スタジアム | ブリーラム スタジアム | 主審 | ビジャン ヘイダリ |
入場者数 | 副審 | アリレザ イルドロム、アリシェル ウスマノフ | |
天候 / 気温 / 湿度 | 曇り / 32℃ / 84% | 第4の審判員 | アリ サバ アルカイシ |
メンバー
C大阪
広州FC
- スターティングメンバー
- GK 71 ジャン ジエンツィ
- DF 76 ワン ティアンキン
- DF 84 ジャオ ウェンジェ75'
- DF 87 チェン リジン
- DF 89 ワン ウェンシュアン
- MF 65 ルアン サイ
- MF 66 リ ジャハオ68'
- MF 68 リャオ ジンタオ58'
- MF 73 ファン ヘンボー
- MF 78 ジャン ジーリー58'
- FW 85 ヘー シャオリン46'
- 控えメンバー
- GK 75 ジャン ジハオ
- DF 40 ジャン ジーハオ75'
- DF 42 ルオ ジュンハン
- DF 67 チェン クン
- MF 30 ヤン ドゥージャン58'
- MF 31 リー シンシャン
- MF 88 ルー シーハオ68'
- FW 62 ニン ハオシュアン
- FW 81 ラオ チェン58'
- FW 82 ファン カイジョウ46'
- 監督
- レヴィー クルピ
- 監督
- リウ ジーユー
<監督コメント>
<選手コメント>
中2日6連戦の5試合目となるACLグループステージMD5。セレッソ大阪と広州FCとの一戦は大きく選手を入れ替えながらも5-0とセレッソ大阪が完勝。また翌日に行われた名古屋対浦項の結果によりグループステージ突破が決定した。
■メンバー
セレッソ大阪のスターティングメンバーは前節MD4から10人入れ替え。残ったのはCBの西尾隆矢のみ。GKにはダン・バン・ラム、DFラインには喜田陽、瀬古歩夢、小池裕太。中盤には松本泰志、藤田直之、松田力、高木俊幸。FWは加藤陸次樹と山田寛人が入る。
MD3で大きく選手を入れ替えたセレッソは、このMD5か次のMD6かのどちらかでもう1度選手の入れ替えをしたいところだったが、クルピ監督はこの試合での入れ替えを選択。この試合と次の試合の対戦相手は、グループ最下位で勝ち点はおろか未だゴールもない広州と、グループ2位で順位争いの直接の相手となる傑志なので前者を選択した形である。
そしてベンチにはキム・ジンヒョンを除く前節のスターティングメンバーがずらり。万が一のことを考えてだろう。
一方の広州FCのスターティングメンバーは前節MD4から2人入れ替え。外れたのはCBの79番と1トップの82番。87番チェン・リジンと85番へー・シャオリンが起用された。
ちなみに初戦MD1で対戦した時にも出場していたのはGK71番ジャン・ジエンツィ、右SB87番チェン・リジン、アンカー78番ジャン・ジーリー、IH65番ルアン・サイと68番リャオ・ジンタオの5人である。
■ビルドアップの出口
前回大幅にメンバーを入れ替えたMD3ポート戦の時に書いたが、このチームは人が変われば戦い方も変わる。これは良いとか悪いとかではなくそういう戦い方をするチームなのである。
ということでこの試合のビルドアップ。
この試合でビルドアップの出口になっていたのはCH。セレッソはCHが広州の4-1-4-1の1トップの脇からボールを運ぼうとする。それに加えて特徴的だったのは左SHの高木が内側に入って右SHの松田力は外に開いていたことか。これは主力組の立ち位置に近い。
このセレッソのビルドアップに対して広州は4-1-4-1なのでCHにはIHがマッチアップしている。ということで広州のIHが食いつき気味にCHにアプローチに行く場面が増えていく。
しかしここで広州のIHが動いてしまうとCBからインサイドレーンにいる高木や山田へのパスコースが開く。
ということで瀬古や西尾から高木や山田にクサビのパスが入り始める。
それを嫌がって2列目が中に入れば今度は大外が開く。
こうしてサイドをメインにどんどんボールを運びクロスを入れるセレッソ。
9分の小池のクロスに松田力がヘディングで合わせるもクロスバーに当ててしまった場面や、28分の高木のクロスに山田がニアで合わせるもシュートが枠の右に外れた場面など、シュートがなかなか決まらなかったという誤算はあったが、立ち上がりからセレッソが広州を圧倒していた。
広州はMD1で対戦した時に比べると、少しアグレッシブというか前への意識が強まっていた。
MD1は初戦ということもあったのだろう。とにかく引いて守るという感じだったが、ここまで4試合戦って全敗かつ無得点。すでにグループステージ敗退が決定しているので、もはや勝敗というよりも少しでも自分たちのプレーを出すこと。そして1点を取ること。が目標になっているのだろう。
ただセレッソにとってはこうして動いてくれる方が楽。力の差が出やすい。
30分にはディフェンスラインのコントロールミスをきっかけに藤田が高い位置でボールを奪い返し、ワンタッチで加藤につけ、加藤の落としを後ろから飛び込んできた松田力がフリーでシュートを放つも、ここでもまさかの枠外。
