日に曺貴裁前監督が正式に辞任し、アカデミーダイレクター兼U-18監督の浮嶋氏が後任に就任し第29節から指揮ととるも2連敗。
例の問題が発覚して以降8試合未勝利、5連敗中となっている。
現在J1で5連敗しているのは湘南だけだ。
しかもその5連敗中は2得点19失点。元々そんなに失点が少ないチームではないが、それにしても多すぎる失点に苦しんでいる。
今回の対戦に直接関係はないので例の事件については触れないが、ここまで苦しむ状況に追い込まれた一因には、問題が発覚してからも監督を続けてほしいと言ったり、Jリーグの調査結果が発表された後にクラブ側と曺貴裁前監督が並んで会見するという対応をしてしまうクラブ側の認識の甘さ、対応のマズさがあるといえるだろう。

浮嶋監督就任後は「行く時と行かない時」という表現で、プレスとリトリートを使い分けるという形を取っており、監督就任前の2試合11失点から失点は減らすことにはなっているが、それでも2試合連続3失点の計6失点。上手く行っているとは言い難い。原則、前から捕まえるか下がるかの2択なので、前節は3-4-2-1だとマッチアップ的に噛み合わない3-1-4-2のアンカーに入った遠藤を全く捕まえられなかった。

さらに湘南のディフェンスで気になるのがWBと3CBの間を使われることがかなり多いこと。前節ガンバ戦も前々節マリノス戦もここから失点しているが、失点シーン以外にもかなり頻繁にWBが外に引っ張られCBとの間にスペースを作ってしまっている。
そしてもう1つはリトリートしたときに、下がることに意識が行き過ぎていてアプローチに出ていけない場面も多いこと。そのためミドルシュートを打たれることも多く、ペナルティエリア外からの失点数、ドリブルからの失点数がリーグワーストとなっている。

■プレビュー

セレッソ大阪の先発メンバーだが、前節の奥行きを使えていなかった問題をどう捉えるか。
鈴木孝司、奥埜の2トップを継続し立て直しを図るか、それとも選手を入れ替えるかというところだが、選手は入れ替えずに継続、チームとして立て直しを図る可能性のほうが高そうか。
そうなると入れ替わるのは左SBの丸橋だけになりそうだ。

一方の湘南ベルマーレだが前節は第14節以来今季3度目の先発となった指宿を1トップで起用したが不発。前節はシャドウだった山崎が再びトップの位置に戻してきそう。そしてシャドウには梅崎の起用が濃厚だ。WB、ボランチ以下は前節のメンバーがそのまま出てくるだろう。

試合のポイントはビルドアップ。おそらく今節も湘南はプレスとリトリートを使い分けてくるだろう。
なので取りに来たときに確実にボールを運ぶことが重要となる。
またリトリートしてきた時はWBをどう動かすか。松田と水沼、奥埜。丸橋と柿谷がWBを動かし、WBの裏とWBとCBの間を使えるかどうかが重要になる。

そしてもう1つはカウンターケア。
湘南の攻撃の生命線はショートカウンターで縦に速くボールを付ける攻撃である。
ここをボランチと松田でどう役割分担して防ぐか。ボランチ2枚の背後を使われる展開は避けたい。

前節は引き分けに終わったものの、内容としては決して悲観するものではない。
しっかりと勝ち点3を奪い、チームを一歩一歩成長させていきたい。


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