清水エスパルス | 1 | 1 | 前半 | 1 | 1 | セレッソ大阪 |
0 | 後半 | 0 | ||||
延長前半 | ||||||
延長後半 | ||||||
PK戦 |
フォーメーション |
清水エスパルス | セレッソ大阪 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
選手名 | 番号 | 位置 | シュート | シュート | 位置 | 番号 | 選手名 |
林 彰洋 | 1 | GK | 0 | 0 | GK | 21 | キム ジンヒョン |
吉田 豊 | 28 | DF | 0 | 0 | DF | 3 | 茂庭 照幸 |
平岡 康裕 | 3 | DF | 0 | 0 | DF | 4 | 藤本 康太 |
カルフィン ヨン ア ピン | 4 | DF | 0 | 0 | DF | 7 | 新井場 徹 |
イ キジェ | 2 | DF | 0 | 0 | DF | 17 | 酒本 憲幸 |
村松 大輔 | 5 | MF | 3 | 1 | MF | 2 | 扇原 貴宏 |
杉山 浩太 | 6 | MF | 0 | 2 | MF | 6 | 山口 螢 |
河井 陽介 | 10 | MF | 1 | 1 | MF | 30 | シンプリシオ |
石毛 秀樹 | 8 | MF | 2 | 1 | MF | 31 | ブランコ |
伊藤 翔 | 14 | FW | 2 | 1 | FW | 8 | 柿谷 曜一朗 |
バレー | 9 | FW | 5 | 2 | FW | 9 | エジノ |
櫛引 政敏 | 21 | GK | GK | 22 | 多田 大介 | ||
高木 純平 | 34 | MF | DF | 23 | 山下 達也 | ||
竹内 涼 | 20 | MF | 0 | 1 | MF | 16 | 枝村 匠馬 |
イ ミンス | 18 | MF | MF | 18 | 横山 知伸 | ||
八反田 康平 | 7 | MF | 1 | MF | 29 | 小暮 大器 | |
村田 和哉 | 35 | MF | 0 | 1 | FW | 13 | 南野 拓実 |
瀬沼 優司 | 11 | FW | 1 | FW | 20 | 杉本 健勇 |
14 | シュート | 11 |
---|---|---|
7 | GK | 16 |
5 | CK | 7 |
10 | 直接FK | 13 |
5 | 間接FK | 0 |
4 | オフサイド | 0 |
0 | PK | 0 |
清水エスパルス | セレッソ大阪 | |
---|---|---|
バレー(33') | 得点 | 扇原(11') |
河井→村田(70') 伊藤→八反田(70') 石毛→竹内(87') | 交代 | ブランコ→枝村(64') エジノ→杉本(64') 山口→南野(75') |
石毛(50') カルフィン ヨン ア ピン(71') バレー(82') | 警告 | 扇原(64') |
退場 |
第7節はアウェイでの清水エスパルス戦。
清水は開幕から勝利が無く苦しんでいたが戦い方をハッキリさせることでナビスコも含めたここ3試合で2勝1分と結果がでてきた。
メンバーは出場停止の高木のところに練習で試していた伊藤翔、中盤の右に石毛、左に河合となる4-4-2の布陣。セレッソを退団した村田が今シーズン初めてベンチに入る。
一方のセレッソは開幕から連勝していたが内容が上向いてきた中でリーグ戦では2連敗中、ここ4試合で1勝3敗と、負けが混みだしているので何とか結果を残したい試合。
メンバーは今週GK多田の登録を済ませたのでブランコが戻り、SBには右に酒本左に新井場とし、左SBで固定されていた丸橋はベンチからも外れている。また中盤の構成がこれまでのシンプリシオと扇原のダブルボランチから山口と扇原のコンビに代えてシンプリシオは2列目の右サイドになっている。
■マッチアップ
マッチアップ |
対するセレッソもいつも通りの4-4-2の布陣ながら2列目がブランコとシンプリシオになっており、その関係でかこの2列目の2人はいつもよりも中に入った4-2-2-2に近い形になっている。
ということでポイントになりそうなのは、普段ならマッチアップしていた、中央に寄っているセレッソの2列目と清水のSB、そしてそのスペースになる。
■4-4のブロックと3バック化
清水の守備ブロック |
扇原が最終ラインにおりる形 |
