セレッソ大阪 | 4 | 1 | 前半 | 0 | 0 | 清水エスパルス |
3 | 後半 | 0 | ||||
延長前半 | ||||||
延長後半 | ||||||
PK戦 |
フォーメーション |
セレッソ大阪 | 清水エスパルス | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
選手名 | 番号 | 位置 | シュート | シュート | 位置 | 番号 | 選手名 |
松井 謙弥 | 1 | GK | 0 | 0 | GK | 1 | 山本 海人 |
茂庭 照幸 | 3 | DF | 0 | 0 | DF | 28 | 吉田 豊 |
丸橋 祐介 | 14 | DF | 1 | 0 | DF | 3 | 平岡 康裕 |
酒本 憲幸 | 17 | DF | 1 | 0 | DF | 4 | カルフィン ヨン ア ピン |
山下 達也 | 23 | DF | 0 | 1 | DF | 33 | 李 記帝 |
扇原 貴宏 | 2 | MF | 3 | 0 | MF | 6 | 杉山 浩太 |
山口 螢 | 6 | MF | 2 | 0 | MF | 2 | 村松 大輔 |
枝村 匠馬 | 16 | MF | 1 | 0 | MF | 10 | 小林 大悟 |
横山 知伸 | 18 | MF | 1 | 2 | FW | 11 | 大前 元紀 |
南野 拓実 | 34 | FW | 4 | 1 | FW | 14 | 伊藤 翔 |
杉本 健勇 | 41 | FW | 2 | 2 | FW | 13 | 高木 俊幸 |
荻野 賢次郎 | 30 | GK | GK | 31 | 林 彰洋 | ||
児玉 新 | 22 | DF | DF | 25 | 犬飼 智也 | ||
金 聖基 | 24 | DF | DF | 30 | 姜 成浩 | ||
舩津 徹也 | 5 | MF | 0 | MF | 16 | 八反田 康平 | |
黒木 聖仁 | 25 | MF | 0 | 0 | MF | 32 | 石毛 秀樹 |
村田 和哉 | 26 | MF | 1 | 0 | FW | 35 | 金 賢聖 |
播戸 竜二 | 11 | FW | 0 | FW | 23 | 白崎 凌兵 |
16 | シュート | 6 |
---|---|---|
4 | GK | 8 |
5 | CK | 3 |
4 | 直接FK | 20 |
2 | 間接FK | 5 |
2 | オフサイド | 5 |
0 | PK | 0 |
セレッソ大阪 | 清水エスパルス | |
---|---|---|
南野(24') 山口(53') 杉本(83') 村田(90'+3) | 得点 | |
枝村→播戸(79') 杉本→村田(87') 扇原→黒木(89') | 交代 | 小林→八反田(58') 伊藤→石毛(58') 平岡→金(78') |
警告 | ||
退場 |
清水とは去年も当たっておりその時は2対2でPK戦で勝ち上がりを決めており、またリーグ戦でも清水とは2010年7月のアウェー戦依頼負けがない。
ただ、リーグ戦が終わりクルピとマテル、さらにはシンプリシオ、キム・ジンヒョンが帰国しヘベルチもレンタル期間満了、さらには最終節での藤本の負傷と柿谷もまだ戻っていないというかなりスクランブルな状況。
という事でコーチの小菊さんが率いるセレッソのスタメンは右SBに酒本、扇原が横山とのダブルボランチ入り、山口が左の2列目、南野が杉本との2トップとなっている。
一方の清水は最終節にもゴールマウスを守った山本がスタメンに入り右SBには吉田、そしてCFには伊藤が入っている。
■マッチアップ
マッチアップ |
■セレッソの守備
セレッソの守備 |
この形でブロックの中に入ってきたボールに対してになり、またこのブロックを最初に作ると清水のCBが空くことになるので、CBがボールを持てば2トップの近い方の選手がCBに寄せて、もう1枚がボランチの所を見るという形になっていた。
