セレッソ大阪 | 4 | 1 | 前半 | 0 | 0 | 奈良クラブ |
3 | 後半 | 0 | ||||
延長前半 | ||||||
延長後半 | ||||||
PK戦 |
フォーメーション |
セレッソ大阪 | 奈良クラブ | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
選手名 | 番号 | 位置 | シュート | シュート | 位置 | 番号 | 選手名 |
松井 謙弥 | 1 | GK | 0 | 0 | GK | 1 | 日野 優 |
茂庭 照幸 | 3 | DF | 0 | 1 | DF | 6 | 橋垣戸 光一 |
藤本 康太 | 4 | DF | 0 | 0 | DF | 3 | 伊澤 篤 |
丸橋 祐介 | 14 | DF | 1 | 0 | DF | 4 | 塚本 翔平 |
高橋 大輔 | 20 | DF | 0 | 1 | DF | 5 | 吉田 智尚 |
扇原 貴宏 | 2 | MF | 1 | 0 | MF | 34 | 三本菅 崇 |
山口 螢 | 6 | MF | 4 | 0 | MF | 30 | 桜井 直哉 |
シンプリシオ | 7 | MF | 2 | 1 | MF | 19 | 檜山 勇人 |
枝村 匠馬 | 16 | MF | 0 | 0 | MF | 10 | 李 成浩 |
ケンペス | 9 | FW | 3 | 1 | MF | 11 | 池田 昌広 |
柿谷 曜一朗 | 13 | FW | 8 | 1 | FW | 7 | 牧 悠二 |
荻野 賢次郎 | 30 | GK | GK | 32 | 松本 智広 | ||
児玉 新 | 22 | DF | DF | 2 | 岸本 博之 | ||
山下 達也 | 23 | DF | 0 | DF | 15 | 黒田 浩平 | |
吉野 峻光 | 15 | MF | 0 | 1 | MF | 8 | 大塚 靖治 |
横山 知伸 | 18 | MF | MF | 17 | 吉波 毅顕 | ||
播戸 竜二 | 11 | FW | 0 | FW | 13 | 辻村 剛史 | |
杉本 健勇 | 41 | FW | 3 | 0 | FW | 22 | 田代 主水 |
22 | シュート | 6 |
---|---|---|
5 | GK | 11 |
4 | CK | 3 |
19 | 直接FK | 15 |
3 | 間接FK | 4 |
3 | オフサイド | 3 |
0 | PK | 0 |
セレッソ大阪 | 奈良クラブ | |
---|---|---|
ケンペス(25') 山口(59') 杉本(83') 杉本(86') | 得点 | |
ケンペス→杉本(61') 枝村→吉野(61') 茂庭→山下(75') | 交代 | 李→辻村(46'HT) 檜山→田代(67') 池田→大塚(74') |
枝村(19') 柿谷(56') 杉本(79') | 警告 | 牧(56') 辻村(68') 三本菅(78') |
退場 |
今年の天皇杯初戦は1回戦で同じ関西リーグで戦う京都府代表アミティエSCを倒して2回戦に進んできた奈良クラブ。
昨シーズンに鴻池での試合を1試合だけ見たことがあるはずなんだけど、残念ながらほとんど覚えていません。
セレッソ大阪はクルピに交代して2試合目、初のホームゲームという事で韓国代表に合流しているキム・ジンヒョンのところに松井が入った以外はベストメンバー。ケガで新潟戦はメンバー外だった茂庭もスタメンに戻っている。
一方の奈良クラブは4-2-3-1のフォーメーション。公式ツイッターによるとパスサッカーのチームらしいです。
■マッチアップ
マッチアップ |
セレッソボール保持時の動き |
■セレッソの攻撃
セレッソのビルドアップ |
両チームの力関係からして奈良クラブは広い範囲を守るのは難しいということで全体のブロックを下げる。
そしてセレッソはボランチが最終ラインに下がって攻撃の起点を作り、両SHは中央に進出し、SHが空けたスペースに両SBが同時に上がっていく。
6バック状態になる奈良クラブ |
その結果時間のマッチアップに引っ張られていく様に奈良クラブは4バックは中央に絞り、両SHが下がるので6バック状態になっていく。
もう少し細かく書くと、6バックの前に長身の三本菅が立ち、その前にもう1枚のボランチ桜井とトップ下の李が並ぶ6-1-2-1の様な形で、DFラインの4人+ボランチとトップ下の3人の計7人で中央に人数をかけて守っていた。
中央からの攻撃ばかりになるセレッソ |
となれば、普通に考えればサイドを使って相手の中央の7人を広げる動きを見せたい所なんだけど、昨シーズンもそうであったようにセレッソはとにかく中央からの攻めが多い。
なので、写真の様に両サイドには広大なスペースがあるにもかかわらず中央は渋滞状態というシーンが前半は多く見られていた。