ここでフリーでボールを持つと清水のブロックは低いポジションを取らざるを得なくなるので押し込む事ができ、そしてその4-4の前でボランチがフリーで前向きにボールを持てる状態にする。
清水が4-4の守り方をしてくる事は予めわかっていたし、同じ4-4の守備の大宮に対してこのやり方で主導権を握る事ができていたので、この試合でもこの形で相手を押しこみポゼッションを握る事で有利に試合を運びたい。
そしてこの形で押し込んでいた前半11分。
前の4人でショートパスでつないだ展開で得たスローインからのクロスのこぼれ球を扇原がダイレクトで打ったシュートが杉山の背中に当たってゴール。セレッソが先制する。
■中央に寄る2列目
前線のサイドでハメに行く守備 |
以前にもブランコが入ったナビスコカップ新潟戦や5節の鹿島戦でも書いた様に、ブランコは足下の技術はあるけどスピードがそれほどあるわけでは無いのでサイドよりも中央でプレーしていた方がより活きるし中央でプレーをしたがるけど、守備の時には4-4の形になるのにそこまで戻るのに時間がかかってしまう。しかし一方では中央でプレーすることで相手のボランチを引っ張れるというメリットもある。
なので、このメリットとデメリットをチームとしてどういう形でバランスを取るのかという方法論が必要になってくる訳ですが、この試合の立ち上がりはそのデメリットが出にくい様にする為に、セレッソは前から、特にSBにボールが入ったところで一気にプレスを掛けてハメに行く守備を見せる。
ただ、このハメに行く形はボールの失い方が悪いと出来ない。
サイドチェンジからバレーをスペースに走らせる形 |
この形はきっと清水の攻撃の中でセレッソが最も警戒していた形で、実際にはCBの2枚とボランチが連携して何とか防ぐ事ができていたけど、危ないシーンは何度か作られてしまっていたのでこれを続けられるのは避けたい。
サイドのスペースが穴に |
ただそれでもSBを担当するのはブランコとシンプリシオなのでボールが入るとこの2人が寄せて行く事になります。だけど、中央から寄せていくのでセレッソのSBの前にいるSHに縦にパスを出せるんですね。
なので清水のSHはセレッソのSBの前のスペースでボールを受ける様になりここからシンプルにクロスやサイドチェンジを使うようになっていく。
このSBの前のスペース。例えばSBにキッチリプレッシャーがかかっていればライン全体を上げる事でSBが消す事ができます。ただブランコとシンプリシオは中央から出て行く関係上どうしても遅れがちになる。なのでその状態でSBが前に出て対応しようとすると先ほど書いたバレーがスペースで受ける形に持って行かれやすくなってしまいます。
という事でボランチがサイドに出て対応するしかなくなり、ボランチがつり出される事で清水がセレッソを押し込む様になってきます。
SBが上がらないと対応できる |
しかしミスでボールを失う事も多く、そうなればまた戻ってこないといけない状況ではなかなかSBも上がれず、ボランチも下りる事ができないので最初の様なポジションチェンジができなくなる。
このポジションチェンジが無いという事は相手をずらす事ができないので、例えば片方のSBだけを上げて最終ラインが3枚の同じ様な形になったとしても同じ4-4-2同士なんで自分の目の前の人はずっと同じ人なんですよね。なので前に出て普通に捕まえる事ができてしまう訳です。
逆サイドの守備 |
問題になりそうなのは特にボールと逆サイドでの守備で、DFラインの4枚はボールサイドにスライドする分逆サイドはSHがカバーできるポジションを取って欲しいのだけど、この時のポジションが非常に中途半端でサイドチェンジをされると簡単にクロスをあげられる形が増えてくる。
さらにクロスの時もファーサイドにSHが入ってくるとフリーにしてしまっている事も多くなってしまっていた。
ただ、清水も押し込んでからはそんなにいい形を作れていた訳ではなく、可能性がありそうなのはセットプレーぐらい。
しかしそのセットプレーで33分に石毛のCKからファーサイドへのボールを村松がヘディングで折り返し、それを拾った杉山はおそらくシュートを打ったんだけどキックはヒットせずにバレーの足下へのパスになり、バレーが落ち着いてそれを決め清水が1-1の同点に追いつく。
■再び3バックでのポゼッション
セレッソは前半の中盤以降はゲームをコントロールできなくなっていたのでもしかしたらハーフタイムでの交代があるかと思ったが、交代はなし。
しかし、右サイドのシンプリシオは前半よりも少しサイドを意識したポジショニングを取るようにして、守備の時に右SHに戻るのが速くなっていた。(ブランコは変わらずだったけど)