ただ前半の立ち上がりは、ブロックの中に入って来るボールに対しての寄せがそれほど上手く行っておらず何度かブロックの中でボールを受けられて前を向かれてしまうシーンも見られたが、清水もそこから伊藤へ縦パスをつける形はほとんど出来ていなかったのでCBからSBに出してサイドからという形が増えていく。
サイドでの守備 |
特に今年の場合その理由の1つはこのサイドでの守備で、2トップがボランチのところに戻り、SHとSBの2人+ボールサイドのボランチの3人でサイドで数的有利を作る事で清水のサイドアタックをほとんど機能させなかった。
小林大悟のポジショニング |
サイドで孤立してしまう |
ゴトビ監督は大前、高木の両WGが中央に入ってくる事でサイドの関係を打破しようとしていた様だけど、特にセレッソの左サイド/清水の右サイドでは山口・丸橋・扇原の関係がよく、ミスがらみ以外でセレッソの守備が混乱する場面はそれほどみられなかった。
■セレッソの攻撃
丸橋の攻撃参加 |
前半の立ち上がりはセレッソの守備の方法と小林のポジショニングなどで清水の方がポゼッションが高く、セレッソは縦に早い攻撃が多くなっていた。
そういった状況の中でもポイントになっていたのは丸橋の攻撃参加で、リーグ戦の終盤は丸橋の前にヘベルチが入っておりそのヘベルチはサイドに開き気味のポジションを取る事が多かったので丸橋が上がるためのスペースを消してしまっている事も多かったのだけど、この日の丸橋の前は山口で山口はボールを奪えば中央寄りのポジションを取る事が多かったので丸橋の前が空き、立ち上がりからドンドン高いポジションを取っていた。
大前封じ |
清水は守備のやり方としてWGがSBについていく。
なので丸橋が上がれば大前がついていく事になる。
これまでもセレッソに対して大前が活躍することは少なかったと思うけど、良い形で絡めていたのは立ち上がりのファーストシュートぐらいで、この日も同じように攻撃で何かを起こす前に丸橋の対応に追われてSBと同じぐらいの位置にまで下がる事の方が多く見られていた。
山口と扇原 |
これまでも山口が右SHに入る時にボランチの位置に下りてきてボールを落ち着け、ボール運びの手助けをする場面が見られていたが、この日は左SHだったのでその動きに合わせて扇原が左サイドに出て行ったり前に飛び出す事で、清水のSBとボランチを混乱させていた。
ビルドアップ |
■試合展開
試合の展開としては、セレッソがブロックで守る守備方法を取ってきた分、立ち上がりは清水の方がポゼッションは高かった。
しかし、伊藤が中央でボールを収めて起点になることもなく、小林はボランチのところでボールを受けることはできても前線でサイドと絡んでというプレーはほとんどなかったので効果的な攻撃はできておらず、またキックオフ直前に降り出した雨のせいかどちらもパスミスが多いという状況だった。
そんな展開の中セレッソは15分過ぎからカウンターでチャンスを作り始める。
きっかけになったのは、相手のクロスを跳ね返したカウンターで、山口、扇原、杉本のポストプレーで丸橋に展開しそのボールをダイレクトで南野へ、それをまたワンタッチで杉本に落として抜け出すも何とかヨンアピンがタッチラインにクリアするが、この一連の攻撃は山口からボールを受けた扇原が2タッチだった以外は全てワンタッチという素晴らしい展開だった。
さらに続けて、21分には丸橋へのサイドチェンジを山口に繋ぎ、GK山本が飛び出していたところで中央にクロスをいれあわやという場面では南野が合わせきれなかったが、24分にGKからのロングボールを杉本が競って南野に落とすが平岡が跳ね返す。しかしそれを扇原が体ごとボールを奪って南野へ。それを南野が左足で決めてついにセレッソが先制する。
この後も南野がルーズボールを拾って持ち込んだり、その後酒本のクロスをのこぼれ球を拾った扇原の3連続シュートを放つなどこのあたりは完全にセレッソペース。
先にも書いたようにこの先制後は小林がボランチの近くに下りてくる事もなくなり、攻撃がほとんど機能しなくなってくる。