■試合展開
前半は奈良クラブが普段やっているであろうパスサッカーの片鱗は時々見れるものの、6バックで後ろに人数をかけ、さらに中央には7人もいる状態で守る中、セレッソはそこに突っ込んでいく事を繰り返すので攻めきれないという状況が続く。
そんな中ゲームが動いたのは25分
ビルドアップから柿谷が左サイドに流れてボールを受けてドリブル開始。これで相手を引っ張りだして広げる事に成功する。そこから裏に抜け出した丸橋へのヒールパスで相手を崩し、丸橋がダイレクトでクロスをあげた所で勝負あり。中央のケンペスが頭で合わせてセレッソが先制する。
こういう形で相手を広げてしまえばチャンスはきちんと作れるんですよね(笑)。
奈良クラブは守備に人数をかけてきた所からしても、最低でも前半は0-0で行きたかったんだと思う。
中央を固める事でその狙いは実現しそうな気配もあったけど、残念ながらセレッソのストロングポイントである左サイドからの攻めで失点してしまった。
ただこうやって先制したんだけど、この後の20分間も、時折左サイドの丸橋を使うシーンは見られるものの、相変わらず人数の多い中央に突っ込んでいくことが多かったです。
■後半
後半スタート時 |
4-4-2で守る奈良クラブ |
■奈良クラブの攻撃
奈良クラブのビルドアップ |
4-4-2にする事で前半よりもボールが奪う位置が前になり、さらにその時の選手のポジションも前になったので、奈良クラブは前半に比べ攻撃の形を作れるようになってくる。
奈良クラブの攻撃の起点は30番の桜井。
ボールを奪えば、桜井がDFラインの近くに降りていき、両SBを前に押し出して丁寧に後ろからパスを繋いで攻撃を組み立ててくる。
この桜井はポジショニングも良く、パスのリズム、精度、展開力もある非常にいい選手で、彼が後ろから組み立てて、後半から入った辻村など前線のスピードを活かすというのが、きっとこれが普段の形に近いんじゃないかと思う。
それに対してセレッソは、この時期のデーゲームということで前線からプレッシャーをかけるということはほとんど無く4-4のブロックで守るんだけど、さすがに牧と辻村の2トップに茂庭、藤本のCBコンビはほとんど仕事はさせなかったものの、前半よりも奈良クラブがボールを持つ時間は増えていた。
■試合展開
しかし奈良クラブは前半6-3というより中央に4-3で人数をかけて守っていたのが4-4になると中央の人数は減ってしまっている。
ということで、59分に柿谷のスルーパスから山口が抜け出して2-0とセレッソがリードを広げた。
人数をかけていたので何とかなっていたけど、前半から奈良クラブはDFラインのところにギャップが出来ていたり、中盤のところにちょっと小さなスペースを作ってしまっていたんですよね。それを4-4で人数が減ってしまった事で見事に使われてしまった形になった。
ただ、その前にチャンスは作ってただけに奈良クラブにとってこの2点目はキツかったんだと思います。
67分〜 |
奈良クラブは67分に右SHの檜山から田代に交代し、田代はそのまま右SH、左SHの池田を中央に動かして辻村を左サイドにしてくる。
75分〜 |
75分、セレッソは茂庭代えて山下と再び同ポジションの選手に入れ替える。
ここからはさすがに奈良クラブも消耗してしまったか、83分にカウンターから柿谷、杉本、柿谷と繋いでのシュートのこぼれ球を杉本が決めて3-0。
さらに86分に高橋からのアーリークロスを杉本がニアで合わせて4-0となり試合終了。
セレッソが順当に勝利した。
■その他
前半の奈良クラブの6バックですが、途中にも書きましたが少なくとも前半は0-0でゲームプランとしてはそこからカウンターでなんとかという感じだったんだろうなあと。
ただ、前半の形でカウンターがほとんどできなかったので厳しかったとは思いますが。
立ち上がりにオフサイドになったシーンでFKからネットを揺らしましたが、あれも完全にオフサイドでしたしね。
普段やっているであろう形(後半の形)では厳しいだろうという判断だったんでしょう。
実際後半に3点取られてしまっているわけですし。
けど、後半の形は好みのサッカーだったんで、個人的にはまた見たいなと思わされてしまいました(笑)。
で、セレッソですが、新潟戦でもその傾向はありましたは前半の中央の渋滞に突っ込んでいく様はさすがに…
今シーズンは特に2トップでやっている分中央に固まりやすいのかも知れませんが、あれだけサイドにスペースがあって、相手は中央に人数をかけているんだからもっとね。
左SBの丸橋は近い位置で人数をかけてプレーできる選手なので、そこが出来るようになれば。
しかしたった10日ぐらいなのに、良い所も悪い所もすっかりクルピの色になってきましたね(笑)。
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