2018年4月14日 15時00分:ヤンマースタジアム長居
予想スタメン |
ミッドウィークの川崎戦から中2日で迎える明治安田生命J1リーグ 第8節。リーグ戦3連勝で順位を4位にまで上げたセレッソ大阪は、リーグ戦4連勝中で現在3位のFC東京を本拠地ヤンマースタジアム長居に迎えての一戦となる。
■FC東京
9/16に行われた第26節でベガルタ仙台に勝利したのを最後に、リーグ戦最終節まで勝利なし(4分4敗)で終わった昨季。また今季から長谷川健太監督に代わりスタートしたものの、リーグ戦3節まで1分2敗と勝利が無く、ルヴァンカップグループリーグ初戦でもマリノスに敗戦。昨年からの未勝利期間が12試合に伸びていた。しかし、3/14のルヴァンカップ第2節アルビレックス新潟戦で公式戦今季初勝利を挙げると一変。その4日後3/18の第4節湘南戦でも勝利しリーグ戦初勝利とここから全ての試合に勝利しており、現在リーグ戦4連勝中、ルヴァンカップ2連勝中の公式戦6連勝中と、今最も勝っているチームがFC東京だ。
今季のFC東京は既に長谷川健太監督の色が濃く出たチームになっている。
一番のストロングポイントは攻守の切り替え。
昨季のガンバ大阪でも長谷川監督がやろうとしていたこと、そしてシーズン序盤に強さを発揮していた要因である。
シーズン当初は昨季のガンバでもやっていたダイヤモンド型の中盤なども試していたが、フラットな4-4-2に変え、2トップをディエゴ・オリヴェイラと永井の固定するようになると、高い位置からガンガン追いかけ回す守備と、ボールを奪えば一気に前線の2トップを走らせる形を徹底。
これで勝ち点を重ねられるようになった。
また、この形になっても当初は2トップの個人技頼みという部分も大きかったが、この形が徹底されるようになったことでSHの動き方も整備されてきたようで、右SHの大森は中にはいって、左SHの東はさらに2トップを追い越してという形で、SHも攻撃に絡めるようになってきた。
そしてさらに前節鹿島戦では右SBの室屋がオウンゴール誘発と決勝ゴールという全得点に絡む活躍を見せている。
ただ、昨季のガンバでもそうだったが、基本的にはボールを持っていない時に強みを発揮するチームとなっており、ボールを持った時には攻撃が停滞する傾向がある。
そしてここまで何人かの選手の名前を挙げたが、ポジション争いの競争は見られるが基本的にはメンバーを固定。過密日程だがここまでメンバーを大きく入れ替えていない。
現時点のベストメンバーといえるのが、2トップはディエゴ・オリヴェイラと永井。中盤は右から大森、橋本、高萩、東。最終ラインは右から、室屋、チャン・ヒョンス、丸山、小川。GKは林の11人。
2トップは当初前田が先発で起用されていたが、5節以降は永井で固定。ただかなり攻守に走らせるので、前田やマリノスから期限付きで加入した富樫が途中で入ってくるという形がパターンに。中盤はフラットになってからはこのメンバーで固定。
最終ラインでは、右SBは一時岡崎が起用されていたこともあったが再び室屋がポジションを奪い返し、左SBは太田が体調不良で欠場したタイミングのルヴァンカップで小川がポジションを掴みそのまま定着。CBはチャン・ヒョンスは固定。またもう1枚も森重で固定されていたのだが、左足首を痛めたことで前節から丸山が起用されるようになっている。
■プレビュー
セレッソ大阪のメンバーだが、前節川崎戦で入れ替えた杉本、高木、水沼、オスマル、松田、木本の6人を今節では戻す可能性が濃厚。ただ、引き続き先発となっている柿谷、ヨニッチ、丸橋、キム・ジンヒョンに関しては連戦でもコンディションに問題が無いということで引き続き先発となりそうだ。前節復帰した清武に関しては、段階的に復帰をさせている状態なのでコンディションをみて引き続きベンチスタートとなるだろう。
※オスマルが別メニュー調整中でベンチ外濃厚との情報もある。その場合は前節に引き続き山村と山口のボランチとなるだろう
一方のFC東京のメンバーだが、中2日というハードな日程ながらもここまでのやり方を見ているとメンバーの入れ替えを行わない可能性が高いのではないかと思われる。
ということで、ディエゴ・オリヴェイラと永井の2トップ、中盤は大森、橋本、高萩、東。最終ラインは室屋、チャン・ヒョンス、丸山、小川。GKに林という11人となりそう。
試合のポイントとなるのは、FC東京のストロングポイントをいかに発揮させないか。つまりFC東京が狙っている形で攻守の切り替えを起こさせない。ボールの失い方をどれだけマネージメントできるかということだ。
そのためには、高い位置からガンガン追いかけてくるので長いボールを効果的に使うこと。先制点を奪いリードした展開となれば割り切って相手にボールを持たせるという決断をしても良いぐらいだろう。
そして守備面では、前節川崎戦ではセレッソが守備に切り替わった瞬間、ボールホルダーへのアプローチと帰陣は高い精度でできていた。
しかしFC東京は川崎よりもずっと早いタイミングで前線にボールをいれて2トップを走らせてくる。またSBの裏に走ってくることも多い。ディエゴ・オリヴェイラも永井もスペースが有る状態では無類の強さを発揮する選手だ。
ここに対してはまずはもちろん1対1だが、やはり重要なのはボールホルダーへのアプローチと帰陣のスピード。しっかりとブロックを作ることができればそうそうやられることはないだろう。
監督が代わってズグということもあって、特化した形でチームづくりをしている分厄介なところもあるが、戦い方のバリエーションはこちらが上。勝ち点3のチャンスは十分あるはずだ。
また序盤なかなか奪えなかったセットプレーからのゴールも奪えるようになってきた。
FC東京のマンツーマン対応を上手くはずしてCKをニアで合わせたい。
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