2019年8月16日金曜日

明治安田生命J1リーグ 第23節 vs 横浜F・マリノス プレビュー

2019年8月17日 19時00分:日産スタジアム

予想スタメン

台風10号の影響を受けたミッドウィークの天皇杯3回戦から中2日、明治安田生命J1リーグ 第23節は敵地日産スタジアムでの横浜F・マリノスとの一戦となる。


■前回の対戦

前回の対戦は5月11日にヤンマースタジアム長居で行われた第11節。セレッソ大阪がホームで3-0と快勝した試合である。

このブログを始めて8シーズン目、今回の記事で734本目となるのだが、ブログを書くのにあまり時間をかけすぎないようにしている。
見直しに時間をかけてもキリがないし基本的にはそれでいいと思っているのだが、時々後から試合を見た時に「あ、これを書いておけば良かった」と思う試合もあって、今季のそれに該当する試合はダントツで前回のマリノス戦だった。

マリノスはこのセレッソ戦をきっかけに4-3-3から4-2-3-1にシステムを変えた。
三好、天野とインサイドハーフで起用するのにピッタリのタレントがいるにも関わらず、この試合の後から4-2-3-1にシステムを変えインサイドハーフというポジションそのものを無くし、その後彼らはベンチスタートから途中出場という起用方法へと変化している。(天野は扇原の負傷で第15節からボランチで起用されるようになるが)

ということで前回の対戦。この試合でロティーナはマリノスのインサイドハーフを狙った。
当時のマリノスはビルドアップのところでインサイドハーフが落ちるという形を持っていた。
アンカーがCBの間に入り、SBは前へ中へと出ていくのだが、そこで詰まった時はインサイドハーフが落ちてビルドアップの出口になる。SBやアンカーとの関係上ここは制限をかけにくいことから非常に効果的だった。
しかしロティーナはここを狙った。
マリノスがインサイドハーフを落とす形になるように誘導し、ビルドアップの出口になろうとしたところで一気にSHでアプローチをかける。そして奪ったボールはこのインサイドハーフの裏を徹底的に狙う。
三好を途中交代に追い込み、天野を試合から消してしまうことができたのはこれを徹底したからだった。

早い時間帯で水沼が先制点を奪ったことで試合運びがかなり楽になった部分もあるが、ロティーナが前半戦で最も良かったゲームとしてこのマリノス戦を上げたように、セレッソがラッキーだったわけでも、マリノスが自滅したわけでもなく、狙い通りの形で狙い通りにハメ込む、完全に攻略した会心の試合だった。

■現在のマリノス

セレッソがマリノスの4-3-3を完全に攻略したと書いたが、ポステゴグルーも流石だなと感じさせたのは、次の試合からシステムを変えてしまったことだ。即それまでの4-3-3から4-2-3-1に変えた。
この4-2-3-1の変更はセレッソ戦では左WGだったマルコス・ジュニオールをトップ下に移動させたという面もあるが、それ以上に驚いたのは消されたインサイドハーフというポジションそのものを無くしてしまったことである。
先程も書いたが、2人共がこの夏に海外に移籍したようにインサイドハーフはタレントが揃っているポジションでもあった。それも含めてこの変更をすぐに次の試合から行ってきたのはかなりスゴいと思う。

フォーメーションを変え、少し役割をハッキリというか整理させたことでマリノスは扇原など主力に負傷者を出しながらも勝ち点を重ね、またマンチェスター・シティとのフレンドリーマッチでは好試合も見せていた。
さらにマーケットでの動きも的確かつ早く、天野、三好、飯倉らがこの夏にチームを離れたが海外から泉澤、東京Vから渡辺皓太、広島から中林、水戸から伊藤槙人、名古屋からマテウスを獲得。さらにパルメイラスからエリキを獲得している。

しかし実はここに来て第21節の清水戦、22節の鹿島戦と連敗している。
この2試合で敗れたパターンは共に中央を固めるブロックを攻めあぐねたもの。
さらにマリノスの戦い方では試合をオープンにすることにそこまで否定的ではないので、敵陣にどんどんボールを入れていくのだけど、逆にボールを奪われたところからのカウンターという形が目立つ。
畠中、チアゴ・マルティンスというリーグ屈指のCB,さらにダブルボランチを置きながら2試合連続でカウンターで失点しているのはつらい。

■プレビュー

横浜F・マリノスの先発メンバーだが、扇原が前節イエローカード2枚でレッドカードを受けたため出場停止。
さらにミッドウィークの天皇杯では朴一圭が負傷交代となったため前節から若干の入れ替えがある模様。
朴一圭が間に合わなければ杉本大地のJ1デビューとなる可能性が高そうで、さらにエジガル・ジュニオの負傷でエリキが本職のサイドではなくトップでの先発の可能性もありそうだ。
またこちらも新加入となるマテウスもベンチ入の可能性がある。

一方のセレッソ大阪の先発メンバーだが、こちらもボランチのデサバトが累積警告で出場停止となる。
そしてさらにミッドウィークの天皇杯では台風の影響で新幹線が止まってしまい、チームは試合後そのままバスでの帰阪を選択。翌日のトレーニングをスキップせざるを得ない状態となっていた。
しかしそんな中でも先発メンバーは、木本をボランチ、CBは瀬古とヨニッチのコンビ、その他は前節と同じメンバーとなりそうだ。

一般的に試合のポイントとなるのは4-4-2のブロックでマリノスをいかに閉じ込めるか、そしてボールを保持した時にいかに最終ラインの背後をねらえるかだろう、
ボール保持率よりもマリノスは何本中にパスを通せるか、セレッソはどこまで圧縮とスライドの工程を真面目にやり続けることができるかどうかというところだろう。

そしてこれ以上に楽しみなのがロティーナが今度はどういう手を狙うか。そしてポステゴグルーも前回の対戦はかなりインパクトがあっただろうから無策で来るとは思えない。この2人がバチバチとやり合うのが非常に楽しみである。

共に2連敗中という状態で迎えることになるが、セレッソの敗因は誤審と同点に追いつかれてからの振る舞いなだけで内容は悪くない。またミッドウィークの天皇杯でも快勝した。
このブログを始めていこう8勝5分2敗と圧倒的な勝率を上げているのでその相性を活かし、是が非でも連敗を止めたい。

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