2021年11月26日金曜日

明治安田生命J1リーグ第37節 VS.名古屋グランパス プレビュー

2021年11月27日 14時00分:ヨドコウ桜スタジアム

予想スタメン

いよいよ今シーズンのホーム最終戦。明治安田生命J1リーグ第37節、セレッソ大阪は本拠地ヨドコウ桜スタジアムで名古屋グランパスと対戦する。

■今シーズンの対戦

普段であればまずリーグ戦での前回対戦を振り返っているが、名古屋とはリーグ戦の他に別々のカップ戦で2度対戦しているので、今回の試合で今季4度目の対戦。 過去3度の対戦を簡単に振り返ってみる。

最初の対戦は豊田スタジアムで行われた5月8日の第13節。1-0で名古屋の勝利に終わっている。

当初ACLのグループステージが4月後半に行われる予定になっていたため、ちょうどこの時期はACL出場チーム同士の対戦が組まれていたタイミング。名古屋はこのセレッソ戦の直前2試合で川崎Fとの2連戦を行っており、ホームで行われた最初の試合で0-4で大敗。しかし2戦目のアウェイでの試合は結果的に3-2で敗れたが、一戦目の大敗からは大きく内容を向上させ川崎Fをあと一歩まで追い詰める試合をしていた。

布陣は両チーム共に4-2-3-1。名古屋は山崎凌吾の1トップ+トップ下に柿谷曜一朗、セレッソは豊川雄太の1トップ+トップ下に清武弘嗣。左SHには直近のG大阪戦でゴールを決めた中島元彦がリーグ戦初先発となっていた。

立ち上がりはセレッソにとってはまずまずの展開。トップ下の清武が名古屋の2CHの背後でボールをうけ、また名古屋のロングボールに対してはダンクレーとチアゴの2CBが山崎を圧倒。名古屋はロングボールを封じられたことでいい形で敵陣でボールを持つことができなかった。

これを受けて名古屋は自陣からボールを繋ぐ形に変更。セレッソの前線がプレスに行く場面はほとんどないのでこれでボールはある程度保持できるようにはなったが、効果的な攻撃にまでは至らなかった。

そんな中で前半途中に中島が負傷交代、そして後半の早い段階で名古屋は相馬勇紀に代えて齋藤学を投入する。

ここから少しずつ名古屋のペースに。名古屋のマッチアップをあわせて距離を詰めて守る形に対してセレッソは浮いている選手を作れなくなり、一方で名古屋は齋藤が大外レーンとインサイドレーンを柿谷とシェアしながら移動するようになると、セレッソは徐々に人を捕まえきれなくなっていた。

そして62分に吉田豊が先制ゴール。チアゴが掻き出したボールが吉田に渡るというアンラッキーな部分もあったが、押し込まれる時間が増えていたことが失点につながった。

失点後セレッソは交代枠を使うも停滞した攻撃は改善されず。そのまま1-0で名古屋が逃げ切っている。

2度目の対戦は豊田スタジアムで行われた10月27日の天皇杯準々決勝。0-3でセレッソ大阪の勝利に終わっている。

3日後にルヴァンカップファイナルを控えての対戦。名古屋は直近のリーグ戦から5人を入れ替えたが、ACL準々決勝、リーグ戦、天皇杯と続く過密日程だったので入れ替えたというよりも戻したというニュアンスの強いメンバー。カップタイドでプレーできないキム・ミンテに代わって木本がCBに。その分長澤がCHに入り、左SHには森下。前線はシュヴィルツォクが入りトップ下に柿谷が入る。

セレッソは直近のリーグ戦からキム・ジンヒョンと喜田陽を除く9人を入れ替え。こちらは完全にカップ戦用のメンバーに入れ替えた形で、DFラインは進藤亮佑、チアゴ、鳥海晃司、新井直人。右SHには清武弘嗣、左SHには為田大貴でFWはアダム・タガートと山田寛人が起用された。

