■セレッソ大阪 1 - 4 サンフレッチェ広島
セレッソ大阪:柿谷(39')
サンフレッチェ広島:髙萩(7') 佐藤(63') 石原(75') 石原(89')
フォーメーション |
GK:21 キム ジンヒョン
DF:3 茂庭照幸 4 藤本康太 17 酒本憲幸 25 黒木聖仁
MF:2 扇原貴宏 6 山口螢 7 キム ボギョン 8 清武弘嗣
FW:9 ケンペス 13 柿谷曜一朗
SUB:1 松井謙弥 24 金 聖基 10 ブランキーニョ 18 横山知伸 20 高橋大輔 26 村田和哉 11 播戸竜二
交代:扇原→播戸(71') 清武→ブランキーニョ(76') 酒本→高橋(78')
警告:キム ジンヒョン(28') 山口(49') ケンペス(78')
■サンフレッチェ広島
GK:1 西川周作
DF:24 森脇良太 5 千葉和彦 4 水本裕貴
MF:14 ミキッチ 6 青山敏弘 8 森﨑和幸 27 清水航平 9 石原直樹 15 髙萩洋次郎
FW:11 佐藤寿人
SUB:13 増田卓也 2 ファン ソッコ 23 鮫島晃太 35 中島浩司 20 石川大徳 7 森﨑浩司 25 大﨑淳矢
交代:清水→ファン ソッコ(57') 佐藤→森﨑(浩)(75') 髙萩→大﨑(90'+2)
警告:青山(71')
代表戦による中断期間を終えてリーグ再開初戦は2位と好調でナビスコカップで先月も戦っているサンフレッチェ広島戦。
セレッソは仙台戦である程度の成果を上げた中盤をダイヤモンド型にした4-4-2。
仙台戦からは、トップ下に清武、左SHにキム・ボギョン、GKにキム・ジンヒョンと代表で抜けていた3人とアンカーの位置に扇原、左SBに黒木と5人が入れ替わっている。
一方の広島はいつもの形。
ナビスコカップからはGK西川、シャドーに高萩、右WBにミキッチと左WBに清水が代わっている。
■前日練習
今回は前日練習で行われていた広島対策から書いていきます。
前日練習でのマッチアップ |
ナビスコでやった時は4-4-1-1の形でブロックを作って守る方法をとっていたが、今回はこちらのシステムを変えているので3バックに対して2トップ+トップ下で噛みあうと考えたのか図のようなマッチアップでプレスをかけてサイドに追い込む方法を徹底していた。
ポイントはWBを捕まえるのはあくまでSBだということ、広島はシャドーが下りてくるのでSHはサイドに引っ張られない様にポジショニングを取っていた。
前日練習でのポゼッション |
もちろんいい形でボールを奪うことが出来れば一気にショートカウンターは狙うが、気温や代表帰りのコンディションも考えて守備で一気に前から行くことで体力を使う分、ポゼッションでゲームをコントロールするトレーニングも行なっていた。
その際の注目はSBポジショニング。今シーズンは両SBを同時に上げないという事でここまでプレーをしてきていたが、中盤をダイヤモンド型にして扇原がアンカーに残るので最終ラインには3人確保できている為に、ボールを奪えば両SBは同時に上がる。もっといえばSBからのクロスの時に逆サイドのSBがファーサイドに入る事も求められていた。
これは広島のWBは守備の時に下がるということも考慮されていたのだろう。
という事なんだけど、既に気がついた人が何人もいる事でしょう。
広島は3バックだけど、実は3バックじゃないんですよね…
■マッチアップ
マッチアップ |
なので最終ラインの所でミスマッチが起こっていて事前に用意していたプレスにはほとんど効果がなく広島が簡単にボールを運べる状況になってしまっていた。
■セレッソのポゼッション
セレッソのポゼッション |
がしかし、広島の5-4のブロックは人数をかけている分かなり強固で、それなりにボールは運べるものの最終局面では人の壁に防がれてしまっていた。
■広島の攻撃
広島のカウンター |
ボールを失った時にプレスにかからないのにプレスに行くんだから広島はずらし放題。
でボールを奪った瞬間に最終ラインのミスマッチを使い、シャドーやワントップの佐藤が扇原とCBの間のスペースを使ってカウンターの場面を何度も作り始める。
7分に上げられてしまった先制点もまさにそんな形で、その他にもオフサイドになったシーンやPKを獲られた場面など何度もピンチを作られてしまっていた。
■セレッソの修正
セレッソがダブルボランチに修正 |
中盤をダイヤモンド型から山口と扇原のダブルボランチに。