何かあるとすればサイドでファールをもらってのセットプレーぐらいだったけど、そのセットプレーでもセレッソは清水をよく研究できており、清水のセットプレーの時にわざとオフサイドポジションに選手を置くという方法も、セレッソは練習から蹴るまで動かないというのを徹底していたので危ない場面を作られる事はなかった。
それだけに前半終了間際にあった、山下と松井の連携ミスからの伊藤は何が何でも決めないといけない場面だったかと。
もしかしたら清水はHTから動いてくるかと思われたけど交代はなし。
中央に入ってきた高木のシュートを松井がセーブした直後の53分、枝村のサイドチェンジを受けた酒本がニアに飛び込んでくる山口に合わせて2-0。
トレーニングでもいつもやってる形でセレッソが追加点を奪う。
58分〜 |
ついに中央の2人を変え、大前を中央に持ってくるも状況はほとんどかわらない。
79分〜 |
83分酒本から浮いていた南野へパス、それを山口のフリーランニングで空いた中央のスペースへ斜めのパスを入れて播戸が落としたボールを杉本が決めて3-0
89分〜 |
93分にはその交代で入った村田が決めて4-0となり試合終了。
セレッソは久しぶりに会心の勝利となった。
■その他
メンバー、スタッフに不安を抱え、また月曜日に行われたトレーニングマッチでもあまり出来が良く無かったので心配されたが、この日は内容・結果共に充実したものでした。
中でも扇原は精彩を欠いたプレーでスタメン落ちし、使われても左SBという状況だったが、この日は久しぶりに素晴らしいプレーを見せていた。
フリーになる仕組みは上に書いたけど、この日は球際の競り合いにも強さを発揮し守備にも奮闘していた。
あと何といっても南野。
若干17歳の2種登録選手ですけど、柿谷不在の中ではトレーニングでももうエースでした。
能力としてもボールを受けれるし、仕掛けられるし、得点の意識も高いし、運動量もあって守備にも頑張る事ができ、という素晴らしさで、弱点は体をぶつけられる所ぐらいしか見当たらないんですが、何より素晴らしいのはその意識の高さ。
トップチームに本格的に合流したのはアウェー仙台戦の後なのでまだ1ヶ月ほどしか経っていないけど、普段のトレーニングに取り組む姿勢ももはやエースのそれになっている。
一番年下の南野の姿勢にポジションの近い杉本もきっと影響を受けているでしょうし、チーム全体の雰囲気にも良い影響を与えている。
またリーグ戦終了後からトップの練習に合流している南野以外の来期ユース昇格組、秋山、岡田、小暮の3人にも間違いなく良い影響を与えている。
ホントに末恐ろしい選手です。(できればもう少し負担の少ない環境でやらせてあげたいんだけど)
最後に清水について
この試合についてはホントセレッソの狙い通りだったと思います。
今シーズン最初のアウェーでは、最後パワープレーに屈して1-1のドローという結果だったけど、ソアレスが4-4-2のブロックでサイドを2+1枚で対応する事でしっかりと防げる所を見せた。
ホームではクルピがSBでハメる守備とSBを上げる攻撃で攻め勝った。
そして今回はその2つが上手くミックスされたような、サイドを2+1枚で対応し、さらにSBを上げる形がピッタリハマりました。
ただ、これがハマったのは清水がCFの所にボールが入らないのとトップ下がサイドに絡めないという点が大きかった気がします。(トップ下の選手はもしかしたらバイタルエリアの所でウロウロするのが狙いだった可能性はありますが。)
途中でゴトビ監督はWGに中央に入る様に指示している様で、きっとWGをSBとCBの間、その外にSBをオーバーラップさせ、1トップの後ろにトップ下と両WGとSBの5人でという感じだったんじゃないかと思いますが、中にパスを付けられないのでセレッソのSBとSH+ボールサイドのボランチでより外に押し出される様な形になってしまったんじゃないかと。
まあ空中戦に無類の強さを見せるCFがいるならそれでもガンガン上げてしまえば良いんでしょうけど、そういう選手もいないですしね。
きっと来シーズンにはCFを取って来るんでしょうけど、清水はここがなかなかハマらないですね。
0 件のコメント :
コメントを投稿