立ち上がりは少しセレッソの守備がハマっていない場面も見られたが、名古屋が稲垣を2CBの間に降ろし始めたことで徐々に整理。さらにボール保持でもセレッソのCHに対して名古屋のCHが前に捕まえにきたところでその背後にセレッソの両SHやFWが降りてきてボールを受け始めたことで少しづつセレッソがペースを掴み始める。

その流れを決定的にしたのは2つのセットプレー。CKから32分に鳥海、38分にチアゴと連続でゴールを奪ったことで一気にセレッソが試合の主導権を握った。

0-2とビハインドとなった名古屋は後半に3-1-4-2へと布陣変更。左SHだった森下を右WBに、マテウスは左IHに移動させ、左WBには相馬を投入する。

そしてさらにCBに藤井陽也を入れ木本をアンカーに、マテウスに代えてガブリエル・シャビエルを投入し名古屋は何とか巻き返しを図るも、試合を決める3点目を奪ったのはセレッソ。左サイドからセレッソがずらして62分にタガートのシュートが決まった。

3度目の対戦は、天皇杯の3日後、10月30日にさいたまスタジアム2002で行われたルヴァンカップ決勝。2-0で名古屋が勝利し名古屋はルヴァンカップ初優勝を飾っている。

両チームの布陣は4-4-2。名古屋は柿谷と前田が前線に入りCHは木本と稲垣。右SBには宮原が入った。セレッソ大阪は加藤と山田の2トップで左SHには乾貴士、右SHには坂元達裕を起用。4バックはいつもの松田陸、西尾隆矢、瀬古歩夢、丸橋祐介が入る。

直近の試合での大敗を受け、この試合で名古屋が選択したのはリトリート。CHの背後を使われないためにはCHでCHをつかまえにいかなければいい。ということで2トップは背中でセレッソの2CHへのパスコースを消すことを優先し、名古屋のCHは前にボールを取りに行くのではなくスペースを埋める。そしてSHはSBを捕まえるという形だった。

この名古屋の選択によりセレッソはボールを持てるものの攻めきれない、ファイナルらしいジリジリとした拮抗した展開に。名古屋にはシュヴィルツォク、セレッソには清武という切り札はあるものの、試合を動かすことは同時にリスクにもなりえる。なのでどちらがどこまで我慢できるのかという展開で0-0で前半を折り返した。

そんな中で動いたのはセレッソ。後半開始から清武をトップ下に投入する。

しかしこれがやはり裏目に。後半開始早々の47分にカウンターで獲得したCKから前田が決め名古屋が先制。

先制を許したことで前がかりになるセレッソに対して名古屋は4-3-3に布陣を変え中盤を厚くすると79分にカウンターから稲垣が決めて追加点を決め勝負あり。まさに狙い通りの戦いで名古屋が勝利した。


■前回対戦後の名古屋グランパス

天皇杯準々決勝、ルヴァンカップ決勝がおよそ1ヶ月前。名古屋は以降の3試合を2勝1分。なぜかいつも苦戦している仙台には先制するも追いつかれて1-1の引き分けに終わっているが、柏には2-0で勝利し、前節もアウェイG大阪戦を1-3と快勝している。


名古屋は前々節の仙台戦、前節のG大阪戦で柿谷2得点、シュヴィルツォク2得点と計4点を奪っているが特徴的なのがいずれもサイドを崩した形であるということだろう。

元々サイドアタッカーにタレントがいて、クロスとセットプレーからの得点が多いチームなのだが、この4得点はいずれも見事な形だった。

特にG大阪戦では左CHに入った木本が2CBの左に落ちることで右SHを引っ張り、それでできたズレを左のインサイドレーンにいる柿谷と左の大外レーンにいる相馬で、G大阪の右CBの三浦を攻略するという形を何度も見せている。

