サンフレッチェ広島 | 4 | 3 | 前半 | 0 | 1 | セレッソ大阪 |
1 | 後半 | 1 | ||||
延長前半 | ||||||
延長後半 | ||||||
PK戦 |
フォーメーション |
サンフレッチェ広島 | セレッソ大阪 | ||||||
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選手名 | 番号 | 位置 | シュート | シュート | 位置 | 番号 | 選手名 |
西川 周作 | 1 | GK | 0 | 0 | GK | 21 | キム ジンヒョン |
森脇 良太 | 24 | DF | 1 | 1 | DF | 2 | 扇原 貴宏 |
塩谷 司 | 33 | DF | 0 | 0 | DF | 3 | 茂庭 照幸 |
水本 裕貴 | 4 | DF | 2 | 1 | DF | 4 | 藤本 康太 |
石川 大徳 | 20 | MF | 1 | 0 | DF | 17 | 酒本 憲幸 |
青山 敏弘 | 6 | MF | 1 | 0 | MF | 6 | 山口 螢 |
森﨑 和幸 | 8 | MF | 0 | 0 | MF | 7 | シンプリシオ |
清水 航平 | 27 | MF | 1 | 2 | MF | 16 | 枝村 匠馬 |
森﨑 浩司 | 7 | MF | 1 | 2 | MF | 18 | 横山 知伸 |
髙萩 洋次郎 | 15 | MF | 2 | 0 | FW | 13 | 柿谷 曜一朗 |
佐藤 寿人 | 11 | FW | 3 | 2 | FW | 41 | 杉本 健勇 |
増田 卓也 | 13 | GK | GK | 1 | 松井 謙弥 | ||
ファン ソッコ | 2 | DF | 1 | DF | 22 | 児玉 新 | |
辻尾 真二 | 30 | DF | 0 | DF | 23 | 山下 達也 | |
中島 浩司 | 35 | MF | MF | 25 | 黒木 聖仁 | ||
山岸 智 | 16 | MF | 0 | MF | 26 | 村田 和哉 | |
大﨑 淳矢 | 25 | FW | 1 | MF | 37 | ヘベルチ | |
石原 直樹 | 9 | FW | 0 | 1 | FW | 34 | 南野 拓実 |
13 | シュート | 10 |
---|---|---|
7 | GK | 10 |
8 | CK | 4 |
11 | 直接FK | 11 |
0 | 間接FK | 1 |
0 | オフサイド | 1 |
1 | PK | 0 |
サンフレッチェ広島 | セレッソ大阪 | |
---|---|---|
高萩(17') 青山(20') 佐藤(42') 石川(50') | 得点 | 枝村(61') |
青山→石原(61') 石川→ファン ソッコ(71') 清水→山岸(80') | 交代 | 酒本→南野(32') 柿谷→山下(46'HT) シンプリシオ→ヘベルチ(56') |
清水(70') | 警告 | 藤本(31') |
退場 | 山口(40') |
この試合を含めて残り2節となった優勝と残留がかかったアウェー広島戦。セレッソはこの試合で勝利すれば残留がきまり、広島は現在試合でこの試合で勝利し2位の仙台が敗れると優勝が決まる。
広島のスタメンは、千葉とミキッチがサスペンションの為、3バックの中央に水戸から夏に移籍してきた塩谷を入れ、右サイドには今シーズンミキッチが不在の時にこのポジションを務めていた石川を入れてきた。
一方のセレッソは丸橋が前節のケガの為に扇原を左SBに入れ、ボランチにはダービー以来のスタメンとなる横山、山口を左SHに入れてきた。
扇原の左SBについてはクルピ本人がメディアに言っていた様だけど、ボランチの横山について中継ではマンマークとか言っていたがそういう訳では無く、サブ組を広島のフォーメーションに当てはめた水曜日に行われた紅白戦で、最初は山口とシンプリシオのダブルボランチに枝村とヘベルチの2列目の中盤と杉本と南野の2トップ(柿谷が別メニュー調整だった)、次にヘベルチを横山に代えて、横山とシンプリシオのダブルボランチに枝村と山口の2列目、最後に南野とヘベルチを代えて、横山とシンプリシオのダブルボランチに山口・ヘベルチ・山口の2列目に杉本のワントップと3種類のフォーメーションで同じやり方を試していたが、仙台戦からケガを引きずっている柿谷のコンディションとやりたい事がハマる方法を考慮した結果だと思われる。
また南野が前節に引き続きベンチ入りしている。
■マッチアップ
広島ボール保持時のマッチアップ |
広島2つのトライアングル |
■セレッソの守備
セレッソボール奪取のポイント |
サイドに追い込んで前からハメる |
その方法は、先ず塩谷と森崎和幸の2CBを速い段階で2トップで捕まえてしまい、森脇が水本の所にボールを出させる。
ここにボールが出ると同時に、SHがボールホルダーにシンプリシオが青山にSBが同サイドのアウトサイドに一気にプレッシャーをかけて、逆サイドの選手はマッチアップ相手を捨てて中央に絞り、横山がシャドーやトップへのロングボールに対するカバーリングポジションを取る。
前半の立ち上がり10分ぐらいまではこのやり方で広島は攻撃の形をほとんど作れていなかった。