もう良い加減決めて欲しいところだったが、シュートだけが入らないという時間が続く。
先制点が決まったのは33分。
ビルドアップから藤田が喜田にパス。そして喜田から松田力へと繋いだところで松田力が抜ききらずに早いタイミングでクロスを入れるとこれを加藤がワンタッチボレーで合わせてゴール。ここまでチャンスはありながらも決めることができていなかった加藤がようやくACL初ゴールを決める。
セレッソが先制後は少し広州が前がかりになる時間帯もあったが、やはりセレッソがペースを掴み前半終了。1-0で折り返す。
■得点ラッシュ
後半開始から両チーム共に1人選手交代。セレッソは西尾に代えてチアゴ。広州は1トップの85番へー・シャオリンに代えて82番ファン・カイジョウを投入する。
セレッソのCBの交代は予定していたものだろう。
MD3でプレーした鳥海は負傷。CBは西尾、瀬古、チアゴの3枚で回している。そして西尾がMD4で90分プレーしており、瀬古は累積警告を1枚持っている。
今大会では累積警告2枚で次節出場停止となり、グループステージでの累積警告はノックアウトステージ進出時にリセットされるのだが、最終節で2枚目の警告を受けた場合は出場停止は持ち越されラウンド16が出場停止となる。
なのでラウンド16のことを考えると出場停止の可能性がある瀬古は最終節ではあまりプレーさせたくない。
ということで最終節で先発させたいチアゴと西尾は45分ずつで交代。瀬古が90分プレーするという形になったのだろう。
後半立ち上がりにセレッソが高い位置でボールを奪い返すも再びそのボールを奪い返され、カウンターのカウンターみたいな状況でDFラインの裏に抜け出しかけられる場面があったが、ダン・バン・ラムの素晴らしい飛び出しでなんとかケア。
とはいえ、後半は広州がさらに前への意識を強めてプレーしていた。
しかし、先ほども書いたように前への意識を強めている状況はスペースがある分セレッソにとってチャンスにもなり得る。
ということで53分にセレッソが追加点。
自陣ペナルティエリア脇で小池インターセプトすると一気に縦にボールを運ぶ。そしてさらに高木とのワンツーで相手ペナルティエリア内に侵入。その折り返しを松本が流し込みゴール。2-0とリードを広げる。
小池は自陣のペナルティエリアから敵陣ペナルティエリアまで駆け抜けたまさにボックスtoボックス。走力が活きた場面である。
そして松本はこれが加入後初ゴール。2019年の広島でのプロ初ゴールがACLでのゴールだったのでACLでの自身2得点目となる。
58分、広州は2枚替え。アンカーの78番ジャン・ジーリーとIHリャオ・ジンタオに代えて81番ラオ・チェンと30番ヤン・ドゥージャンを投入する。
そして後半に入ると喜田が最終ラインに残る片上げ3バックを見せるようになっていた。
なのでこれはビルドアップの形を変えたというよりも守備面、それもおそらくチアゴのリクエストだったんじゃないかと思う。チアゴはスピード勝負に持ち込まれたくないので、広州が前がかりになる中で大きなスペースを守らないといけない状況を避けたかったのではないだろうか。
セレッソの追加点は67分。小池のCKからチアゴが頭で合わせてゴール。広州のマークは完全にボールウォッチャーになっていた。
広州は68分に66番リ・ジャハオに代えて88番ルー・シーハオを投入。
しかし72分に松田力からのワンタッチパスから松本が抜け出しゴール。セレッソが3点目。
75分にセレッソは高木に代えて丸橋祐介を投入し小池を1列前に移動。同時に広州もCB84番ジャオ・ウェンジェに代えて40番ジャン・ジーハオを投入。
ここからセレッソは不用意なボールロストとボールを失った時のポジショニングの悪さにより広州に攻め込まれる場面が増え、広州もあわや今大会初ゴールかという場面を作るも決められないでいると、アディショナルタイムの90+2分に山田のワンタッチパスで抜け出した加藤がこの試合2点目のゴールを決め試合終了。セレッソが5-0と圧勝した。
■その他
文字通り圧勝。力の差を見せつける試合となった。
本文中にも書いたが、広州はMD1よりも前への意識が強くなっていたので、その分セレッソにもスペースがあった。
人が変わると戦い方も変わるチームなので大勝したことでチームとしてどうなるかという部分は書けないが、これまで活躍できていなかった選手が結果を残したことは各選手のメンタル的な部分では大きな結果だったと言える。
そしてこの試合は交代枠を2つしか使わなかったがこれも大きい。リードを広げて試合を進めることができたので、ベンチにいる主力組を十分休ませることができた。
そしてこれでセレッソの2位以内が確定。さらに翌日の名古屋対浦項の試合が1–1に終わったことで、最終節MD6を待たずにノックアウトステージ進出が決まった。
とはいえ最終節で傑志に勝利し1位突破を決めたいところ。この試合ではそのための準備もできたので、最終節にも期待したい。
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