2018年4月7日 15時00分:キンチョウスタジアム
予想スタメン |
前節湘南戦、ACL済州戦と連勝で迎える明治安田生命J1リーグ第6節。セレッソ大阪は本拠地キンチョウスタジアムにサガン鳥栖を迎えての一戦となる。
■サガン鳥栖
昨年のリーグ戦ではダブル。ルヴァンカップグループリーグでは敵地ベストアメニティスタジアムで4-4と壮絶な打ち合いの末に引き分けということで、昨季は一度も負けなかったサガン鳥栖。フィッカデンティ監督3年目となる今季も基本的には大きな違いは無い。また公式戦直近4試合で1勝3敗と今ひとつに見えるが、リーグ戦に限ると前節名古屋戦では0-2をひっくり返しての逆転勝ちだったが殆どの時間は鳥栖がペースを握っていたし、第4節鹿島戦でも0-1で敗れたものの終始試合の主導権を握っていたのは鳥栖。現在のチーム状態は決して悪くはない。
布陣は昨季同様4-3-1-2が基本。
メンバーは、2トップにイバルボとチョ・ドンゴン。トップ下に小野。3ボランチは原川、福田と、神戸から加入しFC東京時代にフィッカデンティとやっていた高橋秀人がアンカー。4バックは右から小林祐三、キム・ミンヒョク、チョン・スンヒョン、吉田と並びGKには権田が入る形が基本。ここに攻撃的カードとしては田川、中盤を安定させるために入るのが昨季まで絶対的な存在だった高橋義希となっている。
ただし、フィッカデンティ監督とはこれまでも何度も戦っているのでよく知られているように、鳥栖は試合の途中で状況によって頻繁にフォーメーションを変える。
特に多いのは4-3-1-2から4-4-2への変化。
トップ下の小野がSHに出て逆サイドには福田。原川と高橋秀人のダブルボランチにという形なので選手交代なしにこの変化が行われる。
この4-4-2への変化が上手く行ったのが前節名古屋戦。立ち上がりは4-3-1-2で名古屋のボール保持に対して守備がハマっていなかったが4-4-2でバランスを整えることで改善。さらに攻撃でもサイドに2枚揃えそこにトップやボランチの1枚が出て行くことで名古屋のSBを攻略。試合は0-2からの逆転だったが、3-0や3-1でもおかしくないほど4-4-2に変えてからは名古屋を圧倒していた。
とはいえ、0-2の状況まで持って行かれたこともそうだが、鳥栖は今季これまで無失点試合が1度も無いように、かなり簡単に失点してしまう場面が多い。それも崩されてという以前の、シンプルなミスがかなり多い。
そしてもう1つ。ペースを握りながらも0-1をひっくり返せなかった鹿島戦、逆転できたものの0-2まで持って行かれた名古屋戦でもわかるように、攻めながらも得点が入らないというシーンがかなり多い。
Jリーグでは規格外の身体能力を持つイバルボとチョ・ドンゴンの2トップは特にスペースがある時に抜群の強さを発揮するかなりの強力2トップなのだが、シュートがなかなか入らない。
この2人のシュートが入るようになると、もっと勝ち点を重ねる様になるだろう。
■プレビュー
セレッソのメンバーだが、ACL済州戦ではターンオーバーを行ったためベースとなるのは前節湘南戦と同じメンバー。ただし柿谷は2試合続けて先発していたため今回はベンチスタート。湘南戦でベンチスタートだった杉本と済州戦で出場のなかったヤン・ドンヒョンが2トップを組む形になりそうだ。一方の鳥栖は、ミッドウィークにルヴァンカップがあったもののこの試合では権田を除く10人を入れ替えているので、前節名古屋戦と全く同じ11人が並ぶ事になりそう。
現在の鳥栖のベストメンバーといえる11人だ。
試合のポイントになるのは4-3-1-2と4-4-2でマッチアップのかみ合わせが異なるサイドの優位性をどちらがつかめるかになるだろう。
鳥栖の守備は、前線2+1でのアプローチとインサイドハーフが出てくる形でサイドを限定してくる。それに対してセレッソの攻撃は縦パスが最も優先順位が高いことは当然だが、つめに来られた時にボランチを経由してサイドを変えることができるかどうかがポイントとなるだろう。
オスマルはソウザとは違って大きくポジションを崩すことはないが、細かくポジション修正しながらプレーしているので十分可能性は感じさせる。
サイドを動かせるようになれば、SBからSHへのパスや、トップへのクサビも効果的に使えるようになる。経験豊富なSBがいる鳥栖のDFラインを攻略するチャンスは生まれるはずだ。
逆にセレッソの守備では中央に絞った4-4-2を徹底できるかどうかだろう。
鳥栖の攻撃は、サイドに流れる2トップや、トップ下からサイドに流れる小野、さらに原川や福田のインサイドハーフを起点に小林、吉田のSBが絡んでくる。
これに対して最初から外に引っ張られないようにすること。外はあくまでボールが出てから。何度も繰り返されるとつい外に行きたくなるが、それを抑えて中を締めることを徹底することが重要だ。
イバルボとチョ・ドンゴンの2トップはかなり強力だが、ポジショニングがきちんとできていればヨニッチと木本も負けていない。
ようやく連勝を始めた今季。水沼のJ1通算200試合目となる試合でのゴールで更に勢いを増し突き進んでいきたい。
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