前線からプレスをかけられない時 |
その時はボランチも含めて自陣に下がってリトリート。2トップは縦関係になって青山の所はトップの1枚が見る形になる。
■2トップの守備
浮いてしまうシンプリシオ |
そうなるとサイドに限定する事ができなくなり、青山を捕まえるつもりで前に出てきているシンプリシオは捕まえる前に縦パスを入れられてしまうし、そこからサイドに展開する事もできるので、そのまま行って良いのかどうかがわからなくなり中途半端なポジションになってしまう。
その状況で17分に高萩が見事なミドルシュートを決めて広島が先制。
2トップの寄せが中途半端だったので森崎和幸と下りて来た高萩のパス交換で簡単にずらされ、森崎和幸から最前線の佐藤にボールを付けられてという所から始まった攻撃だった。
ボランチに入るシンプリシオと横山は2人ともスピードが無いので佐藤のポストプレーで後ろから入ってくる高萩に振り切られてしまったという部分もあるけど、そもそもそういう状況になったのは2トップがCBの前には行くのでボランチは連動してポジションを取っているのに、2トップは立っているだけでプレスに行けてないので簡単にクサビを入れられてしまったという事が要因ではないかと。
2失点目のきっかけ |
このシーンは奪われたボールに対してシンプリシオが前から行き山口もそれに連動して行くけど2トップと横山は間に合っていない。
なので縦パスを高萩に付けられて簡単に前を向かれサイドに流れる佐藤へパス
それを収めた佐藤が清水にはたきクロス。という状況になっている。
クロスを上げられた場面は、広島は高萩が下がってた分青山が飛び出してちゃんと前5枚の形になってるのはさすがで、そこから大外の石川が中央に落とすとさすがにもう中央の青山のマークは外されてしまっていた。
■2トップが行けなくなった理由
という事で立ち上がり10分はあきらかに相手を苦しめる事ができていたサイドに追い込んで前からハメるという形ができなくなってしまったのは最初に2トップがCBを捕まえきれなくなったからだと思われるが、行けなくなった理由は広島の対応と2トップの技術的な問題の両方じゃないかと思われます。
広島の対応とは森崎和幸のポジショニングの事で、ボランチから最終ラインに入る森崎和幸は2失点目のシーンでそうなっている様に状況によって最終ラインに入るタイミングを結構変えあえて下がらないポジションを取ったり、遅れて下がってきたりする。
25分頃の横山のプレス |
こういう状況は特にバックパスでCBがボールを受けた場合に起こってしまっており、例えばGKから短いスローで繋いでくれば上手くプレスがかけられるんだけど、広島のMFのラインでボールを引っ掛けられてCBに戻してビルドアップをはじめるプレーに対してはほとんどサイドに追い込む事ができなくなっていた。
■試合展開
32分〜 |
さらに追い打ちをかけるように、清水に裏を取られた山口がペナルティエリア内で倒してしまいPK+レッドカード。ファールも引っ張って倒した形ではないのでレッドはサスガに厳しい判定だとは思うけど、そのPKを42分に佐藤が決めて11人対10人で3-0でと一方的な展開になってしまう。
42分〜 |
ハーフタイム〜 |
さすがに広島はリードと数的有利でゆっくりと余裕をもって攻める、受けるという状況なので、セレッソは数的不利の中でも何とか1点を返そうとボールを奪いにかかるも、50分にボールを奪ったがキープしきれず大外の石川に出され4-0。
56分〜 |
同時刻に開催されていた仙台が新潟に敗れた為に、サンフレッチェ広島が2012シーズンの優勝を決めた。
■その他
この試合はものの見事に準備してきた事、やりたかった事がハマらなかった厳しい試合でした。
戦術的には10分しか出来ずに、また出来なくなってスグに失点を続けざまにしてしまい、さらに退場者を出してしまってはね。
出来なかった事について書いてきましたが、セレッソの最初のシュートは34分で途中で入ってきた南野だったのでペースを握っていた10分ちょっともシュートまでは持って行けてなかったんですよね。
まあこの試合でセレッソの攻撃らしい攻撃がみられたのは最初の10分ちょっとと広島がペースを落とした終盤だけなので何かをいうのは難しいですが、(大宮戦では出入りと書きましたが)バイタルエリアの広げ方についてはあまり見られなかったかなと思います。
この試合でセレッソの良い所を上げるとしたら南野くん。
動きの中で体をぶつけられるとさすがに少し厳しい所もありましたが、動いて受けてパスをだしてもう1度受けるプレーや仕掛けるプレーなど大宮戦よりもずっと良くなっていたし、孤軍奮闘といっても良いほどの出来でした。
Jリーグ優勝チーム相手に60分間戦った翌日にJユースの試合があってそこでも先発/ゴールを上げましたが、結果負けてしまうという彼にとっては残念な結果になってしまいましたが、最終節もきっと出番はあると思いますので期待したいです。
まあ何よりも、最終節までJ1残留がもつれる事になってしまいましたが自力で残留を決める事ができる立場にいるので、川崎にきちっと勝って残留を決めて天皇杯に向かいましょう。
【広島にサッカー専用スタジアムを!】
サッカースタジアム建設を実現しょう!
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