64分〜 |
CB+ボランチで落ち着けて |
4-4のラインの前で前向きにボールを持つ |
またこの時にポイントだったのは杉本と枝村のポジショニング。
杉本が杉山と村松の間にポジションをとる事でボランチを助け、さらに枝村が中へ絞るだけでなく前後左右に動く事でサイドの崩しや前線の飛び出しなど攻撃のバリエーションを作ることにつながっていた。
ちょっとしたポジショニングやバランスで、本来セレッソがやりたかった事がまた出来る様になっていきました。
■試合展開
セレッソが交代でゲームを動かした事で清水も一気に動き出す。
70分〜 |
村田は右サイド、八反田が中央、石毛が左サイドに入るが、八反田は守備の時も伊藤よりポジションが低いので4-2-3-1の様な形になっていた。
75分〜 |
シンプリシオをボランチに下げて南野は右サイドに入る。
この一連の交代でボールを持つセレッソとカウンター気味に村田やバレーでスペースを狙う清水という図式がよりハッキリする。
87分〜 |
日本平では3年連続のドローとなった。
■その他
試合展開としては妥当なドローというところでしょうか。
セレッソも最初と最後に良い時間があり、清水もその間は良い時間帯があったのでどちらも勝つチャンスはありましたが。
ただ、セレッソとしてはやりたい事が出来なかった時間帯が多く、しかもそれは相手の対策に苦しんだ訳でもないので前回の大宮戦とは違った意味で残念な試合でした。
ブランコとシンプリシオの2列目は、部分部分ではメリットも出ていましたが試合全体で見るとデメリットの方が大きかったですし、枝村と杉本が入る事で再び良い形でボールを持てる様になりましたからね。
ブランコはできるだけ中央でプレーさせた方が良いのはハッキリしてるので、鹿島戦の前半で見せた全体的な、スライドやこの試合でのシンプリシオも中央に入れる形といろいろやってますがどうもハマりません。
流石にこのままでは難しいでしょうね。
あと清水についてですが、やはりこの形の方がバレーは活きますね。
スペースがある状態で前を向いて仕掛けられるとダヴィ同様かなりの迫力です。
このやり方を継続するなら、守備ブロックの安定と、バレーを走らせた時にSHやもう1人のFWがバレーの近くでプレーできるようになれば結果も安定する様になってくるんじゃないかと思います。
それで良いのかどうかは僕には判断できないのでわかりません。
いつも楽しみに拝見しております。
返信削除なぜクルピはシンプリシオと山口の位置を替えたのでしょうか?
本人はボランチをやりたがっている様ですが、開幕から山口の右サイドがセレッソの特徴であり武器になっていた様に思うのですが…。
あとAkiさんはエジノの今後についてはどの様にお考えですか?
コメントありがとうございます。
削除シンプリシオと山口を入れ替えたのは山口の状態もありますがブランコを使って丸橋を外した事が関係しているんだと思います。
鹿島戦でそうだったように、その後の練習でもブランコを入れた時は、ブランコがサイドから中に入ってきてそのスペースに丸橋が上がって、扇原が元々丸橋のいた左SBの位置に下がるという形でテストをしていました。
なのでナビスコのFC東京戦や大宮戦ではその形でやろうとしてたんだと思います。
けど、武田のケガや大宮戦で丸橋のプレーが重なって、SBを右に酒本、左に新井場の中でブランコが活きる形って事で、サイドのカバーができる山口をボランチに下げて、近い距離で細かいパスを使えるシンプリシオをブランコとエジノの近くに置きたかったんじゃないかと思います。
その結果いつもの4-4-2よりも4-2-2-2っぽくなってしまうんですがそれは前から捕まえに行く事でカバーしようと。
そんな感じだと思います。
結果としては中で近い距離に選手を置くメリットよりもサイドが守れないデメリットの方が大きかったので失敗でしたね。
あとエジノについてはカップ戦はまだしもリーグ戦では流石にそろそろ決断の時でしょうね。
代わりに健勇を入れるのか、それとも曜一朗の1トップにするのかは練習の中ででも決めていけば良いと思いますけど、とりあえずは代えていいと思います。
で、他の日本人選手と同じ様に練習の中でチャンスをつかんでもらうって形で良いと思ってます。
返信ありがとうございました。
削除なるほど。SBとの関係もあったんですね。
明日は杉本がスタメンみたいですね。
モチベーションは高いでしょうからそこに期待ですね!
また質問させて頂きます^^