これまで名古屋はCHが2CBの間に降りるという形が多かったが、こうして降りる位置を変えることで相手を上手く動かしたという部分ではちょっとした変化といってもいいだろう。

そもそも木本はセレッソ時代には左CBをやっていたし、3バックの時も左に入っていたので左に降りるのはむしろやりやすいぐらいじゃないかと思う。


そして相馬、マテウスだけでなく、ルヴァンカップ決勝でも先発した前田が好調をキープしている。

前節は「試合当日に少し回避したほうがいいかなという部分があった」とのことでマテウスがベンチ外となり前田が右SHで先発したが、G大阪のビルドアップを引っ掛けたところからのカウンターでチームの2点目となる柿谷のゴールをアシストするだけでなく、その後も何度も右サイドからチャンスを作っていた。

シュヴィルツォク、柿谷も好調なので、両サイドは相馬、マテウス、前田の3人のうち誰かはベンチということになるが、誰が出てきても脅威であることは間違いない。


ただ少し気になるのが試合終盤にビルドアップのミスからボールを失う場面も目立っているところか。


■予想スタメン

セレッソ大阪の予想スタメンだが、1週間ぶりの試合ということで前節と同じスターティングメンバーが濃厚だろう。清武と坂元が両サイドに入り、加藤と山田の2トップ。これがホームでのラストマッチとなる大久保嘉人は前節どうようにベンチスタートとなる可能性が高いだろう。


名古屋グランパスの予想スタメンは、こちらもベースとなるのは前節のメンバー。ただしマテウスはおそらく戻ってくるだろう。となると直近2試合で先発している相馬がベンチにまわり左SHにはマテウスが入る形が濃厚か。これは柿谷はベンチスタートとなったが、3試合前の柏戦と同じ構成である。


■深さを作ってマイナスのスペースを狙え

ルヴァンカップ決勝では思わぬリトリートという選択を下した名古屋。まずはこの試合で名古屋は守備のスタート地点をどこに設定するのかという部分が最大の注目ポイントとなるだろう。

しかしここ数試合を見ているとおそらくあまり高い位置から捕まえに行くという決断はしないのではないかと思われる。ルヴァン決勝ほどブロックを下げるかどうかは別としても、シュヴィルツォク、柿谷の2人もあまり前からアプローチをかけさせず、CHも中盤を埋めることを優先すると思われる。

となると、天皇杯準々決勝でセレッソがやったようなキム・ジンヒョンをつかってCHの背後を使うという形はなかなか難しくなる。セレッソはある程度ボールを持てるだろうが、そこから何ができるかという部分が問われることになるだろう。


そこで狙いたいのはやはりDFラインの背後。相手の背後を狙うことでどれがけ攻撃に深さを作ることができるかがポイントになる。

深さが取れれば、名古屋の守備は基本的に人への意識がベースになっているのでDFラインと中盤の間にスペースができるはず。セレッソとしてはそのスペースをマイナスで狙いたい。


ただし注意しなければならないのは名古屋も常にカウンターを狙っているということ。

安易に前にでて、安易に人数をかけてしまうとルヴァンカップ決勝の様にそれで空いたスペースを使われてしまう。背後を狙う動きも重要だが同時にリスク管理も徹底しなければならない。

セレッソのボール保持は手探りになってしまうことも多いが、ボールを止めずに動かし続けることが重要。ボールを止めて探すぐらいなら、後ろに戻してやり直す方がいい。


1シーズンでこれだけ対戦すればもはや誰もが知るところだろうが、名古屋相手にはとにかく先に失点しないことが重要である。名古屋は先に失点した試合で先制された試合で0勝1分8敗である。


いろいろあった2021年シーズンもこれがホーム最終戦。そして大久保嘉人にとってもホーム最後の試合。

リーグ戦はまだこの跡にも1試合あるしその後には天皇杯もあるが、とにかくホーム最後の試合は勝って終わりたい。


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