これでCBとボランチの間のスペースを大きく空ける事は少なくなるものの、マッチアップの形も変わっている。
このマッチアップって実は清水戦と同じ様な形になっている。
しかも広島は清水よりも後ろから繋いでずらしていくのが上手いチーム。
って事はこのマッチアップで前からのプレッシングは自殺行為なんだけど…
■広島の4バックハメ
広島の対4バック |
広島のフォーメーションは守備では3-4-2-1を装っているが実は4-1-5。
後ろの千葉と下りてきた森崎、中盤に残る青山の3人で2トップのプレスを回避して、最終ラインの4にに対して1トップ2シャドー+両WBの5枚をぶつける。
そして真ん中の1トップ2シャドーは交互に引いてきて飛び出してを繰り返す。
なので、最終ラインでは単純に全ての局面で2対1の状況を作っているし、引いて受ける選手に最終ラインからついていけばさらにスペースを作ってしまい数的不利の状況をさらに悪化させてしまう。
なのでセレッソとしてはCBとボランチで中央を固めるしか無くなる。
しかし2CBとボランチで中央を固めると広島のボランチは完全に浮いてしまうし、サイドでは常に1対1の状況になってしまう。
と言うことで広島のフリーの選手からアウトサイドで1対1になっている選手に思い通りのタイミングでパスを出せる。
さらにそのアウトサイドで1対1になっている選手ってのはミキッチ。
ミキッチに有利なタイミングで好きな時に自由にボールを受ける事ができる。
さらに後ろからは森脇もオーバーラップしてくる。
となるとこの1対1で勝てる要素は殆どないですよね。
■試合展開
前半の終盤に柿谷が相手に当たるというラッキーな形で同点に追いついたものの、後半はもう広島にとってやりたい放題。
広島はボックスの4-4-2をこうやって攻略しますというプロモーションの様な、外から崩して間でフリーになっている中の選手に合わせるという展開で3点獲られて1-4。
最終フォーメーション |
■その他
試合前日だしネタバレになってしまうのでどこにも書かなかったけど、トレーニングから危ない感じはあった。
ただ、プレスははまらないだろうから、プレスを諦めて清水戦の様に後ろでブロックを作ってサイドを使ったカウンターっていう展開になれば何とかなるかもとも思っていた。
しかしそれも早い時間で先制されてしまった事で厳しくなってしまった。
まあでもラッキーな形で前半で同点に追いつけたので後半からそうするってチャンスはあったんだけどね。そういう判断ができませんでした。
そうなればこの結果は必然かと。
清武のトップ下は前回のブランキーニョよりも攻守にしっかりプレーできるので面白さもあったけど、そもそもが間違っていたらね…
しかし広島とはナビスコで1度、非公開のトレーニングマッチで1度やってるんだったら今さらこのミスはないやろってのは本音です。
レビュー有難うございます。
返信削除土曜日の試合は、天候も天候だし、現地観戦にはかなりツライ結果でした。
管理人さんはだんだん良くなってきている等々書かれておりましたが、
私はやっぱりどーしてもケンペスを一旦外して欲しい!
守備に貢献しているだの、身体張れるだの色々良いところもあるでしょうが、
やっぱりFWは点取ってナンボ!
本人が決めれない上に、二列目に点を取らせることも出来ないなら、
本当に一度違うメンバーを試して欲しい。
クロス上げても決められないなら、前4人を吉野選手、清武選手、柿谷選手、ボギョン選手並べて
崩して崩して攻めまくるのもアリだと思う!
守備が守備がって後ろも攻められまくりで、それはそれで仕方がないけれど、
決めれる時に決めてくれないと、守っててもシンドイと思うのですよ!
ケンペスが決めていれば勝てた、もっとラクに試合が運べた、
なんてのは1試合や2試合じゃないですよね?
ってまあ半ば管理人さんに八つ当たり気味ですが、そんだけ選手にもサポーターにも辛い試合でした・・・。
そう、選手も頑張っているのが分かるから、勝たせてあげたい、その一心です。
スミマセン・・・。
返信削除後ろも攻められまくり→責められまくり
です(^_^;)
コメントありがとうございます。
削除気持ちは十分伝わります(笑)
まあこの試合は大雨も合わさってかなりツラかったですね。
攻撃に関して言えば・・・
ケンペスの決定率もかなり寂しいものですが、それより寂しいのはやっぱり攻撃のやり方ですね。相手を動かすとかずらすとかはほぼ無く、基本個人頼みの攻撃をやってるので・・・
何とかならないものなのか・・・